After Effectsから動画ではなく連番の静止画として書き出すと、1フレームずつ別のファイルになる。
他のソフトへ渡すときや、途中のフレームだけ差し替えたいときに使う形式である。
ここでは、書き出す手順と、連番の付き方、気をつける上限を整理する。
内容は2026年9月20日にAdobeの公開ドキュメントを確認したもので、実機での再現は含まない。
3秒・90枚のPNG連番を書き出す練習
2026年10月3日に公開資料と設定の意味を確認しました。
以下は読者が試せる練習手順で、今回の更新ではAfter Effects・Media Encoder本体の操作や出力結果を再確認していません。
練習用プロジェクトを別名保存し、640×360ピクセル・30fps・3秒のコンポジションに位置が変わる図形を置く。
レンダーキューへ追加し、範囲をコンポジション全体、形式をPNGシーケンスにする。
透明が必要ならRGB + アルファ、不要ならRGBを選ぶ。
新しく作った空のフォルダーへpractice_[#####].pngのような名前を指定し、練習以外のキュー項目が有効でないことを確認して出力する。
3秒×30fpsなので、全体を出力した場合の確認枚数は90枚である。
開始番号は設定によるため、実際の先頭番号から90枚が欠番なく続くかを確認する。
開始番号が0なら0~89、1なら1~90になる。
先頭・中間・末尾のPNGを開き、640×360で図形の位置が変わっているかを調べる。
AEへシーケンスとして読み戻し、フッテージを30fpsとして解釈して3秒になるか確認する。
| 条件 | 計算上の長さ・状態 | 確認すること |
|---|---|---|
| 90枚を30fpsで読む | 3秒 | コンポジションと一致する |
| 90枚を24fpsで読む | 3.75秒 | 読み込み時のフレームレートを合わせる |
| 89枚以下、または欠番 | 90枚がそろっていない | レンダリング範囲・エラー・空き容量・保存先を確認 |
前回の連番が混ざる場合は、既存ファイルを消さず、今回専用の新しいフォルダーへ出力し直す。
1枚の画像として読み込んだ場合はシーケンスとして読み込み直す。
元の設定へ戻すには別名保存したプロジェクトを開き直す。
出力先の変更だけなら記録しておいた元の出力先に戻す。
命名と32766フレームの記載はAdobeの静止画シーケンスの説明に基づく。
連番で書き出す場面
公式ドキュメントでは、連番の静止画が使われる場面がいくつか挙げられている。
- ネットワーク上の複数のコンピューターで1つのムービーをレンダリングするとき(このときは常に連番になる)
- 多くの3Dアニメーションのソフトで扱うとき
- フィルムに変換するとき
- Photoshopで直すために、PSDの連番にするとき
PNGの連番は、視覚的な要素を他のソフトへ渡すときに扱いやすい形式として挙げられている。
ファイル名に連番の場所を指定する
連番で書き出すときは、ファイル名の書式が決まっている。
公式ドキュメントには、角括弧で囲んだポンド記号を含む必要があると書かれている。
mymovie_[#####].png各フレームがレンダリングされるとき、この角括弧の部分が順序を示す番号に置き換わる。
開始番号を1としたPNG連番の例では、次のような名前になる。
mymovie_00001.png
mymovie_00002.pngポンド記号の数が、そのまま連番の桁数になる。
| 指定 | 出力される番号 | 使い分け |
|---|---|---|
| [###] | 001、002… | 短いカット |
| [####] | 0001、0002… | 一般的な尺 |
| [#####] | 00001、00002… | 長い尺、他ソフトへ渡すとき |
桁を少なくすると、フレーム数が増えたときに番号の並び順が崩れる。
名前順で読み込むソフトへ渡すなら、余裕のある桁にしておく。
1つのシーケンスに入る上限
公式ドキュメントには、静止画シーケンスには最高で32766個のフレームを含めることができる、と書かれている。
秒あたりのフレーム数から、どれくらいの尺に当たるかを見ておく。
| フレームレート | 32766フレームの長さ |
|---|---|
| 24fps | 約22分45秒 |
| 30fps | 約18分12秒 |
| 60fps | 約9分6秒 |
1つのコンポジションでこの長さを超えることは少ないが、高いフレームレートでは近づく場合がある。
長尺を扱うなら、コンポジションを分けて書き出すことになる。
1フレームだけ書き出す
連番ではなく、いま表示しているフレームだけを出したい場合もある。
公式ドキュメントでは、2つの方法が案内されている。
| メニュー | 出るもの | 使う場面 |
|---|---|---|
| コンポジション > フレームを保存 > ファイル | レンダリングされた画像 | 確認用、プロキシ、ポスター |
| コンポジション > フレームを保存 > Photoshopレイヤー | レイヤーを保ったPSD | Photoshopで編集する |
Photoshopレイヤーを選ぶと、そのフレームのすべてのレイヤーがPSDに保存される。
入れ子になったコンポジションは、PSDの中でレイヤーグループとして保たれると説明されている。
ただし保たれるのは最大で5階層までと書かれている。
Photoshopで開いたときに見た目が変わる場合
Photoshopに無い機能を使っているフレームをレイヤーファイルとして保存すると、After Effectsでの表示と結果が違うことがある。
公式ドキュメントでは、例としてPhotoshopで使えない描画モードが、最も近いものに置き換えられると説明されている。
一方で、統合された画像のほうは同じように表示される。
見た目を優先するなら、レイヤーを残さずにフレームを保存 > ファイルでPSD形式に書き出す方法もある。
カラープロファイルの扱い
PSDに書き出したときに埋め込まれるプロファイルは、プロジェクトの設定で変わる。
| プロジェクトの作業用カラースペース | 埋め込まれるプロファイル |
|---|---|
| 「なし」に設定している | sRGB IEC61966-2.1 |
| 「なし」以外に設定している | その作業用カラースペースに対応するもの |
渡した先で色が違って見える場合は、この設定を先に確かめる。
書き出す前に決めておくこと
- 連番の桁数を決める(渡す先のソフトが名前順で読むかを確かめる)
- フレーム数が32766を超えないかを見る
- 出力先には新しく作った空のフォルダーを指定する(既存ファイルを消さず、前回の連番の混在を防ぐ)
- 形式を決める(PNG、PSD、TGAなど渡す先に合わせる)
3番目を飛ばすと、前回の書き出しの残りと今回の分が同じフォルダーに並ぶ。
番号が連続しているため、混ざっていても気づきにくい。
まとめ
- 連番で書き出すには、ファイル名に角括弧で囲んだポンド記号を入れる
- ポンド記号の数がそのまま連番の桁数になる
- 1つのシーケンスには最高で32766フレームまで入る
- 1フレームだけなら、フレームを保存からファイルかPhotoshopレイヤーを選ぶ
- PSDのレイヤーグループは最大5階層まで保たれる
- 出力先には新しく作った空のフォルダーを使う
この記事は2026年9月20日時点の公開ドキュメントの記載に基づいている。
書き出しの仕様はAdobe公式の静止画および静止画シーケンスのレンダリングにまとまっている。
After Effectsの操作はAfter Effectsメソッドのまとめにも置いている。
