Blenderでアニメーションを動画にするには、出力サイズ、フレーム範囲、fps、保存先を設定してRender Animationを実行します。時間のかかる3Dレンダリングでは、まずPNGなどの画像連番へ出し、その後に動画へまとめる方法が扱いやすくなります。
画像連番なら途中で止まった場合も、完成したフレームを残して続きから出力できます。ここでは短いアニメーションを例に、連番の保存からMP4作成までの流れを説明します。
尺はフレーム数とfpsで決まる
まず開始フレーム、終了フレーム、Frame Rateを確認します。ステップが1の場合、1~120フレームは120枚です。24fpsで再生すると5秒になります。
| 例 | フレーム数 | fps | 尺 |
|---|---|---|---|
| 1~120 | 120 | 24 | 5秒 |
| 1~150 | 150 | 30 | 5秒 |
| 1~300 | 300 | 30 | 10秒 |
これは計算例で、すべての作品に30fpsを指定するものではありません。アニメーションを作ったfpsと、動画化するときのfpsが違うと再生時間や動きの速さが変わるため、同じ値に揃えます。
まず短い範囲でテストする
全フレームをいきなり出力する前に、先頭・中間・最後の静止画を確認します。その後、動きのある短い範囲だけを連番で出し、画角、ノイズ、照明、素材の欠落がないか見ます。
1フレームに30秒かかる設定なら、300フレームは単純計算で約150分です。実際にはフレームごとに負荷が変わりますが、短いテストから大まかな所要時間を見積もれます。最後まで出した後にカメラの見切れへ気付くより、先に数枚を確認するほうが効率的です。
PNG連番の出力設定
- Output Propertiesで解像度と出力倍率を確認します。
- 開始・終了フレーム、ステップ、fpsを設定します。
- 空の専用フォルダーを保存先へ指定します。
- File FormatをPNGにします。背景透過が必要ならRGBAと背景透過設定を確認します。
- RenderメニューからRender Animationを実行します。
書き出し先にはフレーム番号の付いた画像が保存されます。古い出力が残るフォルダーを使うと新旧が混ざるため、場面や版ごとに保存先を分けると確認しやすくなります。
出力の考え方はRender Outputの公式説明、画像形式などの設定はOutputの公式マニュアルにあります。
途中で止まった場合は最後の画像を確認する
連番の末尾を確認し、最後のファイルが正しく開けるか調べます。たとえば1~78が正常で79が不完全なら、開始フレームを79へ変更して出力し直す方法があります。
ファイル名があるだけで完成していると判断せず、実際に画像を開きます。再開時には同じカメラ、照明、色の設定を使い、途中から見た目が変わらないようにします。出力設定の上書き動作も確認してください。
Video Sequencerへ画像連番を読み込む
動画化の作業は別の.blendファイルやシーンで行うと、元の3Dシーンと出力設定を分けて管理できます。Video Editingの作業画面を用意し、AddからImage/Sequenceを選び、連番画像を順番どおりに読み込みます。
連番の先頭番号と最後の番号、読み込んだ枚数を確認します。1~120のつもりで途中の画像が抜けていれば、動きが飛ぶ原因になります。動画化側の解像度とfpsも元の連番に合わせてください。
画像連番には音声は含まれません。必要なBGMや効果音は別途サウンドストリップとして追加し、冒頭と終盤のタイミングを確認します。連番を動画へまとめる方法はRendering Animationsの公式手順でも説明されています。
MP4の設定を確認して動画化する
出力形式でFFmpeg Videoを選び、対応する設定でコンテナーをMPEG-4、映像コーデックをH.264にします。音声が必要なら音声コーデックも設定します。表示項目はBlenderのバージョンによって異なります。
保存先を画像連番とは別にし、Video Sequencerの内容をRender Animationで書き出します。元の3Dシーンを再レンダリングしていないか、出力対象とPost ProcessingのSequencer設定も確認してください。
H.264の一般的なMP4は、PNG連番のアルファをそのまま残す形式ではありません。背景透過の素材を納品する場合は、連番やアルファ対応形式など、受け手が扱える形式を先に決めます。
完成した動画で見る項目
保存した動画を開き、長さ、解像度、fps、音声、先頭と最後のフレームを確認します。プレビューで滑らかだったことと、完成ファイルが正常であることは別です。
動画が短い場合は終了フレームと連番の枚数、速さが違う場合はfps、音がない場合はサウンドストリップと音声出力設定を見ます。原因ごとに確認先を分け、必要な部分だけ直して再出力しましょう。
