Live2D CubismのFREE版で制作できるかは、作りたいモデルが機能制限の範囲に収まるかで判断します。
学習を始める段階では、予定している動きと部品を整理し、保存条件まで確認しておきましょう。
この記事は2026年10月5日(日本時間)に確認した公式情報をもとにしています。
FREE・PROを実機で比較した結果ではありません。
価格比較ではなく、VTuberモデルを制作する際の確認点を扱います。
FREE版とトライアル版は別のもの
FREE版は機能制限付きで期間を限定せず利用する版です。
トライアル版は、PRO版の機能を42日間試すためのものです。
トライアル中に使えた機能が、FREE版でも使えるとは限りません。
| 状態 | 確認したいこと |
|---|---|
| FREEで制作を始める | 最初のモデルを制限内で設計できるか |
| トライアルで機能を試す | 試したい項目と、終了後の編集方法を決めたか |
| PROの利用を検討する | 必要な機能や上限がFREEでは足りないか |
使用中の版はアプリの表示で確認します。
「無料でダウンロードした」というだけでは、FREE版の条件で作業しているか判断できません。
制限表は自分のモデルと照合する
公式比較表では、FREE版のテクスチャは2048px・1枚まで、アートメッシュは100までと案内されています。
これらは制限の一部であり、二つだけ満たせばすべての機能が使えるという意味ではありません。
部品を増やす予定がある場合は、現状だけでなく追加予定も書きます。
たとえば、後から髪型や衣装を加える計画があるなら、最初のモデルで使い切る設計のままでよいか考えてください。
| 確認対象 | 自分のモデルで記録するもの | 公式表で見る項目 |
|---|---|---|
| 部品 | 独立して動かす部品と追加予定 | アートメッシュ、パーツ |
| 動き | 顔・目・口などの設定と組み合わせ | パラメーター、デフォーマ |
| 画像 | 配置するテクスチャの寸法と枚数 | テクスチャ |
| 作業方法 | 教材で使う編集機能 | 各編集機能の対応 |
| 出力 | 配信用モデルか、動画・画像か | 用途に対応する書き出し条件 |
PSDのレイヤー数だけで最終判断せず、Cubismでの実際の構成と照合します。
分け方を変える場合は、必要な動きが残るかも確認してください。
次の表は、旧記事の比較項目を2026年10月5日(日本時間)の公式比較表と照合して整理したものです。
FREE版で「十分」「手作業で対応可能」と一律に判断せず、必要な機能と自分の制作データを照合してください。
PRO版にもワープデフォーマの分割数100×100など上限があります。
これは全機能を網羅した表ではありません。
動画・連番画像の出力と、配信アプリ向けモデルの書き出しは別の確認項目です。
| 機能 | FREE版 | PRO版 |
|---|---|---|
| テクスチャ枚数 | 1枚まで(2048px) | 制限なし |
| アートメッシュ数 | 100まで | 制限なし |
| パラメータ数 | 30まで(ブレンドシェイプ用を含む) | 制限なし |
| デフォーマ数 | 50まで | 制限なし |
| パーツの数 | 30まで | 制限なし |
| アートパス | 3本まで | 制限なし |
| ワープデフォーマの分割数 | 9×9まで | 100×100まで |
| 形状のブレンド機能 | 無し | ○ |
| 選択オブジェクトのパラメータ構成を揃える | 無し | ○ |
| デフォーマを削除し、パラメータを子要素に反映 | 無し | ○ |
| モデルのリサイズ | 無し | ○ |
| 描画順グループ | 2まで | 制限なし |
| マルチビュー | 無し | ○ |
| メッシュの自動生成のプリセット機能 | プリセットの追加不可 | 制限なし |
| スナップショットを下絵として保存 | 無し | ○ |
| デフォルトのフォームをロック | 無し | ○ |
| リピート機能 | 2まで | 制限なし |
| solo表示 | 無し | ○ |
| 選択オブジェクトをフォーカス | 無し | ○ |
| ワープデフォーマの連続作成 | 無し | ○ |
| 回転デフォーマの連続作成 | 無し | ○ |
| メッシュのコピー&ペースト | 無し | ○ |
| デフォーマの子のオブジェクトの検証 | デフォーマの検証ダイアログ制限あり | 制限なし |
| ID、名前のCSVエクスポート・インポート | 無し | ○ |
| 拡張補間 | パラメータ数は30まで | 制限なし |
| オニオンスキン | 軌道の表示制限あり | 制限なし |
| 機能 | FREE版 | PRO版 |
|---|---|---|
| フォームアニメーション | アートメッシュのみ | 制限なし |
| コマ打ち | 3コマ打ちのみ | 制限なし |
| 連番画像トラック | 無し | ○ |
| 静止画連番書き出し | 1280x720pxまで | 制限なし |
| GIFアニメ書き出し | 1280x720pxまで | 制限なし |
| 動画書き出し | 1280×720pxまで・ロゴ表示推奨 | 9.4メガピクセルまで(macOSは4096×2304pxまで) |
| 動画書き出し(AAC音声) | 音声にビープ音・制限あり | 制限なし |
ファイルを開けても保存できるとは限らない
公式は、PRO版で作ったデータをFREE版で開ける一方、FREE版で保存するには制限内に収める必要があると説明しています。
トライアルからFREEへ戻す予定なら、制作途中でこの違いを確認します。
必要な表情や動きを削らないと保存できない場合は、元データを別に残し、仕様を縮小するか、PROの利用を検討するかを判断してください。
確認時は、元のモデルを複製して使います。
警告が表示されたら、全文と対象項目を控えます。
原因を確かめずに部品をまとめて削除すると、必要な動きまで失うおそれがあります。
先に小さなモデルで確認する
FREE版で進めたい場合は、最初に少ない動きを設定したモデルで、保存・再読み込み・使用先での確認まで行う計画を立てます。
完成直前に制限を調べるより、どの工程を試せていないかが分かりやすくなります。
本稿で提案する確認順は次のとおりです。
実施結果はまだありません。
- 必要な動きと使用アプリを決める。
- Cubismの版とFREE/PRO/トライアルの状態を控える。
- 公式比較表で使う機能と上限を照合する。
- コピーしたデータで保存・再読み込みを確認する。
- 使用アプリ向けに書き出し、読み込みと動きを確認する。
モデル制作全体は制作工程の記事、VTube Studioへの導入はモデル読み込みの記事で扱います。
判断を記録する
| 状況 | 次にすること |
|---|---|
| 必要な機能が制限内に収まりそう | 小さな確認モデルで保存と出力を試す |
| 上限や機能が足りない | 必要な仕様を残した案と縮小案を比較する |
| 教材と画面が違う | Cubismの版とエディションを照合する |
| トライアル終了後も修正したい | 元データを保持し、終了後の編集条件を確認する |
| 納品モデルを動かすだけ | Cubismで編集する必要があるかを先に確認する |
機能制限と利用条件は別に確認します。
事業用途などは公式の対象条件を参照し、この記事の機能比較だけで利用可否を決めないでください。
金額やキャンペーンは更新されるため、契約を検討する時点の公式表示で確認します。
商用利用の資格と、素材の利用条件を別々に確認する
公式比較表では、FREE版の商用・営利利用は一般ユーザーと年間売上1,000万円未満の小規模事業者に限ると案内されています。
それ以外の事業者には、非営利・監修など利用目的と出力ファイル用途の制限があります。
自分が対象条件に当てはまるかは、公式の利用条件で確認してください。
モデル・イラスト・素材の利用許諾はCubismのエディションとは別なので、FREE版で編集できることだけで配信や販売への利用可否は決まりません。
根拠:Live2D公式の商用利用・機能比較(2026年10月5日、日本時間に確認)。
旧記事の実画面と、関連する制作手順
以下は旧記事から残しているCubism Editor 4.0のFREE版画面です。
2021年4月の保存画像で、撮影日時の独立した確認はできていません。
現在のCubismでの保存・書き出しを今回検証した証拠ではありません。

モデルの制作手順や個別操作は次の記事で確認できます。
FaceRigなど旧ソフトを扱う記事は、その対象環境と現在使用するアプリを区別してください。






制作以外も含めた予算はVTuberの初期費用で、モデル・機材・継続費用を分けて整理できます。
必要な機能がFREE版にない場合は、仕様を縮小しても目的を満たせるか、PRO版が必要かを比較します。
契約前には公式購入画面で契約期間・税込総額・更新条件を確認し、機能の違いだけで費用を決めないでください。
