OBSのマイクフィルターは、背景ノイズ、無発声時の音、大きい声のどれを調整したいかで選びます。
OBS公式の説明から、ノイズ抑制、ノイズゲート、コンプレッサーの既定値と役割を整理しました。
- ノイズ抑制:軽い背景ノイズを減らす。PCのファンの音にも効く
- ノイズゲート:話していない間の音を切る。既定はClose -32dB、Open -26dB
- コンプレッサー:閾値を超える大きい声を抑える。公式資料の既定はRatio 10:1、Threshold -18dB
- コンプレッサーは、フィルターの並びの先頭付近に置く
公式資料の確認日:2026年10月5日。
OBSの実操作、録音、音質・負荷の比較は実施していません。
以下の既定値は公式ナレッジベースの参照値で、手元のOBSの初期値や、すべてのマイクに適した推奨値を実測したものではありません。
フィルターの前に入力音量を確認する
音が歪んでいる場合は、まずマイクやオーディオインターフェースのゲイン、OSの入力音量、OBSへ届く音を順に確認します。
OBS公式は機器側から調整を始め、各段階で音を聴き、配信前に録画ファイルを再生して確認するよう案内しています。
コンプレッサーやリミッターを追加しただけで、入力から録画までのすべての音割れが直るとは判断しないでください。
出典:音声ミキサーの公式ガイド。
現在の設定とフィルター順を控え、必要な処理を一つずつ追加すると、声が変わった原因を追いやすくなります。
ノイズ抑制
ノイズ抑制は、軽い背景ノイズやホワイトノイズを取り除きます。
騒がしい部屋のような大量のノイズには効きにくい、と公式は説明しています。
| 方式 | 特徴 |
|---|---|
| RNNoise | 既定。品質が高いが、CPUの負荷は高め |
| Speex | 抑制レベルを調整できる。既定は -30dB、0でオフ |
| NVIDIA Noise Removal | NVIDIA Broadcast SDKの再頒布物が必要 |
Speexは、左に振るほど強く効きますが、声が歪むことがあります。
抑制レベルはSpeexの設定なので、RNNoiseにも同じ数値を入れる説明として読まないでください。
無発声区間だけでなく、小声や語尾の聞き取りやすさも比較します。
出典:ノイズ抑制の公式説明。
ノイズゲート
ノイズゲートは、話していない間の背景ノイズを切ります。
- クローズの閾値は、ノイズの音量より上に置く
- オープンの閾値は、声よりやや下に置く
| 項目 | 既定値 |
|---|---|
| Close | -32.00dB |
| Open | -26.00dB |
| Attack | 25ms |
| Hold | 200ms |
| Release | 150ms |
この公式ページのAttack・Hold・Releaseの説明欄は空欄で、今回は各時間の動作を実測していません。
環境音と小声の音量が近い場合は、既定値を入れるだけで声を残せるとは限りません。
話し始めや語尾が消える場合は、まずゲートを無効にした音と比べ、開閉の閾値を見直します。
出典:ノイズゲートの公式説明。
コンプレッサー
コンプレッサーは、閾値を超える音を比率に応じて抑え、急に声が大きくなる場面を調整します。
| 項目 | 既定値 |
|---|---|
| Ratio | 10.00:1 |
| Threshold | -18.00dB |
| Attack | 6ms |
| Release | 60ms |
| Output Gain | 0.00dB |
公式には、Ratioが2:1なら、閾値より6dB大きい音は、3dB大きい状態に収まる、という例があります。
閾値より小さい音は、1:1のまま変わりません。
アタックは閾値を超えてから圧縮が十分にかかるまで、リリースは閾値を下回ってから圧縮がなくなるまでの時間を調整します。
出力ゲインは圧縮後の音量を上げるため、圧縮した結果とゲインで大きくした結果を分けて確認します。
公式のダッキング例は、マイクの声でBGMなど別の音を下げる用途です。
その数値をマイク自身の音量調整の万能設定として流用しないでください。
出典:コンプレッサーの公式説明。
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エキスパンダーとリミッターを使う場合の順番
エキスパンダーは、閾値より小さい音を設定した比率で下げる処理です。
無発声時の音を調整したい場合に、ゲートと比較する選択肢になります。
OBS公式ではコンプレッサーを先頭付近、エキスパンダーを圧縮などの後でリミッターの前、リミッターを最後に置く説明があります。
これはすべてのフィルターを追加する指示ではなく、組み合わせた後は閾値と声の変化を再確認します。
リミッターは、その処理段階の出力が設定した上限を超えないよう制限します。
同じ原音で比較してから普段のマイクで確認する
通常声、大きめの声、小声、無発声区間、打鍵音を含む自分の録音を比較用に用意します。
同じ原音で処理なし、一つの処理、必要な処理の組み合わせを比べれば、毎回話し直す場合より発声の違いを減らせます。
無発声時に静かでも、話している間の打鍵音まで除去できたとは限りません。
最終的には普段のマイク入力・姿勢で録画し、語尾や音量変化を聴いて設定を決めます。
この比較方法は編集上の検証案で、当サイトが音声サンプルを収録して効果を確認した結果ではありません。
OBSのバージョン、フィルター順、変更した値、比較ファイル名、採用理由を記録しておくと再調整に使えます。
まとめ
- 背景ノイズは、ノイズ抑制。話していない間は、ノイズゲート
- 大きい声の調整はコンプレッサー。歪みがあれば入力側から確認する
- 強くかけすぎると、声が歪む
参考:各節のOBS公式資料とフィルター一覧(2026年10月5日参照)。
