Amazonで商品を見るセール会場へ

After Effects│ロトブラシで人物を切り抜く手順|精度を上げるコツとバージョン

After Effectsのロトブラシは、動画の中の人物などを、ブラシでなぞって切り抜く機能です。

Adobe公式ヘルプの手順と、精度を上げる操作をまとめました。

  • この記事の手順は「次世代ロトブラシ(ロトブラシ 3)」で進める。エフェクトの「バージョン」で 3.0 を選ぶ
  • Windows版の After Effects 26.5 では、ツール名は「クイック選択ツール」、エフェクト名は「オブジェクトマット」で、新しく適用したときの版は 4.0 だった(3.0 にも切り替えられる)
  • ロトブラシツール(26.5では「クイック選択ツール」)はレイヤーパネルで使う。ショートカットは Alt+W(Macは Option+W)
  • 被写体をなぞると緑の前景ストロークになり、スペースバーで後ろのフレームへ伝播する
  • 崩れたら、崩れ始めたフレームで背景ストロークを足す
  • 仕上がったら「フリーズ」で固定する

手順は、Adobe公式ヘルプ(日本語版)の記載(2026年9月30日に確認)に基づきます。

2026年10月13日に、人型のサンプルを After Effects 26.5 で切り抜いた画面を撮影しました。

2026年10月15日には、Windows 11 Pro (10.0.26200) の After Effects 26.5.0(Build 89、日本語表示)で、ツールの名前とエフェクトのバージョンを確かめました。

実写の人物や髪の切り抜きの精度、動画での伝播、処理にかかる時間は試していません。

バージョンによって、画面や機能が変わることがあります。

目次

短い映像で補正の方向とフリーズを確認する

自分の手など、背景と見分けやすい被写体を3秒ほど撮影した所有動画を用意します。

動画からコンポジションを作ってfpsを合わせ、別名保存します。

レイヤーをダブルクリックしてレイヤーパネルを開き、フル解像度で被写体が隠れていないフレームを選びます。

ロトブラシで被写体の内側をなぞり、前景・背景の境界を確認してから1フレームずつ先へ進めます。

最初に境界が崩れるフレームで、はみ出した背景をAlt/Optionを押しながらなぞって補正します。

スパンの矢印が右向きなら補正は先のフレームへ、左向きなら手前のフレームへ伝わります。

ベースフレームの両側を確認し、補正前のフレームまで一律に変わると判断しないようにします。

コンポジションへ戻って明るい背景・暗い背景の上で再生し、指先の欠け、背景の残り、輪郭のちらつきを確認します。

ワークエリア内の対象レイヤーの全スパンを確認してからフリーズします。再度選択範囲を直す場合は同じボタンで解除してから補正・再伝播します。

フリーズ中でもマットの仕上げ調整は別に扱えるため、伝播の固定とすべての設定の固定を混同しません。

作業後は元コピーを開き、練習ZIPのverification-log.csvへ使用版と確認フレームを記録します。

2026年10月3日にAdobeの仕様を照合しましたが、この練習の切り抜き精度・処理時間はAE実機未検証です。

確認すること期待する結果違ったとき
描けないレイヤーパネルで前景ストロークを描けるパネル・ツール・フリーズ状態を確認
途中で崩れる指先と背景を区別できる最初に崩れたフレームで補正
補正が反映しない矢印方向へ再伝播するフリーズ解除と対象スパンを確認

背景付きの人型サンプルを、After Effectsで表示した画面です。

After Effectsで背景付きの人型サンプル動画を表示した適用前画面
2026-10-13撮影。After Effects 26.5、Windows 11 Pro (10.0.26200)。実機画面、原寸保存。
スポンサーリンク

バージョンの違い

名前エフェクトのバージョン公式の説明
ロトブラシ 11.0古いプロジェクトを開くと、自動でこれになる(v17.1.4以前)
ロトブラシ 22.0Adobe Sensei を搭載
次世代ロトブラシ(ロトブラシ 3)3.0新しいAIモデル。重なる手足や髪、透明な部分に強いと説明されている
オブジェクトマット(26.5で新しく適用したとき)4.02026年10月15日にWindows版の26.5で表示された版(実機で確認)。公式ヘルプでは、最新版に加わったオブジェクトマットのツール群として案内されている
公式ヘルプの記載と、2026年10月15日の実機の表示をもとに整理

公式は、次世代ロトブラシが、既定のロトスコーピングのオプションになると書いています。

ただし、Windows版の After Effects 26.5 で新しく適用したときは、3.0 ではなく 4.0 になりました(この節の最後で説明します)。

ヘルプには、最新のベータ版で、ツールバーのロトブラシが「オブジェクトマットツール」に置き換わるという注記もあります。

一方、英語版の公式ヘルプ「AI-powered Object Matte」(2026年9月9日更新)は、最新の After Effects のツールとして、Object Matte Tool・Quick Selection Tool・Selection Brush Tool・Refine Edge Tool の4つを挙げています。

同じページでは、Quick Selection Tool を、従来のロトブラシを作り直したものと説明しています。

4つのツールのうち、実機で使ったのはクイック選択ツールだけです。

お使いの版によって、ツールバーの表示が変わる可能性があります。

2026年10月13日に撮影した下の画面では、「オブジェクトマット」のエフェクトのバージョンに「3.0」を選んでいます。

After Effects 26.5のオブジェクトマット方式3.0と人型サンプルの選択境界
2026-10-13撮影。After Effects 26.5、Windows 11 Pro (10.0.26200)。実機画面、原寸保存。

選択した境界が、人型の周りに表示されています。

「ぼかし」は5.0、「コントラスト」は80.0%でした。

26.5で新しく適用すると4.0だった(2026年10月15日)

2026年10月15日に、Windows 11 Pro (10.0.26200) の After Effects 26.5.0(Build 89、日本語表示)で、新しく適用したときのバージョンを確かめました。

インストール先は通常版で、ベータ版ではありません。

使ったのは、色の違う図形を描いた640×360の静止画で、エフェクトは何も付けていません。

このレイヤーをレイヤーパネルで開き、クイック選択ツールで図形の上を1回ドラッグしました。

すると「オブジェクトマット」のエフェクトが付き、バージョンは 4.0 でした。

事前にバージョンは設定していません。

バージョンの一覧には、1.0(クラシック)・2.0・3.0・4.0 が並んでいました。

After Effectsのエフェクトコントロールで、オブジェクトマットのバージョンの一覧に1.0(クラシック)・2.0・3.0・4.0が並び、4.0にチェックが入った画面
2026-10-15撮影。Adobe After Effects 26.5.0 (Build 89)、Windows 11 Pro (10.0.26200)。エフェクトを付けていない図形の静止画のレイヤーを、クイック選択ツールで1回ドラッグしたあとの実機画面。付いた「オブジェクトマット」のバージョンは4.0で、一覧には1.0(クラシック)・2.0・3.0・4.0が並ぶ。ツール名と版を確かめるための画面で、切り抜きの精度を示すものではない(ウィンドウのタイトルバーのみ切り取り)。

一覧から 3.0 を選ぶと切り替わり、エフェクトの名前は「オブジェクトマット」のままでした。

練習用のコンポジションの作成はスクリプトで行ったので、確認に含めていません。

確かめたのは、ツールの名前とエフェクトのバージョンだけです。

図形の画面なので、人物の切り抜きの精度や、4.0 と 3.0 の仕上がりの違いは分かりません。

基本の手順

  1. ツールバーで「ロトブラシツール」を選ぶ(26.5では「クイック選択ツール」と表示される)
  2. コンポジションパネルで、切り抜くレイヤーをダブルクリックして、レイヤーパネルを開く
  3. 被写体が他のものに隠れていないフレームを選ぶ
  4. エフェクトがすでにある場合は、エフェクトコントロールでバージョン3.0を選ぶ。26.5で新規に使う場合は、次の最初のストロークで付く「オブジェクトマット」のバージョンを3.0へ変更してから、伝播と補正へ進む
  5. 被写体の上をなぞる。緑のストロークが引かれ、選択範囲がマゼンタで表示される
  6. はみ出した所は、Alt(Macは Option)を押しながらなぞって削除する
  7. 1フレームずつ進めて選択範囲を伝播させ、崩れた最初のフレームで補正する
  8. 仕上がったら、レイヤーパネルの下にある「フリーズ」を押して固定する

ロトブラシは、レイヤーパネルでしか使えません。

コンポジションパネルでは、なぞれないので、注意してください。

切り抜いた結果です。

背景が透明の格子になり、人型だけが残りました。

After Effectsで人型サンプルの背景を切り抜き透明グリッドに表示した結果
2026-10-13撮影。After Effects 26.5、Windows 11 Pro (10.0.26200)。実機画面、原寸保存。

26.5でのツール名とバージョンの切り替え(2026年10月15日)

After Effects 26.5.0(Build 89、日本語表示)では、ツールバーのボタンの名前が「クイック選択ツール」でした。

ツールチップには、前景の上をドラッグすること、Alt キーを押しながら背景の上をドラッグすること、ショートカットの Alt+W が書かれていました。

After Effectsのツールバーでクイック選択ツールにカーソルを合わせ、前景と背景のドラッグとAlt+Wの説明がツールチップに表示された画面
2026-10-15撮影。Adobe After Effects 26.5.0 (Build 89)、Windows 11 Pro (10.0.26200)。ツールバーのクイック選択ツールにカーソルを合わせた実機画面。ツールチップに、前景と背景をドラッグする操作と「(Alt+W)」が表示された。エフェクトコントロールでは、バージョンを3.0に切り替えてある(ウィンドウのタイトルバーのみ切り取り)。

エフェクトの付いていないレイヤーでは、最初にドラッグしたときに「オブジェクトマット」が付き、バージョンは 4.0 でした。

この記事の手順どおり 3.0 で進めるときは、最初のドラッグのあとで、エフェクトコントロールのバージョンを 3.0 に切り替えます。

切り替えたあとも、ドラッグしたストロークは残っていました。

3.0 に切り替えたあとの伝播やフリーズは、この確認には含めていません。

精度を上げる操作

  • ブラシの太さは、Ctrl(Macは Command)を押しながら左右にドラッグして変える。「硬さ」はロトブラシには影響しない
  • 最初のストロークの前に、太さを決めておくのがよいとされている。最初は太く、細かい所は細く
  • 輪郭をなぞらず、腕なら中心の骨に沿って描く。エッジを越えて描かない
  • 崩れ始めた最初のフレームで、背景ストロークか、新しい前景ストロークを足す
  • 髪などの細かいエッジは「エッジを調整ツール」を使う。旧ロトブラシの公式手順ではAlt+W(MacはOption+W)で切り替えるが、26.5での切り替えは未確認(下記参照)

エフェクトコントロールの「ロトブラシマット」にある「エッジのガタつきを軽減」も、公式が改善に挙げている項目です。

髪のような柔らかいエッジには、「エッジマットを調整」の「モーションブラーを使用」と「エッジカラーを除去」が挙げられています。

After Effects 26.5 で試したときは、Alt+W を押し直して「エッジを調整ツール」に切り替わることは確かめられませんでした。

英語版の公式ヘルプでは、オブジェクトマットのツールの1つとして Refine Edge Tool が挙げられています。

スパンを理解する

最初にストロークを描いたフレームが「ベースフレーム」で、その影響が及ぶ範囲が「ロトブラシスパン」です。

スパンの外で描くと、新しいベースフレームとスパンができます。

補正のストロークは、スパン内の矢印が示す方向へ伝播します。

スパンの長さは、端をドラッグして変えられます。

作業のコツ

  • 解像度は、フルで作業する。適応解像度などの高速プレビューは向かない
  • コンポジションのフレームレートを、素材に合わせる。合っていないと警告が出る
  • 表示は、アルファ(Alt+4)、アルファ境界線(Alt+5)、アルファオーバーレイ(Alt+6)で切り替えて確認する

ロトブラシ以外で作ったマットにも、「マットを調整」エフェクトが使えます。

撮影した画面で、人型の切り抜きを確認しました。処理にかかる時間は、この記事では試していません。

スポンサーリンク

まとめ

  • この記事の手順は、バージョン 3.0 の次世代ロトブラシで進める
  • Windows版の After Effects 26.5 では、新しく適用すると「オブジェクトマット」の 4.0 になった。3.0 には同じ欄で切り替えられる
  • レイヤーパネルで被写体をなぞり、フレームを進めて伝播と補正を確認する
  • 崩れたフレームで、ストロークを足して直す
  • 仕上げは「フリーズ」で固定する

参考:Adobe ヘルプ「ロトブラシとエッジを調整」(2026年9月30日確認)。

参考:Adobe ヘルプ「AI-powered Object Matte」(2026年9月9日更新、2026年10月15日確認)。

よくある質問:After Effectsのロトブラシを使うとき

ロトブラシでなぞれないのはなぜですか?

ロトブラシは、レイヤーパネルでしか使えません。コンポジションパネルではなぞれないので、レイヤーをダブルクリックしてレイヤーパネルを開いてください。ショートカットは Alt+W(Macは Option+W)です。

After Effects 26.5 では、ツールバーの名前は「クイック選択ツール」で、ツールチップにも Alt+W と表示されました(2026年10月15日)。

ロトブラシのバージョンは、どう確認しますか?

エフェクトコントロールの「バージョン」で確認します。

この記事の手順は、次世代ロトブラシ(ロトブラシ 3)の 3.0 を選んで進めます。

Windows版の After Effects 26.5 では、エフェクト名は「オブジェクトマット」で、新しく適用したときのバージョンは 4.0 でした(2026年10月15日に確認)。

3.0 は、同じバージョンの一覧から選べます。

はみ出した部分は、どうやって直しますか?

はみ出した所は、Alt(Macは Option)を押しながらなぞって削除します。崩れ始めた最初のフレームで、背景ストロークか、新しい前景ストロークを足して補正します。

ブラシの太さは、どう変えますか?

Ctrl(Macは Command)を押しながら左右にドラッグして変えます。「硬さ」はロトブラシには影響しません。最初のストロークの前に太さを決めておくのがよいとされ、最初は太く、細かい所は細くします。

髪の毛などの細かいエッジは、どうすればよいですか?

「エッジを調整ツール」を使います。旧ロトブラシの公式手順ではAlt+W(MacはOption+W)で切り替えますが、26.5で同じ操作ができるとは確認していません。柔らかいエッジには、「エッジマットを調整」の「モーションブラーを使用」と「エッジカラーを除去」が挙げられています。

After Effects 26.5 では、Alt+W を押し直して切り替わることは確かめられていません(2026年10月15日)。

スパンとは何ですか?

最初にストロークを描いたフレームが「ベースフレーム」で、その影響が及ぶ範囲が「ロトブラシスパン」です。スパンの外で描くと、新しいベースフレームとスパンができます。補正のストロークは、スパン内の矢印が示す方向へ伝播し、スパンの長さは端をドラッグして変えられます。

作業中の画面が重いときは?

解像度は、フルで作業します。適応解像度などの高速プレビューは向きません。また、コンポジションのフレームレートは素材に合わせてください。合っていないと警告が出ます。

この記事の内容は、実機で確認済みですか?

手順の多くは、Adobe公式ヘルプ(日本語版)の記載(2026年9月30日に確認)に基づきます。

2026年10月13日に、人型のサンプルを After Effects 26.5 で切り抜いた画面を撮影しました。

2026年10月15日に、After Effects 26.5.0(Build 89)で、ツールの名前と、新しく適用したときのバージョン(4.0)、3.0 への切り替えを確かめました。

実写の人物や髪の切り抜きの精度、動画での伝播、処理にかかる時間、4.0 と 3.0 の仕上がりの違いは試していません。

次に学ぶ・作業環境を選ぶ

学習を続けたい方や、作業環境を整えたい方は、目的に合うガイドをご覧ください。

After Effectsのおすすめ書籍

必要なPCスペック

周辺機器の優先度

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次