イラスト制作を効率化するには、ペイントソフトの習熟に加えて、片手・左手デバイスの導入が効果的です。
イラストレーターの間で広く使われている左手デバイスですが、今回はクラウドファンディングで話題になった「TourBox(ツアーボックス)」を入手しました。
実際の操作感や設定方法を詳しくレビューします。
まずは使用している動画もご覧ください!
単にボタンが並んでいるだけでなく、様々なボタンが用意されていて、かつ組み合わせができるのがユニークですね!
これまでにも多彩な片手デバイスが登場してきましたが、OSのアップデートに対応しなくなったり、廃盤になったりする製品も少なくありませんでした。
TourBoxはソフトウェアのアップデートが継続的に行われており、最新のmacOSにも対応している注目のデバイスです。
なお、現在はAmazonなどのECサイトでも購入できます。
TourBoxの外観と同梱品
パッケージを開封して中身を確認します。

同梱品はTourBox本体、USBケーブル、取扱説明書のみとシンプルな構成です。

内袋から取り出した状態です。
本体表面はラバーのようなマットな樹脂素材で、しっとりとした手触りです。
付属ケーブルはUSB Type-C to Type-Aで、やや太めで耐久性の高いつくりになっています。

重さはスマートフォンより少し重みがあり、机に置いて操作してもズレにくい安定感があります。
大きさは手のひらに収まるコンパクトなサイズ感です。

TourBoxのスペックと特徴
TourBoxの主なスペックと各操作部の特徴を解説します。
公式PVと紹介動画
詳しい解説の前に、公式が公開しているユーザー活用動画を紹介します。
製品の詳細は公式サイトでも確認できます。

基本スペック
ボタンと回転操作部の構成

TourBoxの操作部は大きく分けて3つのカテゴリで構成されています。
- 3箇所の回転操作部(ノブ・スクロール・ダイヤル)
- 4箇所のメインボタン
- 7箇所のキットボタン
回転操作部(ノブ類)の特徴

3箇所の回転操作部を使うことで、ブラシサイズや不透明度などのパラメーターを素早く直感的に微調整できます。
左上のスクロール
縦方向のホイール操作です。
メインボタンとの組み合わせにも対応しており、計6通りの機能を割り当てられます。
左下のダイヤル
スライダーの連続的な数値調整に向いたダイヤルです。
単体での1機能を割り当てられます。
中央のノブ
つまんで回すタイプのノブです。
メインボタンと組み合わせることで、計5通りの機能を割り当てられます。
メインボタンの特徴

4箇所のメインボタンは、回転操作部との同時押しやキーボードショートカットとの組み合わせに対応しています。
さらにメインボタン同士の組み合わせ入力も可能なため、非常に多彩な操作を登録できます。
トップボタン
キーボードショートカットを1つ割り当てられます。
ダブルクリック(2回連続押し)時に別のショートカットを発動させる設定も可能です。
サイドボタン
キーボードショートカットを1つ割り当てられます。
ダブルクリック操作への個別割り当ても可能です。
トールボタン
キーボードショートカットを1つ割り当てられます。
ダブルクリック操作への個別割り当ても可能です。
ショートボタン
キーボードショートカットを1つ割り当てられます。
ダブルクリック操作への個別割り当ても可能です。
キットボタンの特徴

キットボタンは、4方向の十字キーと丸型ボタン(C1/C2)の計7箇所で構成されています。
丸型ボタン(C1/C2)
初期設定では「取り消し(戻る)」「やり直し(進む)」が割り当てられています。
トールボタンとの組み合わせ操作も可能です。
十字キー
上下左右の4入力に加え、トップボタンやサイドボタンとの組み合わせ押しにも対応しています。
片手に収まるサイズでユニークなボタンが付いているのが特徴です。
TourBoxのセットアップ手順
TourBoxを使用するには、専用ソフトウェア「TourBoxコンソール」のインストールが必要です。
以下の手順に従ってTourBoxコンソールを導入しましょう。
公式サイトのダウンロードページから、ドライバを兼ねた「TourBoxコンソール」のインストーラーを取得します。

ダウンロードしたZIPファイル(TourBox Win_x.x.x.zip)を展開し、フォルダー内の「TourBox Console Setup.exe」を実行してインストールを完了させます。

TourBox本体をPCのUSBポートに接続します。
本体のインジケーターランプが緑色に点灯すれば認識完了です。
インストールしたTourBoxコンソールを起動します。
初回起動時にはファームウェアの自動アップデートが行われます。

本体との接続確認が完了すると、TourBoxコンソールのメイン設定画面が表示されます。

ショートカットの登録・設定方法
TourBoxコンソール画面から、実際にショートカットを割り当てる手順を解説します。
今回はPhotoshop向けの設定を例にショートカットを割り当ててみます。
画面上部にある「未関連」アイコンをクリックします。

関連付けるアプリケーションの一覧から「Photoshop」を選択します。

設定を割り当てたいボタン(ここではTourボタン)をクリックします。

割り当てメニューから「HUDを開く/閉じる」を選択します。

Photoshopを起動し、設定したTourボタンを押して画面上にHUDが表示されるか確認します。

以上で割り当ては完了です。
同様の手順で、よく使うアプリケーションごとにお好みのショートカットを登録していきます。
主要ソフトだけでなく、ショートカット操作に対応した様々なソフトウェアを登録して自由にカスタマイズ可能です。
プリセットの適用・インポート手順
公式サイトでは、クリエイティブソフト向けの公式プリセットやユーザー作成プリセットが配布されています。
自分で作成したプリセットを書き出して共有することも可能です。
プリセットが公開されている主な対応ソフトウェアは以下のとおりです。
- Illustrator
- Photoshop
- CLIP STUDIO PAINT
- Lightroom
- Premiere Pro
- Final Cut Pro X
- DaVinci Resolve
- Affinity Photo
- Capture One
- Google Chrome
- PowerPoint
- VEGAS Pro
- CorelDRAW
- Exposure X6
コミュニティによって多彩なソフト用プリセットが随時追加されています。
配布ページでダウンロードボタンを押すと、「.tb」形式のプリセットファイルが取得できます。
ダウンロードしたプリセットのインポート手順は以下のとおりです。
TourBoxコンソールを起動し、プリセットリストの横にある「+」ボタンをクリックします。

任意のプリセット名を入力し、対象の種類を選択して作成ボタンを押します。

作成したプリセット名を選択して「インポート」をクリックし、先ほどダウンロードした「.tb」ファイルを選択します。

これでプリセットの適用が完了します。
配布プリセット内の機能タグ名は作成者の言語(英語や中国語など)で設定されている場合があるため、必要に応じてわかりやすい日本語に変更しておくと便利です。
まずは配布プリセットをベースにして、使いながら微調整していく導入方法が手軽です。

もちろん、最初からすべてのボタンをご自身の作業フローに合わせて手動で設定しても快適に使えます。
TourBoxコンソールを起動してプリセットリストの横の+ボタンを押します。

もちろんこだわりのある人は一から手動でショートカットを設定する方が良いでしょう。
VTuberの始め方や配信まわりの設定手順は、まとめ記事で詳しく解説しています。

ペンタブや左手デバイスのレビューは、ほかにもあります。


TourBoxのレビューまとめ
本記事では、作業効率を向上させる左手デバイス「TourBox」の機能や設定方法について紹介しました。
数ある片手デバイスの中でも、継続的なソフトウェア更新が行われており、長く安心して使える製品は貴重です。
一般的なショートカットキーボードとは異なり、直感的な回転操作や多彩な組み合わせ入力が可能です。
作業の高速化を目指すクリエイターはぜひ導入を検討してみてください。
この記事で紹介していた商品は、販売終了などでリンクが切れていました。
掲載しているリンクは2026年9月時点で購入できるものに編集部で貼り直したもので、記事執筆時の製品と型番や仕様が異なる場合があります。
制作向け左手デバイスの選び方
使用感を確認したうえで、ほかの操作機器と比較したい場合は、キー割り当て・ダイヤル・3D視点操作の違いを整理できます。
運営メディア「デザノマ」の制作向け左手デバイスの選び方で確認できます。
