プロキシ動画は、重いコンポジションのプレビューや確認用の書き出しに使えます。
レンダリング時間を短縮できれば、限られたスケジュールの中でも演出や調整に時間を充てて品質を高められます。
元映像とプロキシを切り替える練習
2026年10月3日に公開資料と設定の意味を確認しました。
以下は読者が試せる練習手順です。
2026年10月13日に撮影した画面で、低解像度の動画の書き出しと、プロキシの割り当て表示を確認しました。
それ以外のAfter Effects・Media Encoder本体の操作や出力結果は、今回の更新では再確認していません。
練習用プロジェクトを別名保存し、640×360ピクセル・30fps・3秒のコンポジションに文字「A」と動く図形を置きます。
対象を選び「ファイル」→「プロキシを作成」→「ムービー」でレンダーキューへ追加します。
作成用のレンダリング設定は「プロキシを使用しない」にし、出力後の処理が「プロキシを設定」か確認します。
出力モジュールのテンプレートを変えると出力後の処理も変わる場合があるため、直前に両方を確認します。
確認用のプロキシは、出力モジュールのサイズ変更で縦横比を保つ160×90にします。
現在の環境で書き出せる動画形式と未使用の出力先を指定し、練習以外のキュー項目が意図せず有効でないことを確認して出力します。
割り当て後は項目左の四角いマークを切り替え、元のコンポジションとプロキシの表示を比較します。
元の文字を「B」に変え、作成済みプロキシが変更前の「A」のままかを確認します。
変更後の元映像を最終出力する場合は、最終出力用のレンダリング設定を「プロキシを使用しない」・最高画質・フル解像度にし、別名出力します。
プロジェクトパネルでのプロキシ表示だけで最終レンダリングの使用設定を判断せず、出力を読み戻して比較します。
| 対象 | 確認する結果 | 目的 |
|---|---|---|
| 元のコンポジション | 640×360、変更後は文字B | 最終出力の基準 |
| 作成済み確認用プロキシ | 160×90、作成時の文字A | 元の修正が自動反映されたと思わない |
| 元映像から最終出力 | 640×360で文字Bか読み戻す | 古いプロキシや縮小映像の混入を確認 |
最終出力にプロキシを使う運用では、最新の元映像から必要な解像度・色・アルファを保持する形式で作り直し、同じ範囲を照合します。
速度比較は同じ範囲と出力条件で測り、今回の更新では短縮率を計測していません。
元映像へ戻すには「プロキシを設定」→「なし」で割り当てを外すか、練習前のプロジェクトを開き直します。
元素材やプロキシファイルを削除する必要はありません。
操作の根拠はAdobeのフッテージとプロキシとレンダリング設定です。
次の節のAVI設定と画像は2018年当時の記録で、現行環境にコーデックを追加する必須手順ではありません。
2026年10月13日に撮影した、After Effectsの画面です。
低解像度用のコンポジション「LowResProxy1608」を、レンダーキューで書き出しました。
ステータスは「完了」、レンダリング時間は1秒、出力モジュールは「H.264 – レンダリング設定を一致 – 15 Mbps」、出力先は「LowResProxy1608.mp4」でした。

この時間は、撮影したPCでの値です。
既存のAVI設定を使う場合の確認点
UtVideoの色情報とビット深度は、開発元の対応形式一覧で確認できます。

- プロキシ化したいコンポジションをプロジェクトパネルで選択し、右クリックして「プロキシを作成」→「ムービー」を選択
- レンダーキューに追加されたら、出力設定を以下のように指定

- レンダリング設定:確認用は目的に合う解像度、最終出力に使う素材は必要な画質と解像度を選択
- プロキシ作成時:「プロキシを使用しない」を選び、元映像から作成

- 既存のWindows環境でUtVideoを使う場合:AVIと対応コーデックを確認し、YUV420では色情報が4:2:0になることに注意
- 透明を残す場合:RGBAなどアルファを保持するコーデックとRGB + アルファを確認(UtVideo T2 RGBAは8bit)
- 黒背景をUnmultなどで抜く処理は元のアルファを保存する方法ではないため、黒い被写体と半透明の輪郭への影響を確認
作成済み動画をプロキシとして割り当てる手順

プロキシを割り当てたいコンポジションを右クリックし、「プロキシを設定」→「ファイル」から書き出した動画ファイルを選択します。
元のコンポジション「OriginalHD1608」にプロキシを割り当てた画面です。
プロジェクトパネルの上には、OriginalHD1608が1280×720、長さ0:00:02:00、プロキシのLowResProxy1608.mp4が320×180、25.00 fps、長さ0:00:02:00と表示されました。

コンポジションパネルの下には、赤い帯で「プロキシ使用中」と出ていました。
記事の練習では、プロキシは160×90で、文字は「A」です。
この画面は、プロキシが320×180で、文字は「PROXY SAMPLE」です。
サイズや文字は、自分の練習用の値に読み替えてください。
プロキシ表示の有効化・無効化(ON/OFF)

プロジェクトパネル内のコンポジション名左横にあるプロキシアイコン(四角いマーク)をクリックして、ONとOFFを切り替えます。
After Effectsのほかの操作方法は、以下の関連記事から確認できます。

レンダリングや書き出しを速くする方法は、ほかにも書いています。




まとめ
- 内容が確定した時点のプロキシを確認用に使い、元映像の修正後は作り直しの必要性を確認する
- 可逆圧縮でも、縮小やRGBからYUV420へ変換する前の情報まで復元できるとは限らない
- 部分的な修正が想定される場合は連番画像(TIFFやTGAなど)で出力しておくと、修正コマのみの差し替えで再レンダリング時間を最小限に抑えられる
- 元映像へ戻すときはプロキシの割り当てを外し、元素材とプロキシファイルを保持する
参考:https://qiita.com/yama_ko/items/e216e993ead894003268
Unmultの旧配布情報:https://www.redgiant.com/support/installers/legacy/
素材とプロキシの保存容量を見積もる
元データとプロキシの両方を保管するためのストレージが必要な場合は、実際の作業データ容量をもとに外付けSSDの導入を検討できます。
運営メディア「デザノマ」の制作データ用SSDの容量と接続条件で確認できます。
よくある質問:After Effectsでプロキシ動画を使うとき
プロキシ動画は、どんなときに使いますか?
重いコンポジションのプレビューや、確認用の書き出しに使えます。レンダリング時間を短縮できれば、限られたスケジュールの中でも演出や調整に時間を充てて、品質を高められます。
プロキシ動画は、どう作りますか?
対象を選び、「ファイル」→「プロキシを作成」→「ムービー」でレンダーキューへ追加します。作成用のレンダリング設定は「プロキシを使用しない」にし、元映像から作成します。出力後の処理が「プロキシを設定」になっているかも確認してください。出力モジュールのテンプレートを変えると出力後の処理も変わる場合があるため、直前に両方を確認します。
作成した動画を、プロキシとして割り当てるには?
プロキシを割り当てたいコンポジションを右クリックし、「プロキシを設定」→「ファイル」から書き出した動画ファイルを選択します。
プロキシ表示の、ONとOFFは、どう切り替えますか?
プロジェクトパネル内のコンポジション名左横にある、プロキシアイコン(四角いマーク)をクリックして切り替えます。割り当て後に切り替えて、元のコンポジションとプロキシの表示を比較できます。
元映像を修正したら、プロキシにも反映されますか?
自動では反映されません。記事の練習では、元の文字を「A」から「B」に変えても、作成済みプロキシは変更前の「A」のままです。内容が確定した時点のプロキシを確認用に使い、元映像の修正後は作り直しの必要性を確認してください。
最終出力のとき、プロキシが混ざらないようにするには?
最終出力用のレンダリング設定を「プロキシを使用しない」・最高画質・フル解像度にし、別名で出力します。プロジェクトパネルでのプロキシ表示だけで最終レンダリングの使用設定を判断せず、出力を読み戻して、古いプロキシや縮小映像の混入がないかを比較してください。
透明を残したいときは、どうしますか?
RGBAなどアルファを保持するコーデックと、RGB + アルファを確認します(UtVideo T2 RGBAは8bit)。黒背景をUnmultなどで抜く処理は、元のアルファを保存する方法ではないため、黒い被写体と半透明の輪郭への影響を確認してください。
部分的な修正が想定されるときは、どう書き出しておくとよいですか?
連番画像(TIFFやTGAなど)で出力しておくと、修正コマのみの差し替えで、再レンダリング時間を最小限に抑えられます。なお、この記事は2026年10月3日に公開資料と設定の意味を確認したものです。2026年10月13日に撮影した画面では、低解像度の動画の書き出しとプロキシの割り当て表示を確認しました。それ以外の操作や出力結果は再確認していません。
