パーティクルのループは、発生を止めたあとの「消えるまでの部分」を次の周期の先頭に重ねて作ります。
ここでは周期5秒、24fps、最大寿命3秒以内の粒子を例に、120フレームの配置を示します。
タイムリマップで同じ動画を繰り返すだけでは、素材の終端と先頭の粒子配置は揃いません。
5秒の周期と消えるまでの3秒を分ける
元の粒子コンポAを8秒・24fpsで作り、0秒から発生させます。
ParticularならParticles/sec、標準エフェクトなら発生数の対応項目を使い、4秒23フレームでは発生、5秒00フレームでは0にします。
2つのキーフレームは停止キーフレーム(補間を保持)にし、発生数が徐々に減らないようにします。
寿命のランダム、子の粒子、残像・軌跡を使う場合は、Lifeの数値だけで消滅時刻を決めません。
5秒以降を送り、アルファ表示でも全粒子が消えたことを確認します。
この例は8秒までに透明になることが条件です。
残る場合はAの尺とループ周期を延ばしてから組み直します。
| 場所 | 時間・フレーム | 状態 |
|---|---|---|
| Aの発生区間 | 0〜119フレーム | 120フレームで発生数を0にする |
| Aの消滅区間 | 120〜191フレーム | 8秒までに透明であることを確認 |
| 出力B | 0〜119フレーム | 尺5秒、120フレーム |
同じAを2枚使って末尾を先頭へ重ねる
5秒・24fpsの出力コンポBにAを2枚配置します。
下のAは開始時間0秒のまま、上のAはレイヤー全体を5秒左へ移動します。
上のAの開始時間は−5秒となり、Bの0秒でAの5秒を参照します。
Alt/OptionでIN点だけを切り詰める操作とは区別してください。
Aのコピーで時間伸縮・タイムリマップ・シードを変えず、両方のスケールと位置を揃えます。
上のAはBの0〜3秒に前周期の残りを表示し、下のAは今回の発生を表示します。
素材に不透明な背景があると下の粒子が隠れるため、Aは粒子以外が透明な状態にします。
必要なら背景はBの最下段に置きます。
粒子の合成モードは両方で揃え、意図しない明るさの跳ねも確認します。
| Bの時刻 | 下のAの参照時刻 | 上のAの参照時刻 |
|---|---|---|
| 0秒 | 0秒 | 5秒 |
| 1秒 | 1秒 | 6秒 |
| 2秒 | 2秒 | 7秒 |
| 3秒 | 3秒 | 8秒(素材外・透明) |
| 4秒23フレーム | 4秒23フレーム | 9秒23フレーム(素材外・透明) |
境界の確認・書き出し・戻し方
検査用に10秒の親コンポを作り、Bを0秒と5秒に2枚並べます。
4秒22フレーム→4秒23フレーム→5秒00フレーム→5秒01フレームをコマ送りして、粒子が急に消えたり同じフレームが二重に止まったりしないか確認します。
最後のフレームと先頭を同じ静止画にする必要はありません。
前周期の消滅部分が先頭に入り、通常の1フレーム分の動きとしてつながるかを確認します。
動くエミッター、変化する風・カメラ、全体で変化する乱流は、周期の境界でも条件を揃える必要があります。
段差が残る場合は最初に固定エミッター・固定カメラの練習へ戻して切り分けます。
Premiere Proで使う前にBだけを120フレームで書き出し、書き出した素材を2枚並べても確認します。
透明素材はRGB+アルファを保持できる出力を選びます。
戻すときは元のAを残したまま、練習用Bと検査用親コンポを使わずに元の構成へ戻します。
作業前にプロジェクトを別名保存し、元のプリセットを上書きしません。
掲載GIFと画面は2018年の旧作例です。
今回の120フレーム配置は時間関係の計算と資料照合までを確認し、現行AEでの粒子描画・書き出しは未検証です。
旧プリセットを使った作例
以下は旧版のTrapcode Particular作例です。旧プリセット名と画像を残していますが、現在のプリセット一覧や操作画面とは異なる場合があります。
ダイナミック壁紙の素材作成にも応用できます。

パーティクルのシーン作成
作例ではTrapcode Particularを使用しますが、標準機能のパーティクルエフェクトでも同様に作成できます。
- 平面レイヤーを作成し、プリセットから「t2_PlanetriumBreeze」を適用します。

- パーティクルを開始させたいポイントを探し、マーカー(START)を追加します。
- Particles/Sec(パーティクル発生数)にキーフレームを打ちます。STARTマーカーの1フレーム前にデフォルト値(作例では3500)、STARTマーカーのフレームで0に設定します。

- 設定した2つのキーフレームを選択し、停止キーフレームに変換(固定キーフレームに変更)して、値が即座に0へ切り替わるようにします。
- STARTから時間インジケーターを進め、画面上からパーティクルが完全に消えた地点にマーカー(END)を打ちます。※作例のLife[sec]は2.9のため、約3秒後に消える計算です。
- 作成したレイヤーをプリコンポーズし、コンポジション名を「A」とします。

- コンポジションAを複製し、STARTマーカーの位置が0フレーム目に揃うようレイヤーを移動して重ねます。
- 0フレームからコンポジションAのSTARTマーカーの位置までをワークエリアとしてトリミングします。同じAの消滅部分を先頭へ重ね、透明になった時刻が周期内へ収まることと、境界のつながりを確認します。

After Effectsのその他の操作方法は、まとめ記事から確認できます。

Trapcode Particularの各パラメーターの詳細はこちらです。

パーティクルやElement 3Dを使った記事は、ほかにもあります。




まとめ
- パーティクル発生数を0にするキーフレームでループの基準点を作成
- キーフレームを停止キーフレームに切り替えて発生を即座に停止
- プリコンポジションを複製してずらして重ねることでシームレスにループ
- ダイナミック壁紙やPremiere Pro用のアニメーション素材として活用可能
粒子の寿命と発生条件はMaxonのParticle Group、Emitter Groupを参照しました。
合成の時間配置はこの記事の数値例で説明しています。
