After Effectsの環境設定を初期化する前に、使用中のバージョンの設定フォルダーをバックアップします。
起動できる場合は「起動と修復」からリセットし、起動できない場合は起動時のキー操作または設定フォルダーの退避を試します。
初期化しても症状が直るとは限らないため、操作後に同じ症状を再確認してください。
2026年10月16日に、Windows版のAfter Effects 26.5.0で、設定フォルダーの場所と、終了後にコピーしたバックアップが元と一致することを確かめました。
設定の初期化と、バックアップを元の場所へ戻す操作は確かめていません。
| 困っていること | まず試すこと |
|---|---|
| 起動しない・落ちる | セーフモードで開始する |
| 表示や動作がおかしい | すべてのキャッシュを空にする |
| それでも直らない | 環境設定をリセットする |
| ショートカットだけ戻したい | キーボードショートカットのプリセットと割り当てを確認 |
初期化前のバックアップと保存場所
「すべての環境設定をデフォルトにリセット」はワークスペースも初期化するため、設定の保存場所を確認してから実行します。
- 開いているプロジェクトを保存します。
- Windowsは「編集/環境設定/起動と修復」の「環境設定をエクスプローラーで表示」、macOSは「After Effects/設定/起動と修復」の環境設定を表示するボタンを選び、設定フォルダーを開きます。
- After Effectsを終了し、使用中のバージョンのフォルダーを別の場所へコピーして、バージョンとバックアップ日が分かる名前を付けます。
After Effectsが起動しない場合は、次の場所から対象バージョンのフォルダーを探します。
Windows:C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\After Effects\<バージョン>
macOS:/Users/<ユーザー名>/Library/Preferences/Adobe/After Effects/<バージョン>
Windowsではエクスプローラーのアドレス欄に%appdata%\Adobe\After Effects、macOSではFinderの「移動/フォルダへ移動」に~/Library/Preferences/Adobe/After Effectsを入力して親フォルダーを開けます。
たとえば23.4というフォルダーはAE 23.4用であり、ほかのバージョンのフォルダーと取り違えないでください。
2026年10月16日に、Windows 11 Pro(10.0.26200)のAdobe After Effects 26.5.0(Build 89、日本語表示)で、この節の手順を確かめました。
「編集」→「環境設定」→「起動と修復」の「環境設定をエクスプローラーで表示」を押すと、C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\After Effects\26.5のフォルダーが開きました。
バージョン26.5.0の設定は、「26.5」という名前のフォルダーに入っていました。
保存済みのプロジェクトだけを開いた状態でCtrl+QでAfter Effectsを終了し、After Effectsのプロセスが残っていないことを確かめてから、26.5のフォルダーを丸ごと別の場所へコピーしました。
コピー元とコピー先では、26個のファイルと26個のフォルダー(空のフォルダーを含む)、合計2,048,653バイトの名前・サイズ・中身(SHA-256のハッシュ値)がすべて一致しました。
コピーと照合はファイル操作用のプログラムで行ったため、エクスプローラーでのコピー操作は確認に含めていません。
設定フォルダーには個人の設定や履歴が入るため、フォルダーの中の画面は載せていません。
参考:Adobe Community:起動の修復とバージョン別設定のバックアップ。
起動できる場合:「起動と修復」からリセット
- バックアップ後にAfter Effectsを起動し、Windowsは「編集/環境設定/起動と修復」、macOSは「After Effects/設定/起動と修復」を開きます。
- 「すべての環境設定をデフォルトにリセット」を選び、確認画面に従って実行します。
- After Effectsを終了して再起動し、初期化前に起きていた症状をもう一度確認します。
この操作では環境設定・ワークスペース・デバッグデータベースがリセットされ、反映には再起動が必要です。
2026年10月13日に撮影した、After Effects(日本語表示)の「環境設定」→「起動と修復」の画面です。
「修復オプション」には「セーフモードで開始…」と「すべてのキャッシュを空にする…」、「環境設定管理」には「環境設定をエクスプローラーで表示」「すべての環境設定をデフォルトにリセット…」「以前のバージョンの設定を移行…」のボタンがありました。

「すべての環境設定をデフォルトにリセット…」の下には、「変更を有効にするには、After Effects を再起動する必要があります」「注意:ワークスペースがリセットされます」という説明が出ていました。
Windows版の撮影した画面では、設定フォルダーを開くボタンは「環境設定をエクスプローラーで表示」でした。
起動できない場合:キー操作で修復画面を開く
- After Effectsを終了します。
- WindowsはCtrl+Alt+Shift、macOSはCommand+Option+Shiftを押したままAfter Effectsを起動します。
- 起動の修復画面が表示されたらキーを離し、「Reset Preferences(環境設定のリセット)」を選んで確認画面に従います。
修復画面の表示名はバージョンや言語によって異なります。
以前のバージョンでは、次のような設定削除の確認画面で「OK」を選ぶ方式でした。

初期化後は同じ症状を確認し、最近使ったプロジェクトの一覧が消えた場合は、保存先からAEPを開き直します。
参考:Adobe Community:環境設定の初期化FAQ。
修復画面を開けない場合:バージョン別フォルダーを退避
ここでは、ほかのバージョンの設定を残すため、対象バージョンのフォルダーだけを退避します。
- After Effectsを終了して、バックアップのコピーがあることを確認します。
- 先ほど確認したバージョンのフォルダーを、元の名前に「_before_reset」などを付けた名前へ変更します。
- After Effectsを起動し、同じバージョン名のフォルダーが新しく作られたことと、元の症状が変わったかを確認します。
以前のバージョンからの設定移行を求められた場合、不具合を切り分ける段階では移行せず、新しい設定で動作を確認します。
対象フォルダーが分からない場合や名前変更に失敗した場合は、別のフォルダーを削除して進めないでください。
Adobeの背景設定リセット手順には親の「After Effects」フォルダーを変更する方法もありますが、この記事のバージョン別退避とは変更範囲が異なります。
参考:Adobe公式ヘルプ:環境設定の保存場所・背景設定のリセット。
初期化前の設定に戻す方法
- After Effectsを終了します。
- 初期化後に作られた対象バージョンのフォルダーを、別の場所へ退避します。
- 初期化前のバックアップを元の保存場所へコピーし、フォルダー名を元のバージョン名へ戻します。
- 同じバージョンのAfter Effectsを起動し、必要な設定とワークスペースが戻ったか確認します。
初期化後のフォルダーへ上書きせず、初期化前と初期化後のコピーを両方残しておくと、結果を比較できます。
不具合の原因が古い設定にある場合、戻すと症状も再発する可能性があります。
2026年10月16日の確認では、上のバックアップをプログラムでさらに別の場所へコピーし、その中身もすべて元と一致することまでを確かめました。
バックアップを実際の保存場所へ戻した後に、After Effectsがその設定を読み込むか、設定・ショートカット・ワークスペースが元に戻るかは確かめていません。
バックアップした設定に不具合の原因が含まれていないかも、この確認では分かりません。
セーフモードとキャッシュ削除で切り分ける
セーフモードは通常の設定と異なる条件で起動し、サードパーティ製プラグインを無効にする選択肢もあるため、起動できたという結果だけで原因を一つに確定できません。
プラグインを有効にしたセーフモードと、無効にしたセーフモードの結果を分けて確認すると、設定とプラグインのどちらを調べるか判断しやすくなります。
プラグインが疑わしい場合は「エフェクト/エフェクトを管理」で有効・無効の状態を記録し、一つずつ戻して再起動する切り分けを行います。
参考:Adobe Community:セーフモードとプラグインの切り分け。
「すべてのキャッシュを空にする」はディスク・メディア・データベースのキャッシュを消す操作で、環境設定の初期化とは別です。
Adobeの英語版ヘルプでは、セーフモードで改善する場合の候補として、壊れた環境設定と不安定なプラグインを挙げています。
キーボードショートカットだけ戻したい場合
ショートカットだけが問題なら、まず「編集/キーボードショートカット」で選択中のプリセットとコマンドの割り当てを確認します。
標準セットは「After Effects 初期設定」で、自分の割り当てを残す場合は変更前のセットを「名前を付けて保存」してから切り替えます。
環境設定全体のリセットと、ショートカットのセットを切り替える操作は区別してください。
参考:Adobe公式ヘルプ:キーボードショートカットとカスタムセットの保存。
Adobeの環境設定ヘルプには、確認ダイアログの「OK」をAlt(Windows)またはOption(macOS)を押しながらクリックするショートカット初期化方法も掲載されています。
ただし通常の環境設定画面の「OK」で同じ操作ができるとは確認していないため、この記事では標準のショートカット編集画面を優先します。
環境設定ファイルの中身を直接編集すると、クラッシュなどの予期しない動作につながる可能性があるため、設定変更はAfter Effectsの画面から行ってください。
資料確認日:2026年10月3日。
2026年10月16日に実機で確かめたのは、Windows版After Effects 26.5.0での設定フォルダーの場所と、終了後に取ったバックアップのコピーが元と一致することまでです。
設定の初期化、セーフモード、キャッシュの削除、バックアップを元の保存場所へ戻す操作、症状が直るかどうか、macOSとほかのバージョンは実機で確かめていません。
これらの手順は、現行ヘルプと起動修復の資料に基づいています。
After Effectsのほかの操作は、まとめからご覧いただけます。

起動や設定まわりのトラブルは、ほかにも書いています。




よくある質問:After Effectsの環境設定を初期化するとき
環境設定を初期化する前に、何をしておけばよいですか?
使用中のバージョンの設定フォルダーをバックアップします。「すべての環境設定をデフォルトにリセット」はワークスペースも初期化するため、設定の保存場所を確認してから実行します。開いているプロジェクトを保存し、After Effectsを終了して、使用中のバージョンのフォルダーを別の場所へコピーし、バージョンとバックアップ日が分かる名前を付けてください。
After Effectsが起動するときは、どうやってリセットしますか?
「起動と修復」からリセットします。Windowsは「編集/環境設定/起動と修復」、macOSは「After Effects/設定/起動と修復」から操作します。初期化しても症状が直るとは限らないため、操作後に同じ症状を再確認してください。
After Effectsが起動しないときは?
起動時のキー操作または設定フォルダーの退避を試します。WindowsはCtrl+Alt+Shift、macOSはCommand+Option+Shiftを押したままAfter Effectsを起動し、修復画面が表示されたらキーを離して「Reset Preferences(環境設定のリセット)」を選び、確認画面に従います。修復画面の表示名は、バージョンや言語によって異なります。
修復画面を開けないときは?
対象バージョンのフォルダーだけを、元の名前に「_before_reset」などを付けた名前へ変更して退避します。After Effectsを起動し、同じバージョン名のフォルダーが新しく作られたことと、元の症状が変わったかを確認します。対象フォルダーが分からない場合や名前変更に失敗した場合は、別のフォルダーを削除して進めないでください。
初期化前の設定に戻したいときは?
初期化後のフォルダーへ上書きせず、初期化前と初期化後のコピーを両方残しておくと、結果を比較できます。ただし、不具合の原因が古い設定にある場合は、戻すと症状も再発する可能性があります。
Windows版After Effects 26.5.0で確かめたのはバックアップのコピーが元と一致するところまでで、実際の保存場所へ戻した後の動作は確かめていません。
セーフモードで起動できたら、原因は設定ですか?
起動できたという結果だけで、原因を一つに確定できません。セーフモードは通常の設定と異なる条件で起動し、サードパーティ製プラグインを無効にする選択肢もあるためです。プラグインを有効にしたセーフモードと、無効にしたセーフモードの結果を分けて確認すると、設定とプラグインのどちらを調べるか判断しやすくなります。
「すべてのキャッシュを空にする」は、環境設定の初期化と同じですか?
別の操作です。「すべてのキャッシュを空にする」は、ディスク・メディア・データベースのキャッシュを消す操作です。困りごと別には、起動しない・落ちるときはセーフモードで開始する、表示や動作がおかしいときはすべてのキャッシュを空にする、それでも直らないときに環境設定をリセットする、が目安です。
キーボードショートカットだけ戻したいときは?
環境設定全体のリセットとは区別してください。「編集/キーボードショートカット」で、選択中のプリセットとコマンドの割り当てを確認します。標準セットは「After Effects 初期設定」で、自分の割り当てを残す場合は、変更前のセットを「名前を付けて保存」してから切り替えます。
環境設定ファイルを直接編集してもよいですか?
おすすめしません。環境設定ファイルの中身を直接編集すると、クラッシュなどの予期しない動作につながる可能性があるため、設定変更はAfter Effectsの画面から行ってください。画面の名称はバージョンや言語によって異なり、旧バージョンの確認画面の画像は参考画像です(撮影日・使用バージョンは未確認)。
