After Effects用のPCを調べると、40万円や50万円の構成ばかり出てきます。
学生や副業で始める人にとっては、現実的な金額ではありません。
結論から伝えます。
20万円台でもAfter Effectsは動きます。
ただし「何ができて、何が我慢になるか」を知らずに買うと後悔します。
この記事では、その境界線を整理して解説します。
20万円台でできること・できないこと
| やりたいこと | 20万円台で | 補足 |
|---|---|---|
| フルHDのモーショングラフィックス | 問題なくできる | 学習・SNS向け動画の主戦場 |
| テキストアニメーション・図形の動き | 問題なくできる | AEの用途として最も多い領域 |
| フルHDの合成・色調整 | できる | レイヤーが増えると詰まり始める |
| 軽めのパーティクル表現 | できる | 量を増やすとプレビューが重くなる |
| 4K素材の編集 | △ 我慢が必要 | プレビューを半分の解像度に落とせば作業可 |
| 3Dレンダラーの多用 | △ 厳しい | VRAMと処理能力が不足しやすい |
| 4Kで多レイヤー+重いプラグイン | できない | メモリが先に不足する |
要点は「フルHDなら実務でも通用する」ということです。
SNS向けの動画、YouTubeのオープニング、企業案件でもフルHD納品は多くあります。
4Kや3Dが常態化してから、上位の構成を検討しても遅くありません。
20万円台で選ぶときの優先順位
限られた予算では、どこにお金をかけるかで作業性が大きく変わります。
After Effectsではこの順番が目安になります。
- メモリ32GB。
16GBだとプレビューが数秒で止まり、作業になりません。 - SSD 1TB以上。
素材とキャッシュですぐに容量が埋まります。 - CPUは8コア。
マルチフレームレンダリングが効く最低ラインです。 - GPUは控えめでよい。
RTX 5060クラスで十分です。
GPUへ優先的に予算を偏らせる必要はありません。
After EffectsでGPUが効く場面は限られており、詳しくはAfter Effectsに必要なPCスペックで解説しました。
同じ予算ならメモリとストレージに回すほうが、作業の体感速度は向上します。
おすすめ3台
約18.8万円:RTX 5060/32GB/SSD 1TB|最もバランスが良い
8コアのRyzen 7 5700X、メモリ32GB、SSD 1TBという構成です。
20万円を切りながら、AEに必要な要素をひととおり満たしています。
まずこれを基準に、他の構成と比較してみてください。
約22.4万円:SSD 2TB版|容量に余裕を持たせる
同じ構成でSSDが2TBになります。
映像素材は容量を多く消費するため、あとから外付けを買い足す手間を考えると、最初から2TBのほうが快適です。
3万円強の差で容量が倍になるなら、こちらを選ぶ価値があります。
約21.3万円:水冷CPUクーラー搭載|静音性重視
240mmの水冷クーラーを積んだモデルです。
長時間レンダリングを回すと空冷はファン音が大きくなりやすいため、同じ部屋で作業や録音をする人には効果的です。
基本性能そのものは上の2台と大きく変わりません。
ノートPCという選択肢
持ち運ぶ必要があるなら、ノートPCになります。
ただし同じ予算だとデスクトップより性能が落ちます。
学校や現場へ持ち出して作業する予定がないなら、デスクトップを選んでください。
Macを検討している場合はMacでAfter Effectsは快適に動く?もあわせてご覧ください。
購入後に拡張するポイント
20万円台の構成は、あとからパーツを足せる余地を残しておくのが合理的な選び方です。
作業内容が重くなってきたら、この順に追加・拡張してください。
① メモリを64GBにする
最も効果を実感しやすい強化です。
8コアCPUなら目安は52GBなので、64GBにすればマルチフレームレンダリングを活かしきれます。
デスクトップならスロットの空きを確認してから購入してください。
② キャッシュ用のSSDを足す
ディスクキャッシュを別ドライブに逃がすと、プレビューの戻りが速くなります。
Adobeも推奨している構成です。
③ 左手デバイス
本体の性能とは別に、作業テンポが変わります。
1万円台から試せるため、費用対効果が高い選択肢です。
優先順位の詳細は作業が速くなる周辺機器にまとめました。
20万円台で我慢することになる場面
実際の作業感として確認しておきたい点があります。
次のような場面では、力不足を感じやすくなります。
- 4K素材を等倍でプレビューする。
解像度を「1/2」や「1/4」に落とせば作業できますが、確認のたびに切り替える手間はあります。 - Advanced 3Dレンダラーを常用する。
VRAMが不足し、複雑なシーンでは待ち時間が増えます。 - レイヤーが数十枚を超える合成。
メモリ32GBだとプレビューが止まりやすくなります。
これらが日常的な作業になったら、買い替えの前にまずメモリ増設を試してください。
原因の切り分け方はレンダリング時間を正しく測る方法で解説しています。
まとめ
フルHDが中心なら、20万円台で実務にも使えます。
予算配分はメモリ32GB、SSD 1TB以上、8コアCPUを確保して、GPUは控えめで問題ありません。
そのうえで、作業が重くなってきたらメモリを64GBに増やします。
この段階的なアプローチのほうが、最初から高額な構成を購入するより無駄がありません。
上の価格帯も含めた比較はAfter Effects向けPC比較で、予算とメモリから絞り込めます。
※本記事に掲載した価格・仕様は2026年9月3日時点の調査に基づきます。
最終調査日:2026年9月3日。
価格は変動するため、購入前に販売ページで最新の情報をご確認ください。
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制作PCの構成を比較するガイド
PCを見積もる際は、メモリと保存先、GPUを一括りにせず、普段の制作で不足する条件を整理します。
運営メディア「デザノマ」の制作PCの構成を比較するガイドで確認できます。
