本記事では、FaceRigのインストールから初期設定、録画、動画出力までの手順を解説します。
すでに導入済みの方にも役立つ設定項目を整理しているので参考にしてください。
下記の動画では、FaceRigで実現できる基本動作や機能をダイジェストで紹介しています。
[準備]FaceRigにおすすめのWebカメラ
手軽に導入できるエントリーモデルとしては、マイク内蔵のロジクール「C270」があります。
初期費用を抑えてFaceRigを試したい場合は、まずこのカメラから始めるのがおすすめです。
トラッキング精度や画質を重視する場合は、上位モデルの「C922」が適しています。
顔のトラッキング精度が高く、内蔵マイクの音質も良好です。
SteamからFaceRigをインストールする手順
Steamの配信プラットフォームからFaceRigをインストールします。
※一般向け通常版のFaceRigはSteam経由で入手します。
FaceRig(フェイスリグ)の基本情報
FaceRigは、Webカメラで捉えた表情や頭の動きを、リアルタイムで3D・2Dアバターに反映できるソフトウェアです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発元 | Holotech Studios |
| 対応OS | Windows 7以降、iOS、Android |
| 公式マニュアル | リンク |
Steamの導入
Steamアカウントを作成し、クライアントソフトをダウンロードしてPCにインストールします。
Steam公式サイト右上の「Steamをインストール」をクリックして進めます。

Windowsのユーザー名は半角英数に設定してください。
ユーザー名に漢字やひらがななどの全角文字(マルチバイト文字)が含まれていると、パス読み込みエラーなど一部の機能が正常に動作しない原因になります。
Steamで「FaceRig」と「FaceRig Live2D Module」を購入
Steamストア内で本体の「FaceRig」と、2Dモデルを動かすための「FaceRig Live2D Module」の2点を購入します。


FaceRigのインストール
購入完了後、SteamライブラリからFaceRigのインストールを実行します。

- Xiph.Org Open Codecs(音声コーデック)
- WebM Project Directshow Filters Setup(WebM / VP8 形式の動画コーデック)
- FaceRig Virtual Video Driver(仮想カメラドライバー)
インストール中に外部ドライバーやコーデックの導入ダイアログが表示されたら、すべて許可(OK)してインストールを進めてください。
※「WebM Project Directshow Filters Setup」などの関連コンポーネントは、セキュリティソフトの誤検知によってブロックまたは削除される場合があるため注意してください。
これらが正常に導入されていないと、WebM形式での動画出力に失敗する原因になります。
以上で関連コンポーネントを含めたインストールは完了です。
続いてSteamライブラリからFaceRigを起動します。
C:Program Files (x86)SteamsteamappscommonFaceRigBinFaceRig.exe
FaceRigの起動
FaceRigのランチャー画面が表示されたら、「LAUNCH」をクリックして起動します。

FaceRigの初期設定と基本操作
初期状態ではメニュー画面が英語表記になっています。
まずは操作しやすいようUIの表示言語を日本語に変更します。
引き続き「一般オプション」画面で基本動作の調整を行います。
「お気に入り設定」>「一般」から、「ロゴを隠す」「放送中のウェブカムフィードを非表示にする」「ヒントを隠す」にチェックを入れます。

「グラフィックス」を選択し、「シンプルな後処理」にチェックを入れます。
さらに2Dアバターの描画クオリティを「高い」に設定して表示画質を向上させます。

次に「パフォーマンス」タブを開き、フレームレートの制限値を設定します。
あわせて「FaceRig処理設定」のチェックを有効にします。
※PCのスペックに合わせて、標準的な構成なら30fps、処理性能に余裕がある場合は60fpsを目安に設定してください。

以上で「一般オプション」の基本環境設定は完了です。
次にアバター側のトラッキング感度や動作設定へ進みます。
FaceRigのアバター設定方法
一般設定が完了したら、アバターを表示して表情トラッキングの調整を行います。
カメラで認識した実際の顔の位置や表情と、アバターの初期状態をキャリブレーション(位置合わせ)します。
頭ポーズの早い自動調整
カメラに対して顔を傾けず真正面に向けた状態で、調整ボタンをクリックします。
頭ポーズの早い自動調整
顔を真正面に向けてリラックスした姿勢を保ち、調整ボタンをクリックします。

表情の早い自動調整
口を閉じ、ニュートラルな表情を保った状態で調整ボタンをクリックします。

これで基本的なキャリブレーションは完了です。
より細かくトラッキングの追従性を詰めたい場合は、「高度なトラッキングの設定」>「表情ユニット」タブから各部位の反応パラメータを調整してください。


保存が完了すると、録画フォルダ内に以下の3つのデータが生成されます。
生成されたファイルを確認します。

- test.rpl(表情や頭部のモーションデータを記録したファイル)
- test.wav(マイクから録音された元の音声ファイル)
- test.clean.wav(録音開始時の無音区間を自動カットした音声ファイル)
この段階で出力されたデータはモーションと音声の生データであり、動画ファイルそのものではありません。
次のステップでこれらを結合し、動画ファイルとしてレンダリング出力します。

上部メニューの「オーディオベースのリップシンクに切り替え」を有効にすると、マイク入力された音声波形に合わせてアバターの口パクが連動します。
※Live2Dアバターの場合は音声リップシンクの調整がシビアになりやすいため、カメラによる口の画像認識トラッキングをそのまま利用するほうが安定します。
保存したパフォーマンスデータから動画を作成します。
上部メニューの「ムービーとしてパフォーマンスをエクスポート」を選択すると、動画書き出し設定画面が表示されます。
フレームブレンド → なし
フレームブレンドを有効にするとレンダリング時間が大幅に増加するため、不要な補間フレームを生成しないよう「なし」に設定します。
特にLive2Dモデルでは、フレームブレンドによる画質の変化はほとんど体感できません。
動画質 → 高い
出力動画の画質を維持するため、「高い」を選択します。
フェイドイン/アウト → チェックを外す
動画編集ソフト側で後からトランジションをかける際に扱いづらくなるため、チェックを外しておくのがおすすめです。
保存先
フォルダアイコンをクリックし、先ほど録画・保存したモーションファイル(test.rpl)を選択します。

書き出しパラメーターの設定は以上です。
アバターの描画は一般的な実写動画と比べて画面全体の変化量が少ないため、ビットレートタイプはCBR(固定ビットレート)のままで問題ありません。
すべての設定を確認したら、画面下部の「エクスポート」ボタンをクリックします。
レンダリングとエンコード処理が実行され、WebM形式(.webm)の動画ファイルが出力されます。
書き出された動画は「.webm」形式のファイルとなります。
一般的な動画編集ソフトではWebM形式を直接扱いにくい場合があるため、必要に応じてAVIやMP4形式に変換(コンバート)して利用してください。

FaceRigの記事は、ほかにもあります。




FaceRigの環境構築・設定・録画まとめ
書き出した動画を動画編集ソフトで編集し、YouTubeなどの動画プラットフォームに投稿すれば、VTuberとしての動画制作が実現できます。
当サイトではFaceRigの活用法や設定ノウハウを多数解説していますので、あわせてご覧ください。
リアルタイム配信を行う場合は「OBS Studio」等の配信ソフトとの連携が必要です。
配信設定の記事もぜひ確認してみてください。

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