OBSで配信と録画を同時に行うには、[配信開始]と[録画開始]の両方を押します。
特別な機能を入れる必要はありませんが、録画の画質を配信と同じにするか分けるかで、パソコンの負荷が変わります。
- 負荷を増やしたくないなら、録画品質を[配信と同じ]にする
- 録画を高画質で残したいなら、録画用に別のエンコーダを使う(その分だけ負荷が増える)
- 音声を分けて編集したいなら、出力モードを[詳細]にしてトラックを分ける
- 録画フォーマットはMKVにして、編集前にMP4へ再多重化する
この記事は、OBS Studioの公式ナレッジベース(2026年10月18日に確認)の記載に基づきます。
画面の項目名は、OBS Studio 32.2.2に含まれる日本語の表示用ファイルで確かめました。
実機での配信と録画の再現は含まないため、負荷の大きさはお使いのパソコンで確かめてください。
配信と録画を同時に始める手順
- [ファイル]メニューの[設定]を開き、[出力]で録画ファイルのパス、録画フォーマット、録画品質を決める
- メイン画面の[コントロール]で[配信開始]を押す
- 続けて[録画開始]を押す
毎回押し忘れないようにしたい場合は、設定の[一般]にある[配信時に自動的に録画する]を使います。
同じ場所に[配信が停止しても録画を継続する]もあり、配信を切った後も録画を続けたいときに使えます。
録画品質の選び方と負荷
出力モードが[基本]の場合、録画の画質は[録画品質]で選びます。
| 録画品質 | 公式の説明 | 注意点 |
|---|---|---|
| 配信と同じ | 配信用のエンコーダの設定をそのまま使い、配信と同じ画質で録画する | 録画の一時停止ができない |
| 高品質、ファイルサイズ中 | 高画質で、ファイルサイズは中くらい | 配信とは別にエンコードするため負荷が増える |
| 超高品質、ファイルサイズ大 | さらに高画質だが、ファイルが大きい | エンコーダによっては、古い機種や性能の低い機種で負荷が出る |
| 無損失品質、ファイルサイズ特大 | 劣化のない画質 | 1分あたりおよそ7GB。CPUでエンコードする |
公式ナレッジベースでは、[配信と同じ]以外を選ぶと、パソコンの資源を余分に使うと書かれています。
OBSの画面にも、配信と違う品質をソフトウェアエンコーダで録画すると、さらにCPUを使うという警告が出ます。
配信が重いと感じているときは、まず[配信と同じ]で録ってみるのが無難です。
詳細モードで録画のエンコーダを分ける
出力モードを[詳細]にすると、[配信]と[録画]のタブに分かれ、録画側の設定を細かく決められます。
録画タブの映像エンコーダで[(配信エンコーダを使用)]を選ぶと、基本モードの[配信と同じ]と同じ扱いになります。
別のエンコーダを選ぶと、ビットレート、画質のプリセット、キーフレーム間隔を録画用に設定でき、解像度を変えて録ることもできます。
その代わり、配信用と録画用の2つのエンコーダが同時に動くため、負荷が増えます。
| エンコーダ | 公式ナレッジベースの推奨値(録画用) |
|---|---|
| x264(CPU) | レート制御はCRF、値は15〜23、CPUプリセットはveryfastかsuperfast |
| NVENC(NVIDIA) | レート制御はCQP、値は15〜23、プリセットはQuality、プロファイルはhigh、最大Bフレームは2 |
| QuickSync(Intel) | プロファイルはhigh、レート制御はCQPかICQ、値は15〜23 |
どの方式も、値が小さいほど画質が上がってファイルが大きくなり、値が大きいほど画質が下がってファイルが小さくなります。
公式ナレッジベースでは、CPUで動くx264よりも、GPUに組み込まれたハードウェアエンコーダのほうが、一般に性能面ですすめられています。
NVIDIAのGPUならNVENC、AMDならAMF、それ以外のIntel内蔵GPUならQuickSyncが候補です。
音声トラックを分けて録画する
配信には1つのトラックの音声が使われますが、録画は最大6つのトラックに分けて残せます。
マイクとゲーム音を別々に録っておくと、後から編集ソフトで音量を個別に直せます。
公式ナレッジベースでは、次のような分け方が例として紹介されています。
| トラック | 入れる音 |
|---|---|
| トラック 1 | すべての音(配信の既定のトラック) |
| トラック 2 | 通話(Discordなど)だけ |
| トラック 3 | ゲームの音だけ |
| トラック 4 | マイクだけ |
どの音をどのトラックに入れるかは、[オーディオの詳細プロパティ]で決めます。
録画タブでは、録画に含めるトラックにチェックを入れます。
複数トラックに対応しない録画フォーマットもあるため、公式ではMKVで録ることがすすめられています。
トラックの分け方とテストの手順は、OBSの音声を分ける方法で詳しく解説しています。
録画フォーマットはMKVにする
公式ナレッジベースでは、録画フォーマットにMKVがすすめられています。
録画が正常に止まらなかった場合でも、MKVならファイル全体が壊れないためです。
編集ソフトやSNSのためにMP4が必要な場合は、[ファイル]メニューの[録画の再多重化]でMP4に変換できます。
設定の[詳細設定]で、録画を止めたときに自動で再多重化するようにもできます。
同時に行うと重いときの確認
エンコードが追いつかないと、OBSに「エンコードが高負荷です!」という警告が出ます。
OBSの[統計]では、エンコードラグによりスキップされたフレームと、レンダリングラグにより逃したフレームの数を確かめられます。
設定の[一般]で[起動時に統計ダイアログを開く]にしておくと、毎回すぐに確かめられます。
公式ナレッジベースで紹介されている対処は、次のとおりです。
- 録画品質を[配信と同じ]にして、エンコーダを1つにする
- 設定の[映像]で、出力 (スケーリング) 解像度を下げる
- フレームレートを60から30に下げる
- ゲームのフレームレートをモニターのリフレッシュレートに合わせて制限する
- ゲームの画質設定を下げる
- GPUを使うほかのソフトを閉じる
- Windowsでは、OBSを管理者として実行する
- ブラウザソースやフィルターを減らし、シーンを軽くする
VTuberの配信では、モデルを動かすソフトもGPUを使うため、ゲームと合わせて3つの処理が重なります。
パソコンの選び方は、VTuber配信PCの選び方で解説しています。
まとめ
- 配信と録画は、[配信開始]と[録画開始]を両方押せば同時にできる
- 負荷を抑えるなら録画品質は[配信と同じ]
- 高画質で残すなら録画用のエンコーダを分けるが、その分だけ重くなる
- 音声を分けるなら詳細モードでトラックを分け、MKVで録る
- 重いときは統計で、エンコードとレンダリングのどちらが遅れているかを見る
YouTubeで配信する設定は、OBSでYouTube配信する方法をご覧ください。
配信せずに録画だけ行う場合は、OBSでPC画面を無料録画する方法で解説しています。
参考:OBS公式ナレッジベース(Standard Recording Output Guide、Recording Encoder Presets Guide、Advanced Recording Guide And Multi Track Audio、Hardware Encoding、Encoding Performance Troubleshooting)。
OBS公式ナレッジベースは作成中のため、公式の求めに従ってリンクは載せていません。
