CLIP STUDIO PAINT DEBUTは、セルシスが提供するクリスタ(CLIP STUDIO PAINT)の入門向けのグレードで、アプリ単体では販売されていません。
pixivプレミアムの登録特典、対象のパソコンやCLIP STUDIO TABMATEの付属品、イベントやコンテストでの配布などで手に入ります。
イラストを描く基本の機能は使えますが、ベクターレイヤー、定規、コマ枠やフキダシ、ツールの自作などは使えません。
これらが必要になったら、PROかEXのライセンスに変えるだけで乗り換えられます。
この記事では、DEBUTの入手方法と期限、できること、使えない機能、PRO・EXに上げる判断の目安を、2026年11月1日に確かめた公式の情報でまとめました。
3つのグレードを並べた比較はDEBUT・PRO・EXの違いにあるので、ここではDEBUTを持っている人の疑問に絞っています。
CLIP STUDIO PAINT DEBUTとは
DEBUTは、イラストやグラフィックアートを描くための標準の機能をそろえたベーシックなペイントツールです。
公式サイトでは「アライアンス専用モデル」とされ、ほかの製品やサービスと組み合わせて提供されています(CLIP STUDIO PAINT DEBUT 公式ページ)。
使える端末は、Windows・macOS・iPad・iPhone・Galaxy・Android・Chromebookです(CLIP STUDIO 公式サポート)。
DEBUTの入手方法
| 入手方法 | 公式ページの記載 |
|---|---|
| pixivプレミアムに登録する | DEBUTの2デバイスプラン(Windows・macOS・iPad・iPhone・Androidから2台)が使える |
| 対象のパソコンを買う | 特典として付属する。販売店や出荷時期によっては付属しない場合がある |
| CLIP STUDIO TABMATE 2・TABMATEを買う | DEBUTの1デバイス12ヶ月ライセンスが付属する |
| イベントで受け取る | 中学生・高校生に、数量・期間限定でモニターとして進呈する |
| コンテストに応募する | 応募する人に、制作用として進呈する |
対象のパソコンや、配布するイベント・コンテストは時期によって変わるので、公式ページの「CLIP STUDIO PAINT DEBUTを入手しよう!」で確かめてください。
コードの登録期限とライセンスの期間
DEBUTのアクティベーションコードは、登録すると無料でライセンスを使えます。
コードの登録期限があるかどうかは、配られたコードによって違います。
登録したあとは、そのライセンスに付けられた期間のあいだ使え、期限の無いライセンスもあります(公式サポート:DEBUTのアクティベーションコードについて)。
期間は配布されたときの注意事項に書かれているので、受け取った案内を残しておきます。
DEBUTでできること
| 機能 | DEBUT | 公式の説明 |
|---|---|---|
| イラスト・アートワークの制作 | 使える | 下描き、ペン、色塗りなどの標準の機能 |
| 3Dデッサン人形で下絵を作る | 使える | 体型や顔を調整し、ポーズを付けて参照する |
| 塗りつぶし・自動陰影 | 使える(自動陰影は一部制限あり) | 線がつながっていなくても塗る、光源を決めて影を付ける |
| フィルター | 使える | 色収差・ノイズ・フィルム・えんぴつ調など |
| 素材(CLIP STUDIO ASSETS) | 一部使えない素材がある | ペン・背景ブラシ・トーン・3D素材などの無料素材 |
| マンガ | 一部使えない機能がある | カラー・モノクロのマンガ |
| アニメーション | 24フレームまで | 1秒8フレームなら3秒ぶん |
| タイムラプス・共有 | 使える | 描く過程を動画にし、書き出し時にSNSなどへ共有する |
表はDEBUT公式ページとDEBUT向けページのグレード別機能比較、機能一覧(2026年7月28日更新)によります。
DEBUTで使えない主な機能
公式の機能一覧で、DEBUTに「搭載なし」とされている主な機能です。
| 機能 | DEBUT | PRO | EX |
|---|---|---|---|
| ベクターレイヤー・ベクター線の修正 | × | ○ | ○ |
| 定規(直線・曲線・パース定規・対称定規など) | × | ○ | ○ |
| コマ枠ツール・フキダシツール | × | ○ | ○ |
| カスタムツールの作成、ツールの読み込み・書き出し | × | ○ | ○ |
| Photoshopブラシ(abr)の読み込み | × | ○ | ○ |
| [ヒストリー]パレット・[オートアクション]パレット | × | ○ | ○ |
| [レイヤープロパティ]パレット(フチ・トーン化など) | × | ○ | ○ |
| 色調補正レイヤー、トーンカーブ・カラーバランスなど | × | ○ | ○ |
| メッシュ変形・CMYKカラー表示 | × | ○ | ○ |
| 24フレームを超えるアニメーション | × | × | ○ |
| 複数ページの管理・LT変換 | × | × | ○ |
[ツールグループ]パレットはDEBUTでも使えますが、カスタムツールの作成、ツールの読み込み・書き出し、ツールを素材として登録することはできないと注記されています(機能一覧)。
PROやDEBUTで24フレームを超えるアニメーションの作品を開くと、読み取り専用になり編集できません(公式サポート:24フレームを超えるアニメ)。
PRO・EXに上げる判断の目安
| したいこと | 必要なグレード |
|---|---|
| 線画をベクターで描いて、あとから線幅や形を直したい | PRO以上 |
| パース定規や対称定規を使って背景やデザインを描きたい | PRO以上 |
| マンガのコマ割りやフキダシを使いたい | PRO以上 |
| ブラシを自作したい、配布されたツールやPhotoshopのブラシを読み込みたい | PRO以上 |
| トーンカーブや色調補正レイヤーで色を整えたい | PRO以上 |
| 複数ページの本を作りたい、写真や3Dから線画を作りたい | EX |
| 24フレームを超えるアニメーションを作りたい | EX |
描いているのが一枚絵で、表の機能を使わないなら、DEBUTのまま続けられます。
PRO・EXの料金(2026年11月1日の公式表示)
| グレード | 年額・月額利用プラン(1デバイス) | 無期限版(Windows・macOS、Ver.5.0) |
|---|---|---|
| PRO | 480円/月から | 6,900円 |
| EX | 980円/月から | 28,900円 |
年額・月額利用プランには、初回の申し込みで最大3ヶ月の無料期間があると公式ページに書かれています。
買い切りと月額のどちらが合うかは、クリスタは買い切りと月額どっちが得かで比べています。
買う前にEXを30日試す
DEBUTを使っている人は、EXの機能を30日間無料で使えます(公式サポート:DEBUTでEXの機能を体験する)。
使えない機能が本当に必要かを、試してから決められます。
乗り換えはライセンスを変えるだけ
公式ページには、PRO・EXへはライセンスを変えるだけで乗り換えられると書かれています。
WindowsとmacOSでは、アプリを入れ直さずに次の手順でライセンスを変えます(公式サポート:ライセンスの変更方法)。
- [CLIP STUDIO]を起動し、[絵を描く]または[PAINT]を選ぶ
- Windowsは[ヘルプ]メニュー、macOSは[CLIP STUDIO PAINT]メニューから[ライセンスの確認・変更]を選ぶ
- CLIP STUDIOアカウントでログインする
- 使うプランや製品の[起動]を選ぶ
つまずきやすい所と対処
| つまずき | 起きること | 対処 |
|---|---|---|
| ベクターレイヤーを使おうとする | DEBUTには無い | PRO以上にするか、EXを30日試す |
| 定規ツールやパース定規を探す | DEBUTには無い | PRO以上にする |
| 配布されたブラシやツールを読み込もうとする | DEBUTではツールの読み込みができない | PRO以上にする |
| 24フレームを超える作品を開く | 読み取り専用になり編集できない | EXにする |
| 配布されたコードが登録できない | コードの登録期限は配布されたコードごとに違う | 配布されたときの注意事項で期限を確かめる |
| PROを買ったのにDEBUTのまま | ライセンスが切り替わっていない | [ライセンスの確認・変更]から使う製品の[起動]を選ぶ |
よくある質問:CLIP STUDIO PAINT DEBUT
DEBUTは無料ですか?
配布されたアクティベーションコードを登録すると、無料でライセンスを使えます。
アプリ単体で買うことはできません。
DEBUTはiPadやスマホでも使えますか?
Windows・macOSのほか、iPad・iPhone・Galaxy・Android・Chromebookで使えます。
DEBUTでEXの機能を試せますか?
DEBUTを使っている人は、EXの機能を30日間無料で使えます。
まとめ
DEBUTは、特典や配布で手に入るクリスタの入門向けグレードで、一枚絵の基本の機能は使えます。
ベクターレイヤー・定規・コマ枠やフキダシ・ツールの自作が必要になったらPRO、複数ページや長いアニメーションならEXが目安です。
迷ったら、EXの30日の体験で必要な機能を試してから決めてください。
PCを替えたときの入れ直しは再インストール手順を参照してください。
