After Effectsで作ったタイトルをPremiere Proで繰り返し使い、文字や色だけ変えるには、モーショングラフィックステンプレート(.mogrt)を書き出します。
AE側で編集を許可した項目が、Premiere側のテンプレートのコントロールになります。
Premiere Pro 25.0以降は、テンプレートを探す「グラフィックテンプレート」と、配置後に編集する「プロパティ」を使い分けます。
2026年10月3日にAdobe公式資料を確認した手順で、AE・Premiere本体での書き出し、読み込み、画面撮影は未検証です。
AEとPremiereで使うパネルの違い
| アプリ・版 | 作業 | パネル |
|---|---|---|
| After Effects | テンプレートの作成と編集項目の指定 | エッセンシャルグラフィックス |
| Premiere Pro 25.0以降 | テンプレートのインストール・検索 | グラフィックテンプレート |
| Premiere Pro 25.0以降 | タイムライン上のテンプレートの編集 | プロパティ |
| Premiere Proの旧版 | 旧記事で使われている名称 | エッセンシャルグラフィックス |
パネルの移行はAdobeのプロパティパネルの説明に記載されています。
文字と色を変更できるタイトルをAEで作る
最初の練習は、本番と別名で保存した5秒の2Dコンポジションに、短い日本語のタイトルを1つ配置して行います。
- コンポジションを選び、プロジェクトパネルの右クリックから「エッセンシャルグラフィックスで開く」を選ぶ
- パネルのプライマリコンポジションが、書き出したいタイトルのコンポジションになっていることを確認する
- タイムラインのテキストレイヤーを展開し、「テキスト」内の「ソーステキスト」をパネルへ追加する
- 文字色も変更したい場合は、テキストレイヤーへ適用した「塗り」エフェクトのカラーをパネルへ追加する
- コントロール名を「タイトル」「文字色」など、使う人が判断できる名前に変える
- 必要なら位置にキーフレームを2つ作り、AEでタイトルの動きと色を確認して.aepを保存する
プロパティはタイムラインからドラッグするか、右クリックの「プロパティをエッセンシャルグラフィックスに追加」で指定できます。
追加できる項目が分からない場合は「サポートするプロパティのみ」で候補を表示し、公開する項目を絞ります。
プライマリ内にネストされたコンポジションの対応プロパティも利用できます。
その階層と無関係なコンポジションのプロパティは赤く表示され、書き出したテンプレートでは機能しません。
赤い項目は、必要なコンポジションをプライマリ内に配置するか、今回使わないコントロールを取り除いて整理します。
対応項目と階層の条件はAdobe「モーショングラフィックステンプレートの作成」で確認できます。
.mogrtを書き出す場所と互換性の設定
- パネルで、他のテンプレートと区別できる名前を付ける
- 内容を判別できるフレームへ移動し、「ポスター時間を設定」でサムネールを指定する
- 「モーショングラフィックステンプレートを書き出し」を押す
- 最初の練習ではローカルドライブを選び、保存場所を記録して.mogrtを保存する
| 書き出し先 | Premiere側での扱い |
|---|---|
| ローカルドライブ | 任意の場所へ保存し、グラフィックテンプレートパネルからインストールする |
| ローカルテンプレートフォルダー(既定) | Premiereのテンプレートパネルから利用する |
| Creative Cloud Libraries | 対象のライブラリから利用・共有する |
「ビデオプレビューを含める」は、ローカルテンプレートフォルダーまたはCreative Cloud Librariesへ書き出す場合に使用できます。
互換性の警告項目は、Adobe Fontsにないフォントの使用や、カスタマイズにAfter Effectsが必要な構成を知らせるもので、選択しても内容を自動変換しません。
元の.aepも残しておくと、後から編集項目やアニメーションを変更して別名の.mogrtを書き出せます。
Premiereへインストールして文字を変更する
- 「ウィンドウ」から「グラフィックテンプレート」を開く
- パネル右上のインストールアイコンから、ローカルドライブへ保存した.mogrtを選んで開く
- 「マイテンプレート」で名前を確認し、シーケンスのビデオトラックへドラッグする
- タイムラインに配置したテンプレートを選び、プロパティパネルを開く
- 「タイトル」を短い文字から長い日本語へ変更し、公開した「文字色」も変更する
- 先頭・中間・末尾を再生し、文字の欠け、背景からのはみ出し、動きの崩れを確認する
コントロールが表示され、文字と色が変わり、想定する長さの日本語でもレイアウトを保てることを完成条件にします。
インストール方法はAdobeのインストール手順、選択後の編集はカスタマイズ手順を参照してください。
動きや公開する項目を作り直す場合は元の.aepを変更し、別名で再書き出して新しいクリップとして確認します。
Premiereのテンプレート書き出し機能はPremiereで作ったグラフィックが対象で、AE製.mogrtをそのまま再書き出す機能ではありません。
この区別はAdobeのPremiereからの書き出し手順に記載されています。
確認後は練習用クリップを削除し、AE側の変更は保存前の別名.aepに戻せば、元の制作データと比較できます。
コントロールが出ない・見た目が変わる場合の確認
| 症状 | 確認する項目 | 直し方 |
|---|---|---|
| 文字を編集できない | AEでソーステキストを追加したか | プライマリを確認して追加し、別名で再書き出す |
| 追加した項目が赤い | プライマリの階層に含まれているか | 必要なコンポジションをネストするか、不要な項目を外す |
| 保存した.mogrtが見つからない | 保存先とインストールの有無 | ローカルドライブに保存した場合はインストールする |
| 配置したのに編集項目が出ない | タイムラインの対象クリップを選択したか | クリップを選び、プロパティパネルを確認する |
| 日本語が長いと切れる | 文字量・サイズ・タイトルの領域 | AEで想定する最長文字列を確認し、必要な調整項目を追加する |
| フォントの警告や文字形の変化 | Premiere側で使用フォントが利用可能か | フォント名と使用環境を照合し、表示結果を再確認する |
フォントを変更できるようにする場合は、ソーステキストのコントロールでフォント選択など必要な項目だけを許可します。
フォントの実体が.mogrtに含まれるかは今回の資料確認で確定していないため、配布先でフォントが使えることと日本語表示を別途確認します。
フォントを利用可能にする方法はAdobeのPremiereでのフォント追加の説明を参照してください。
AEなしで使う条件・画像の差し替え・データ入力
Adobeの作成ヘルプには、AEのインストールなしでカスタマイズする条件として、Classic 3Dの使用と、Dynamic Link素材、FLV、他社プラグイン、一部の標準エフェクトを使わないことが挙げられています。
例外にはCinema 4D・レイトレース3D、パペット、ワープスタビライザーなど旧機能名も含まれるため、利用するAE・Premiereの版と構成で読み込み結果を確認してください。
これらは公式資料に記載された条件で、今回AE未導入のPCでの動作確認は行っていません。
画像や動画も差し替えたい場合は、対応する素材レイヤーをエッセンシャルグラフィックスへ追加してメディア置換用のコントロールを作ります。
Dynamic Linkが必要な.mogrtではメディア置換を使えないため、構成はAdobeのメディア置換の説明と照合してください。
CSV・TSVのデータコントロールを使う場合、Excelで実際のタブ区切りデータが.txtとして保存されたケースでは、.tsvへ拡張子を直して利用します。
Excelブックの.xlsxやカンマ区切りの.csvは、拡張子だけを.tsvへ変更してもタブ区切りデータに変換されません。
データ形式と書き出し条件の詳細はAdobeの作成ヘルプで確認できます。
AE内で同じプリコンポを色や文字だけ変えて使う場合は、エッセンシャルプロパティの使い方が対応する手順です。
