MacでAfter Effectsを使う場合は、AE・macOS・プラグインの対応と、制作内容に合う構成を確認します。
Apple Siliconに対応していますが、どのMacでも実務が快適になると保証できるわけではありません。
正式版のネイティブ対応はAdobeの機能履歴にある2022年4月のAE 22.3からです。
旧稿の「2021年から」は訂正しました。
CPUとGPUで共有するユニファイドメモリの容量と、選択したチップの構成を合わせて確認してください。
以下は仕様と購入時の確認点です。
各MacをAEで比較実測した性能順位ではありません。
メモリはWindowsとの固定換算で決めない
「CPUコア数×4GB+20GB」はWindowsでもAdobeの公式要件ではなく、必要容量を固定する式として扱えません。
用途別の確認項目はAfter Effectsに必要なPCスペックで解説しています。
Macでも、代表的なプロジェクトと併用アプリの使用量から容量を判断します。
Apple Siliconはユニファイドメモリ構造を採用し、CPUとGPUが同一のメモリ領域を共有します。
共有できる構造でも、あらゆる処理で重複がなくなるわけではありません。
「Macの何GBがWindowsの何GBに相当する」という固定換算はできません。
メモリ帯域もチップと構成によって異なります。
帯域幅だけでAEの処理時間は決まりません。
CPU処理、GPU対応機能、容量、キャッシュなども影響します。
掲載Macのメモリ帯域と選択条件
| チップ・対象機種 | メモリ帯域 | 最大メモリ | 構成の注意点 |
|---|---|---|---|
| M5(14インチMacBook Pro) | 153GB/s | 32GB | 16・24・32GBから選択 |
| M5 Pro(14インチMacBook Pro) | 307GB/s | 64GB | 64GBは20コアGPU構成 |
| M5 Max(14インチMacBook Pro) | 460または614GB/s | 128GB | 128GBは40コアGPU構成 |
| M6(Mac mini) | 153または170GB/s | 32GB | M5 Pro搭載Mac miniは別構成で最大64GB |
表は2026年10月23日に14インチM5、14インチM5 Pro/Max、Mac miniのApple公式仕様で照合しました。
同じチップ名でもGPU構成によってメモリの選択肢が異なります。
最大値だけでなく、購入する構成の条件を確認してください。
どれを選ぶか
MacBook Pro M5 Pro:選択できるメモリ容量を確認
Apple公式の14インチ仕様では、M5 Proは24GB・48GBが選べ、20コアGPU構成では64GBも選択できます。
36GBは同ページでは32コアGPUのM5 Maxの構成です。
旧稿の「M5 Proで最低36GB」という選び方は訂正しました。
24GB・48GB・64GBのどれを選ぶかは、制作内容と併用アプリ、将来必要な容量で判断します。
本稿では容量別のAE性能を実測していません。
MacBook Pro M5 Max:GPU構成とメモリの組み合わせを確認
32コアGPU構成は460GB/s、40コアGPU構成は614GB/sです。
すべてのM5 Maxが614GB/sではありません。
GPU対応処理を多用するなら比較候補になりますが、使用機能とプラグインの対応、実際の処理負荷を確認します。
2DならProと差が出ない、4KならMaxが必須、といった判定はできません。
近い制作条件のベンチマークを参照してください。
MacBook Pro M5:32GBの上限を踏まえて検討
14インチM5は16GB・24GB・32GBの構成があります。
学習か商用かだけでは必要容量を判断できません。
32GBを超える容量が必要なら別の構成を比較しますが、商用案件が増えたら必ず買い替えるという条件ではありません。
Mac mini:M6とM5 Proを区別する
据え置きで検討する場合は、本体に加えてディスプレイや入力機器を含む総額を比較します。
最安かどうかは構成と購入時点によります。
現行公式仕様ではM6は最大32GB、M5 Proは最大64GBです。
Mac mini全体を32GB上限としたり、4Kに不向きと一括りにしたりしないでください。
別途ディスプレイやキーボード、マウスを揃える必要がある点も予算計画に含めてください。
メモリはいくつ選ぶべきか
本稿で扱うApple Silicon搭載Macでは、購入時にメモリ容量を選ぶ必要があります。
ユニファイドメモリは購入後に増設できません。
Windows機もオンボードなど増設できない構成があります。
機種ごとの増設可否を確認してください。
| 確認項目 | 調べる内容 | 購入時の判断 |
|---|---|---|
| 使用量 | 代表的なプロジェクトと併用アプリ | 不足があるかを確認 |
| 制作条件 | 解像度・色深度・エフェクト | 用途名だけで容量を決めない |
| 将来の作業 | 素材や併用アプリの増加 | 増設できない前提で余裕を検討 |
| 選択可能な容量 | チップ・GPU構成の条件 | 注文画面と公式仕様を照合 |
不足する容量が分かっているならメモリを優先できますが、CPUやGPUが主な制約なら、処理性能との配分も検討します。
AE 25.2以降はディスクキャッシュを使うプレビューにも対応しています。
RAM容量だけで再生できる秒数や停止の有無は決まりません。
MacとWindows、どちらを選ぶか
| Apple Silicon Mac | Windows PC | |
|---|---|---|
| メモリ構造 | CPU・GPUで共有 | 統合/単体GPUなど構成による |
| メモリ帯域 | チップと構成による | 構成による |
| メモリ増設 | 不可 | 増設可能な機種と不可の機種がある |
| 同予算での容量 | 実際の見積もりで比較 | 実際の見積もりで比較 |
| 静音性・消費電力 | モデル・負荷で比較 | モデル・負荷で比較 |
| プラグインの対応 | OS・AE・プラグインの版を照合 | OS・AE・プラグインの版を照合 |
| GPUの選択肢 | チップ構成から選択 | 単体GPUを選べる機種もある |
すでにMac中心の制作環境を構築しているなら、無理にWindowsへ乗り換える必要はありません。
拡張性を重視するなら、増設に対応したWindowsデスクトップも候補です。
価格差やプラグイン対応は個別の構成とバージョンで比較します。
Windows搭載PCの詳しい選び方はAfter Effects向けPC比較にまとめています。
押さえておきたい最新仕様:Adobe公式のMac向けシステム要件
AdobeのAfter Effectsの必要システム構成(最終更新日:2026年9月9日、適用対象:After Effects 26.5を含む26.x)では、macOS版について次のように案内されています。
確認日は2026年10月12日(日本時間)です。
- OS:最小・推奨とも macOS Sonoma(バージョン14)以降
- プロセッサー:最小は第6世代以降のIntel CPU(AVX2必須)、推奨は Apple シリコン M1 Pro・M1 Max・M1 Ultra 以降
- メモリ:Apple シリコンは16GBの統合メモリが最小・推奨の基準
- ディスプレイ:最小は1440×900、推奨は1920×1080以上
- ストレージ:推奨は、アプリのインストールとキャッシュ用の内蔵高速SSDに加え、メディア用の追加の高速ドライブ
公式要件を満たすことと、特定の制作が快適に動くことは別です。
本稿では48GBなら4Kや長尺のプレビューが止まらない、といった検証は行っていません。
購入候補を絞るための確認順
用途名だけで機種を決めず、必要な条件を次のように整理します。
- 持ち運び:必要ならMacBook Pro、不要ならMac miniなども比較します。
- 容量上限:M5やM6の32GBを超えるメモリが必要か、代表的な作業から確認します。Mac miniにもM5 Pro構成があります。
- メモリ選択:M5 Proは24GB・48GB、対応GPU構成で64GB。M5 MaxはGPU構成によって選択肢が異なります。
- GPU処理:Advanced 3Dやプラグインの要件と使用頻度を確認し、ProとMaxの具体的な構成を比較します。
- 拡張性と互換性:増設できるWindows機も比較し、どちらのOSでもプラグインの対応バージョンを照合します。
判断が難しい場合は、普段のプロジェクトに近い条件の検証結果を探し、予算と容量・処理性能の配分を決めてください。
Macで作業するときの注意点
- Apple Siliconのメモリは購入後に増設できません。将来の作業も考慮し、注文時の構成を確認してください。
- 内蔵SSDを一般的なPCの増設パーツのように交換できる前提で選ばないでください。機種のサービス条件と注文時の容量を確認します。外付けSSDを使う場合も、ポート・ケーブル・実効速度・費用を含めて比較します。
- プラグインのAE・macOS・Apple Silicon対応を確認してください。主要製品というだけでは動作を保証できません。使用予定の版を開発元の対応表で照合します。
- 外付けSSDもキャッシュ先の候補です。ただし内蔵SSDより速くなるとは限りません。接続条件と空き容量、作業時の実効速度を確認してください。
推奨される外付けSSDや作業効率化デバイスについては、作業が速くなる周辺機器で詳しく解説しています。
よくある質問:After EffectsのMac選びで迷ったときのチェックリスト
Mac版After Effectsは、Apple シリコンでないと動きませんか?
本稿で確認したAE 26.xの要件には、AVX2対応Intel第6世代以降も記載されています。
Apple Siliconの正式ネイティブ対応は2022年4月の22.3からです。
購入時には、使うAEのバージョンの対応条件を確認してください。
メモリは16GBでも足りますか?
公式のAE 26.x要件ではApple Siliconの16GB統合メモリが基準ですが、実際の必要量は制作内容や併用アプリで変わります。
16GBを一律に商用不可、48GBを実務の必須条件とは扱いません。
Macのメモリは後から増やせますか?
本稿で扱うApple Silicon搭載Macのユニファイドメモリは増設できません。
古いIntel Macなどは機種によって異なります。
Windowsの「CPUコア数×4GB+20GB」の計算式は、Macでも使えますか?
この式はWindowsでも公式要件ではありません。
MacでもWindowsでも、制作内容・併用アプリ・キャッシュ条件から必要容量を判断してください。
M5 ProとM5 Maxのどちらを選ぶべきですか?
GPUを使う処理、必要メモリ、価格を具体的な構成で比較します。
M5 Maxは32コアGPUと40コアGPUで帯域とメモリの選択条件が異なります。
本稿では両機種のAE性能を比較実測していません。
すでにMacを使っているなら、Windowsに乗り換えるべきですか?
現在の環境で必要な作業ができているなら、OS変更自体を目的に買い替える必要はありません。
拡張性やプラグイン互換性、総費用を実際の候補で比較してください。
まとめ
After EffectsはApple Siliconに対応しています。
快適さは購入する構成と制作内容によって変わります。
メモリ容量・CPU/GPU性能・ストレージと、使用ソフトの対応を合わせて判断してください。
- M5 Proは選べるメモリ容量とGPU構成を確認する
- M5 Maxは32コアGPUと40コアGPUの仕様を区別する
- Mac miniはM6とM5 Proで容量上限が異なる
- ユニファイドメモリは後から増設できないため、購入時に余裕を持った容量を選ぶ
2026年10月23日にAppleとAdobeの上記公式資料を照合しました。
掲載商品の販売価格・在庫・選択構成の全件確認は行っていません。
資料の確認日は、実機性能の検証日や全商品の価格調査日ではありません。
価格は変動するため、購入前に販売ページで最新の情報をご確認ください。
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制作PCの構成を比較するガイド
PC構成を検討する際は、メモリ容量や保存ストレージ、GPUを用途別に切り分け、普段の制作でボトルネックとなる要素を整理することが大切です。
運営メディア「デザノマ」の制作PCの構成を比較するガイドで確認できます。
