Drawpile は、何人かで同じキャンバスに同時に絵を描ける、無料のお絵かきソフトです。
ブラウザの絵チャと違い、パソコン(Windows・macOS・Linux)とスマホのアプリで動きます。
- 描く部屋(セッション)を作る:起動画面の「Host Session」→「Host」
- 招待する:Session → Invite で招待リンクを作って送る
- 参加する:リンクを開くか、起動画面の「Join Session」にリンクを貼る
- 自分でサーバーを立てるなら drawpile-srv。ただし家のパソコンで公開するのは公式もすすめていない
この記事は、Drawpile の公式ヘルプ(docs.drawpile.net、2026年9月29日に確認)にもとづいています。
最新版は 2.3.0(2025年11月19日)で、サーバーの部分は、当方で drawpile-srv 2.3.0 を自分のパソコンの中だけで起動して確かめました。
描く画面の写真は載せておらず、項目の名前は英語の表示です。
入れ方
公式サイトのダウンロードページから入手します。
Windows では、パッケージ管理(winget)でも入れられます。
winget install --id Drawpile.Drawpile -e公式ヘルプによると、招待リンクをクリックして参加できるのは、インストーラーで入れた場合です。
持ち運び用の ZIP 版などでは、リンクを手でコピーして貼る必要があります。
部屋を作る(Host Session)
- Drawpile を起動し、「Host Session」のタブを開く
- 成人向けの内容を含むなら「not suitable for minors (NSFM)」にチェックを入れる
- ほかは変えずに、下の「Host」を押す
- 公開サーバーのルールに同意し、ログインするか、アカウントなしで続ける
- 白いキャンバスができ、人を招待するよう案内される
白紙ではなく、描きかけの絵から始めたいときは、先にファイルを開いてから Session → Host を選びます。
鍵つきと公開
初期設定では、部屋にはパスワードがかかっていて、招待リンクを渡した人だけが入れます(Personal)。
設定を Public に変えると、パスワードなしで誰でも入れる部屋になります。
公開の部屋は、きちんと管理(モデレート)する必要があると、公式ヘルプに書かれています。
部屋を閉じる
全員が抜けると、部屋は自動で終わります(最後の人がつなぎ直せるよう、少しのあいだ残ります)。
もう誰も入れたくないときは、Session → Settings でパスワードを変えると、それまでの招待リンクが使えなくなります。
招待する・参加する
| やりたいこと | 操作 |
|---|---|
| 招待リンクを作る | Session → Invite か、チャットの横の Invite ボタン |
| リンクから参加する | リンクを開く。開かないときは起動画面の Join Session に貼って Join |
| 公開の部屋を探す | 起動画面の Browse タブ(Session → Browse) |
| ブラウザで参加する | サーバーと部屋が対応していれば、招待リンクにブラウザで参加するボタンが出る |
初めて使うときは、Browse の一覧は空で、上に公開サーバーを足すかどうかの案内が出ます。
自分でサーバーを立てる
部屋を作るだけなら、公式やコミュニティのサーバーを使えばよく、自分でサーバーを立てる必要はありません。
アプリの中のサーバーはすすめられていない
公式ヘルプは、アプリに入っているサーバー(Builtin server)で部屋を作ることを、はっきりすすめていません。
- 家のネットワークを外からつながるように設定するのが難しく、回線によってはできない
- ブラウザからは参加できず、アプリが必要
- パソコンを切ったりアプリが落ちたりすると、部屋が消える
- 自分の家の IP アドレスを相手に知らせることになり、安全とプライバシーの面で心配がある
専用サーバー drawpile-srv
本格的にサーバーを立てるときは、専用のサーバー drawpile-srv を使います。
Windows 用は、ダウンロードページの Extras(GitHub のリリースでは Drawpile-Tools の ZIP)に入っています。
drawpile-srv --versiondrawpile-srv 2.3.0
Protocol version: 25.1
Qt version: 5.15.17 (compiled against 5.15.17)自分のパソコンの中だけ(127.0.0.1)で待ち受ける形で起動してみました。
# demo.cfg
[config]
sessionSizeLimit = 15MB
sessionCountLimit = 5
serverTitle = demo serverdrawpile-srv --no-gui --listen 127.0.0.1 --websocket-port 0 --config demo.cfg起動中に待ち受けているポートを調べると、127.0.0.1 の 27750 番でした。
| 指定 | 意味 |
|---|---|
| –no-gui | 画面を出さずに動かす |
| –listen, -l | 待ち受けるアドレス |
| –port, -p | 待ち受けるポート |
| –websocket-port | ブラウザ用の WebSocket のポート(0 で使わない) |
| –config, -c | 設定ファイル(INI 形式) |
| –database, -d | 設定をデータベースに持つ(Web の管理画面を使うとき) |
| –record | 部屋の記録を残す |
設定ファイルは、書き換えると自動で読み直されます。
Web の管理画面を使いたいときは、設定ファイルではなく設定データベースを使うよう、公式ヘルプに書かれています。
外の人に使ってもらうサーバーは、公式ヘルプでは Linux のサーバー(Docker など)で動かす手順が案内されています。
ほかの絵チャとの違い
ブラウザだけで使える絵チャは、絵チャのサイトまとめで紹介しています。
| Drawpile | ブラウザの絵チャ | |
|---|---|---|
| 使うもの | アプリ(PC・スマホ) | ブラウザ |
| 入れる手間 | インストールが要る | 要らない |
| 描き心地 | レイヤーやブラシの多い、お絵かきソフトに近い | サイトによる |
| サーバー | 公式・コミュニティ・自分で立てるから選べる | サイトのもの |
まとめ
- Host Session →「Host」で部屋ができる。初期設定は招待リンクの人だけが入れる
- 招待は Session → Invite、参加はリンクか Join Session
- アプリの中のサーバーで家から公開するのは、公式もすすめていない
- 自分で立てるなら drawpile-srv。初期のポートは 27750
参考:Drawpile ヘルプ「Hosting Sessions」「Joining Sessions」「Dedicated Server」(2026年9月29日に確認)と、drawpile-srv 2.3.0 での実行結果。
