VSeeFace は、VRM のアバターを Web カメラなどで動かす、無料の Windows 用のソフトです。
- 入手先は公式サイト vseeface.icu など3か所だけ。2026年10月24日の公式配布版はv1.13.38c5
- VRM形式ではVRM0(0.x)に対応。VRM 1.0 は「NotVrm0Exception」のエラーになる
- OBS には「ゲームキャプチャ」で「透過を許可」にして取り込む(Spout2 も使える)
- iPhone で追うなら iFacialMocap か Waidayo
この記事は、VSeeFace の公式サイト(2026年10月24日に確認)にもとづいています。
当方ではソフトを入れて試しておらず、画面の名前は公式の英語の表記です。
入手と動作環境
公式の配布場所は、vseeface.icu、作者の Discord の #vseeface-updates、GitHub のリリース一覧の3か所だけです。
v1.13.38c4 は Unity の脆弱性の対策、c5 は入力の検証の問題の修正を含むので、更新がすすめられています。
動作環境は Windows 8 以降の64bit と DirectX に対応した GPU で、Mac には対応していません。
警告が出たら、まず公式サイトのリンクから取得した配布ファイルかを確認します。入手元やファイルに不審な点がある場合は実行しません。公式配布物と確認できたうえで署名に関する警告だけが出る場合に、公式の起動手順にあるブロック解除を検討します。警告の種類や組織の設定によっては解除できません。
ソフトは商用配信にも利用できます。モデル・衣装・素材の権利は別途確認してください。本体ファイルの改変には制限がありますが、翻訳JSONや条件付きの機能拡張について規約に例外があるため、改変が一律禁止とはいえません。
自動更新は無いので、新しい版は展開して置きかえ、旧版をバックアップする案内もありますが、脆弱性修正前の版を常用する理由にはしないでください。
VRMを読み込む
VRoid StudioなどではVRM0で書き出し、起動画面のLocal avatarsからAdd avatarでローカルファイルを追加します。VSFAvatar形式も利用できますが、本記事はVRM0の基本操作を扱います。
VRM 1.0 を読み込むと「NotVrm0Exception」というエラーが出ます。
アバターの一覧はファイルの場所を覚えているだけなので、元のファイルを動かしたり名前を変えたりすると一覧から消えます。
カメラ・マイク・追跡の質は、起動したときの画面で選びます。
表情を設定する
| 方式 | 内容 |
|---|---|
| ホットキー | Expression settings で、VRM の表情をキーに割り当てる |
| 簡易の自動検出 | Fun・Angry・Surprised の3つ。有効にするだけで動く |
| 実験的な自動検出 | Fun・Angry・Joy・Sorrow・Surprised。自分の顔を記録して「Calibrate」で覚えさせる |
実験的な方式では、平常(Neutral)の顔を必ず登録し、校正後の検証値は0.95〜0.98が公式の目安です。1に近すぎる場合もデータ不足の可能性があり、実際の表情の切り替わりを確認します。
口パク(リップシンク)
起動の画面でマイクを選びます(あとから General settings でも変えられます)。
口の動きは、VRM の A・I・U・E・O の表情を使い、あごの骨には対応していません。
- ステレオの機器では、声が左のチャンネルに無いと検出されない
- Windows の出力の機器を変えると止まることがある。マイクを選び直すと戻る
- 192kHz のマイクで失敗し、48kHz に下げて直った例がある
iPhoneで顔を追う
iFacialMocap
- Perfect Sync対応モデルに52個のARKit用VRMブレンドシェイプクリップを用意する。HANA Toolを使う場合は、購入・導入前に対象VRoidモデルとVRM形式への対応を確認する
- iPhone とパソコンを同じネットワークにつなぐ
- iFacialMocap に出る iPhone の IP アドレスを、General settings の iFacialMocap receiver に入れる
iPhone側アプリの対応機種・OSを確認します。つながらないときは同一LANのIP、iPhoneのローカルネットワーク許可、Windowsファイアウォールのアプリ許可を順に確認します。ファイアウォール全体を無効にする必要はありません。
Waidayo
VMC protocol receiver を有効にし、ポートを 39539 から 39540 に変え、Waidayo の「Send Motion IP Address」にパソコンの IP を入れます。
パソコンのIPはVMC protocol receiverのShow LAN IPで確認します。Waidayo側の送信ポートも39540に合わせ、対応モデルを読み込みます。VSeeFace側の不要なVMC送信をオフにし、受信設定のTrack face featuresによる顔情報の上書きを避けます。
OBSで背景を透過して取り込む
- OBS で「ゲームキャプチャ」のソースを足し、VSeeFace のウィンドウを選ぶ
- 「透過を許可」(Allow transparency)にチェックを入れる
- VSeeFace の右下の小さな「※」を押して、画面の UI を消す(スペースキーで ※ 自体も隠せる)
クロマキー(緑の背景)には対応していません。
ウィンドウの名前に版の番号が入るので、更新したあとはゲームキャプチャの対象を選び直します。
| 取り込み方 | 特徴 |
|---|---|
| ゲームキャプチャ | いちばん基本。透過を許可にする |
| Spout2(v1.13.37b 以降) | UI が映らず、仮想カメラより軽い。OBS に Spout2 のプラグインが要る |
| 仮想カメラ | 1280×720 だけ。透過させるには透明な PNG を背景にし、OBS 側を ARGB にする |
ウィンドウキャプチャという別方式の説明は、OBSのウィンドウキャプチャで紹介しています。
Spout2を使う場合は、VSeeFaceのGeneral settingsでSpout2 image capture supportを有効にします。初期状態では無効です。OBSにはSpout2 Captureソースを追加し、Composite modeをDefaultにします。複数起動している場合はSpout Sendersで対象を選びます。輪郭に白が混じるのを避けるため、※ボタンでUIを隠す操作も行います。詳しくは公式のSpout2手順を確認してください。
プラグインはOBS本体の版に合わせて選びます。2026年10月29日確認の配布元のリリース案内では、Spout2プラグイン1.14.0はOBS 33.0以降専用です。OBS 32.x以前では1.13.0を使用する案内になっています。最新版を入れるだけでは読み込めない場合があります。今回、この組み合わせのインストール・透過表示は実機検証していません。
まとめ
- 入手は公式サイトなど3か所から。2026年10月24日の公式配布版はv1.13.38c5
- VRM は VRM0 で書き出す
- 口パクは A・I・U・E・O の表情を使う
- OBS はゲームキャプチャで透過を許可、※ で UI を消す
参照:VSeeFace公式サイトのDownload・Terms of use・Expressions・iPhone tracking・Lipsync・Virtual camera各節。ソフトの導入、モデル読み込み、実機の追跡とOBS透過表示は今回未検証です。
よくある質問:VSeeFaceの使い方
VSeeFaceとは何ですか? 料金と商用利用は?
VRMのアバターをWebカメラなどで動かす、無料のWindows用のソフトです。ソフトは商用配信にも利用できます。モデル・衣装・素材の権利は別途確認してください。本体ファイルの改変には制限がありますが、翻訳JSONや条件付きの機能拡張について規約に例外があるため、改変が一律禁止とはいえません。動作環境はWindows 8以降の64bitとDirectXに対応したGPUで、Macには対応していません。
どこから入手しますか? 更新はどうしますか?
公式の配布場所は、vseeface.icu、作者のDiscordの#vseeface-updates、GitHubのリリース一覧の3か所だけです。2026年10月24日の公式配布版はv1.13.38c5で、c4はUnityの脆弱性の対策、c5は入力の検証の問題の修正を含むので、更新がすすめられています。自動更新は無いので、新しい版は展開して置きかえ、旧版をバックアップする案内もありますが、脆弱性修正前の版を常用する理由にはしないでください。最新の版は公式で確認してください。
署名が無いという警告が出たらどうしますか?
警告が出たら、まず公式サイトのリンクから取得した配布ファイルかを確認します。入手元やファイルに不審な点がある場合は実行しません。公式配布物と確認できたうえで署名に関する警告だけが出る場合に、公式の起動手順にあるブロック解除を検討します。警告の種類や組織の設定によっては解除できません。
読み込めるVRMの形式は? エラーが出たら?
VRM形式ではVRM0(0.x)に対応し、別形式のVSFAvatarも扱えます。VRoid StudioなどではVRM0の形式で書き出します。VRM 1.0を読み込むと「NotVrm0Exception」というエラーが出ます。アバターの一覧はファイルの場所を覚えているだけなので、元のファイルを動かしたり名前を変えたりすると一覧から消えます。
表情はどう設定しますか?
方式は3つです。ホットキーはExpression settingsで、VRMの表情をキーに割り当てます。簡易の自動検出はFun・Angry・Surprisedの3つで、有効にするだけで動く実験的な方式です。実験的な自動検出はFun・Angry・Joy・Sorrow・Surprisedで、自分の顔を記録して「Calibrate」で覚えさせます。後者は平常(Neutral)の顔を必ず登録し、覚えさせた結果の数値は0.95〜0.98を目安にします。
口パクが動かないときは?
起動の画面でマイクを選びます(あとからGeneral settingsでも変えられます)。口の動きはVRMのA・I・U・E・Oの表情を使い、あごの骨には対応していません。ステレオの機器では、声が左のチャンネルに無いと検出されません。Windowsの出力の機器を変えると止まることがあり、マイクを選び直すと戻ります。192kHzのマイクで失敗し、48kHzに下げて直った例があります。
iPhoneで顔を追うには?
対応するiPhoneとアプリを確認し、同一LANに接続します。iFacialMocapのPerfect Syncでは52個のARKit用VRMブレンドシェイプクリップが必要です。WaidayoではPCのLAN IPと送受信ポートを合わせ、モデルと受信する部位を設定します。接続不良はIP・ローカルネットワーク許可・ファイアウォールのアプリ許可から調べます。
OBSで背景を透過して取り込むには?
OBSで「ゲームキャプチャ」のソースを足し、VSeeFaceのウィンドウを選んで、「透過を許可」(Allow transparency)にチェックを入れます。VSeeFaceの右下の小さな「※」を押して画面のUIを消します。クロマキー(緑の背景)には対応していません。ウィンドウの名前に版の番号が入るので、更新したあとはゲームキャプチャの対象を選び直します。Spout2(v1.13.37b以降)はUIが映らず、仮想カメラより軽いですがOBSにSpout2のプラグインが要ります。仮想カメラは1280×720だけです。なお、記事は公式サイト(2026年10月24日に確認)にもとづき、当方ではソフトを入れて試していません。
