3DCGの作業効率は、PC本体だけで決まりません。
とくにビューポートの視点移動は、1日に何百回も行う操作です。
この記事では、費用対効果の高い順に周辺機器をまとめます。
逆に「思ったほど効かないもの」も正直に書きます。
効くかどうか判断がつかない場合は、借りて試す方法があります。
液タブは本体7万円前後に対して、2週間6,210円から試せます。
詳しくはペンタブは買う前に借りて試せるにまとめました。
優先度① メモリ増設|3DCGで最も効く
3DCGは、映像制作の中でもメモリを最も多く使う分野です。
高解像度テクスチャ、大量のポリゴン、シミュレーションのキャッシュがすべてメモリを消費します。
| メモリ | 起きること | 対応 |
|---|---|---|
| 16GB | 重いシーンで動作が止まる | 増設を強く推奨 |
| 32GB | 一般的な制作は問題なし | シミュレーションをするなら64GBへ |
| 64GB | 大規模シーンでも余裕 | 業務ならここが安心 |
デスクトップなら増設できるのが大きな利点です。
まず32GBで始めて、足りなくなってから64GBに増やす進め方も合理的です。
増設前に確認してください。
- スロットの空き:4スロットのうち2つが埋まっている構成なら追加できます
- 対応規格:DDR4とDDR5に互換性はありません
- ノートPCは要確認:基板直付けで増設できない機種があります
優先度② 3Dマウス|視点移動が別物になる
3DCG特有の周辺機器です。
通常のマウスとは別に左手で操作し、ビューポートの視点を動かします。
普通は「回転」「移動」「ズーム」をキーボードとマウスの組み合わせで切り替えますが、3Dマウスは1つのつまみを傾けたり押し込んだりするだけで、すべてを同時に操作できます。
効くのは、視点を動かす回数が多い作業です。
- モデリング中に対象をぐるぐる見回す
- ライティングで角度を確認する
- アニメーションでカメラワークを調整する
右手はマウスやペンを持ったまま視点だけ動かせるので、手を持ち替える回数が減ります。
約3.8万円:SpaceMouse Compact|まず試すなら
必要な機能を押さえたコンパクトなモデルです。
3Dマウスが自分の作業に合うか分からない段階なら、ここから試すのが手堅い選択です。
約4.7万円:SpaceMouse Pro|業務で使うなら
ショートカットボタンが増え、手を置くパームレストも付きます。
1日中3DCGを触る人なら、この差が疲れの軽減につながります。
組み合わせて使うCADマウス
3Dマウスは左手用なので、右手側のマウスは別に必要です。
中ボタンが押しやすい設計のマウスだと、3DCGソフトの操作と相性が良くなります。
優先度③ ストレージ|プロジェクトが増えると足りなくなる
3Dアセットは容量を食います。
テクスチャ、シミュレーションのキャッシュ、レンダリング結果が積み上がっていきます。
作業中のプロジェクトは内蔵のNVMe SSDに置いてください。
完成したものや、しばらく触らないデータは外付けに退避させると、内蔵の空きを保てます。
なおZBrushは、作業用ドライブに100GB程度の空きを見ておくよう案内されています。
余裕を持たせておくと安心です。
優先度④ モニター|作業領域と色
3DCGソフトはビューポート、アウトライナ、アトリビュート、タイムラインと表示物が多く、画面が狭いとパネルの出し入れに時間を取られます。
WQHD(2560×1440)以上あると、主要なパネルを並べたまま作業できます。
テクスチャの色を扱うなら、色域の表記も確認してください。
思ったほど効かないもの
予算を使う前に、優先度が低いものも挙げておきます。
- ZBrush用のハイエンドGPU。
ZBrushはGPUを使わない設計なので、投資しても速くなりません。
詳しくは3DCG用PCの選び方で解説しました - 高リフレッシュレートのゲーミングモニター。
3DCGでは解像度と色の正確さのほうが効きます - CPUレンダリングをしないのにコア数の多いCPU。
GPUレンダラー中心なら、コア数より単体性能とVRAMが効きます
優先順位のまとめ
| 優先度 | 何を | 目安予算 | 効果 |
|---|---|---|---|
| 1 | メモリを64GBに | 12.9万円 | 重いシーンで止まらなくなる |
| 2 | 3Dマウス | 3.8〜4.7万円 | 視点移動の手数が減る |
| 3 | 外付けSSD | 1万円台〜 | 内蔵の空きを保てる |
| 4 | WQHD以上のモニター | 2.6万円〜 | パネル操作が減る |
メモリと3Dマウスの2つは、多くの人にとって投資に見合います。
残りは作業内容によって優先度が変わるので、必要になってから足してください。
本体側がまだ決まっていない場合は3DCG用PC比較をご覧ください。
※本記事に掲載した価格・仕様は2026年9月3日時点の調査に基づきます。
最終調査日:2026年9月3日。
価格は変動するため、購入前に販売ページで最新の情報をご確認ください。
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左手デバイスと3Dマウスの比較条件
3Dの視点移動を補助したい場合は、一般的な追加キーと3Dナビゲーション機器を分け、使用ソフトへの対応を確認します。
運営メディア「デザノマ」の左手デバイスと3Dマウスの比較条件で確認できます。
