ブラウザで描く絵チャで筆圧が効かないときは、ペンタブのドライバー・ブラウザ・絵チャの設定の順に確かめます。
- ブラウザは、ペンの筆圧を 0〜1 の数値(Pointer Events の pressure)で受け取る
- 筆圧がずっと 0.5 のままなら、ペンがマウスとして扱われている可能性が高い
- ドライバーで Windows Ink をオンにする(Wacom は「Use Windows Ink」、XPPen・Huion にも同じ項目がある)
- 絵チャ側で、ブラシの筆圧のチェックが入っているかを確かめる
この記事は、MDN と Wacom・XPPen・Huion・Magma の公式のヘルプ(2026年9月29日に確認)にもとづいています。
当方ではペンタブでの再現をしておらず、ドライバーの項目名は英語の表記です。
ブラウザが筆圧を受け取る仕組み
ブラウザは、ペンの筆圧を Pointer Events の pressure という値で受け取り、0〜1 にそろえます。
筆圧に対応していない機器(マウスなど)では、押している間は 0.5、それ以外は 0 になります。
つまり、筆圧がいつも 0.5 で一定なら、ブラウザがペンをマウスとして扱っている可能性が高いと考えられます。
pressure は2020年7月から、Chrome・Edge を含む主なブラウザで使えます。
Wacom の開発者向けの資料では、ブラウザの Pointer Events の裏側で、Microsoft の Ink の仕組みが使われていると説明されています。
1. ドライバーの Windows Ink を確かめる
| メーカー | 設定の場所 |
|---|---|
| Wacom | Wacom Tablet Properties でペンを選び、Mapping タブ(機種によっては Calibrate タブ)の「Use Windows Ink」。Wacom Center ではペンの「Advanced」の中 |
| XPPen | スタート → Pentablet のペン設定の「Windows Ink (for Windows only)」。変えたら左下の「Store」を押す |
| Huion | HuionTablet の「Enable Windows Ink」(Windows 版だけ) |
Wacom は、アプリ一覧の「+」からブラウザを足すと、ブラウザだけ Windows Ink を切り替えられます。
Huion は、ソフトとドライバーの方式(Windows Ink か WinTab)をそろえ、変えたらドライバーを起動し直すよう案内しています。
「Windows Ink を切るとブラウザで筆圧が効かない」と、メーカーがはっきり書いた文書は見つかりませんでしたが、ブラウザの仕組みから、まず Windows Ink をオンにして試すのが近道です。
ドライバーの上で筆圧が出ているか
XPPen のドライバーの「Current pressure」のように、ドライバーの画面で筆圧を試せるものがあります。
ドライバーの上でも筆圧が出ないなら、ペンの故障や近くの機器の干渉、ドライバーの入れ直しを疑います。
2. ブラウザで筆圧が出ているか試す
Magma の公式ヘルプは、筆圧の確認に、他社の検査ページ(x.aggie.io/tilt.html)を案内しています。
ここで数値が 0.5 のまま動かないなら、ドライバーの設定に戻ります。
3. 絵チャ側の設定
Magma の場合、ブラシとピクセル鉛筆は、サイズ・濃さなどの項目ごとに、筆圧のボックスにチェックが入っていないと筆圧が効きません。
- 最小サイズは 0〜20% にしておく
- Application settings の General タブの最小筆圧は 0% にする
- 筆圧カーブは Edit メニューから変えられる。軽い力で太くしたいなら柔らかく
ほかの絵チャでも、ブラシの設定に筆圧のオン・オフがないかを確かめます。
絵チャのサイトは、絵チャのサイトまとめで紹介しています。
まとめ
- 筆圧がずっと 0.5 なら、ペンがマウス扱いになっている
- ドライバーで Windows Ink をオンにし、変えたら保存・再起動
- 検査ページで数値が動くかを確かめる
- 絵チャのブラシの筆圧のチェックと、最小サイズ・最小筆圧を見直す
参考:MDN「PointerEvent.pressure」、Wacom・XPPen・Huion のサポートページ、Magma Help Center(2026年9月29日に確認)。
