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After Effects│複数の動画素材を個別にレンダリングする方法

100個のAVIをMP4にエンコードしたい、かつ状態も確認したかったので、Media EncoderではなくAfter Effectsで出力するスクリプトを作成しました。

2つのスクリプトは、2026年10月16日に現行のAfter Effectsで実行して確かめた結果も書いています。

目次

[追記]動画を直接レンダーキューに入れるほうが早かったです

スクリプトを使わなくても標準機能で対応可能でした。

プロジェクトパネルの動画素材をレンダーキューへドラッグすると、個別の出力項目として登録できます。

登録しただけではレンダリングは始まらないため、形式・出力先・対象項目を確認して開始します。

レンダーキューに直接追加

2026年10月13日に撮影した、After Effectsのレンダーキューです。

「IndividualClip4971_A」「IndividualClip4971_B」「IndividualClip4971_C」の3項目が、別々の出力項目として並んでいました。

3本のコンポジションと個別MP4出力先を設定したAfter Effectsのレンダーキュー
2026-10-13撮影。Adobe After Effects 26.5.0 (Build 89)、Windows 11 Pro (10.0.26200)。実機画面、原寸保存。

各項目の出力モジュールは「H.264 - レンダリング設定を一致 - 15 Mbps」で、出力先は、A・B・Cで別々のMP4ファイル(IndividualClip4971_A.mp4、IndividualClip4971_B.mp4、IndividualClip4971_C.mp4)でした。

この画面のステータスは「キュー」で、書き出しはまだ始まっていません。

書き出しが終わったあとの画面です。

3項目とも、ステータスは「完了」になりました。

レンダリング時間は、Aが2秒、BとCが1秒でした。

3項目のレンダリング完了とMP4出力Cの実際のプレビュー
2026-10-13撮影。Adobe After Effects 26.5.0 (Build 89)、Windows 11 Pro (10.0.26200)。実機画面、原寸保存。

書き出したIndividualClip4971_C.mp4は、プロジェクトパネルに読み込まれ、フッテージパネルで開いていました。

1280×720、25.00 fps、長さ0:00:02:00で、映像には「INDIVIDUAL CLIP C」と表示されていました。

記事の練習の例は1920×1080・30fpsですが、この画面の動画は1280×720・25 fpsです。

時間は撮影したPCでの値です。

この画面には、項目をドラッグして登録したのか、スクリプトで追加したのかは写っていません。

2つのスクリプトの動作を確認したものではありません。

2つのスクリプトは、2026年10月16日に別の練習で実行して確かめました(結果は各スクリプトの節に書いています)。

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選択した全ての動画を個々にコンポジションに入れるスクリプト

選択した動画素材を、それぞれ個別のコンポジションとして新規作成・配置するスクリプトです。

(function () {
    if (!app.project) { alert("Open a saved practice project first."); return; }
    var selected = app.project.selection.slice(0);
    var valid = [], skipped = 0, made = 0;
    for (var i = 0; i < selected.length; i++) {
        var x = selected[i];
        if (!(x instanceof FootageItem) || !x.hasVideo || x.mainSource.isStill ||
            x.footageMissing || !isFinite(x.width) || Math.floor(x.width) != x.width || x.width < 4 || x.width > 30000 ||
            !isFinite(x.height) || Math.floor(x.height) != x.height || x.height < 4 || x.height > 30000 ||
            !isFinite(x.duration) || x.duration <= 0 || x.duration > 10800 ||
            !isFinite(x.frameRate) || x.frameRate < 1 || x.frameRate > 99 ||
            !isFinite(x.pixelAspect) || x.pixelAspect < 0.01 || x.pixelAspect > 100) {
            skipped++; continue;
        }
        valid.push(x);
    }
    if (!valid.length) { alert("No supported moving-image footage selected."); return; }
    app.beginUndoGroup("Create selected video compositions");
    try {
        for (var j = 0; j < valid.length; j++) {
            var item = valid[j];
            var comp = app.project.items.addComp(item.name, item.width, item.height,
                item.pixelAspect, item.duration, item.frameRate);
            comp.layers.add(item);
            made++;
        }
        alert("Created: " + made + ", skipped: " + skipped);
    } catch (e) {
        alert("Stopped after " + made + " completed items: " + e.toString() +
            "\nUndo this group or reopen your saved practice copy.");
    } finally { app.endUndoGroup(); }
}());

2026年10月16日に、Windows 11 Pro(10.0.26200)のAdobe After Effects 26.5.0(Build 89、日本語表示)で、練習用ZIPのこのスクリプトを書き換えずに実行しました。

本文のコードと練習用ZIPのファイルは、前後の空白を除いて同じです。

「ファイル」→「スクリプト」→「スクリプトファイルを実行」から選んで実行しています。

動画A・B(1920×1080・30fps・2秒、音声付き)と、静止画(PNG)、音声のみ(WAV)、フォルダー、既存のコンポジションの計6項目を選んで実行すると、「Created: 2, skipped: 4」と表示されました。

After Effectsで動画2本と静止画・音声・フォルダー・コンポジションを選んでスクリプトを実行し、作成2件・除外4件と表示された画面
2026-10-16撮影。Adobe After Effects 26.5.0 (Build 89)、Windows 11 Pro (10.0.26200)。動画A・Bと静止画・音声・フォルダー・既存のコンポジションの計6項目を選び、練習用ZIPのスクリプトを実行した直後の実機画面。「Created: 2, skipped: 4」と表示された(ウィンドウのタイトルバーのみ切り取り)。

実行の直後に「編集」メニューを開くと「Create selected video compositionsの取り消し」があり、選ぶと作成された2つのコンポジションだけが消えました。

元の6項目と、既存のレンダーキューの設定は変わりませんでした。

選択したコンポジションをレンダーキューへ追加する

プロジェクトパネルで選択したコンポジションをまとめてレンダーキューに追加するスクリプトです。

(function () {
    if (!app.project) { alert("Open a saved practice project first."); return; }
    var queue = app.project.renderQueue;
    if (queue.rendering) { alert("Stop rendering before adding items."); return; }
    var selected = app.project.selection.slice(0), comps = [];
    for (var i = 0; i < selected.length; i++) {
        if (selected[i] instanceof CompItem) { comps.push(selected[i]); }
    }
    if (!comps.length) { alert("Select compositions in the Project panel."); return; }
    var added = 0;
    try {
        for (var j = 0; j < comps.length; j++) {
            var item = queue.items.add(comps[j]);
            item.render = false;
            added++;
        }
        alert("Added, not enabled for rendering: " + added +
            "\nSet unique outputs and formats, then enable only the intended items.");
    } catch (e) {
        alert("Stopped after " + added + " items: " + e.toString() +
            "\nInspect the practice queue; no render was started.");
    }
}());

この修正版は追加項目のレンダリングを無効にし、自動開始しません。

既存キューの有効状態は変更しないので、出力時は意図しない既存項目が有効になっていないかも確認します。

2026年10月16日に、作成した2つのコンポジションだけを選び、練習用ZIPのこのスクリプトを書き換えずに実行しました。

「Added, not enabled for rendering: 2」と表示され、追加された2項目はチェックがオフでした。

あらかじめ入れておいた既存の2項目は、1つ目がオン、2つ目がオフのままで、出力先・レンダリング設定・出力モジュールも実行前と同じでした。

レンダリングは自動では始まりませんでした。

選んだ2つのコンポジションがチェックオフでレンダーキューに追加され、既存の項目のオンとオフが保たれたAfter Effectsの画面
2026-10-16撮影。Adobe After Effects 26.5.0 (Build 89)、Windows 11 Pro (10.0.26200)。作成した2つのコンポジションを選び、キュー追加のスクリプトを実行した直後の実機画面。追加された3・4番目の項目はチェックがオフ(キューしない)、既存の1番目はオン、2番目はオフのままで、レンダリングは始まっていない(ウィンドウのタイトルバーのみ切り取り)。

After Effectsの基本的な操作や関連Tipsは、こちらのまとめからご覧いただけます。

この記事で紹介しているコードは、GitHubのMOTOKI-LLC/cg-method-codeにもまとめています。

修正版は本文下の練習用ZIPを使います。

リンク先リポジトリには旧版が含まれるため、同じコードとして扱わないでください。

レンダリングや書き出しを高速化する設定や手順についても別記事で解説しています。

2素材と対象外の項目で確かめる練習

別名保存した練習プロジェクトで、1920×1080・30fps・2秒の動画AとB、静止画、音声、フォルダーを選びます。

ファイル→スクリプト→スクリプトファイルを実行からcreate-video-comps.jsxを選びます。

タイムラインの式欄では実行しません。

動画だけが対象です。

静止画・音声のみ・リンク切れ・コンポジション・フォルダーや、寸法・継続時間・フレームレートが対応範囲外の素材は除外します。

動画AとBの2コンポジションが作成され、各動画が1レイヤー入るかを確認します。

2026年10月16日の確認では、AとBのコンポジションはどちらも元の動画と同じ1920×1080・30fps・2秒で、元の動画が1レイヤーずつ0秒から2秒まで入っていました。

スクリプトで作成された動画Aのコンポジションを開き、1920×1080・30fps・2秒と1レイヤーが表示されたAfter Effectsの画面
2026-10-16撮影。Adobe After Effects 26.5.0 (Build 89)、Windows 11 Pro (10.0.26200)。作成された動画Aのコンポジションを開いた実機画面。プロジェクトパネルの上部に1920 x 1080、0:00:02:00、30.00 fpsと表示され、タイムラインには動画Aが1レイヤーだけ入っている。Bは保存したプロジェクトの値で同じ条件を確かめた(ウィンドウのタイトルバーのみ切り取り)。

作成した2コンポジションだけをプロジェクトパネルで選び、queue-selected-comps.jsxを実行します。

追加2項目のチェックはオフのままにし、出力モジュールで目的の形式を選びます。

拡張子だけを.mp4へ変えてもMP4への変換にはなりません。

対象確認する状態出力先
Aのコンポジション動画Aの寸法・2秒・30fpsA専用の未使用ファイル名
Bのコンポジション動画Bの寸法・2秒・30fpsB専用の別ファイル名
既存キュー元の設定を保持今回出力するものだけ有効にする

保存先に同名ファイルがないこと、出力範囲が2秒であることを確認してから、2項目を有効にしてレンダリングします。

出力した動画を開き、寸法・長さ・映像と音声を確認します。

2026年10月16日の確認では書き出しまでは行っておらず、MP4への変換や、書き出した動画の映像と音声は確かめていません。

再実行は別のコンポジションやキュー項目を追加するため、重複が不要なら実行前の保存コピーへ戻します。

コンポジションの作成は1つの取り消し単位(Undoグループ)にまとめてあり、2026年10月16日の確認でも1回の取り消しで作成した2つが消えました。

キュー追加のスクリプトは取り消し単位を作っていないため、レンダーキューの復元まで同じ取り消しで戻るとは扱いません。

エラー時は途中追加分を確認し、練習前のプロジェクトへ戻します。

2026年10月3日にAPI資料とローカルのテストダブルで制御を確認しました。

2026年10月16日に、After Effects 26.5.0(Build 89)とWindows 11 Proで、2つのスクリプトの実行と、コンポジション作成の取り消しを実機で確かめました。

練習用の素材の読み込みと選択、既存のレンダーキューの準備はスクリプトで行い、手作業での操作は確認に含めていません。

リンク切れや対応範囲外の素材、途中でのエラー、レンダリング中の実行、再実行による重複、レンダーキューの取り消し、素材を直接ドラッグする方法、100本のような大量の処理、書き出し、Macやほかのバージョンは確かめていません。

レンダーキューの個別項目の書き出しは、2026年10月13日に撮影した画面で、完了を確認しています。

練習用スクリプト4本をダウンロードできます。

確認資料(2026年10月3日):Adobe公式 素材管理。

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まとめ

  • 素材動画を直接レンダーキューへドラッグ&ドロップする方法が最も手軽
  • 個別のコンポジションとして整理・調整したい場合は1つ目のスクリプトを活用
  • 大量のコンポジションを一括登録する場合は2つ目のスクリプトが便利

よくある質問:After Effectsで大量の動画をレンダーキューに入れるとき

大量の動画をMP4にするには、スクリプトが必要ですか?

必須ではありません。記事の追記にあるとおり、プロジェクトパネルの動画素材をレンダーキューへドラッグすると、個別の出力項目として登録できます。登録しただけではレンダリングは始まらないため、形式・出力先・対象項目を確認して開始します。

2つのスクリプトは、それぞれ何をしますか?

1つ目は、選択した動画素材を、それぞれ個別のコンポジションとして新規作成・配置するスクリプトです。2つ目は、プロジェクトパネルで選択したコンポジションをまとめてレンダーキューに追加するスクリプトです。個別のコンポジションとして整理・調整したい場合は1つ目、大量のコンポジションを一括登録する場合は2つ目が便利です。

スクリプトで追加したキュー項目は、自動でレンダリングされますか?

されません。

この修正版は追加項目のレンダリングを無効にし、自動開始しません。

2026年10月16日の確認でも、追加した2項目はチェックがオフのままで、レンダリングは始まりませんでした。

既存キューの有効状態は変更しないので、出力時は意図しない既存項目が有効になっていないかも確認します。

スクリプトは、タイムラインの式欄で実行しますか?

いいえ。「ファイル」→「スクリプト」→「スクリプトファイルを実行」からjsxファイルを選びます。タイムラインの式欄では実行しません。対象は動画だけで、静止画・音声のみ・リンク切れ・コンポジションなどは対象外です。

出力ファイルの拡張子を.mp4にすればMP4になりますか?

なりません。拡張子だけを.mp4へ変えてもMP4への変換にはなりません。出力モジュールで目的の形式を選びます。出力先は、素材ごとに専用の未使用ファイル名にし、保存先に同名ファイルがないことを確認してください。

スクリプトを再実行すると、どうなりますか?

コードの作りでは、実行するたびに別のコンポジションやキュー項目が追加されます(再実行は2026年10月16日の確認に含めていません)。

重複が不要なら、実行前の保存コピーへ戻してください。

コンポジションの作成は、1回の取り消しで戻せることを確かめました。

キュー追加のスクリプトは取り消し単位を作っていないため、レンダーキューの復元まで同じ取り消しで戻るとは扱いません。

記事のコードは、どこにありますか?

GitHubのMOTOKI-LLC/cg-method-codeにもまとめていますが、修正版は本文下の練習用ZIPを使います。リンク先リポジトリには旧版が含まれるため、同じコードとして扱わないでください。

この記事のスクリプトは、実機で確認済みですか?

2026年10月16日に、After Effects 26.5.0(Build 89)とWindows 11 Proで、2つのスクリプトを練習用ZIPのまま実行して確かめました。

動画の2本だけがコンポジションになり、キューに追加した項目はチェックがオフのままで、コンポジションの作成は取り消しで戻せました。

書き出し(MP4への変換)、リンク切れなど一部の除外条件、再実行、レンダーキューの取り消し、Macやほかのバージョンは確かめていません。

2026年10月3日には、API資料とローカルのテストダブルで制御を確認しています。

レンダーキューの個別項目の書き出しは、2026年10月13日に撮影した画面で、完了を確認しています。

実行前に、練習用のプロジェクトを別名で保存して試してください。

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