ALVRは、PCで動かすVRアプリの映像をヘッドセットへ送るソフトウェアです。PC側のStreamerとヘッドセット側のClientをそろえ、SteamVRの導入を確認してから接続します。Quest単体だけでPC向けゲームが動くという意味ではありません。
2026年10月3日にALVR公式Wikiを確認して整理しました。今回の実機接続は未検証です。後半には旧著者のv2.4時代の画像と使用記録を残しています。
導入前に配布元と版を確認する
現行の配布元はalvr-org/ALVRです。旧polygraphene版のv2.4ファイルを現行Streamerに組み合わせないようにします。PCと本体の版が互換であることを確認してください。
- PC:遊びたいアプリの要件と、ALVRの対応GPU・映像エンコード条件を確認する。
- SteamVR:PCに導入し、一度起動する。
- ヘッドセット:使用する機種に対応したClientの配布元と版を確認する。
- 接続:まず家庭内ネットワークでPCと本体が通信できることを確認する。
公式Wikiで案内されているLauncherの導入
- 公式のリリースから使用OS用のLauncherを取得する。
- 英数字の名前を使い、書き込み可能なフォルダーへ展開する。
- Launcherで版を追加し、Streamerを導入する。
- 本体側Clientは、公式Wikiの案内に従って対応版を導入する。
- Streamerを起動し、初期設定ウィザードを確認する。
本体への導入には公式WikiのInstall APKやSideQuestの案内があります。使用する配布経路に応じて必要な権限を確認してください。「すべての機種で開発者モードやADBが不要」とは扱いません。
最初の接続と止まった場所の確認
本体側ALVRを起動し、PC側のDevicesに機器が現れたら、対象機器を確認してTrustで承認します。知らない機器を承認しないでください。SteamVRの起動後、ヘッドセット内に表示されるかを確認します。
- 一覧に出ない:両方のアプリの起動、版の互換性、ネットワーク内の到達性を確認する。
- clientFoundInvalid:PC側と本体側の版を記録し、公式の互換性の案内を確認する。
- 映像・音声の段階で止まる:エラー全文を記録し、公式トラブルシューティングの該当項目へ進む。
調整前の設定を保存し、一度に一つの項目だけを変えて確認します。初期化は保存設定を失う操作なので、設定ファイルの控えを取ってから判断してください。接続方式全体の切り分けはQuestとSteamVRの接続診断にまとめています。
別の接続方式と比較する
ALVR以外の方式を使う場合は、Virtual Desktop、Steam Link、Quest Linkの案内を確認してください。異なる方式のアプリや手順を混ぜずに接続を試します。
参考にした公式情報
確認日:2026年10月3日。
旧版v2.4の写真・導入・使用記録を読む
ここからは旧著者の過去の記録です。ファイル名、画面、ビットレート、対応アプリの記述を現行版の共通条件として読み替えないでください。
旧版(v2.4)での設定手順(参考)
実際の設定手順を解説します。
ここからは、2021年ごろの旧版(v2.4)での手順です。
今の版は、上の「ALVRの導入手順(v20・2026年時点)」の手順で入れられます。
まずはPC版VRを動作させるための「SteamVR」をPCに導入します。
Steamのインストール
SteamクライアントをPCにインストールします(Steamアカウントの登録が必要です)。

SteamVRのインストール
次にSteam上から「SteamVR」をPCにインストールします。
インストール完了後、初期セットアップのため必ず一度SteamVRを起動してください。
これでPC側のSteamVRの準備は完了です。
続いてALVRの導入を進めます。
ALVRのダウンロード
GitHubのリリースページから「Assets」を開き、PC用インストーラー(ALVR-setup-x.x.x-alphax.exe)をダウンロードします。

同時に、同じリリースページからMeta Quest側へインストールするクライアントパッケージ(APK形式のファイル:ALVRClient-GithubNormalOvr-release-vx.x.x-alphax.apk)もダウンロードしておきます。
ALVRのインストール
Meta開発者ページへアクセス
開発者モードのスイッチをONに
スマートフォン用アプリから「開発者モード」をオンにします。
スマートフォンでMeta Questアプリを起動します。
画面右下の設定メニューを選択します。
使用しているMeta Quest端末の項目をタップします。
「その他の設定」から「開発者モード」を選び、スイッチをオンに切り替えます。

Meta Questを起動
USB Type-Cケーブルを使ってPCとMeta Questを接続します。
ケーブルを接続した状態でMeta Questの電源を入れます。
ヘッドセット内に「USBデバッグを許可しますか?(Allow USB debugging?)」という確認ダイアログが表示されます。
「Always allow from this computer(このパソコンからの接続を常に許可)」にチェックを入れて「OK」を選択します。
これで開発者モードの接続設定が完了します。
必ずヘッドセット内のダイアログで「OK」を押して接続を許可してください。
ダイアログが表示されない場合は、ケーブルの接続確認やヘッドセットの再起動を試してください。
Android Platform Toolsの導入
PCに「Android Platform Tools」をダウンロードしてzipファイルを解凍します。


解凍した「platform-tools」フォルダをCドライブ直下に配置します。
コマンドプロンプトでパス指定しやすくするため、ここでは「C:\platform-tools」へ配置しています。
先ほどダウンロードしたALVRのAPKファイルも同じフォルダ内へ移動します。
C:platform-toolsALVRClient-GithubNormalOvr-release-v2.4.0-alpha5.apk
Meta Questへアプリ(apk)をインストールする
USB Type-CケーブルでMeta QuestとPCを接続した状態にします。
Windowsの検索ボックスに「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを起動します。

APKファイルを配置したフォルダへ移動します。
cd C:platform-tools
続いて以下のコマンドを実行し、端末との接続状態を確認します。
adb devices

コマンド実行後にMeta Questを装着すると、画面内に「Allow USB debugging?」というダイアログが表示されます。
「Always allow from this computer」にチェックを入れて「OK」を選択します。
改めて同じコマンドを入力し、接続を再確認します。
adb devices

実行結果にデバイスIDと「device」が表示されれば接続成功です。
以下のコマンドを実行して、ヘッドセット本体へAPKをインストールします。
adb install C:platform-toolsALVRClient-GithubNormalOvr-release-v2.4.0-alpha5.apk
確実に指定するため、ファイルのフルパスを入力して実行します。

コマンドプロンプトに「Success」と表示されればインストール完了です。
将来新しいバージョンのALVRへ更新する場合は、既存のアプリをアンインストールしてから新しいAPKをインストールします。
以下のコマンドを実行することでアンインストールできます。
adb uninstall com.polygraphene.alvr
旧版でPC版SteamVRを起動する手順(参考)
設定が完了したら、実際にワイヤレスでSteamVRを起動してみましょう。
Meta Questの起動
Meta Questを装着します。
アプリライブラリを開き、右上のカテゴリから「提供元不明」を選択して「ALVR」を起動します。
画面上にサーバー接続待機中のメッセージが表示されます。
ALVRの起動
PC側でALVRを起動します(スタートメニューや検索バーから検索できます)。
これでMeta QuestとPCが通信可能な状態になります。
ALVRの環境設定
ALVRのサーバー接続
Steam VRのプレイ確認
SteamVR対応タイトル「VR彼女(体験版)」をプレイしたところ、映像・音声ともに途切れることなく動作しました。

SteamVRのルームセットアップ設定
VR空間内での移動や立ち位置を正しく反映させるため、ルームセットアップを行います。
SteamVRには「ルームスケール」と「立位のみ」の2つのプレイエリア設定が用意されています。
動作確認を優先する場合は、省スペースで完了できる「立位のみ」から設定するのがおすすめです。

「ルームスケール」を利用する場合は、2m×1.5m以上の何もないプレイスペースが必要です。
画面の指示に従い、Meta Questのコントローラーで床や周囲の境界線を指定してエリアを計測します。

ルームスケールを再設定する手順
SteamVRメニュー(三本線アイコン)を開き、「ルームセットアップの実行」を選択するといつでも再設定できます。
DMM VR動画をALVR経由で視聴する方法
PC向け「DMM VR Player」の映像もALVR経由でMeta Questへストリーミング可能です。
DMMのVR動画ファイルには著作権保護が施されており、.wsdcf形式の拡張子となっているため、専用の「DMM VR Player」でのみ再生可能です。
PC側でALVRを起動した状態でDMM VR Playerを再生すると、Meta Quest側へ自動で映像がストリーミングされます。
SteamVR Homeが自動起動して画面を遮る場合は、SteamVR側の設定でホーム起動をオフにしておきます。

Meta Quest単体で動作する公式DMMアプリも配信されています。
ただし動画ファイルは大容量なため、ストレージ容量や画質を重視する場合はPC連携での視聴が有効です。
VR関連の他の解説記事は、まとめページから確認できます。

有料アプリ「Virtual Desktop」を使った無線接続手順はこちらの記事で解説しています。

PCとVRを繋ぐ方法は、ほかにも書いています。



まとめ
Meta QuestとPCを無料アプリ「ALVR」で無線接続し、PC版SteamVRをプレイする方法を紹介しました。
すいみんPC版のVRも遊べて最高!
無料のALVRを導入することで、ケーブルの煩わしさなくPC向けVRタイトルを楽しめるようになります。
スタンドアロン単体では遊べないPCVRの豊富なタイトルも手軽に体験できます。
ここまでの操作は旧版の記録です。新しい導入では前半の公式情報と使用する版の案内を確認してください。
VRに関する総合ガイドはVRの始め方まとめにまとめています。
PCVRの接続機材の選び方
PCとヘッドセットの接続を見直す場合は、PC側の処理性能不足とネットワーク・ケーブル側のボトルネックを切り分けて機材を選びます。
詳しい機材の選び方は、デザノマのPCVRの接続機材の選び方をご覧ください。






















