バ美肉に使うボイスチェンジャーを、実際に使ったうえで比べました。
結論から書くと、これから始めるなら「バ美声」か「REAPER」の2択です。
定番として名前がよく挙がる恋声とGachikoe! Coreは、どちらも更新が止まっています。
動くことは動きますが、これから入れるものとしては勧めにくい状態です。
ボイスチェンジャー6つの比較
| ソフト・機器 | 対応 | 料金 | 最終更新 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| バ美声 | Windows | 体験版 無料 製品版 2,000円 | ver1.062 (2025年4月) | 配信で使いたい人。周波数ごとにフォルマントを調整できる |
| REAPER | Windows / Mac | 60日 無料評価 以降 $60(個人) | 現行 | 安定して使いたい人。音声編集もまとめてできる |
| 恋声 | Windows | 無料 | ver2.87 (2018年5月) | まず無料で体験してみたい人 |
| Gachikoe! Core | Windows / Mac | 無料 (BOOST用 100円) | v0.0.3 (2019年3月) | Macで無料のものを試したい人 |
| AIボイスチェンジャー | ブラウザ | 記載なし | — | インストールせずに試したい人 |
| Roland VT-4 | ハードウェア | オープン価格 | 現行 | PCの設定で悩みたくない人。つまみで直接調整できる |
「無料でとりあえず」なら恋声、「これから長く使う」ならバ美声かREAPER、という分け方になります。
ハードウェアのVT-4だけは方向性が違います。
ソフトの設定でつまずきたくない場合は、最初からこちらを選ぶ手もあります。
バ美肉とは
バ美肉とは、主に「バーチャル美少女受肉」の略語です。
基本的には男性が美少女キャラの声を演じることから始まりました。
ボイスチェンジャーと呼ばれるソフトや機器で「ピッチ」と「フォルマント」を調整し、声を異性に変換していきます。
ピッチは声の高さ、フォルマントは声の質です。
ピッチだけ上げても不自然になります。
どのソフトを使う場合も、ピッチを上げてからフォルマントを調整する順番は共通です。
ソフトウェアのボイスチェンジャー5つ
バ美声(いちばん勧めやすい)
はんそで工房が開発している、配信向けにチューニングされたボイスチェンジャーです。
- 体験版が無料。ライブ配信の収益化までは体験版で足りる
- それ以外の商用利用は製品版2,000円
- 周波数ごとにフォルマントを調整できるのが他にない特徴
- Windows専用。Macには対応していない
- 以前のベータ版は現在、使用が禁止されている
使い方とフォルマント調整のコツは、別の記事にまとめています。

REAPER(安定して使える)
本来は音声編集のソフトですが、ボイスチェンジャーとしても使えます。
当サイトでは「睡井眠子」でメインに使っています。
- 60日間は全機能を無料で試せる
- 以降は $60(個人利用、または年商2万ドル未満の商用利用)
- 商用ライセンスは $225
- WindowsとMacの両方で動く
- 細かく設定でき、音声編集もそのままできる
60日の評価期間があり、そのあとはライセンスを購入する形式です。
設定方法は別の記事に書いています。

恋声(元祖。更新は止まっている)
ボイスチェンジャーの火付け役となった定番ソフトです。
最新版はver2.87で、2018年5月1日の更新が最後です。
- Windows専用・無料
- マイクからの声をリアルタイムで変換できる
- wavファイルを読み込んで変換し、書き出すこともできる
- 長時間使うとノイズが入ることがある
まず無料でバ美肉を体験してみる用途には、いまでも向いています。
長く使うなら、あとからバ美声かREAPERに移るのが現実的です。
設定方法とDiscordでの通話方法は、それぞれ別記事にまとめています。


Gachikoe! Core(Macでも動く。更新は止まっている)
ボイスチェンジのために作られたソフトで、WindowsとmacOSの両方に対応しています。
最新版はv0.0.3で、2019年3月8日の更新が最後です。
- 無料(BOOST用に100円の項目もある)
- ピッチとフォルマントをそれぞれ75%〜200%の範囲で調整できる
- 音量ゲインは -6dB〜+30dB
- アナライザーとASIOに対応
Macで無料のものを探している場合の選択肢になります。

AIボイスチェンジャー(ブラウザで試せる)
ユーザーローカルが提供しているブラウザ上のサービスです。
インストールせずにその場で変換を試せます。
以前の「ボイスチェンジャー」から名称とURLが変わっています。
配信で常用するものではなく、変換の感じを確かめる入口として使うのが向いています。
ハードウェアのボイスチェンジャー
Roland VT-4 Voice Transformer
魔王「マグロナ」が使っているハードウェアのボイスチェンジャーです。
つまみで直接調整できて、PCのソフトの影響を受けません。
- ROBOT / MEGAPHONE / VOCODER / HARMONY / REVERB の5種類のエフェクト
- ピッチシフト、フォルマント、ピッチ補正、ハードチューンに対応
- USBオーディオインターフェースとしても使える(ループバック対応)
- 設定を8個まで保存できる
- USBバス電源のほか、単3電池4本でも動く
ソフトの環境設定でつまずきたくない場合は、こちらが確実です。
価格はオープン価格なので、購入前に販売店でご確認ください。
どれを選ぶか
| やりたいこと | 選ぶもの |
|---|---|
| まず無料でバ美肉を体験してみたい | 恋声、またはブラウザのAIボイスチェンジャー |
| 配信で使いたい | バ美声(体験版のままで収益化まで可) |
| 案件動画など商用で使いたい | バ美声の製品版(2,000円) |
| 長時間でも安定させたい | REAPER |
| Macで使いたい | REAPER、または Gachikoe! Core |
| PCの設定で悩みたくない | Roland VT-4 |
声の低い男性ほど調整が難しくなります。
どのソフトでも、ピッチを上げきってからフォルマントを調整する順番を守ってみてください。
VTuberの始め方や配信まわりは、まとめからご覧いただけます。

声を変える・音を整える記事は、ほかにもあります。


ソフトとハード、どちらで組むかで変わる周辺機材の選び方
ここまで見てきたソフトのボイスチェンジャーは、どれも入力マイクの素の音質に結果が左右されます。一方でハードウェアのVT-4はPCに負荷をかけずに変換できる代わりに、ソフトほど細かな作り込みはできません。どちらの構成で組むかによって、次に買い足すものが変わります。用途別に整理しました。
| どう組むか | 選ぶときに見る点 | 現行の候補 |
|---|---|---|
| PCに負荷をかけずに変換したい(ハード構成) | 専用のDSPでピッチとフォルマントをつまみで動かせる。ゲーム配信中もPC側のCPUを使わない。設定を詰めるより、つないですぐ使えることを優先する人向け。 | Roland ボイス・トランスフォーマー VT-4 |
| 無料ソフト+良いマイクで組みたい(ソフト構成・USB完結) | 単一指向性のダイナミック型で環境音が入りにくい。USB-CとXLRの両出力があれば、あとからオーディオインターフェースへ移しても使い続けられる。 | SHURE MV7+ ポッドキャストマイクロホン(MV7+-K) |
| まず手軽に音質を上げたい(ソフト構成・入門) | USB直結で導入が早い。コンデンサー型は解像度が高い一方で部屋の反響も拾うため、反響の少ない部屋ならこちら、生活音が多い部屋ならダイナミック型。 | audio-technica AT2020USB-X(コンデンサー)/ AT2040USB(ダイナミック) |
| XLRマイクをつないで遅延を詰めたい | 専用ASIOドライバーが用意され、バッファサイズを小さくしても安定すること。ファンタム電源とダイレクトモニタリングの有無。 | Roland USBオーディオ・インターフェース Rubix22 |
ハード構成は設定の手間が少なく、ソフト構成は声の作り込みができます。配信中にPCが重くなりがちならハード、細かく追い込みたいならソフト+マイクという切り分けが分かりやすいです。
まとめ
- これから始めるならバ美声かREAPER
- バ美声は体験版が無料で、配信の収益化までは体験版で足りる(製品版2,000円)
- REAPERは60日の無料評価のあと $60。Macでも動く
- 恋声(2018年)とGachikoe! Core(2019年)は更新が止まっている。試す分には使える
- ブラウザで試すならユーザーローカルのAIボイスチェンジャー
- ソフトの設定で悩みたくないならRoland VT-4
- どれを使ってもピッチを上げてからフォルマントの順番は同じ
料金と更新状況は2026年9月11日に各配布ページで確認したものです。
変わることがあるので、導入前に公式もあわせてご確認ください。
ほかの記事はVTuberの始め方まとめからご覧いただけます。
よくある質問:バ美肉のボイスチェンジャー
バ美肉のボイスチェンジャーは、どれを選べばよいですか?
記事の結論は、これから始めるなら「バ美声」か「REAPER」の2択です。定番として名前がよく挙がる恋声とGachikoe! Coreは、どちらも更新が止まっていて、動くことは動くものの、これから入れるものとしては勧めにくい状態、としています。選び分けは、まず無料で体験したいなら恋声かブラウザのAIボイスチェンジャー、配信で使いたいならバ美声、長時間でも安定させたいならREAPER、Macで使いたいならREAPERかGachikoe! Core、PCの設定で悩みたくないならRoland VT-4です。
ピッチとフォルマントは、どう調整しますか?
ボイスチェンジャーと呼ばれるソフトや機器で「ピッチ」と「フォルマント」を調整して声を異性に変換します。ピッチは声の高さ、フォルマントは声の質で、ピッチだけ上げても不自然になります。どのソフトを使う場合も、ピッチを上げてからフォルマントを調整する順番は共通で、声の低い男性ほど調整が難しくなります。
バ美声の料金と、収益化はできますか?
はんそで工房が開発している、配信向けにチューニングされたボイスチェンジャーです。体験版が無料で、ライブ配信の収益化までは体験版で足りる、それ以外の商用利用(案件動画など)は製品版2,000円、としています。周波数ごとにフォルマントを調整できるのが他にない特徴で、Windows専用でMacには対応していません。以前のベータ版は現在、使用が禁止されているので、古い記事を見てベータ版を入れている場合は体験版か製品版に入れ替えてください。記事の情報は2026年9月11日に各配布ページで確認したもので、最新の条件は配布元で確認してください。
REAPERは、ボイスチェンジャーとして使えますか? 料金は?
本来は音声編集のソフトですが、ボイスチェンジャーとしても使えます。WindowsとMacの両方で動き、細かく設定でき、音声編集もそのままできます。60日間は全機能を無料で試せ、以降は$60(個人利用、または年商2万ドル未満の商用利用)、商用ライセンスは$225です。「無料で広告が出る」ソフトではなく、60日の評価期間のあとはライセンスを購入する形式です。料金は変わることがあるので、最新は公式で確認してください。
恋声とGachikoe! Coreは、今も使えますか?
恋声は最新版ver2.87で2018年5月1日の更新が最後、Windows専用・無料で、マイクからの声のリアルタイム変換やwavファイルの変換・書き出しができますが、長時間使うとノイズが入ることがあります。まず無料で体験する用途にはいまでも向いていて、長く使うならあとからバ美声かREAPERに移るのが現実的、としています。Gachikoe! CoreはWindowsとmacOSの両方に対応し、最新版はv0.0.3で2019年3月8日の更新が最後です。無料(BOOST用に100円の項目もある)で、ピッチとフォルマントをそれぞれ75%〜200%の範囲で調整できます。
ブラウザのAIボイスチェンジャーは、配信で使えますか?
ユーザーローカルが提供しているブラウザ上のサービスで、インストールせずにその場で変換を試せます。以前の「ボイスチェンジャー」から名称とURLが変わっています。記事では、配信で常用するものではなく、変換の感じを確かめる入口として使うのが向いている、としています。
ハードウェアのRoland VT-4は、どんな人に向いていますか?
つまみで直接調整でき、PCのソフトの影響を受けないので、ソフトの環境設定でつまずきたくない場合に確実、としています。ROBOT / MEGAPHONE / VOCODER / HARMONY / REVERBの5種類のエフェクト、ピッチシフト、フォルマント、ピッチ補正、ハードチューンに対応し、USBオーディオインターフェースとしても使え(ループバック対応)、設定を8個まで保存でき、USBバス電源のほか単3電池4本でも動きます。価格はオープン価格なので、購入前に販売店で確認してください。
