VTuberの2Dモデルは、描いたイラストを部品に分けて動かすもので、主にLive2Dで作ります。
3Dモデルは、立体の人形をそのまま動かすもので、VTuberではVRMという形式がよく使われます。
どちらを選ぶかは、見せたい表現と、自分で作るか依頼するか、使いたいアプリで決まります。
- イラストの絵柄をそのまま動かしたいなら2D(Live2D)
- 体の向きを大きく変えたい、全身を見せたいなら3D(VRM)
- 絵が描けて自作するなら2D、絵を描かずに自作するなら3DのVRoid Studioが入り口になる
- ソフト代は、Live2D Cubismの本格的な制作に有料版が要り、VRoid Studioは無料
料金と仕様は、各公式サイト(2026年10月18日に確認)の記載に基づきます。
ソフトの実機での再現は含まず、表現の違いの一部は公式の説明をもとに編集部が整理したものです。
2Dと3Dの違いの一覧
| 項目 | 2D(Live2D) | 3D(VRM) |
|---|---|---|
| 動かすもの | 描いたイラストを部品に分けたもの | 立体のキャラクターモデル |
| 自作に要る素材 | パーツごとにレイヤーを分けたPSD | VRoid Studioならプリセットの組み合わせから作れる |
| 主な制作ソフト | Live2D Cubism Editor | VRoid Studio、または3DCGソフト |
| ソフトの費用 | トライアル版は42日間。本格的な制作は有料のPRO版 | VRoid Studioは無料 |
| データの形式 | Live2Dのモデルデータ | VRM(glTFをもとにした形式) |
| 使えるアプリ | nizima LIVEやVTube StudioなどLive2D対応のアプリ | VSeeFaceやWarudoなどVRM対応のアプリ |
表現の違い
2Dは絵の魅力をそのまま動かす
Live2Dの公式サイトでは、Live2Dは描かれたイラストを素材にして立体的な表現を作るため、イラストの魅力や特徴がそのまま伝わると説明されています。
絵柄や線の味を、そのまま配信の画面に出したい場合に向いています。
一方で、動きは描いた絵を変形させて作るため、描いていない角度(真後ろなど)を見せるには、その絵を用意する必要があります。
この点は、Live2Dの仕組みの説明をもとに編集部が整理したものです。
3Dは向きや全身の動きに強い
3Dモデルは立体のデータなので、正面だけでなく横や後ろからも同じモデルで見せられます。
体の向きを大きく変える動きや、全身を映す場面では、3Dのほうが絵を追加せずに対応しやすくなります。
手の動きをどこまで反映できるかは、モデルの形式より使うソフトで変わります。
ソフトごとの対応は、VTuberのハンドトラッキングで比較しています。
自作するときの制作環境
2D:パーツ分けしたイラストとLive2D Cubism Editor
Live2Dで自作する場合は、まずイラストを用意し、目や髪などの動かしたい部品ごとにレイヤーを分けたPSDにします。
公式マニュアルでは、グループの中で一番下にあるレイヤーが部品の絵として読み込まれるため、線画と塗りのレイヤーは先に結合しておくと書かれています。
そのPSDをLive2D Cubism Editorに読み込み、部品にメッシュやデフォーマを設定して動きを付けます。
絵を描く作業と動きを付ける作業の両方があるため、イラストを描ける人に向いています。
動きを付ける作業の中身は、Live2Dのデフォーマとメッシュの作り方で解説しています。
3D:VRoid Studioか3DCGソフト
VRoid Studioの公式サイトでは、プリセットのアイテムを選んで組み合わせ、パラメータを調整するだけで、ゼロからモデリングしなくてもキャラクターを作れると説明されています。
髪型は描くような操作で作れ、顔や服の模様はモデルに直接描き込めます。
作ったモデルはVRM形式で書き出せるため、そのままVRM対応のアプリで使えます。
プリセットにない形を作りたい場合は、Blenderなどの3DCGソフトで作り込むことになり、モデリングの技術が必要になります。
| 項目 | VRoid Studioの動作環境(Windows) |
|---|---|
| 対応OS | Windows 8.1、10、11 |
| CPU | Intel Core i5 第6世代以降、AMD Ryzen 5 第3世代以降 |
| メモリ | 8GB |
| ストレージ | 10GBの空き |
費用の違い
Live2D Cubism Editorの料金
Live2D Cubism Editorは、42日間使えるトライアル版を無料でダウンロードでき、終了後はFREE版として使えます。
機能をすべて使うには、有料のPRO版が必要です。
| プラン(PRO for indie) | 料金(税込) |
|---|---|
| 年間プラン | 1年目 15,708円、2年目 12,936円、3年目以降 11,748円 |
| 単月プラン | 月 2,288円 |
| 3年間プラン | 3年で 40,392円 |
年間プランは、契約後1年間は解約できないと書かれています。
FREE版とPRO版でできることの違いは、Live2D無料版と有料版の違いで整理しています。
VRoid Studioは無料
VRoid Studioは、どのバージョンも無料で使えると公式サイトに書かれています。
作った3Dモデルやテクスチャは、商用・非商用を問わず使えます。
ただし、他人が作ったデータを使って作った場合は、そのデータのライセンス条件に従います。
2026年4月23日の公式のお知らせでは、PC版とiPad版に広告バナーを設置する予定で、非表示にする手段も用意する予定とされています。
制作を依頼する場合
モデルを人に依頼する場合の費用は、制作者や依頼の内容で大きく変わるため、この記事では金額を挙げていません。
依頼の前に決めておくことは、Live2Dモデル依頼前の確認表にまとめています。
マイクやパソコンを含めた全体の予算は、VTuberの初期費用で組み立てられます。
使えるアプリの違い
2Dと3Dでは、モデルを動かすトラッキングソフトが分かれます。
Live2Dの公式サイトでは、Cubismで作ったファイルは公式アプリのnizima LIVEのほか、さまざまなサードパーティのアプリで使えると説明されています。
VRMの公式サイトでは、VRMは人型のキャラクターやアバターを扱うためのglTFベースの形式で、対応するアプリの間で同じモデルを共有できると説明されています。
ソフトによっては、同じVRMでも0系と1.0系で対応が分かれます。
ソフトごとの対応形式は、VTuberソフト比較で確かめてください。
パソコンの負荷
3Dモデルは立体を描画するため、配信中にゲームも動かす場合はGPUの負荷を考えておく必要があります。
Live2Dと3Dで選び分けたパソコンの例は、VTuber配信PC比較で紹介しています。
どちらを選ぶか
| こんな場合 | 向いているほう |
|---|---|
| 自分の絵柄で活動したい | 2D(Live2D) |
| 絵は描かないが、自分でモデルを作りたい | 3D(VRoid Studio) |
| 全身や、体の向きを大きく変える動きを見せたい | 3D |
| 表情の細かな描き込みを見せたい | 2D(Live2D) |
迷う場合は、無料で使えるVRoid StudioかLive2Dのトライアル版で、一度モデルを作ってみると向き不向きが分かります。
Live2Dの始め方はLive2Dとは?初心者向けの始め方、VRoid Studioでの作り方はVRoidのキャラクターの作成方法で解説しています。
参考:Live2D Cubism Editor とは、Live2D Store、Live2D Cubism Editor マニュアル「PSDのインポート」、VRoid Studio、今後のVRoid Studioについて、「VRM」って何?。
