Animation Composerを使ったらエクスプレッションだらけに
Animation Composer(便利ですが、使っているのバレます)なるものを試して、エクスプレッションだらけになってしまったので、まとめてエクスプレッションを削除する方法を調べてみました。
基本機能でエクスプレッションをまとめて削除する方法
作業前にプロジェクトを別名で保存し、削除対象のプロパティと式の文字列を控えておきます。
削除は式の評価を停止する操作で、式が作った動きをキーフレームへ変換して残す操作とは異なります。
- エクスプレッションが入っているプロパティを選択
- アニメーション/エクスプレッションを削除を選ぶ
削除前に式のある場所を確認する
エクスプレッションを消す前に、どこに付いているのかを一覧にすると早いです。
| やりたいこと | 操作 |
|---|---|
| エクスプレッションのあるプロパティだけ出す | レイヤーを選んで E キーを2回 |
| 消さずに一時的に止める | エクスプレッションを有効化スイッチ |
| まとめて消す | アニメーション/エクスプレッションを削除 |
消す前に止めてみて、見た目が想定どおりかを確かめるほうが安全です。
どこに付いているかを先に出す
プラグインが入れたエクスプレッションは、思わぬところにも付いています。
レイヤーを選んで E キーを2回押すと、エクスプレッションのあるプロパティだけが表示されます。
複数のレイヤーを選んだ状態でも使えます。
キーフレームも含めて見たい場合は、U キーを1回押します。
U キーを2回押すと、初期値から変更されたプロパティが出ます。
| キー | 表示されるもの |
|---|---|
| E を2回 | エクスプレッションがあるプロパティ |
| U を1回 | キーフレームまたはエクスプレッションがあるプロパティ |
| U を2回 | 初期値から変更されたプロパティ |
タイムラインパネルの検索フィールドでも、エクスプレッションの中身を検索できます。
特定の関数を使っている箇所だけを探したいときに使えます。
消さずに止めてみる
削除すると式の文字列が失われるため、確認だけが目的なら有効化スイッチで一時的に無効にします。
まずは無効にして、動きがどう変わるかを見てください。
削除直後に戻す場合は「編集」→「取り消し」を使い、WindowsではCtrl+Z、macOSではCommand+Zを押します。
取り消し履歴に残っていない場合は、控えた式を貼り直すか、削除前に保存したプロジェクトを開き直します。
式を無効にした場合は、有効化スイッチを戻すことで式を再び評価できます。
プロパティを開くと、下に4つのボタンが並びます。
| ボタン | はたらき |
|---|---|
| = のアイコン | エクスプレッションのオンとオフを切り替える |
| グラフのアイコン | グラフエディターに値を表示する |
| 渦巻きのアイコン | ピックウイップ。ほかのプロパティとつなぐ |
| 三角のアイコン | エクスプレッション言語メニュー |
無効にすると、スイッチにスラッシュが付きます。
値の色でも見分けられます。
エクスプレッションが効いていない値は青、効いている値は赤で表示されます。
エラーになっているものだけ探す
古いデータを開くと、参照先が無くなってエラーになっていることがあります。
- 対象のレイヤーを選んで右クリックする
- 表示/エクスプレッションエラーを表示 を選ぶ
エラーを含むプロパティだけが表示されます。
全部消すのではなく、壊れたものだけ直したい場合はこちらが早いです。
スクリプトでまとめて削除する
まず、エクスプレッションを削除のコマンドIDを調べます。
alert(app.findMenuCommandId("エクスプレッションを削除"));旧記事では日本語メニューのコマンドIDとして2702を記録していましたが、現行のAE26.5では今回実行確認していません。
After Effectsのほかの操作は、まとめからご覧いただけます。

エクスプレッション全般のTIPSはこちらにまとめています。

2026年10月3日にAdobe公式のエクスプレッション編集・キーボードショートカットとScripting Guideを照合しましたが、この修正ではAE本体の操作・撮影・旧コードの実行は行っていません。
エクスプレッションの書き方や、スクリプト化に関する記事は、ほかにもあります。




エクスプレッションをまとめて削除するスクリプト
以下は旧環境の参考コードで、メニューコマンドを呼ぶ1行です。
スクリプト自身には、コンポジション内を走査したり、すべての式を選択したりする処理はありません。
findMenuCommandIdはメニュー表示名を引数に取り、Scripting GuideではAEの言語パッケージが異なる場合の信頼性に注意を促しています。
app.executeCommand(2702);対象環境でIDと選択範囲を確認できていない場合はこのコードを実行せず、上記の標準メニューを使って削除するプロパティを確認します。
コンポ内の全エクスプレッションを削除したい場合
Ctrl+Alt+A(macOSはCommand+Option+A)は、タイムラインに表示されているキーフレームとプロパティを選択する操作です。
閉じたプロパティや別のコンポジションの式まで選ばれる操作として使わないでください。
対象レイヤーを選んでEを2回押し、表示された式付きプロパティの選択範囲を確認してから削除します。
コンポ内の全件を削除できたかはショートカットを押したことだけでは判断せず、削除後にも対象の各レイヤーでEを2回押して残った式を確認します。
削除後は、対象の式が消えたこと、対象外の式と既存のキーフレームが残っていること、動きが想定どおりかを確認します。
参考資料:Adobe:エクスプレッションを編集、Adobe:キーボードショートカット、Scripting Guide:Application。
