UnityのPackage Managerでパッケージを追加できないときは、エラー文から接続、Git、認証、バージョン、設定ファイルのどこで失敗しているかを分けます。最初からPackagesフォルダーやLibraryフォルダーを削除するより、対象のエラーに絞って確認した方が、既存の環境を保ちやすくなります。
この記事では、Unity EditorでPackage Managerを使用する際の代表的な確認手順を説明します。Unityのバージョンによって表示や対応するパッケージは異なります。使用中のEditorのバージョンと、追加したいパッケージ名を控えてから進めてください。
エラーの全文を確認する
Package Manager内の通知だけでなく、Consoleに表示される関連エラーも読みます。「追加できない」という状態が同じでも、原因は異なります。パッケージ名、URL、エラーコード、失敗した時刻を記録すると、再試行後に同じ原因が残っているか判断できます。
| エラーの手がかり | 確認すること |
|---|---|
| 接続できない・タイムアウト | 通信環境、プロキシ、組織のネットワーク制限 |
| No ‘git’ executable was found | GitのインストールとUnity側からの認識 |
| Repository not found | URL、参照先、非公開リポジトリへのアクセス権 |
| terminal prompts disabled | 対話入力に依存しないGit認証設定 |
| manifest.jsonの解析エラー | JSONの構文、直前の手動編集 |
| 依存関係や非対応バージョン | Editorとパッケージの対応条件 |
公式のPackage Managerのエラー対処にも、これらの原因別の確認方法が掲載されています。通常の追加方法を確認したい場合は、Package Managerでパッケージを追加する方法を先に参照してください。
1.ネットワークとレジストリを確認する
Unity Registryや外部レジストリから取得できない場合は、ほかのパッケージでも同じ問題が起きるか確認します。特定のパッケージだけ失敗するなら、その配布元やURL、バージョンの問題を優先します。複数のパッケージで失敗するなら、共通の通信経路を調べます。
会社や学校のネットワークでは、プロキシや証明書、アクセス制限が影響することがあります。エラーを避けるために証明書の検証やセキュリティ機能を無効にせず、管理者に必要な接続先と設定を確認しましょう。Scoped Registryを使う場合は、提供元が案内するURLとスコープが一致しているかも確認します。
ネットワークを変更して試す場合も、組織の運用ルールに従ってください。Unityにサインインし直すだけでは、外部Gitサービスや独自レジストリの認証まで直るとは限りません。
2.Gitが見つからない場合は、導入後にHubも再起動する
Git URLから追加するときに「No ‘git’ executable was found」と表示される場合は、Gitが導入されているか確認します。ターミナルやコマンドプロンプトで次のコマンドを実行すると、現在の環境からGitを呼び出せるか確認できます。
git --version
バージョンが表示されない場合は、Gitの導入やPATHの設定を確認します。Gitをインストールした後は、作業を保存してUnity EditorとUnity Hubを終了し、起動し直してください。起動済みのアプリに環境変数の変更が反映されていない場合があります。
ターミナルではGitが動くのにUnityで失敗する場合は、Unityを起動した環境からもGitを参照できるか確認します。配布元がGit LFSを必要としている場合は、その導入状況も確認します。すべてのパッケージにGit LFSが必要なわけではありません。
3.Git URLとアクセス権を確認する
リポジトリが見つからない場合は、URLの入力ミス、リポジトリの移動、ブランチやタグの存在、パッケージが置かれたフォルダーを確認します。ブラウザーでページを開けても、Unityが使用するGitの認証が通るとは限りません。
非公開リポジトリでは、そのアカウントに読み取り権限があるか、Git側で認証できるかを調べます。「terminal prompts disabled」のようなエラーは、Unityの処理中にユーザー名やパスワードを対話入力できないことが関係する場合があります。配布元が対応する資格情報マネージャーやSSH認証などを設定します。
アクセストークンやパスワードをURLに直接書き込む方法は避けてください。manifest.jsonやログ、バージョン管理の履歴に認証情報が残る原因になります。
4.manifest.jsonの構文を確認する
Packages/manifest.jsonを手動編集した直後なら、変更箇所を確認します。JSONでは、引用符の不足、カンマの付け忘れ、最後の要素の後ろに付けた余分なカンマなどが解析エラーの原因になります。エラーに行番号が含まれていれば、その前後を確認してください。
修正前にファイルをコピーするか、バージョン管理で差分を残します。機密情報を含む可能性があるため、内容をそのまま外部のオンライン検証サービスに貼り付けないようにしましょう。直前の変更を戻して起動できるか確認する方法も有効です。
Packagesフォルダー全体を削除すると、依存関係やローカルパッケージの設定を失うおそれがあります。構文エラーだけなら、問題の箇所を修正することから始めてください。
5.Editorとパッケージの対応バージョンを確認する
パッケージが現在のUnityバージョンに対応しているか、配布元の説明を確認します。新しいバージョンほど常に適しているわけではありません。依存先のパッケージも含めて、プロジェクトで使用する組み合わせを揃える必要があります。
チームのプロジェクトなら、自分だけ別のバージョンへ更新せず、使用するEditorとパッケージの基準を確認します。試す場合はプロジェクトの複製や別ブランチを使い、追加後にコンパイルエラーが出ないことまで確認しましょう。
修復後に確認すること
- Package Managerに目的のパッケージとバージョンが表示される。
- Consoleに関連するエラーが残っていない。
- Editorを開き直しても依存関係を解決できる。
- 追加したパッケージの機能を最小の操作で確認できる。
再インポートやキャッシュ削除は、原因と対象を特定してから検討します。エラー文を残したまま複数のフォルダーを削除するより、何を変更して直ったか記録しておくと、別のPCやチーム内で同じ問題が起きたときにも対応しやすくなります。
