Unity で Android 向けにビルドするには、Android Build Support のほかに、Android SDK・NDK・JDK が要ります。
基本は、Unity Hubから使用するEditorに対応するモジュールを入れる方法です。
- Unity Hub で「Android Build Support」「Android SDK & NDK Tools」「OpenJDK」の3つを入れる
- Preferences → External Tools の Android 欄で、「installed with Unity (recommended)」にチェックが入っているか確かめる
- Unity 6.3 が対応するのは JDK 17・NDK r27c。Android 7.1(API レベル25)以上
- API レベルは Player 設定の Minimum API Level と Target API Level で決める
この記事は、Unity公式マニュアル(Unity 6.3)の Android のページ(2026年9月29日に確認)にもとづいています。
Unityのエディタでの再現は含まず、画面の名前は英語版の表記です。
Unity Hubでモジュールを入れる
エディタを入れるときに、または入れたあとで「モジュールを加える」から、次の3つを入れます。
| モジュール | 中身 |
|---|---|
| Android Build Support | Android 向けのビルド機能 |
| Android SDK & NDK Tools | Android SDK と NDK |
| OpenJDK | Java の開発キット(JDK) |
Windowsでは、エディタのフォルダーのEditor\Data\PlaybackEngines\AndroidPlayer\の下にSDK・NDK・OpenJDKが置かれます。
OSやインストール先による違いはExternal Toolsに表示される実際のパスで確認してください。
モジュールの足し方とコマンドでの入れ方は、Unity Hubでエディタとモジュールを入れる方法で紹介しています。
External Toolsの設定
Windowsでは「Edit」→「Preferences」、macOSでは「Unity」→「Settings」から「External Tools」→「Android」を開きます。
次のチェックで使用するツールを選びます。
| 項目 | チェックを入れると |
|---|---|
| JDK installed with Unity (recommended) | Unity Hub で入れた JDK を使う |
| Android SDK tools installed with Unity (recommended) | Unity Hub で入れた SDK を使う |
| Android NDK installed with Unity (recommended) | Unity Hub で入れた NDK を使う |
| Gradle installed with Unity (recommended) | Unity に付いている Gradle を使う |
チェックを外すと、自分で入れた版の場所を指定して使えます。
版の食い違いによるエラーを避けるため、特に理由がなければ全部チェックを入れたままにします。
同じ欄には「Maximum JVM heap size, Mbyte」(ビルドのときの Java のメモリ上限、初期値4096)もあります。
Unity 6.3が対応する版
| もの | 版 |
|---|---|
| JDK | 17 |
| NDK | r27c(27.2.12479018) |
| SDK Build tools | 36.0.0 |
| Command-line tools | 16 |
| SDK Platform tools | 6000.3.26f1 以降は 37.0.1、それより前は 36.0.0 |
| エディタの版 | Gradle | Android Gradle Plugin |
|---|---|---|
| 6000.3.26f1 以降 | 9.3.1 | 9.1.1 |
| 6000.3.17f1〜25f1 | 9.1.0 | 9.0.0 |
| 6000.3.1f1〜16f1 | 8.13 | 8.10.0 |
同じ6.3でも修正版の番号によってGradleの版が変わります。
SDK表はHubが同梱するツールの版であり、SDK全体の版を完全固定する要件ではありません。
JDKとNDKは使用するUnityの対応版に合わせます。
自分で入れた JDK や Gradle を使うときは、この表の版に合わせます。
APIレベルを決める
「Edit」→「Project Settings」→「Player」の Android のタブの Other Settings にあります。
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| Minimum API Level | アプリが動く、いちばん古い Android の版 |
| Target API Level | アプリが対応を宣言し、OSの互換動作を決める基準となるAPIレベル。動作可能なOSの上限ではない |
Unity 6.3 が対応しているのは、Android 7.1(API レベル25)以上です。
Unity Hub は、Google Play が求める最新の Target API の SDK を入れます。
入っていない新しい Target API を選ぶと、SDK を自動で入れるか、入っている中でいちばん新しい版を使い続けるかを選べます。
古いAPIのSDKを入れるとき
古い API レベルの SDK は、Android の sdkmanager で入れます。
Windows で初期の場所(Program Files)にエディタを入れている場合は、sdkmanager を管理者として実行する必要があります。
Android StudioやコマンドからSDKを追加した後は、External ToolsでUnityがそのSDKフォルダーを参照しているか確認します。
別の場所へインストールしただけでは、Unityが使うSDKに追加されたとは限りません。
ビルドが通らないときの確かめ方
- Unity Hub で、そのエディタに3つのモジュールが入っているか
- External Tools の4つのチェックが入っているか(外しているなら、指定した場所に正しい版があるか)
- Target API Level の SDK が入っているか
- エラーの全文をコンソールで確かめ、JDK・SDK・NDK・Gradle のどれの話かを見分ける
よく出るエラーの正確な文言は、公式マニュアルでは確かめられなかったので、この記事では載せていません。
Input System の「Both」は Android では使えないので、入力の設定もあわせて確かめます。
Gradleがユーザーパス内の非ASCII文字を処理できない場合は、External ToolsのAndroid欄にあるUser Homeで、Gradle用の保存先を指定できます。
非ASCII文字には日本語などが含まれます。
公式資料は、この場合にOSのユーザー名を変更する代わりに、Gradle User Homeの場所を指定する方法を案内しています。
Javaのヒープ領域不足が報告された場合は、Maximum JVM heap size, Mbyteをプロジェクトに合わせて調整します。
この値はJavaが使うメモリの上限で、SDKの未導入やバージョンの不一致を直す設定ではありません。
SDKの参照先と上のGradle設定は、末尾のUnity 6.3公式資料で2026年10月26日に再照合しました。
今回、設定変更やビルドによる改善は実測していません。
まとめ
- Unity Hub で Android Build Support・SDK & NDK Tools・OpenJDK の3つを入れる
- External Tools は「installed with Unity (recommended)」のままにする
- Unity 6.3 は JDK 17・NDK r27c・API レベル25以上
- Gradle の版は 6.3 の修正版の番号で変わる
参考:Unity 6.3公式の依存ツールの対応版、Gradle互換表、External Tools、Target API設定(2026年10月24日再照合。
実機ビルドは未検証)。
