VTuberがゲーム配信をするとき、キャプチャーボードが必要かどうかはプレイするゲーム機やタイトルで決まります。
不要な構成のまま購入してしまうケースも少なくありません。
結論からまとめます。
PCゲームだけを配信するなら、キャプチャーボードは不要です。
必要なのは、Nintendo SwitchやPS5など家庭用ゲーム機の映像をPCへ取り込む場合です。
キャプチャーボードが必要か、30秒で判定
| 配信するもの | キャプチャーボード | 理由 |
|---|---|---|
| PCゲーム | 不要 | 配信ソフト(OBSなど)でゲーム画面を直接キャプチャできます |
| 雑談・歌配信 | 不要 | 取り込むゲーム画面自体がありません |
| Switch・PS5などの家庭用ゲーム機 | 必要 | ゲーム機のHDMI出力をPCへ取り込むため必須です |
| スマホゲーム | △ 条件による | ミラーリングソフト等で代用できる場合があります |
PCゲーム画面を取り込む手順はOBSで制限なく無料でPC録画をする方法、スマートフォンの画面を映す方法は携帯の画面をPCに表示する方法をご覧ください。
キャプチャーボードを選ぶ3つの基準
① パススルー出力機能があるか
ゲームを快適にプレイするための最重要ポイントです。
パススルーとは、ゲーム機の映像信号をPCへ送りつつ、同時に別のモニターやテレビへ遅延なく分配出力する機能です。
パススルー機能がない製品を使うと、PC側の配信プレビュー画面を見ながら操作することになります。
配信ソフト上のプレビュー画面には表示遅延が生じるため、アクションゲームや音ゲーなどの操作が難しくなります。
リアルタイム操作を伴うゲームを配信するなら、パススルー対応製品を選びましょう。
② 対応解像度・フレームレート
仕様表を見る際は、2種類の解像度表記を区別してください。
- 録画・配信解像度:実際に配信・録画される解像度です。
通常は1080p・60fps(1080p60)対応で十分実用できます - パススルー解像度:手元のゲーム用モニターへ出力できる解像度です。
4K出力に対応したモデルもあります
配信出力自体は1080p60で十分です。
主要な動画配信プラットフォームでは4K配信の一般視聴が少なく、配信者・視聴者双方の回線負荷が高まるためです。
手元のモニターで高画質な4Kプレイを楽しみたい場合は、パススルー側が4K対応の製品を選択しましょう。
③ PCとの接続方式
手軽に接続できるUSB外付けタイプが主流です。
PCケースを開ける必要がなく、ノートPCでもそのまま利用できます。
PC本体のUSB 3.0以上の高速ポートへ直接接続してください。
USB 2.0ポートでは転送帯域が不足し、映像が乱れたり認識しなかったりする原因になります。
おすすめのキャプチャーボード
約1.2万円:AVerMedia StreamLine MINI+|安定性を重視するなら
定番キャプチャー機器メーカーによる入門向けモデルです。
最大4K60のパススルー表示に対応し、配信は1080p60で出力できます。
ネット上のトラブル解決情報も多く、初めての導入にも適しています。
約4,500円:UGREEN 4K HDMIキャプチャーボード|予算を抑えて試すなら
パススルー出力に対応しながら、手頃な導入価格を実現した製品です。
今後も継続して配信するか未定の段階なら、初期費用を抑えて試す選択肢になります。
画質や機能に不足を感じた段階で上位モデルへの買い替えを検討しましょう。
2PC配信(配信用PCを分ける構成)は必要か
機材構成を調べていると「2PC配信」という手法を目にすることがあります。
ゲームプレイ用PCと配信処理用PCの2台に役割を分担させる構成です。
結論として、これからVTuber配信を始める段階では不要です。
| 1PC配信 | 2PC配信 | |
|---|---|---|
| 必要な機材 | PC 1台 | PC 2台+キャプチャーボード |
| エンコード方式 | NVENC(GPU専用エンコーダー) | x264(配信用PCのCPU処理) |
| 画質面 | 十分高画質 | 極限まで調整すればわずかに有利 |
| 導入コスト | 抑えられる | 約2倍の機器費用がかかる |
| 適した対象 | 大半の配信者 | 競技シーンや極限画質を追求する配信者 |
2PC配信が選ばれてきた主な理由は、x264によるCPUエンコードのほうが同ビットレートでわずかに綺麗に見える場合があったためです。
しかしその微細な差を出すためだけに、専用の配信PCやキャプチャーボードを別途揃える必要があります。
GPU(NVENC)の処理性能と画質は大きく進化しており、1台のPCでも十分綺麗な映像を配信できます。
PCを2台揃える予算があるなら、1台のグラフィックボード性能を高めたり音質(マイク周り)に投資したりするほうが配信クオリティは高まります。
エンコード方式の具体的な違いはVTuber配信PCの選び方で解説しています。
ゲーム配信時はPCスペックの要求水準も上がる
見落とされやすい点ですが、VTuber配信ではトラッキングソフトに加えてゲーム本体の要求スペックも同時にかかります。
アバターモデルの描画、配信エンコード、ゲーム処理の3重負荷がPCに同時にかかるためです。
| 配信するゲーム | PCスペックの目安 |
|---|---|
| 軽量なゲーム・雑談配信中心 | RTX 5060クラス・メモリ32GB |
| 高負荷なPCゲーム | RTX 5060 Ti以上・メモリ32GB |
| 家庭用ゲーム機(Switch・PS5等) | モデル描画とエンコード負荷のみ(RTX 5060クラスで対応可能) |
家庭用ゲーム機を配信する場合、ゲーム処理自体の負荷はゲーム機本体側が担います。
PC側はキャプチャーボード経由の映像を取り込んで配信するだけなので、重いPCゲームを起動するより負荷を低く抑えられます。
各GPU・パーツ構成の詳細な比較はVTuber配信PC比較で紹介しています。
まとめ
- PCゲーム配信のみならキャプチャーボードは不要
- 家庭用ゲーム機を配信するなら必須。
遅延を防ぐため必ずパススルー対応製品を選ぶ - 配信解像度は1080p60対応で十分。
4Kはプレイ用モニターへのパススルーのみ考慮すればよい - 2PC配信は初期導入では不要。
PC本体のスペック向上や音響機材へ予算を回すほうが効果的
配信に必要な機材一覧と優先度はVTuberの配信機材【優先度順】で詳しく紹介しています。
キャプチャーボードを買う前に、運営メディア「デザノマ」の選び方ガイドで、録画とパススルーの違い・接続条件・型番を確認できます。
※本記事に掲載した価格・仕様は2026年9月3日時点の調査に基づきます。
最終調査日:2026年9月3日。
価格は変動するため、購入前に各販売ページで最新の情報をご確認ください。
記事内のリンクにはアフィリエイトリンクを含みます。
