斜線を用いたトランジションがよく見えたので再現してみました。
斜めに切り替わるトランジションは、標準のエフェクトでも作れます。
どれを使うかで、出せる形が変わります。
| 使うもの | 向いている形 |
|---|---|
| ブラインド | 同じ幅の帯が並ぶ形。傾きで斜めにする |
| リニアワイプ | 1本の直線で切り替える形。ワイプ角度で斜めにする |
| カードワイプ | 格子状に分けて順に裏返す形 |
| シェイプ+リピーター | 帯の幅・間隔・本数を自分で決めたい場合 |
決まった形でよければエフェクト、細かく決めたいならシェイプです。
A画面からB画面へ1秒で切り替える練習
640×360・24fps・3秒の練習コンポを作り、名前を付けたA画面とB画面を全尺に置きます。
以下は0秒から1秒の間にAからBへ切り替える例です。
既存AEPとは分けて保存してから試します。
ブラインドを使う場合は、AをBより上に置き、Aだけにブラインドを追加します。
傾きを45度、幅を100、エッジのぼかしを0とし、「変換終了」を0秒で0%、1秒で100%へ動かします。
0秒ではA、1秒ではBが全面に見えることを確認します。
逆順に切り替える場合は値を100→0へ入れ替えます。
サンプル1:ブラインドエフェクトを使った方法

- エフェクト → トランジション → ブラインドを追加して傾き45度にする
サンプル2:シェイプとリピーターを使った方法

- 長方形シェイプを作成。斜めにして、リピーターで複製
- 『パスのオフセット』を用いて、線の太さのアニメーションを作成
- Bのトラックマット参照先に白いシェイプを指定し、ルミナンス・非反転にします。次節の数値練習ではアルファ・非反転も使えます。
シェイプの白い帯をBのマットにする設定
BをAより上へ置き、さらに白い塗り・線なしのシェイプレイヤー「MAT」を作ります。
長方形パスの中心を[0,0]、高さを1600、グループの位置を[0,0]にします。
グループ内で長方形と塗りの下へリピーターを追加し、コピー数12、オフセット-5.5、位置[100,0]、アンカーポイント[0,0]、スケール[100,100]、回転0度にします。
MATレイヤーの位置を[320,180]、回転を45度にします。
長方形パスのサイズを0秒で[0,1600]、1秒で[100,1600]にします。
帯の幅が0から100へ広がり、100ピクセル間隔の隙間を埋める設計です。
旧サンプルのパスのオフセットを使う方法とは異なる、数値を指定した練習例です。
タイムラインの「モード」列を表示し、Bのトラックマット参照先をMATへ指定します。
アルファ・非反転を選ぶと、帯がある場所だけBが見えます。
ルミナンス・非反転を使う場合はMATの塗りを白にします。
灰色ではBが半透明になるため、意図せず背景と混ざるときは塗りとマット方式を確認します。
マットとして使うMAT自体のビデオスイッチはOFFにし、AとBはONにします。
0秒でA、途中で斜めの帯、1秒でB全体を確認します。
隅にAが残る場合はMATの位置と回転を照合し、帯の長さと本数を増やします。
今回この数値例のAE描画は未確認です。
サンプル3:複数シェイプを使った方法

- やり方はサンプル2と同じ
- 複数シェイプを作成してそれぞれに左右にアニメーションをつけたヌルを関連付ける
After Effectsのほかの操作は、まとめからご覧いただけます。

標準エフェクトで斜めにする
ブラインドは、指定した方向と幅の帯で下のレイヤーを出していくエフェクトです。
傾きを45度にすると斜めになります。
画質を「最高」にすると、帯がサブピクセル精度で動きます。
「ドラフト」のままだと、斜めの線がガタつくことがあります。
なお、ブラインドは8bpcと16bpcでしか使えません。
32bitのプロジェクトで使う場合は、リニアワイプのほうが向いています。
| エフェクト | 斜めにする設定 | 使える色深度 |
|---|---|---|
| ブラインド | 傾き | 8 bpc・16 bpc |
| リニアワイプ | ワイプ角度(90°で左から右) | 8・16 bpc、CS6以降は32bitも |
| カードワイプ | 反転の軸・方向 | 8 bpc |
カードワイプは行と列を1〜1000まで指定できます。
行と列の数を変えると、ベネチアンブラインドのような見た目にもできます。
反転の順序に「グラデーション」を選ぶと、黒い部分から白い部分へ順に切り替わります。
斜めのグラデーションを用意すれば、斜めに流れる切り替えになります。
※ 各エフェクトの仕様は、Adobe公式ヘルプ「After Effects のトランジションエフェクト」で2026年9月19日に確認しました。
切り替わらないときの確認と戻し方
| 条件 | 結果 |
|---|---|
| 白い帯そのものが見える | MATのビデオスイッチとBのマット参照先を確認 |
| AとBが逆になる | 重なり順、0→100の向き、マットの反転を確認 |
| Bが半透明になる | Bの不透明度とMATの塗り・アルファ/ルミナンスを確認 |
| 32bpcでブラインドを選べない | 既存プロジェクトの色深度を変えず、32bpc対応のリニアワイプを検討 |
元の編集へ戻すときは、Bのマット参照を「なし」にしてからMATを非表示にし、Bも非表示にしてAだけを確認します。
ブラインド方式はAのエフェクトスイッチをOFFにします。
練習前の重なり順まで戻す場合は、別名保存したAEPを開き直します。
Adobe:トランジションエフェクト、Adobe:トラックマット。
シェイプを使ったアニメーションの記事は、ほかにもあります。

まとめ
- ブラインドエフェクトを使えば簡単に斜線トランジションが作れる
- シェイプとリピーターを使うとより自由度の高い表現が可能
- ルミナンスキーマットで素材の切り替えを行う
