配信マイクの音が小さい、割れる、周囲の雑音が入るときは、買い替える前に入力先・設置・入力音量・音声処理の順で確認しましょう。
同じ短い台本を録音して1項目ずつ変えると、設定で対処する問題と、接続や機材を見直す問題を分けやすくなります。
この記事は2026年10月5日(日本時間)に確認したOBS公式資料と確認用の手順を整理したもので、今回の実機操作・録音・製品比較の結果ではありません。
マイクからOBSまでの入力先を確認する
まず、マイクからPCに入るまでの接続と、OBSで選択したデバイス名を記録します。
| 接続の例 | 確認する名前・端子 |
|---|---|
| USBマイク → PC → OBS | USBマイクの機器名とOBSの選択デバイス |
| XLRマイク → 音声インターフェース → PC → OBS | マイクを挿した入力番号とインターフェースのデバイス名 |
インターフェース経由ではOBSにマイクの商品名が表示されるとは限らないため、機器名と入力端子を対応させてください。
OBS公式の音声ソース案内は、全体の「設定 → 音声」とシーンの「音声入力キャプチャ」に同じ機器を指定すると、音が重複する場合があると説明しています。
全体で使うかシーン単位で使うかを決め、意図しない内蔵マイクやWebカメラの音声も登録されていないか確認してください。
声に反応して目的のメーターが動くことを確認した後、保存した録音にも声が入っているか再生して確かめます。
同じ台本で変更前の録音を残す
テストは本番配信を止めた検証用の設定で行い、変更前の値を控えてください。
収音する面は機種の説明書で確認し、口元との距離・向き・机への固定位置を記録します。
OBSの追加フィルターを無効にして比べる場合も、機器やOS側の自動処理が有効なら「完全な無加工」とは扱わないでください。
次は比較に使う自作の台本で、この台本の録音サンプルは今回収録していません。
今日は配信前のマイクを確認します。
ぱぴぷぺぽ、さしすせそ、最後の小さな語尾まで聞こえますか。
次は、配信中に出す程度の大きめの声で話します。
台本の前後に、話さない時間と普段のキーボード操作を入れ、声・語尾・息・打鍵や振動を聴き分けられるようにします。
ファイル名を「変更前」「距離変更後」のように分け、聴き比べるときの再生音量をそろえてください。
入力音量とOBSの音量を分けて調整する
OBS公式のミキサーガイドに沿って、機器側・OS側・OBS側のどこで音量を変えているかを確認します。
フェーダーのdB表示は音量の調整値で、動くメーターが示すレベルとは異なるため、全員が同じ数値に設定しても声の大きさはそろいません。
大きめの声が歪む場合は入力段階から見直し、録音後の出力音量を下げただけで歪みが直ったとは判断しないでください。
| 変更するもの | 固定する条件 | 録音で比べるもの |
|---|---|---|
| 入力ゲイン | 台本・距離・姿勢 | 通常の声と大きめの声、歪み |
| 距離または角度 | 台本・ゲイン・処理 | 声の明瞭さ、息、部屋の反響 |
| 机への設置方法 | 台本・距離・ゲイン | 打鍵や机の振動 |
| OBSの音量 | 機器とOSの入力設定 | BGMやゲーム音に対する声の聞こえ方 |
1回の比較で変えるのは1項目にし、声が小さいという理由だけで複数箇所のゲインを同時に上げないようにします。
マイク単独の音を確認できてからBGMやゲーム音を足し、メーターだけでなく保存ファイルで声が聞き取れるか確かめてください。
残ったノイズの処理はOBSのマイクフィルターで確認し、掲載されている既定値を自分の環境に合う完成設定と決めつけないでください。
自分に聞こえる音と録音された音を分ける
ヘッドホンで聞く機器側のダイレクトモニターと、OBSを経由した音、保存ファイルの音は同じとは限りません。
声が二重に聞こえる場合は、直接音とOBSからの返りを同時に聞いているのか、保存ファイル自体が二重なのかを分けて確認します。
OBSのモニター出力をデスクトップ音声で再び取り込んでいないかも、登録経路と合わせて確認してください。
左右の片側だけに声が入る場合は、使用した入力チャンネルと録音の目的を確認し、必要に応じてOBSのモノラル化を検討します。
ボイスチェンジャーを使う場合も、加工前の入力と加工後の送り先を分けて確認してください。
機材を買う前に残すチェック表
次の表は購入判断のための整理用で、特定の製品を買えば症状が必ず解消するという対応表ではありません。
| 残っている問題 | 購入前に確かめること | 選定時に比べる条件 |
|---|---|---|
| 狙った音が入らない・二重になる | 入力先、重複登録、保存ファイル | 設定で解消するなら買い替えは不要 |
| 声が小さい・大声が歪む | 機器とOSのゲイン、マイクの向き・距離 | 既存機器の対応入力と必要なゲイン範囲 |
| 打鍵・机の振動を拾う | 設置位置や固定方法を変えた録音 | マイク以外にアームや設置用品が必要か |
| 端子が合わない | マイクとPC・インターフェースの端子、必要な給電 | USB/XLR、対応OS、ケーブルと周辺機器を含む総額 |
| 複数人の声を別々に調整したい | 必要人数と現在の独立入力数 | 同時に録るチャンネル数と監聴方法 |
録音ごとに「マイク型番/インターフェース型番/入力番号/OS・OBS版/距離/変更した値/処理の有無/ファイル名/残った問題」を記録してください。
購入する場合はマイク本体だけでなく、ケーブル・音声インターフェース・スタンドなど必要な一式の費用を比べます。
具体的な製品は、運営メディア「デザノマ」の配信用マイクの選び方で接続方式と構成を確認してから、手元の環境に合う候補を比較してください。
過去の配信現場での事例
VTuberの配信現場を1年間サポートしていた際、最も調整に苦労したのがマイク音声の管理でした。
当時はSONY ECM-PCV80Uを使用し、別の現場ではSHURE WH20XLRで入力音量が不足すると感じる場面もありました。
なお、この内容は当時の機材および収録環境での事例であり、現在販売されている後継機種や別型番の性能を示すものではありません。
複数人による座談会配信ではスマートフォンの録音機能を併用し、バックアップ用の音声系統として活用したこともありました。
声を変える・音を整える記事は、ほかにもあります。


