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Blenderの新機能まとめ【4.0〜5.2 LTS】|バージョン別・リリース日つき

Blenderの新機能を、バージョンごとに並べました。

対象は2023年11月の4.0から2026年7月の5.2 LTSまで、9バージョンです。

リリース日と主な変更点を、Blender公式の各リリースページと照合して整理しています。性能値は公式の特定条件での測定例で、すべてのPCや制作データで同じ改善幅を保証するものではありません。

新しいバージョンから順に並べています。

2026年10月23日に確認した公式LTS一覧で、現在サポート中なのは5.2 LTSと4.5 LTSです。4.2 LTSは過去のLTSとして掲載されています。公式はLTSについて「約2年間にわたり重要な修正を提供する」「新機能・API変更・改良は入らない」と説明しています。Blender公式LTSページ

目次

4.0〜5.2 LTSの進化早見表

どのバージョンで何が変わったかを、1行で確認できます。内容は各バージョンの節に記載した機能からの抜粋です。

バージョンリリース日区分主な変更点
5.2 LTS2026年7月14日LTS(サポート中)実験的なノードベース物理演算(XPBD Solver、Cloth/Hair Dynamics)、Mesh Bevelノード、リスト型
5.12026年3月17日通常版アニメーション再生の高速化(公式のシェイプキー評価例で39.2→158.7fps)、EEVEEの起動短縮とメモリ削減、AVIF対応
5.02025年11月18日通常版カラーマネジメントの刷新(HDR・広色域、ACES 1.3/2.0ビュー)、不偏なボリュームレンダリング
4.5 LTS2025年7月15日LTS(サポート中)Vulkanバックエンドの正式対応(初期設定は無効)、ジオメトリノードでのファイル読み込み
4.42025年3月18日通常版Action Slots、VSEの改善(テキスト編集、H.265/HEVC書き出し)、不具合700件以上の修正
4.32024年11月19日通常版EEVEEのライトリンク、Metallic BSDF、For Each Elementゾーン、ポータブルインストール
4.2 LTS2024年7月16日過去のLTSEEVEEの再構築(EEVEE Next)、薄膜干渉、Extensions(アドオン・テーマの統合)
4.12024年3月26日通常版ジオメトリノードのベイク、Smooth by Angle、GPUデノイズ
4.02023年11月14日通常版Principled BSDFの刷新(Coat・Sheenの独立レイヤー化)、AgX、ライトリンク

既存ファイルの見た目が変わりやすいのは、4.0(マテリアル構造とAgX)、4.2 LTS(EEVEEの再構築)、5.0(カラーマネジメント)です。この3つをまたぐ移行では、更新前に出力画像を比較してください。

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Blender 5.2 LTS(2026年7月14日)

実験的なノードベースの物理演算が追加されたバージョンです。 公式リリースページ

布や髪のシミュレーションを、ジオメトリノード内で構築できるようになりました。

機能内容
XPBD Solverノードノードベース物理演算の中核。既定のノードグループを編集するほか、一から組むことも可能
Cloth Dynamics任意のメッシュに布の挙動を設定可能。ピン留め・破れ・伸び・曲がりを制御できる
Hair Dynamics髪の物理演算。付着させる表面オブジェクトが必要
エフェクターコライダー・力・カスタムの3種類。タグにより対象ジオメトリの絞り込みが可能
Mesh Bevelノードエッジや頂点のベベルを手続き型(プロシージャル)で処理できる
Sample Sound Frequenciesノード読み込んだ音声にノードを反応させられる。Soundソケットが追加
Get/Set Geometry Bundleノードバンドルをジオメトリに付与し、モディファイアやオブジェクトをまたいでデータを渡せる
リスト型任意の長さのデータ列に対応。Filter List・Sort List・Get List Itemなどが追加
属性まわりのノードRename Attribute、Get Attribute Names、Transfer Attributesが追加。属性を4次元ベクトルで保存可能
文字列フィールドジオメトリノードが文字列フィールドに対応。Trim Stringノードが追加

以下は、2026年10月15日にBlender 5.2.1 LTS(Windows 11 Pro)でMesh Bevelノードを試した既存の作業記録です。

今回の公式情報の照合時には実機での再検証を行っていません。

入力は、検証用に作った一辺2 mの立方体1つ(8頂点・12辺・6面)です。

ジオメトリノードエディターでF3キーの検索から「Mesh Bevel」を追加し、Group InputとGroup Outputの間につなぎました。

この環境では、ノード名は英語で表示されました。

追加した直後の値は「Edges」、4つのOffsetがすべて0.1 m、Segmentsが1でした。

次の画面は、Segmentsだけを3に変えた状態です。

Blender 5.2.1 LTSでGroup Input・Mesh Bevel・Group Outputをつなぎ、各Offset 0.1 m、Segments 3にしたノードと面取りされた立方体
2026-10-15撮影。Blender 5.2.1 LTS、Windows 11 Pro (10.0.26200)。検証用の2 m立方体にMesh Bevelノードをつなぎ、Segmentsを3にした実機画面(ウィンドウのタイトルバーのみ切り取り)。

立方体の12本の辺が、すべて面取りされました。

ノードを通した後のメッシュは、Segments 1で24頂点・48辺・26面、Segments 3で96頂点・192辺・98面でした。

保存したファイルを開き直しても、ノードのつながりとSegmentsの値は残っていました。

従来の「ベベル」モディファイアーとは別に、ジオメトリノードの中で面取りを組めるノードです。

この作業記録で確かめた範囲は、閉じた立方体の辺を面取りする最小の例だけです。

頂点のベベル、Miter、Profile、閉じていないメッシュ、旧版との比較は確認していません。

Blender 5.1(2026年3月17日)

処理速度と安定性の向上に注力したバージョンです。 公式リリースページ

シェイプキーやアクションの評価が改善されています。

公式の速度比較は特定のシーンと環境での測定結果です。

機能内容
Raycastノード(シェーダー)シーンのジオメトリにレイを照射可能。CyclesとEEVEEに対応(EEVEEはスクリーンスペース範囲限定)
EEVEEの起動短縮GPUパイプラインの並列事前コンパイルにより、マテリアルコンパイルを高速化
EEVEEのメモリ削減フレーム内でフレームバッファとレンダーテクスチャを再利用し、テクスチャメモリを節約
アニメーション再生の高速化シェイプキー評価を改善。公式のLinux・Ryzen 9 9900X(12コア24スレッド)の測定例では、5.0の39.2fpsから5.1の158.7fpsへ向上。すべてのアニメーションの速度ではない
アクションの評価が高速化多数のボーンにキーフレームが設定されたアーマチュアで効果を発揮
Smooth (Gaussian)Fカーブのノイズを非破壊で低減するモディファイア
サブフレーム表示再生ヘッドに小数のフレーム値を表示可能
補間線の色分けドープシート上でキー間の補間タイプを色分け表示
Apply to Basis選択したシェイプキーの変形をBasisに適用して対象キーを削除
USDの改善UsdPreviewSurfaceが透過・半透明に対応。UVをインデックス付きで出力可能
AVIF対応AV1 Image File Formatの読み書きに対応。OpenEXRにHTJ2K可逆圧縮が追加
動画のCRF指定品質設定をCustomにすることでFFmpegのCRF値を直接指定可能

このバージョンでも「Winter of Quality」として350件以上の不具合が修正されています。

Blender 5.0(2025年11月18日)

カラーマネジメントが刷新されました。 公式リリースページ

HDRやACESパイプラインを使用するワークフローでは重要なバージョンとなります。

機能内容
HDR・広色域対応静止画・動画の双方でHDRおよび広色域の表示・書き出しに対応
ACES 1.3/2.0ビューAgXやFilmicの代わりに選択可能。ACESパイプラインとの互換性を確保
Rec.2100-PQ/HLGディスプレイHDR動画向けのカラーグレーディングに対応
ワーキングカラースペースファイルごとにLinear Rec.2020やACEScgを指定可能
Sky Textureの多重散乱より現実に近い空の表現が可能に。従来のNishitaモデルは「Single Scattering」として継続提供
Radial Tilingノード放射状タイリングや角丸形状の生成を補助するノード
マルチレゾベイクの改善ベクターディスプレイスメントおよび多角形面(n-gon)に対応。ベイク先の画像を選択可能
シェーダーのRepeatゾーンジオメトリノード同様の繰り返し処理がシェーダーでも利用可能。EEVEEでは反復回数の動的変更に対応
不偏なボリュームレンダリングCyclesの既定方式に採用。ステップサイズや最大ステップ数の事前指定が不要
SSSの多重バウンスランダムウォークSSSの黒ずみ(暗化)を軽減。※レンダリング時間は増加
金属の薄膜干渉4.2 LTSで導入された薄膜干渉が金属マテリアルにも対応
Adaptive Subdivision実験的機能から正式機能へ昇格。Object Spaceオプションが追加

Blender 4.5 LTS(2025年7月15日)

VulkanバックエンドがOpenGLと同等の機能水準に達したバージョンです。 公式リリースページ

初期設定では無効のため、設定画面から切り替えて使用します。

機能内容
Vulkanバックエンドの正式対応WindowsおよびLinux環境にて「プリファレンス → システム」から有効化可能。グラフィックドライバの更新が必要
ジオメトリノードでファイル読み込みOBJ・CSV・STL・VDB・PLY・テキストのインポートに対応。ノードエディタへのドラッグ&ドロップ操作も可能
Format Stringノード連番ファイル読み込みなどの文字列操作を柔軟に構築可能
Set Mesh Normalノードカスタム法線をジオメトリノード上で編集可能。従来のTangent Spaceに加え、高速なFree形式に対応
グリースペンシル用ノードカラー・深度・柔らかさを設定する専用ノードが追加され、サブメニューに整理
ノードツールのパネル対応折りたたみパネルによるUI整理に対応。「最後の操作を調整」パネル内での属性検索が可能
新ノードCamera Info、Instance Bounds、Match String、Bit Math、Field Average/Variance/Min & Max
属性変換の高速化公式の比較例では、面から頂点へのドメイン補間が最大7倍、面コーナーとカスタム法線処理が2倍に高速化

Blender 4.4(2025年3月18日)

アニメーションデータの管理構造が刷新されたバージョンです。 公式リリースページ

動画編集(VSE)に関する改善も多数導入されています。

機能内容
Action Slots単一のアクションを複数のデータブロックで共有可能。オブジェクトのトランスフォームとマテリアル変化を1アクションに統合可能
Winter of Quality品質向上期間中に700件以上の不具合を修正(グリースペンシル147件、UI関連119件など)
テキストストリップの編集プレビュー画面上でTabキーを押し、直接テキストを入力・編集可能
複数行テキストの揃え左揃え・中央揃え・右揃えの配置設定に対応
H.265/HEVC書き出し対応コーデックが拡充。10bitおよび12bit出力に対応(H.264は10bit、H.265とAV1は最大12bitまで)
BT.709で書き出し色空間の未指定により生じていた再生環境ごとの発色差異を解消
シーケンサーの高速化プロキシ生成が高速化。Curves・Hue Correct・ホワイトバランス処理が1.5〜2倍高速化
ポーズアセットの刷新ポーズライブラリの操作ワークフローを刷新
ポール数で選択「特徴で選択(Select by Trait)」から3ポールや5ポールの頂点を一括選択可能

Blender 4.3(2024年11月19日)

EEVEEにライトリンクや新しいシェーダーが加わったバージョンです。 公式リリースページ

ジオメトリノードの機能追加も多数行われています。

機能内容
EEVEEのライトリンク特定オブジェクトのみを照らすライト制御がEEVEEでも設定可能。シャドウリンクにも対応
Metallic BSDFノード金属表現を1ノードに統合。F82 TintおよびConductor Fresnelの2方式をサポート(※EEVEEはF82 Tintのみ対応)
Gabor Noiseテクスチャ方向と幅(異方性)を細かく制御可能な帯状ノイズを生成
EEVEEのパスをコンポジターで使えるビューポート上でリアルタイムにマルチパス合成が可能。最終レンダリングを待たずにNPR表現などを調整可能
Minimum Stretch(SLIM)UV展開のアルゴリズム。有機的モデルにおいてテクスチャの歪みを抑えた展開が可能
For Each Elementゾーンジオメトリの要素ごとの反復処理を並列で実行可能
ノードグループのギズモビューポート上で直接ギズモを操作し、ノードの入力値を直感的に調整可能
Set Geometry Nameノードジオメトリデータに任意の名前を割り当て可能
ブラシのアセット化ブラシ設定がアセットとして管理・共有可能に
ポータブルインストール環境変数や拡張機能のバンドル同梱に対応し、スタジオ環境への展開が容易に

Blender 4.2 LTS(2024年7月16日)

EEVEEのレンダリングエンジンが一から再構築(EEVEE Next)されたバージョンです。 公式リリースページ

既存ファイルは自動変換されますが、一部マテリアルやライティングの再調整が必要な場合があります。

機能内容
新しいEEVEEアーキテクチャの刷新。スクリーンスペース大域照明(SSGI)、ディスプレイスメント、SSS改善、ビューポートモーションブラーに対応
World由来のサンライトHDRIなどの環境テクスチャから高輝度光源を自動検出し、太陽光として明確な影を生成
仮想シャドウマップライト数およびBSDF数の上限が撤廃
Ray Portal BSDF光線を別の座標へ転送。空間ポータル表現や監視カメラ映像の再現などに活用可能
薄膜干渉Principled BSDFが物理ベースの薄膜干渉(Thin Film)に対応(※当バージョンでは誘電体のみ)
ブルーノイズサンプリング新規ファイルの既定サンプリングに設定。低サンプル数でのノイズ分散が向上
ボリュームのライトサンプリングスポットライトやエリアライト使用時のボリュームノイズを低減
OpenImageDenoise 2.3デノイズ処理の精度と品質が向上
Extensionsアドオンとテーマが統合され、Blender内から直接更新可能に。extensions.blender.org からのドラッグ&ドロップ導入にも対応

Blender 4.1(2024年3月26日)

細かなワークフロー改善とパフォーマンス向上が広範に施されたバージョンです。 公式リリースページ

機能内容
ジオメトリノードのベイクノードグループ内で計算結果の保存・読み込みが可能。静止画・アニメーションの双方に対応
Menu Switchノード独自の切り替えメニューを作成可能。モディファイアパネル上にドロップダウンUIとして表示
Index Switchノードインデックス番号に応じて入力を分岐。選択されたブランチのみを評価・計算
Musgraveの統合Musgraveテクスチャが廃止され、Noise Textureノードへ機能を統合
Smooth by Angleモディファイア従来のメッシュ設定「Auto Smooth」の代替。ノードグループアセットとして実装
GPUデノイズOpenImageDenoiseが対応ハードウェアでGPU処理に対応。3Dビューポートと最終レンダーで利用可能
ビューポートコンポジターの拡充Cryptomatte、Defocus、Vector Blur、Keying Screenの各ノードに対応
Kuwaharaノードの改善サイズ入力ソケットと、Classicモードの高精度(High Precision)オプションが追加
Splitノード従来のSplit Viewerノードの後継として追加
ノードの高速化(公式測定例)Extrude Meshが6倍以上、Edges to Face Groupsが7倍以上の高速化を達成

Blender 4.0(2023年11月14日)

マテリアル構造とカラーマネジメントが刷新されたメジャーバージョンです。 公式リリースページ

バージョン3.6以前のファイルを開いた場合、外観に変化が生じる可能性があります。

機能内容
Principled BSDFの刷新エネルギー保存則が改善され、レイヤー順序を再構成。Coat(クリアコート)やSheenが独立レイヤー化
Coat層発光を含むベース層の上に配置。Sheenはさらに上に重なる。ガラス越しの発光や色付きクリア塗装を表現可能
Sheen層マイクロファイバー散乱モデルを刷新し、他の層の上に配置。布地や表面の微細なホコリを表現可能
Principled BSDFの入力追加Subsurface Scale、Specular Tint、反射のIOR Level、金属のエッジカラーなどを追加・再編。異方性を扱うGlossy BSDFも更新
AgX新しいビュートランスフォーム方式。Filmicに比べハイライト部分の白飛びや色飽和を自然に再現
Voronoi TextureのフラクタルDetail・Roughness・Lacunarityの各入力が追加され、単一ノードで複雑なディテールを表現可能
ライトリンク・シャドウリンクCyclesにて特定オブジェクトのみを照らすライト設定が可能に。アウトライナーからのドラッグ&ドロップで指定
パスガイディングの拡張光沢面(Glossy)のサンプリングにも適用され、間接光ノイズを大幅に低減
Node Toolsジオメトリノードを通常の編集オペレーターとして登録・実行可能
Metalのハードウェアレイトレーシング対応対応するMac環境でMetalのハードウェアレイトレーシングを利用可能。GPU・OSの対応条件を確認する

以下は既存の作業記録に掲載したBlender 5.2.1 LTSの画面です。

撮影環境は画像のキャプションを参照してください。

手元の版で、機能が使えるかを確認する例として、ベベルのモディファイアーの画面を載せます。

Blender 5.2.1 LTSの立方体、Nパネル、ベベルモディファイアー設定
2026-10-13撮影/Blender 5.2.1 LTS/Windows 11 Pro (10.0.26200)。現行インストール版の操作画面を示すために作成したベベルサンプル。ベベル自体を5.2の新機能として示す画像ではない。

立方体の角が丸くなり、右側の「モディファイアー」のタブに、「BevelPreview」が追加されています。

この画面では、頂点・辺の切り替えは「辺」、幅のタイプは「オフセット」、量は0.15 m、セグメントは4、限定方法は「角度」で30°でした。

これは従来のベベルのモディファイアーです。

5.2で追加されたMesh Bevelノードの例は、5.2 LTSの節に載せています。

アドオンの一覧は、「プリファレンス」の「アドオン」で確認できます。

Blender 5.2.1 LTSで表示したアドオン設定一覧
2026-10-13撮影。Blender 5.2.1 LTS、Windows 11 Pro (10.0.26200)。実機画面、原寸保存。

どのバージョンを使うか

2026年10月23日に公式LTS一覧を再確認し、サポート中は5.2 LTSと4.5 LTS、4.2 LTSは過去のLTSであることを確認しました。同一覧の修正版は5.2.3と4.5.15(いずれも2026年10月22日更新)です。

LTS版は約2年間の不具合修正が提供されるため、制作途中でBlenderのバージョンを変更したくない商用案件などに適しています。

4.5 LTSもサポート期間内であるため、5.0でのカラーマネジメント刷新に伴う仕様変化を避けたい場合は4.5 LTSを継続利用する選択肢もあります。

色管理の変更による影響は制作内容によって変わるため、ACESやHDRを使わない場合でも、既存ファイルの見た目と出力画像を比較してください。

なお、5.2 LTSのノードベース物理演算は、従来のクロスシミュレーションモディファイアを即座に置き換えるものではありません。

ジオメトリノード内で手続き型に物理演算を構築する新しい手段として追加された機能です。

あなたの状況候補理由
進行中の商用案件・チーム制作があるいま使っている版のまま、または5.2 LTSLTSは新機能・API変更が入らず、重要な修正だけが提供される
5.0のカラーマネジメント刷新を避けたい4.5 LTSサポート期間内で、5.0で導入された色管理への移行を延期できる。修正版への更新も出力比較が必要
これから学び始める5.2 LTSサポート中の系列。教材・アドオンの対応版との違いは別途確認する
ノードベース物理演算など新機能を試したい5.2 LTS(実験的機能として)XPBD系は実験的な追加機能で、従来のクロスシミュレーションを置き換えるものではない
特定アドオンが仕事の中心にあるそのアドオンが対応している版Blender側のバージョンよりアドオンの対応状況が先に決まる

公式ページで現在のLTS一覧とサポート状況を確認してから決めてください。「最新版が常に良い」ではなく、途中で変えたくないかどうかで選びます。Blender公式LTSページ

新しい版を試す前の確認と戻し方

制作中のファイルは、元の版で開けるコピーと外部画像を保管してから試します。

  1. 公式リリースページで、使いたい機能の対象版と実験的機能かどうかを確認する
  2. アドオンの対応版を確認し、制作ファイルのコピーを新しい版で開く
  3. 材質・色管理・ノード・リグを確認し、短いレンダーやアニメーションを出力する
  4. 元の版の出力と比較し、問題がなければ新しい名前で保存する
  5. 問題が出たら元の版と未変更のコピーへ戻す。新しい版で保存したファイルを旧版で戻せるとは限らない

旧版でファイルが開けた場合も、新しい版で追加された機能のデータが失われることがあります。

旧版で上書き保存すると失われた状態が保存されるため、戻すときは更新前に保管したコピーを使ってください。

詳しい制限は公式マニュアルのファイル互換性で確認できます。

複数バージョンを共存させてから試す

いま使っている版を残したまま新しい版を試せば、問題が出たときにそのまま戻せます。公式のダウンロードページでは、Windows向けにインストーラー版とポータブル版(.zip)、Linux向けに圧縮アーカイブ(.tar.xz)が配布されています。Blender公式ダウンロードページ

  1. 新しい版は、インストーラーではなくポータブル版(Windowsは.zip、Linuxは.tar.xz)を取得する。
  2. バージョン名が分かるフォルダーへ展開する。
  3. そのフォルダー内の実行ファイルから起動する。
  4. 制作ファイルのコピーを開き、アドオン・マテリアル・リグを確認する。
  5. 問題がなければ、工程単位で切り替える。問題が出たら元の版のフォルダーから起動し直す。

ZIP版を別フォルダーへ展開するだけでは、設定や拡張機能の保存先まで分かれるとは限りません。

たとえば、5.2系列の設定は通常、同じユーザー用の5.2フォルダーを使います。

Blender 5.2のWindows・Linux版で設定も分けて試す場合は、展開したフォルダー内のBlender実行ファイルと同じ場所に、portableという名前のフォルダーを作ってから起動します。

このフォルダーにプリファレンス、起動ファイル、拡張機能、プリセットが保存されます。

比較用の設定を変更したらBlenderを終了し、同じ実行ファイルから起動し直して設定が残るか確認してください。

この説明は5.2の公式手順に基づくため、古い版を試す場合は、その版のマニュアルで保存先を確認してください。

参照:Windowsでのインストール/設定の保存先とPortable Installation。

アドオンは版ごとに設定フォルダーが分かれるため、新しい版では再インストールが必要になる場合があります。有料アドオンは、導入前に配布元の対応版を確認してください。対応版の記載がないアドオンは、動くかどうかを本番ファイルではなく検証用ファイルで確かめます。

LTSは不具合修正を受けながら同じ機能系列で運用する選択肢で、制作中に新機能を自動追加する仕組みではありません。

4.2 LTSの機能紹介は履歴として残していますが、現行サポート版の候補には含めません。

現行一覧はBlender公式LTSページ、5.2の変更点と実験的物理演算は5.2公式リリースページで確認できます。

2026年10月23日に、公式LTS一覧と本記事で扱う9バージョンのリリースページを再照合しました。

性能値や対応機能は各ページの条件に基づく説明です。

2026年10月15日のMesh Bevelノードの最小例は過去の実機作業記録として残しています。

今回、全機能の実機検証や旧版との比較を行ったわけではありません。

個別の使い方は3DCGの使い方まとめにあります。

この記事は2026年9月8日に、Blender公式サイトのリリースノート(blender.org)の記載を基に確認・作成しています。

ほかのソフトの新機能まとめもあります。

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よくある質問:Blenderのバージョンを選ぶときのチェックリスト

このまとめは、どのバージョンを対象にしていますか?

2023年11月の4.0から、2026年7月の5.2 LTSまで、9バージョンです。

リリース日と内容は、Blender公式サイトのリリースノートに記載のものです。

現在サポート中のバージョンは、どれですか?

2026年10月23日に確認した公式LTS一覧では、現在サポート中なのは、5.2 LTSと4.5 LTSです。

4.2 LTSは、過去のLTSとして掲載されています。

公式はLTSについて、「約2年間にわたり重要な修正を提供する」「新機能・API変更・改良は入らない」と説明しています。

最新のLTS一覧は、Blender公式LTSページで確認してください。

商用案件なら、どのバージョンがよいですか?

LTSは同じ機能系列で重要な修正を受けたい場合の候補です。

進行中の案件では、チームの指定版、アドオンの対応、納品条件を先に確認し、制作ファイルのコピーで移行を試してください。

LTSへの移行自体が互換性を保証するわけではありません。

5.0のカラーマネジメントの変更を避けたいです。

5.0でカラーマネジメントが刷新されたため、その仕様変化を避けたい場合は、サポート期間内の4.5 LTSを継続利用する選択肢があります。

色管理の変更による影響は制作内容によって変わるため、ACESやHDRを使わない場合でも、既存ファイルの見た目と出力画像を比較してください。

5.2 LTSのノードベース物理演算は、クロスシミュレーションの代わりになりますか?

用途によって使い分けます。

5.2 LTSのノードベース物理演算は実験的な機能で、従来のクロスモディファイアを全面的に置き換えるものではありません。

布や髪の挙動をノードで構築できるため、必要な挙動と安定性を検証用ファイルで確かめてください。

新しいバージョンを試すときの、安全な方法は?

いま使っている版を残したまま、新しい版を試します。

新しい版は、インストーラーではなく、ポータブル版(Windowsは.zip、Linuxは.tar.xz)を取得し、バージョン名が分かるフォルダーへ展開して、そのフォルダー内の実行ファイルから起動します。

制作ファイルのコピーを開き、アドオン・マテリアル・リグを確認してください。

新しい版で保存したファイルは、古い版で開けますか?

開けるとは限りません。

問題が出たら、元の版と未変更のコピーへ戻してください。

制作中のファイルは、元の版で開けるコピーと外部画像を保管してから試します。

アドオンは、そのまま使えますか?

アドオンは版ごとに設定フォルダーが分かれるため、新しい版では再インストールが必要になる場合があります。

有料アドオンは、導入前に配布元の対応版を確認してください。

対応版の記載がないアドオンは、動くかどうかを、本番ファイルではなく検証用ファイルで確かめます。

最新の仕様は、Blender公式のリリースページで確認してください。

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学習を続けたい方や、作業環境を整えたい方は、目的に合うガイドをご覧ください。

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