本記事では、Live2Dの概要や初心者向けの始め方を詳しく解説します。
モデル制作の流れ、必要なPC、FREE版の制限と料金を確認し、まず小さなモデルで操作を試しましょう。
Live2Dとは?
Live2Dは、株式会社Live2Dが開発した、2Dイラストを変形させて立体的な動きや表情を表現する技術です。モデル制作にはLive2D Cubism Editorを使います。
原画の部品にメッシュを割り当て、変形とパラメータを設定して動きを作ります。元のイラストを生かせる一方、パーツ分けや動きの調整には練習が必要です。
習得期間はイラスト経験やモデルの複雑さで変わります。最初は公式チュートリアルに沿って、目や口など一部分の動きから試してください。
株式会社Live2D概要
開発元の公式会社概要で確認した基本情報です(2026年10月24日確認)。
| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 社名 | 株式会社Live2D |
| 代表取締役 | 中城 哲也 ( Tetsuya Nakajo ) |
| 住所 | 〒160-0022 東京都新宿区新宿1-20-2 小池ビル7F |
| 設立 | 2006年7月31日 |
| 事業内容 | Live2D関連ソフトウェアおよびサービスの開発、グラフィックス制作 |
| HP | http://www.live2d.jp/ |
Live2Dの採用事例
主にVTuberのモデルやゲームの立ち絵、アニメーション映像作品などに幅広く採用されています。
VTuber「月ノ美兎」
月ノ美兎さんが所属する「にじさんじ / NIJISANJI EN」は、Live2D公式の採用事例にも掲載されています。VTuberの映像には3Dモデルなどもあるため、すべての出演映像がLive2Dという意味ではありません。
スマートフォン向けゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」
同作にはLive2Dを使ったキャラクター表現があります。ゲーム公式FAQでもLive2DモードやLive2D衣装を案内しています。3Dライブなど、別の表示方式もあります。
映像作品 Live2D Original Short Animation『HERO BETA』
『HERO BETA(ヒーローベータ)』は、全編Live2Dで制作され、2019年に同社初のTVCMとして公開された短編アニメーションです。長編映画の制作プロジェクトとは区別してください。
Live2Dは、イラストやアニメ・ゲーム分野の表現手法を大きく広げているソフトウェアです。
2Dイラストを動かす技術には他の製品や方式もあります。使いたい配信アプリやゲームエンジンが対応する形式を先に確認してください。
Live2Dモデルの制作手順

Live2Dモデルの基本的な作り方は、大きく分けて4つの工程があります。
- イラストを描く
- パーツごとにレイヤーを分ける(目・口・輪郭・髪などを個別に分離)
- PSDをCubism Editorに取り込み、メッシュ・デフォーマ・パラメータを設定する(テンプレート利用は任意)
- 各パラメータの動きと組み合わせを調整し、使用先が対応する組み込み用データを書き出して動作を確認する

Live2D チュートリアル記事紹介
詳細な制作手順や実践的な設定方法については、別記事で解説しています。


Live2Dの必要PCスペックについて
以下は公式動作環境のCubism Editor 5.3.00 beta1以降の欄を参照した要約です(2026年10月24日確認)。必要条件を満たしても、モデルの規模によって処理負荷は変わります。
導入する版に対応する条件を確認し、トライアルで実際のPSDとモデルを試してください。メモリ容量だけで快適さは判断できません。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| Windows | Windows 10 / 11(64bit、デスクトップ版) |
| Mac | macOS 13 Ventura / 14 Sonoma / 15 Sequoia / 26 Tahoe |
| CPU | Windows:Intel / AMD、Mac:Apple Silicon / Intel |
| メモリ | Windows:最低4GB・8GB推奨、Mac:最低8GB |
| ハードディスク | 約1GBの空き容量 |
| GPU | Windows・Intel Mac:OpenGL 3.3とTextureBarrier拡張が必須、OpenGL 4.5推奨。Apple Silicon Macにも対応 |
| ディスプレイ | 最低1,440×900px・32bitカラー、1,920×1080px推奨(表示倍率100%) |
| 入力対応フォーマット | PSD、PNG、WAV |
| 出力対応フォーマット | PNG、JPEG、GIF、MP4、WebM、MOV(OS・版による条件は公式表参照) |
| インターネット接続環境 | ライセンス認証のため必須 |

Live2Dのバージョンについて
本記事の初出時はCubism 4の時代でした。現在の配布版は公式ダウンロードページで確認できます。
新規制作では正式版とベータ版を区別し、使用先のアプリ・SDKの対応バージョンに合わせて選びます。
Apple Silicon搭載Macでは、Apple Silicon対応版のCubism Editorを選んでください。
Intel版をインストールした場合はRosetta 2上で動作するため、ダウンロード時にMacのチップと配布版を照合します。
FREE版のテクスチャ制限とMac版の選択は、2026年10月29日に公式資料で確認した内容です。
僕は2016年に「Live2D Cubism 2.1」から使い始めました!ものすごい勢いで進化している国産ソフトです。
- 2013年:Live2D Cubism 1.0 正式リリース
- 2014年:Live2D Cubism 2.0 正式リリース
- 2017年:Live2D Cubism 3 正式リリース
- 2019年:Live2D Cubism 4 正式リリース
- 2023年:Live2D Cubism 5 正式リリース
上の年表は主要な正式版の公開年です。モデル編集用データと、アプリへ渡す組み込み用データは区別します。
公式のCubism 2.1データ取り扱い説明では、旧編集データの読み込みと変換を案内しています。旧版とは一切互換性がない、という意味ではありません。元データを保存し、変換後の表示・動き・IDを確認してください。
既存案件では、制作版だけでなく納品形式と再生環境も発注者に確認します。
旧版が必要なときは、公式ダウンロードページの「以前のバージョンをダウンロード」を確認します。目的の版が見つからない場合は公式サポートに相談してください。
Live2DのPRO版とFREE版の違い
無料のFREE版でも、基本的なLive2Dモデルを制作することは可能です。
FREE版では、モデルの部品をまとめたテクスチャも2048pxの1枚までに制限されます。
無料で制作を続ける予定なら、パーツ数だけでなくテクスチャのサイズと枚数も公式比較表で確認してください。
一般ユーザー・小規模事業者(直近の年間売上高1,000万円未満)は、FREE版でも商用利用できます。それ以外の事業者には利用目的などの制限があるため、公式の利用条件を確認してください。
PRO版とFREE版の主な違い
- FREE版の主な上限は、アートメッシュ100個、パラメータ30個、デフォーマ50個、パーツフォルダ30個です。
- フォーム編集のコピー・貼り付けなど、PRO版だけで使える編集機能があります。
- PRO版で作ったデータはFREE版でも開けますが、制限を超えるデータは保存できません。
最新の上限と利用条件は公式のFREE版・PRO版比較をご確認ください。関連記事でも選び方を解説しています。

Live2Dの料金体系について

上の画像は2020年当時の旧料金資料です。現在の金額として参照せず、下表をご覧ください。
下表は2026年10月24日に公式ストアで確認した税込通常価格です。直近の年間売上高1,000万円以上の事業者は別料金です。
一般ユーザー・小規模事業者(直近の年間売上高1000万円未満)向けプラン
年間プランを3年間継続した通常価格の合計は40,392円で、3年間プランと同額です。年間プランは最低利用期間が1年で、期間内の中途解約はできません。利用期間と支払い条件で選んでください。
導入を迷っている場合は、まず42日間の無料トライアル版を活用して、実際にモデルを1体制作してみることをおすすめします。
| プラン | 単月プラン | 1年間プラン | 3年間プラン |
|---|---|---|---|
| 総費用 | 2,288円 | 1年目15,708円/更新2年目12,936円/3年目以降11,748円 | 40,392円 |
| 月額換算(年間・3年間プランの月払い額ではありません) | 2,288円 | 1,309円(1年目)/1,078円(2年目)/979円(3年目以降) | 1,122円(36か月平均) |
割引は対象者・期間・更新条件を購入画面で確認します。継続利用するなら、初回価格だけでなく更新時の支払額も比較しましょう。
Live2Dソフトウェアの導入手順
ソフトウェアは公式サイトより入手可能です。
下記のリンクからトライアル版およびPro版をダウンロードできます。
※紹介リンク先の購入条件・キャンペーンは購入時に確認してください。割引が常に適用されるとは限りません。
※Windows版とmacOS版の両方が提供されています。
42日間のPRO版トライアル後はFREE版として利用できます。ただしFREE版の制限を超えたデータは保存できません。教育向けのライセンス無償貸与の支援プログラムには対象・申請条件があります。学生全員に自動で提供される制度ではありません。

Live2D用のペイントソフト
Live2Dモデリングには、元となるイラストの描画やパーツ分けを行うペイントツールが必要です。
個人的には用途の広いPhotoshopを勧めますが、イラストを伸ばしたいならクリスタがおすすめです!
CLIP STUDIO PAINT PROにはOSやバージョンに応じた購入プランがあります。PSDの保存に対応するプランと現在の価格を公式サイトで確認してください。

Adobe Photoshopは単体プランなどの契約期間・支払い方法・更新価格を購入画面で確認してください。
Live2Dの案件・受注に対応したプラットフォーム
クラウドソーシングやスキルマーケットは多数ありますが、Live2D案件を受注するなら公式運営のnizima(にじま)が有力な選択肢です。
nizimaでオーダー・制作依頼を受注する
nizimaはLive2D公式が運営する、イラストやLive2Dデータの売買、オーダーメイド制作の取引が行えるマーケットプレイスです。
完成したオリジナルモデルの販売だけでなく、オーダーメイド制作の受注も行えます。
Live2Dの操作に慣れてきたら、作品の出品や受注に挑戦してみるのがおすすめです。
筆者のモデル掲載ページはこちらです。販売状況と利用条件は商品ページをご確認ください。



依頼を受ける際は、使用用途・必要な動き・納品形式・修正回数・権利の範囲を合意してから制作します。
ココナラやSKIMAでオーダーを受注する
ココナラやSKIMAといった一般的なスキルマーケット・コミッションサービスでも、Live2D制作の出品や受注が可能です。
Live2Dでのモデル制作は、ほかにも書いています。




Live2Dの始め方まとめ
Live2Dの概要と始め方のポイントを振り返ります。
Live2Dを習得すると、イラストをレイヤー分けして自然なアニメーションを付与し、オリジナルのVTuberモデルを自身で動かせるようになります。
スキルを高めることでゲームや映像制作、VTuberモデリングの案件受注など、個人・法人を問わず副業や仕事の幅を広げられる点も大きな魅力です。
最初は小さなモデルを完成させ、使いたいアプリで動くところまで確かめると、次に学ぶ操作を絞れます。

ソフトや関連商品の購入前に、対応OS・ライセンス・契約期間を販売元で確認してください。
本文の旧画面や商品カードと、販売元の現行製品ではバージョンや条件が異なる場合があります。
よくある質問:Live2Dとは?初心者向けの始め方
Live2Dとは、何ですか?
2Dイラストに変形とパラメータを設定し、立体感や表情を表現する技術です。制作ツールがCubism Editorです。習得に必要な期間は経験とモデルの規模で異なります。
どんなところで使われていますか?
VTuber、ゲームのキャラクター表現、映像作品などに使われます。本文のHERO BETAは2019年公開の短編・TVCMで、長編映画プロジェクトとは別です。
記事の「最新版」の情報は、今も正しいですか?
Cubism 4を最新とする旧記述を改めました。導入時は公式ダウンロードで正式版・ベータ版と使用先の対応形式を確認してください。旧2.1編集データにも読み込み・変換の案内があります。
FREE版とPRO版は、何が違いますか?
FREE版にはアートメッシュ100個、パラメータ30個、デフォーマ50個などの上限があります。一般ユーザー・小規模事業者は商用利用も可能ですが、事業規模と目的に応じた条件を確認してください。
料金は、どうなっていますか?
2026年10月24日確認の税込通常価格は月間2,288円、年間初年度15,708円、3年間40,392円です。年間は更新2年目12,936円、3年目以降11,748円。年間契約の最低利用期間は1年です。購入前に最新条件を確認してください。
必要なPCの環境は?
本文は公式の5.3.00 beta1以降の条件を要約しています。Windowsは10/11の64bit版などが対象です。GPUのOpenGLとTextureBarrier対応も必要なため、メモリだけで判断せず導入する版の公式環境を確認します。
Live2Dを習得すると、何ができるようになりますか?
原画をもとに動くモデルを制作できます。配信には、完成モデルに対応したトラッキングアプリや配信ソフトも必要です。案件を受けるなら、納品形式と権利・修正範囲を事前に決めましょう。
