After Effectsの新機能を、作業の種類ごとに整理しました。
対象は2024年10月から2026年6月までのリリースです(2026年6月[26.3]/4月[26.2]/1月[26.0]、2025年11月・8月・6月・4月、2024年12月・10月)。
バージョン番号とリリース時期は、Adobe公式の「After Effectsの新機能」ページに基づいています。
導入時期を把握しやすいよう、機能ごとにリリース時期を記載しています。
利用中のバージョンによっては対応していない機能があるため、アップデート状況をご確認ください。
3D・Advanced 3Dレンダラー
この3年間で特に機能強化が進んだ領域です。
After Effects単体で3Dシーンを構築するための機能が継続的に追加されています。
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| 被写界深度(エンジン内) | 2026年6月 | Advanced 3Dで3Dモデルやテキスト、シェイプレイヤーに被写界深度によるピントのぼけを適用できる |
| Substance 3Dマテリアル(SBSAR) | 2026年1月 | .sbsarファイルを3Dモデルやパラメトリックメッシュに適用できる |
| パラメトリックメッシュの作成 | 2026年1月 | 球体・立方体・円錐などの基本3D形状をAfter Effects内で直接作成できる |
| 3Dマテリアルのディスプレイスメント | 2026年4月 | ハイト(高さ)データでメッシュを変形させ、シェイプに立体的な凹凸を付加できる |
| ライトの「シャドウを落とす」 | 2026年1月 | スポットライト・平行ライト・環境ライトから影を投影できる |
| 複数3Dレイヤーの単一ギズモ | 2025年11月 | 選択した複数の3Dレイヤーを1つのギズモでまとめてトランスフォーム操作できる |
| デフォルトカメラ設定の変更 | 2025年11月 | 表示メニューからカスタムビューとデフォルトカメラのパラメータを調整できる |
| アニメーション化された環境光 | 2025年4月 | アニメーション付きのコンポジションや動画フッテージを環境光源(IBL)として利用できる |
| 3Dワークフローのヘルパーコマンド | 2025年4月 | カメラやライトのリンクなどのセットアップ作業を1クリックで実行できる |
| 「ライトを受ける」スイッチ | 2024年12月 | 特定の3Dレイヤーがシーン内の光源から影響を受けないように除外設定できる |
| 3Dモデルのプレビューサムネイル | 2024年12月 | プロジェクトパネル内で読み込んだ3Dモデルの外観をサムネイルプレビューできる |
| Cinema 4D 2025へのアップグレード | 2024年12月 | 同梱されているCinema 4Dのバージョンが2025へ更新された |
レンダリング・書き出し・プレビュー
プレビュー機能は2025年以降に大幅な刷新が行われています。
RAM容量の制約を受けにくくなったことで、長尺や高解像度プレビューの作業効率が向上しています。
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| ロスレス圧縮再生 | 2026年1月 | 画質劣化を抑えつつキャッシュ容量を削減し、長時間のプレビュー再生を保持できる |
| 高性能プレビュー再生 | 2025年4月 | 割り当てRAMの制限を越えて、キャッシュされた長時間のプレビューを滑らかに再生できる |
| HDRプレビューのサポート | 2025年4月 | 対応ディスプレイ上でHDRの色域・輝度を直接確認・モニタリングできる |
| CICPメタデータのサポート | 2025年8月 | HDRメディアの読み込みおよび書き出し時にカラーマネジメント情報を正確に保持・伝達できる |
| NVIDIA Blackwell GPUのサポート | 2025年6月 | 10bit 4:2:2メディアのハードウェアデコードアクセラレーションに対応し、再生パフォーマンスが向上した |
| フレームからクリップボードへコピー | 2026年6月 | コンポジションの現在フレームを静止画画像としてクリップボードへ直接コピーできる |
| Windows ARMネイティブサポート | 2026年1月 | ARMプロセッサ搭載のWindows環境でネイティブ動作に対応した |
素材の読み込み(Illustrator・SVG)
IllustratorおよびSVGの連携機能は、2026年に段階的な機能強化が行われました。
ベクターデータをベクター属性のまま柔軟に取り込めるよう改善されています。
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| Illustrator・SVGのコピー&ペースト | 2026年6月 | 他アプリからSVGコードやオブジェクトを、編集可能なシェイプレイヤーとして直接貼り付けられる |
| SVGをフッテージまたはコンポジションとして読み込み | 2026年4月 | ベクター属性を維持したまま読み込むか、ラスタライズして読み込むかを選択できる |
| SVGをベクターとして読み込み | 2026年1月 | SVGファイルを編集可能なシェイプレイヤーへ変換してインポートできる |
| Illustratorレイヤー変換の強化 | 2026年1月 | グラデーション・線・不透明度を維持したままシェイプへ変換でき、グラデーションのスケールや回転のアニメーションにも対応した |
| 3Dモデル読み込みの簡素化 | 2024年10月 | 不要な関連フォルダを生成せず、依存ファイルを整理した状態でシンプルに3Dモデルをインポートできる |
エフェクト・キーイング
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| オブジェクトマット(AI) | 2026年4月 | AIが被写体を検出し、ワンクリックで選択・背景分離・モーショントラッキングを実行できる |
| カールノイズ | 2026年6月 | 煙や流体、インクの拡散のような滑らかで流動的な2Dノイズパターンを生成できる |
| アンマルト | 2026年1月 | 黒背景または白背景のフッテージから、前景の色味や半透明度を保ちながら背景を除去できる |
| オーディオエフェクト(歪み・コンプレッサ・ゲート) | 2026年1月 | 基本的な音声調整やダイナミクス処理をAfter Effects内で直接適用・調整できる |
| マスクトラッカーの更新 | 2026年6月 | トラッキング処理が最大5倍高速化され、タイムラインパネルから直接トラッキングを開始できる |
テキスト・フォント
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| バリアブルフォント軸のフィルタ | 2026年6月 | フォント選択メニュー内でバリアブルフォントのみを絞り込み表示できる |
| バリアブルフォント軸のサポート | 2026年1月 | 太さ(ウェイト)・字幅(幅)・傾斜などのバリアブル軸パラメータをキーフレームでアニメーション化できる |
| テキスト書式のみをコピー&ペースト | 2025年8月 | フォントやサイズなどの書式属性のみを、別レイヤー全体またはテキスト内の特定範囲へペーストできる |
| エクスプレッションの文字単位スタイル | 2024年10月 | エクスプレッションを用いて、文字単位でフォント・サイズ・行送りなどのスタイル属性を動的に制御できる |
エクスプレッション・スクリプト
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| キーフレーム・マーカーの検索 | 2026年1月 | 指定した時刻の前後に存在するキーフレームやマーカーの情報をエクスプレッションから取得できる |
| ドロップダウンメニュー項目の読み取り | 2026年1月 | ドロップダウン制御エフェクトの現在選択値やメニューの項目一覧をエクスプレッションで参照できる |
| 文字単位のテキスト・段落スタイル | 2024年10月 | エクスプレッションから文字ごとのテキスト書式および段落配置をプログラム的に指定できる |
操作・環境設定
日々の作業効率やワークフローの短縮に直結する機能改善が行われています。
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| クイック適用 | 2026年4月 | 検索バーからエフェクトやアニメーションプリセット、メニューコマンドをインクリメンタル検索して即時適用できる |
| プロポーショナルスクラブ | 2026年4月 | 選択した複数レイヤーの数値をドラッグ操作で比率を維持したまま一括調整できる |
| コンポジションをレイヤー境界にトリミング | 2026年1月 | 選択したレイヤーの描画バウンディングボックスに合わせてコンポジションサイズをワンステップでフィットできる |
| 環境設定の再編 | 2026年1月 | 環境設定ダイアログのカテゴリが整理され、目的の設定項目を素早く探し出せる |
| クイックオフセット | 2025年8月 | ショートカット操作で選択レイヤーやキーフレームのタイミングを時間軸方向へ素早くシフトできる |
| エフェクトの情報ボタン | 2025年8月 | エフェクトパネル上で適用前に機能概要や解説を確認できる |
| スムーズズーム | 2025年6月 | 各パネル表示においてカクつきを抑えた滑らかなズームイン・ズームアウト操作ができる |
| プロジェクトの場所を表示 | 2025年6月 | 開いているプロジェクトファイルが保存されているフォルダをファイルブラウザーで直接開ける |
| 透明度グリッドのカスタマイズ | 2025年4月 | 透明表示時に現れる市松模様(チェッカーボード)のグリッドサイズや配色を変更できる |
| パネル背景色のカスタマイズ | 2025年4月 | UIパネルの背景色を5段階のグラデーションまたは任意のカスタムカラーに指定できる |
| ワークスペースの維持 | 2025年4月 | 別端末や他のワークスペース構成で保存されたプロジェクトを開いた際も、現在のUIパネル配置を保持できる |
| Null作成コマンドの改善 | 2025年4月 | シェイプパスやパペットピンを操作するためのNullコントローラーレイヤーをスムーズに作成できる |
| 今日のヒント | 2025年11月 | パネルにアイテムが読み込まれていない空の状態で、関連するショートカットや操作ヒントが表示される |
| 新しいデザイン | 2024年10月 | ダーク2種・ライト・ハイコントラストの4種類のUIテーマモードから選択できる |
| UI言語サポートの強化 | 2026年1月 | OSの言語設定とは異なる言語でUIを起動したり、複数言語環境を柔軟に切り替えたりできる |
どこから触るか
直近3年間のアップデート全体を見ると、特に注力されているのは「3D機能」「プレビュー再生」「ベクター連携」の3領域です。
日常的に2Dのモーショングラフィックスや映像編集を行う場合は、まず2025年4月リリースの高性能プレビュー再生と2026年1月リリースのロスレス圧縮再生をお試しください。
プレビューキャッシュの持ちが良くなり、作業レスポンスの向上が実感できます。
Illustratorで制作したベクター素材を多用する場合は、2026年に追加されたSVGおよびIllustrator連携機能の確認をおすすめします。
ラスタライズによる画質劣化を避け、編集可能なシェイプとしてスムーズに取り込めます。
各機能の具体的な操作手順や応用テクニックは、After Effectsの使い方まとめで詳しく解説しています。
※この記事は2026年9月8日時点で、Adobe公式「After Effectsの新機能」ページ(最終更新2026年6月17日)に掲載されている情報をもとに作成しています。
