複数人で1枚の絵を同時に描けるお絵かきチャット(絵チャ)を、ブラウザだけで使えるものに絞って比較しました。
用途に合わせた結論は次のとおりです。
- 迷ったら MagicalDraw。登録不要・人数無制限・部屋が消えない
- レイヤーを使って本格的に描くなら Magma。無料で30人・60レイヤー・通話付き
- お題を当てるゲームで遊ぶなら ピクトセンス
以前この記事で紹介していた kakooyo! と pixiv Sketch のライブ機能は終了しました。
その2つを除外し、2026年9月時点で利用可能なサービスだけを掲載しています。
絵チャは「絵茶」と書かれることもあります。
絵チャとは
絵チャ・絵チャット・お絵かきチャットは、すべて同じ形式のサービスを指します。
1つのキャンバスを複数人で共有し、リアルタイムに同時に描き込めるサービスです。
サービスによって機能差はありますが、共通する特徴は次の4点です。
- 1つの画面を共有して複数人で絵を描ける
- 描かずに閲覧するだけでも参加できる
- テキストチャットでやりとりできる
- 友人だけでなく、初対面の参加者とも同じ部屋で描ける
選ぶときの3つのポイント
いずれも無料で利用できるため、比較すべきポイントは次の3点です。
1. 登録なしで、ブラウザだけで動くか
参加者に「部屋のURLを共有するだけ」で参加できるかどうかが、導入のしやすさに直結します。
アカウント作成や専用アプリの導入が必要な場合、参加までのハードルが上がります。
2. 同時に入室できる人数
2〜3人で少人数で描く場合は上限を気にする必要はありません。
配信で視聴者と一緒に描く場合や、イベントで大人数が集まる用途では同時参加人数が重要になります。
3. 使えるレイヤーの枚数
落書きや簡単な雑談が目的なら、レイヤー機能がなくても支障はありません。
線画と塗りを分けて本格的に描きたい場合は、レイヤー機能の有無で選択肢が分かれます。
おすすめ5サービスの比較
| サービス | 登録 | 同時人数 | レイヤー | スマホ | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| MagicalDraw | 不要 | 無制限 | あり | ○ | まず試す・大人数 |
| Magma | 必要 | 30人 | 60枚 | △ | 本格的に描く・通話しながら |
| タカミン | 不要 | — | 3枚+背景 | ○ | 気軽に落書き・一人でも |
| ピクトセンス | 不要 | 2〜30人 | なし | ○ | お題当てゲーム |
| お絵かきの森 | 必要 | — | なし | — | お題当てゲーム(老舗) |
※「—」は公式サイトに明記が見当たらなかった項目です。
絵チャのおすすめ5選
1. MagicalDraw|迷ったらこれ
- 登録不要・匿名ですぐに部屋を作れる
- 人数制限も時間制限もない
- 作成した部屋は消えず、描いた絵も保持される
会員登録なしで部屋を作成し、URLを共有するだけで相手を招待できます。
以前はレイヤーが2枚のみでしたが、現在はレイヤー機能に加えて手ぶれ補正や筆圧感知にも対応しています。
キャンバスサイズは最大1,600万ピクセルまで拡張可能です。
スマホやiPadでの操作にも対応しており、PCとモバイル端末の混在環境でも同じ部屋で描けます。
画像の読み込みや作業内容の保存・復元、描画リプレイ再生にも対応しているため、中断しながら続きを描く用途にも向いています。
2. Magma|本格的に描くなら
- 無料プランで30人まで・レイヤー60枚・4Kキャンバス
- 音声通話機能とチャット機能を標準搭載
- 旧Magma Studio。海外サービスのため表記は英語
以前はMagma Studioとして提供されていたサービスで、現在はmagma.comに移行し、Aggie.ioも統合されています。
無料プラン(Spark)で最大30人まで同時に描画でき、レイヤーは最大60枚まで利用可能です。
描画モード(ブレンドモード)付きのレイヤーに対応しており、イラストソフトに近い感覚で仕上げられます。
音声通話とチャット機能が標準搭載されているため、個別に通話ツールを用意せずに作業通話が可能です。
有料プラン(月額9.99ドル)を利用すると、最大50人・8Kキャンバス・200レイヤーまで上限が拡張されます。
アカウント登録が必要な点と、UIが英語表記である点がMagicalDrawと比較した際の留意点です。

3. タカミンお絵描きチャット|一人でも描ける
- 登録不要ですぐに部屋を作成可能
- 入室者がいなくても自由に描ける「公式の部屋」が設置されている
- 1997年開始の老舗サービス。刷新によりスマートフォンにも対応
以前は登録やSNS連携が必要でしたが、現在は登録不要でワンクリックで部屋を作成できます。
レイヤーは3枚(+単色背景)に対応し、取り消し(Undo)機能も利用可能です。
クレヨン、パステル、エアブラシ、トーンなど、描画ブラシの種類も充実しています。
描画プロセスをタイムラプス動画として書き出し、SNSへ共有する機能も備えています。
部屋には保存期間が設定されており、利用がない場合、匿名部屋は14日間、パスワード付き部屋は30日間で削除されます。
「らくがき帳」や「みんなで一枚」などの公式常設部屋は、単独で自由に描き込んでよい仕様として提供されています。
4. ピクトセンス|お題当てゲーム
- 登録不要・2〜30人でプレイ可能
- 絵の完成を目指すのではなく「出題されたお題を絵で伝えて回答する」ゲーム形式
- 2026年1月にiOS・Androidアプリ版がリリース
共同描画ツールというよりは、イラストを活用したクイズゲームです。
1人がお題を描き、ほかの参加者が回答を当てるルールのため、画力を問わず楽しめます。
公開部屋のほか、合言葉を設定して特定の参加者のみで遊ぶプライベート部屋も作成可能です。
アカウント登録を行うことで、独自のお題リスト(カスタム辞書)を保存してゲームに利用できます。

5. お絵かきの森|ハンゲの老舗ゲーム
- ハンゲのアカウントでログインして遊ぶ形式
- お題当てクイズを中心としたブラウザゲーム
- アクセス先URLが oekaki.hange.jp に移転済み
ピクトセンスと同様に、ゲーム要素を主体としたオンラインサービスです。
会員ログインが必要なため手軽さは劣りますが、長期間運営されており一定のプレイヤー層が存在します。
旧URL(casual.hange.jp)にアクセスした場合は、現在の新URLへ自動で転送されます。
提供を終了したサービス
サービス名で検索して訪れる読者向けに、提供を終了した主なサービスを掲載します。
| サービス | 終了日 | 代替サービス |
|---|---|---|
| kakooyo!(CELSYS) | 2023年8月9日 | MagicalDraw |
| pixiv Sketch LIVE(複数人で描く機能) | 2025年8月27日 | Magma(通話付きで描画可能) |
pixiv Sketch 本体のサービスは継続していますが、複数人で同時に描画するライブ機能は提供を終了しました。
そのため、共同の絵チャ用途としては利用できなくなっています。
一人で利用する場合の選び方
絵チャは複数人のコラボレーションだけでなく、単独でのキャンバス利用にも適しています。
MagicalDraw は作成した部屋が自動削除されないため、個人用の作業キャンバスとして維持できます。
タカミンの公式常設部屋は一人で自由に描き込める仕様となっており、後から訪れた別の利用者が描き足す交流も生まれます。
公開設定の部屋に入室し、他者が描いている工程をリアルタイムに閲覧する用途でも活用できます。
通話しながら利用する場合の選び方
Magma はブラウザ内に音声通話機能が組み込まれているため、外部アプリ不要で会話しながら作業できます。
通話機能を持たない他のサービスを利用する場合は、Discord などの音声通話アプリを別途起動して併用します。
配信ソフトへ描画画面を取り込む際は、ブラウザのウィンドウキャプチャを指定するだけで画面構成が完了します。
VTuberの配信環境構築や機材設定の手順は、関連記事にて解説しています。

イラストを描く環境の記事は、ほかにもあります。




まとめ
- 手軽に試すなら MagicalDraw(登録不要・人数無制限)
- 本格的なレイヤー機能を使うなら Magma(無料枠で60枚・通話付き)
- ゲーム用途で遊ぶなら ピクトセンス
- kakooyo! と pixiv Sketch LIVE はサービス終了済み(代替には上記の2サービスを推奨)
※各サービスの機能・仕様は2026年9月8日時点の公式サイト情報に基づきます。
おすすめのイラスト投稿サイトは下記にまとめています!
ほかの記事はVTuberの始め方まとめからご覧いただけます。
さらに学びたい・環境を整えたい方へ
マウスでの描画に難しさを感じた場合は、利用するサービスのペン入力機能への対応状況や、手持ちのタブレット環境を確認してください。
運営メディア「デザノマ」のペンタブ選びガイドでは、板タブ・液タブの違い、筆圧感知の確認、購入前のチェックポイントを解説しています。

