After Effectsのアニメーションプリセットは、エフェクト・キーフレーム・エクスプレッションの設定を.ffxファイルに保存して、ほかのレイヤーに当て直す機能です。
当てるときは、レイヤーを選んでエフェクト&プリセットパネルのプリセットをダブルクリックします。
自作するときは、残したいプロパティを選んで[アニメーション]メニューの[アニメーションプリセットを保存]を選びます。
パネルに出てこないときは、Presetsフォルダーに保存したかを確かめ、パネルメニューの[リストを更新]を選びます。
この記事では、アニメーションプリセットの適用・自作・保存場所・出てこないときの確かめ方と、テキスト用プリセットの注意点をまとめました。
手順は2026年11月1日にAdobe公式ヘルプ:エフェクトおよびアニメーションプリセットの概要で確かめたもので、編集部の実機では操作していません。
アニメーションプリセットとは
アニメーションプリセットには、レイヤーのプロパティの設定、キーフレーム、エフェクト、エクスプレッションをまとめて保存できます。
たとえば、複数のエフェクトとキーフレームで作った爆発の表現を1つのプリセットにして、別のレイヤーにそのまま当てられます。
ファイルの拡張子は.ffxで、ほかのパソコンへ移して使うこともできます。
プリセットの多くはアニメーションを含まず、エフェクトやトランスフォームの組み合わせだけを持っています。
「動作」のカテゴリのプリセットは、キーフレームではなくエクスプレッションでプロパティを動かします。
After Effectsには、テキスト用を含めて数百のプリセットが最初から入っています。
最初から入っているプリセットのカテゴリ
- Adobe Express
- Backgrounds(背景)
- Behaviors(動作)
- Image – Creative・Special Effects・Utilities(イメージ)
- レガシー
- シェイプ
- Sound Effects(サウンドエフェクト)
- Synthetics(合成)
- テキスト
- Transitions – Dissolves・Movement・Wipes(トランジション)
カテゴリの名前は、公式ヘルプの「アニメーションプリセットのリスト」の表記に合わせています。
アニメーションプリセットを適用する
| やりたいこと | 操作 |
|---|---|
| 1つのレイヤーに当てる | エフェクト&プリセットパネルから、タイムライン・コンポジション・エフェクトコントロールのいずれかのパネルのレイヤーへドラッグする |
| 選んだレイヤーにまとめて当てる | レイヤーを選び、エフェクト&プリセットパネルでプリセットをダブルクリックする |
| 最近使ったプリセットを当てる | レイヤーを選び、[アニメーション]→[最近のアニメーションプリセット]から選ぶ |
| 最後に使ったプリセットをもう一度当てる | Windowsは Ctrl+Alt+Shift+F、macOSは ⌘+Option+Shift+F |
| 見た目で選んで当てる | レイヤーを選び、[アニメーション]→[プリセットを参照]でAdobe Bridgeを開き、プリセットをダブルクリックする |
パネルの上の検索欄に名前の一部を入れると、プリセットを絞り込めます。
レイヤーを選ばずにプリセットをダブルクリックすると、新しいレイヤーが作られて、そこにプリセットが当たります。
プリセットは現在の時間インジケーターの位置に適用されるので、動きを始めたい時刻に合わせてから当ててください。
当てたプリセットの中身を見る
レイヤーを選んでUキーを押すと、キーフレームかエクスプレッションのあるプロパティだけが表示されます。
Uキーを2回押すと、初期値から変わったプロパティがすべて表示されます。
同梱のプリセットを当ててから押すと、作り手がどのプロパティを変えたかを読み取れます。
文字の動きのしくみはテキストアニメーションの入門で説明しています。
当てたプリセットを外す
プリセットを1つのまとまりとして無効にしたり削除したりはできません。
プリセットが加えたエフェクト・キーフレーム・エクスプレッションを、1つずつ削除するか無効にします。
レイヤーのエフェクトをすべて消すときは、Windowsは Ctrl+Shift+E、macOSは ⌘+Shift+E を押します。
このとき、消したエフェクトのキーフレームも一緒に消えるので、間違えたらすぐに取り消してください。
アニメーションプリセットを自作して保存する
- タイムラインで、保存したいプロパティ(位置・スケールなど)やプロパティグループ(トランスフォームなど)を選ぶ。エフェクトだけならエフェクトコントロールパネルで選んでもよい
- [アニメーション]メニューか、エフェクト&プリセットパネルのメニューから[アニメーションプリセットを保存]を選ぶ
- ファイルの名前と保存先を決めて[保存]を選ぶ
エフェクト&プリセットパネルに表示するには、保存先をPresetsフォルダーにする必要があります。
保存したのに一覧に見当たらないときは、パネルメニューの[リストを更新]を選びます。
保存されるのは選んだプロパティとグループの設定なので、残したいものをすべて選んでから保存します。
アニメーションプリセットの保存場所
| 種類 | Windows | macOS |
|---|---|---|
| 最初から入っているプリセット | Program Files\Adobe\Adobe After Effects\Support Files の中の Presets | Applications/Adobe After Effects の中の Presets |
| 自作したプリセット(初期設定の保存先) | My Documents\Adobe\After Effects の中の Presets | Documents/Adobe/After Effects の中の Presets |
パスは公式ヘルプの表記のままです。
手元の実際のフォルダーは、パネルでプリセットを選び、パネルメニューの[エクスプローラーで表示](macOSは[Finder で表示])で開けます。
After Effectsは起動のときに、両方のPresetsフォルダーとその中のフォルダーを探して、見つけたプリセットをパネルに並べます。
ほかのパソコンへ移す・配布されたプリセットを入れる
Presetsフォルダーには、.ffxファイルを1つずつでも、フォルダーごとでも追加できます。
Presetsフォルダーの外に置きたいときは、そのフォルダーのショートカット(macOSはエイリアス)をPresetsフォルダーに入れます。
使わないプリセットを一覧から外す
パネルでプリセットを選んで[エクスプローラーで表示](macOSは[Finder で表示])を選び、.ffxファイルをPresetsフォルダーの外へ移してから[リストを更新]を選びます。
名前の最初と最後がかっこのフォルダー、たとえば「(archived_animation_presets)」の中身は読み込まれません。
消さずに残しておきたいプリセットは、このようなフォルダーに移しておくと一覧から外せます。
プリセットがパネルに出てこないときの確かめ方
- パネルメニューで[アニメーションプリセットを表示]にチェックが入っているか
- .ffxファイルがPresetsフォルダーか、その中のフォルダーにあるか
- 入れたフォルダーの名前が、かっこで始まりかっこで終わっていないか
- エフェクト&プリセットパネルが、ほかのパネルの後ろに隠れていないか
- パネルメニューの[リストを更新]を選んだか
プリセットの読み込みは、エフェクト&プリセットパネルが表示されているときにだけ行われます。
パネルを閉じていたり、ほかのパネルの後ろに隠れていたりすると、プリセットは読み込まれません。
テキストのアニメーションプリセットの注意点
テキスト用のプリセットは、720×480のコンポジションで、72ポイントのMyriad Proを使って作られています(Adobe公式ヘルプ:テキストのアニメート)。
このため、720×480より大きく違うコンポジションでは、位置の値が合わないことがあります。
画面の外から入るはずの文字が画面の中から始まるときは、テキストアニメーターの位置の値を直します。
3Dテキストのプリセットは、レイヤーを回転させるか、レイヤーの周りを回るカメラを足すと、立体の動きが分かります。
「パス」のカテゴリのプリセットは、文字をプリセットの名前に置き換え、文字の色を白に変えます。
「塗りと線」のカテゴリのプリセットは、テキストに塗りや線の色が付いていることを前提に、その色を変えます。
テキストアニメーターの範囲や式の設定は、テキストアニメーターの使い方で詳しく扱っています。
スクリプトで多くのレイヤーに当てたいとき
同じプリセットを何度も当てる作業は、スクリプトのapplyPresetでまとめられます。
書き方と、適用できないときの確かめ方はアニメーションプリセットをスクリプト化する方法にまとめました。
つまずきやすい所と対処
| つまずき | 起きること | 対処 |
|---|---|---|
| Presetsフォルダー以外に保存した | パネルに出てこない | Presetsフォルダーへ移すか、ショートカット(エイリアス)を置いて[リストを更新] |
| [アニメーションプリセットを表示]が外れている | エフェクトだけが並ぶ | パネルメニューでチェックを入れる |
| フォルダー名をかっこで囲んだ | 中のプリセットが読み込まれない | かっこを外す(外したいときだけ使う) |
| 時間インジケーターが途中にある | 動きが途中から始まる | 始めたい時刻に合わせてから当てる |
| 保存したのに一覧に無い | パネルの一覧が古いまま | パネルメニューの[リストを更新]を選ぶ |
| 大きなコンポジションにテキスト用プリセットを当てた | 文字が画面の中から始まる・見えない | テキストアニメーターの位置の値を直す |
| プリセットをまとめて消そうとする | 1つの単位では消せない | エフェクトとキーフレームを個別に消す。全エフェクトは Ctrl+Shift+E |
よくある質問:After Effectsのアニメーションプリセット
アニメーションプリセットのファイル形式は?
拡張子は.ffxです。
ファイルをコピーすれば、ほかのパソコンのPresetsフォルダーへ移せます。
自作したプリセットはどこに保存されますか?
初期設定では、Windowsは My Documents\Adobe\After Effects、macOSは Documents/Adobe/After Effects の中のPresetsフォルダーです。
実際の場所は、パネルメニューの[エクスプローラーで表示]([Finder で表示])で開けます。
プリセットを当てたら、何が変わったかを見るには?
レイヤーを選んでUキーを2回押すと、変わったプロパティがすべて表示されます。
最後に使ったプリセットを繰り返し当てるショートカットは?
Windowsは Ctrl+Alt+Shift+F、macOSは ⌘+Option+Shift+F です。
まとめ
アニメーションプリセットは、エフェクトやキーフレームを.ffxにまとめて、ほかのレイヤーに当て直す機能です。
当てるときはレイヤーを選んでダブルクリック、作るときはプロパティを選んで[アニメーションプリセットを保存]です。
パネルに出てこないときは、Presetsフォルダーに入っているかを確かめ、[リストを更新]を選んでください。
