結論:VTube Studio用のiPhoneは、Face IDのある機種かA12以降のチップの機種です。
Apple公式の一覧ではiPhone X以降の番号つきモデルが対応し、iPhone SEは入っていません。
この記事は、「何でもいいのか」「中古でいいのか」と迷っている方に向けたものです。
条件と価格は公式の記載だけで、2026年10月25日に確かめました。
つなぎ方はiPhoneのUSB・Wi-Fi接続設定の記事に分け、本記事は「どのiPhoneを買うか」だけを扱います。
| 状況 | 答え |
|---|---|
| 手元にFace IDのiPhoneがある | そのまま無料版で試す |
| 新たに買う | Apple公式の一覧にある機種(iPhone X以降) |
| 中古で買う | Apple認定整備済製品か、最大容量を確認した機種 |
| iPhoneを買わない | PC版のWebカメラでも動く(ウォーターマークあり) |
VTube Studioに使えるiPhoneの条件
公式マニュアルの要件は「Face IDのあるiPhoneかiPad」です。
Face IDが無くても、A12以降のBionicチップを積んだ機種は対象に入ります。
iOS側の顔トラッキングを担うのは、AppleのARKitです。
Face ID搭載機種(iPhone X以降)
公式マニュアルが例に挙げるのは、iPhone X・XR・XS・XS Maxと、iPhone 11・12以降のPro・Pro Maxを含むモデルです。
iPadでは、iPad Proの第3・第4世代以降が例に挙がっています。
Appleの説明では、Face IDはTrueDepthカメラで顔の深度マップと赤外線画像を取る仕組みです。
公式マニュアルはこのTrueDepthカメラを、顔トラッキング専用のハードウェアと位置づけています。
- Face IDがある → 世代を問わず対象
- Face IDが無い → A12以降のチップなら対象
- どちらも無い(iPhone 8以前)→ 対象外
出典:VTube Studio公式マニュアル Introduction & Requirements(2026年10月25日確認)/Apple 先進のFace IDテクノロジーについて(2026年10月25日確認)
Face IDが無くてもA12以降なら対象
公式マニュアルは、Face IDが無くてもA12以降のチップがあれば使えると書いています。
公式マニュアルが例に挙げる機種は次の2つです。
- iPhone SE(2020)
- iPad(第8世代)
TrueDepthカメラの無い機種の品質は、公式マニュアルでは「おおむね同じ」です。
ただし「very bad lighting」とされる暗い環境では、機種による小さな差が出ることがあると書かれています。
iPhone 8以前は、Face IDもA12以降のチップも無いため対象外です。
出典:VTube Studio公式マニュアル Android vs. iPhone vs. Webcam(2026年10月25日確認)
iOS 11.0以降・アプリは無料・PROは3,500円
App Storeの互換性欄では、iPhoneはiOS 11.0以降、iPadはiPadOS 11.0以降が必要です。
ダウンロードは無料で、無料版でも自作モデルの読み込みを含む全機能が使えます。
アプリ内課金のVTube Studio PROは3,500円で、公式サイトの説明では買い切りです。
PROで増えるのは、PCへの送信を5分を超えて続けられることと、アプリ内のVTSロゴを消せることの2点でした。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 対応機種 | Face IDのあるiPhone・iPad、またはA12以降のチップの機種 |
| iOS | iOS 11.0以降(iPadはiPadOS 11.0以降) |
| 価格 | ダウンロード無料。PROは3,500円の買い切り |
| 無料版の制限 | PCへの送信が5分まで。アプリ内にVTSロゴ |
| 商用利用 | 収益化する配信は有料版のどれか1つの購入が要る |
出典:VTube Studio公式FAQ(2026年10月25日確認)/App Store VTube Studio(2026年10月25日確認)/VTube Studio公式サイト(2026年10月25日確認)
「iPhoneは何でもいい?」の答え:Face ID対応機種の一覧
答えは「Face IDがあれば世代は問わない、無ければA12以降かを見る」です。
Appleの公式サポートには、Face IDに対応する機種の一覧があります。
Apple公式のFace ID対応iPhone一覧
2026年10月25日時点の一覧を、世代ごとに表にしました。
| 世代 | Face ID対応モデル |
|---|---|
| iPhone 18 | 18 Pro Max、18 Pro |
| iPhone 17 | 17 Pro Max、17 Pro、17、17e |
| iPhone Air | iPhone Air |
| iPhone 16 | 16 Pro Max、16 Pro、16 Plus、16、16e |
| iPhone 15 | 15 Pro Max、15 Pro、15 Plus、15 |
| iPhone 14 | 14 Pro Max、14 Pro、14 Plus、14 |
| iPhone 13 | 13 Pro Max、13 Pro、13、13 mini |
| iPhone 12 | 12 Pro Max、12 Pro、12、12 mini |
| iPhone 11 | 11 Pro Max、11 Pro、11 |
| iPhone X世代 | XS Max、XS、XR、X |
iPhone X以降の番号つきモデルは、miniやPlus、eの派生を含めて一覧に入っています。
iPhone SEは、どの世代も一覧にありません。
iPadで載っているのは、iPad Pro 11インチの第1〜第4世代と12.9インチの第3〜第6世代です。
M4・M5のiPad Pro 13インチと11インチも一覧に入っています。
出典:Apple Face IDに対応しているiPhoneとiPadのモデル(2026年10月25日確認)
iPhone SEは「A12以降」で判断する
iPhone SEはFace IDが無いため、公式の2つ目の条件であるA12以降のチップで判断します。
公式マニュアルが対象の例に挙げているのは、iPhone SE(2020)です。
ほかの世代のSEを検討するときは、Appleの仕様ページでチップの世代を確かめてください。
解説記事によってSEの扱いが違うので、公式マニュアルの原文を基準にすると迷いません。
対象外の機種で起きること
公式FAQでは、非対応の機種ではフロントカメラが表示される旨のポップアップが出るとされています。
買ってから気づくと戻せないので、上の一覧かA12以降かを買う前に確かめるのが近道です。
手元の機種で試すときの確認手順は次の通りです。
- 前提:iOS 11.0以降に更新してあること
- 操作:App StoreからVTube Studioを入れて起動する
- 結果:対応機種ならモデルの表示に進み、非対応ならフロントカメラのポップアップが出る
- 確認点:ポップアップが出た機種は、Face IDもA12以降のチップも無いかを仕様で見直す
公式マニュアルは新しい世代のiPhone・iPadを推奨し、古い機種は使用中に発熱する場合があると書いています。
公式FAQでも、iPhone Xなど古い機種は発熱しやすいという記載です。
出典:VTube Studio公式FAQ(2026年10月25日確認)
公式ページ同士で食い違う点(当方で突き合わせ)
2026年10月25日に公式ページを読み比べたところ、記載が一致しない箇所が2つありました。
買う前に迷いやすい点なので、当方の読み方と一緒に残しておきます。
App Storeの互換性欄にはiPhone 8も並ぶ
App Storeの互換性欄の機種一覧には、iPhone 8も載っています。
一方で同じページの開発者の返信では、iPhone 8は非対応で、Face IDかA12以降が要るという説明です。
互換性欄はiOS 11.0以降で動く機種を機械的に並べたもので、顔トラッキングの要件とは別物という読み方です。
機種の可否は互換性欄ではなく、公式マニュアルの要件ページで判断してください。
PC版のmacOS要件はマニュアルとSteamで違う
公式マニュアルに書かれたPC版の対応は「Windows 7以降、macOS 10.14 Mojave以降」です。
Steamのストアページの最小要件では、macOSはCatalina 10.15.7になっています。
Steamには2024年1月1日以降はWindows 10以降のみサポートという注記もあるので、新しいほうの表記に合わせるのが安全です。
| 項目 | 公式マニュアル | Steamストア |
|---|---|---|
| Windows | 7以降 | 最小 7(64bit)。2024年1月以降は10以降のみサポート |
| macOS | 10.14 Mojave以降 | 最小 Catalina 10.15.7 |
| メモリ | 記載なし | 最小4GB・推奨6GB |
| GPU | 記載なし | VRAM 2GB以上(推奨4GB)、DirectX 11対応 |
出典:VTube Studio公式マニュアル Introduction & Requirements(2026年10月25日確認)/Steam VTube Studio(2026年10月25日確認)
中古のiPhoneで見る条件
中古で買うなら、保証とバッテリーの2点を公式の基準で確かめます。
Apple認定整備済製品の条件
Apple認定整備済製品には、1年間のハードウェア製品限定保証がつきます。
整備済のiOSデバイスには、新しいバッテリーと外装が搭載されるというAppleの説明です。
アクセサリとケーブルが揃い、新品の白い箱で届きます。
価格は新品より最大15%引きで、送料と返品は無料です。
- 1年間のハードウェア製品限定保証がつく
- 新しいバッテリーと外装に交換されている
- 返品の期間は販売条件で確認する
返品できる期間の日数は案内ページに無いため、注文前に販売条件で確認してください。
2026年10月25日時点で整備済iPhoneの一覧に並んでいたのは、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxでした。
品揃えは日によって変わるので、欲しい世代が無いときは数日おいて見直す形になります。
出典:Apple認定整備済製品について(2026年10月25日確認)/Apple認定整備済製品 iPhone(2026年10月25日確認)
バッテリーの最大容量の見方
中古ショップやフリマで買う機種は、バッテリーの「最大容量」を見ます。
確認する場所は「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」です。
最大容量は新品時を基準にした値で、劣化すると1回の充電で使える時間が短くなります。
| モデル | Appleの設計値 |
|---|---|
| iPhone 14以前 | フル充電サイクル500回で本来の容量の80%を維持 |
| iPhone 15のモデル | フル充電サイクル1,000回で本来の容量の80%を維持 |
「お使いのバッテリーは著しく劣化しています。」と出る機種も使い続けられますが、交換で容量を回復できます。
正規のApple製バッテリーと確認できない機種では「確認できません」と出て、状態の数値が正確でないことがあるという注意書きです。
- 「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」を開く
- 最大容量の数値を見る
- 「確認できません」や劣化のメッセージが出ていないか見る
出典:Apple iPhoneのバッテリーとパフォーマンス(2026年10月25日確認)
本記事に機種ごとの価格を書かない理由
iPhoneの中古価格は日々変わるため、本記事では機種ごとの価格を書いていません。
整備済製品の価格はAppleのページで、確認日時点の金額を見てください。
iPhone以外も含めた始める費用の目安は、別記事にまとめています。
→ 関連:VTuberの初期費用
iPhoneを買わずに済む人:PC版のWebカメラ
PC版(Steam)は無料で、Webカメラだけでも顔トラッキングが動きます。
Webカメラで動く条件
公式マニュアルは、目とまばたきの追跡のために1280×720以上の解像度を推奨しています。
フレームレートは15〜30FPSで足りる、という記載です。
WebカメラのトラッキングにはOpenSeeFaceが使われ、品質レベルを選べるので低スペックのPCでも動く設計です。
- 解像度:1280×720以上を推奨
- フレームレート:15〜30FPSで足りる
- 費用:PC版は無料、ウォーターマークを消すDLCは1,520円
Webカメラのトラッキング中は、ウォーターマークが表示されます。
消すにはSteamのDLC「Remove Watermark」が要り、価格は1,520円です。
スマホのトラッキングを使うときは、ウォーターマークは出ません。
出典:Steam VTube Studio(2026年10月25日確認、日本の表示価格)/VTube Studio公式FAQ(2026年10月25日確認)
公式が書くiPhoneとWebカメラの差
公式マニュアルのトラッキング品質の順は「iOS > Webカメラ > Android」です。
iOSのARKitは「very accurate and fast(正確で速い)」とされ、揺れが少なくスムージングも少なくて済むという記載です。
Webカメラも「really good」と評価されていますが、まばたきと目の追跡はiOSより精度が落ちます。
Webカメラはスマホで処理する場合と違い、PCのCPUに追加の負荷がかかります。
公式マニュアルの結論は、高品質な顔トラッキングを生かしたいならiOS版、という一文でした。
| 項目 | iPhone(iOS版) | Webカメラ(PC版) |
|---|---|---|
| 必要な機材 | Face IDかA12以降のiPhone・iPad | 720p以上のWebカメラ |
| 追加費用 | PRO 3,500円(5分を超える送信) | Remove Watermark 1,520円 |
| ウォーターマーク | 出ない | トラッキング中に出る(DLCで消す) |
| 目・まばたき | 公式は「very accurate and fast」と記載 | 公式はiOSより精度が低いと記載 |
| PCの負荷 | スマホ側で処理する | CPUに追加の負荷がかかる |
当方は実機のiPhoneでの追従を記録していないので、この節は公式の記載だけで書いています。
出典:VTube Studio公式マニュアル Android vs. iPhone vs. Webcam(2026年10月25日確認)
iPhoneが向く人・Webカメラで足りる人
iPhoneが向くのは、次のような人です。
- 目やまばたきの動きをモデルに出したい
- 手元にFace IDのiPhoneかiPadがある
- PCの負荷を増やしたくない
Webカメラで足りるのは、次のような人です。
- まずPCだけで試したい
- 720p以上のWebカメラをすでに持っている
- ウォーターマークか、DLC 1,520円を受け入れられる
VTube Studio以外のソフトも含めて選びたい場合は、比較記事を先に見てください。
→ 関連:VTuberソフト比較/VTuberの配信機材
デメリットと対処
無料版は送信が5分で止まる
iOS版の無料版では、PCへの送信を5分を超えて続けられません。
配信で使うなら、3,500円のPROを買うのが公式の案内する対処です。
収益化した配信などの商用利用も、有料版のどれか1つの購入が条件です。
iPhoneとWebカメラを両方使うと2回買う
スマホとWebカメラの両方をウォーターマーク無しで使うには、iOS版のPROとSteamのDLCを両方買います。
PROの購入はAndroidからiOSやSteamへ移せないので、使う機器を決めてから買うのが対処です。
どちらか1つに絞れば、追加費用は3,500円か1,520円のどちらかで済みます。
古い機種は発熱しやすい
公式マニュアルは、古い機種が使用中に発熱する場合があると書いています。
中古で古い世代を選ぶときは、Face IDの有無に加えてこの記載も踏まえてください。
対処として公式が勧めているのは、新しい世代のiPhone・iPadです。
つないだのに動かないときの切り分けは、別記事にあります。
まとめ:次にやること
VTube Studio用のiPhoneは、Face IDがあるか、A12以降のチップかで決まります。
Apple公式の一覧ではiPhone X以降の番号つきモデルが対象で、SEは一覧に無いためチップで判断する形です。
中古は整備済製品なら1年保証と新品バッテリー、それ以外は最大容量を見ます。
- 手元のiPhoneがAppleの一覧にあるか、A12以降かを確かめる
- 無ければ整備済製品か、最大容量を確認できる中古を選ぶ
- iPhone版とPC版を入れて、接続設定の記事の手順でつなぐ
- 5分を超えて配信するならPROを買う
→ 関連:VTube Studio│iPhoneのUSB・Wi-Fi接続設定/VTube Studioの使い方とPC版での表示
