Questのプレイ画面を外へ見せるときは、まず公式のキャストでPCブラウザーかスマートフォンへ送ります。テレビへ映す場合は受信方式と機種の対応を確認してください。QuestをPCVRへ接続してPCゲームをヘッドセットへ送る操作とは、映像の向きが逆です。
出力先と目的から方式を選ぶ
| 見せたい先・目的 | 最初に確認する方法 |
|---|---|
| PC・Macの画面 | Metaのキャスト用Webページ。PCと本体のネットワーク・アカウントをそろえる。 |
| スマートフォン | Meta Horizonモバイルアプリのデバイス画面からキャスト。 |
| テレビ・モニター | 使うテレビのキャスト対応、PCやスマホ経由の表示、またはQuest 3の有線外部ディスプレイ機能を個別に確認する。 |
| 接続済みのMeta Horizon Linkアプリ | PCアプリのDevicesからStart casting。 |
| USBでPCへ表示・記録する開発者向け用途 | MQDHまたはscrcpyを検討。開発者設定とUSBデバッグの条件が必要。 |
| 動画・スクリーンショットを保存する | 画面共有の成功と保存の成功は別に確認。本体撮影・MQDH・OBSの案内を参照。 |
まずは専用の受信機を買わずに確認できるPC・スマホから試します。録画の保存方法はQuestの撮影・録画記事、PCゲームの接続はPCVRの接続案内へ分けています。
公式キャストの前提を確認する
Meta公式のキャスト手順は、本体と受信側を同じWi-Fiネットワーク・同じ周波数帯へ接続し、同じMetaアカウントへログインするよう案内しています。メインアカウントだけでなく、追加アカウントからのキャストも案内されています。学校や会社の管理端末は、個人アカウント向けの手順と区別してください。
スマートフォンはBluetoothも有効にします。PC・スマホ・本体のソフトウェアを更新し、まずメニュー画面が映るかを確認します。ゲストWi-Fiや端末間通信を遮断するネットワークでは、同じSSIDに見えても接続できない場合があります。
PCブラウザーへQuestの画面を送る
- PCのブラウザーでMetaのキャストページを開き、本体と同じMetaアカウントでログインする。
- Questの右コントローラーのMeta/OculusボタンでNavigatorを開く。
- Quick controls(クイックコントロール)→Castへ進む。
- Web → Next、続いてComputer → Nextを選ぶ案内に沿って接続する。
- PC側に本体のメニューやアプリが映ることを確認する。
旧記事のoculus.com/castingと、現在の公式手順にあるhorizon.meta.com/castingを混同しないようにします。日本語の項目名や表示順が異なる場合は、手元の画面のWeb/コンピューターに相当する出力先を確認してください。画面共有の終了はQuick controlsからStop castingを選びます。
スマートフォンへ送る
- Meta Horizonアプリを開き、本体と同じアカウントでログインする。
- アプリのメニューからDevices(デバイス)を開く。
- 対象のヘッドセットを選び、Cast(ミラーリング/キャスト)を選ぶ。
- 本体に確認が出た場合は内容を確認し、スマホに映像が出ることを確かめる。
停止するときはスマホのキャスト表示から×とStop castingを選びます。Metaの案内では、アプリを閉じたり別アプリへ移ったりした場合もキャストは止まります。テレビへスマホ画面を送る方法は、スマホとテレビのOS・受信機能に依存するため、テレビ側の説明書で確認してください。
テレビ・外部ディスプレイへ表示する
Chromecastやキャスト機能内蔵テレビは、対応する受信先として使える場合があります。ただしMetaの既知の問題は、すべてのテレビモデルで互換性を保証していません。本体の出力先一覧、テレビ側のキャスト機能、ネットワーク・帯域を確認し、表示できることを確かめてから追加機器を検討します。
PCへのキャストができている場合は、PCをテレビへ接続して表示する方法もあります。これはPC側の映像出力であり、Quest本体へPCVR映像を入力する機能ではありません。音声の出力先はPCやテレビでも確認してください。
Quest 3では、Meta公式の有線外部ディスプレイ案内にDisplayPort技術による出力が掲載されています。電源の入った本体とディスプレイを対応ケーブルでつなぎます。HDMIへ接続する場合はアクティブなDisplayPort→HDMI変換が必要で、同資料には左目の映像を1920×1080・60fpsで出力し、音声出力は未対応とあります。ケーブルの組み合わせで安定性が変わるため、単にUSB-C端子があることだけで選びません。
この有線資料はQuest 3を対象にしています。Quest 2・3Sへの対応を確認した案内としては扱いません。PCやゲーム機の映像をQuestへ入れる「HDMI Link」とも向きが異なります。今回はケーブル・モニターの実接続を試していません。
映らない・途中で止まるときの確認
| 症状 | 確認する順番 |
|---|---|
| 本体や出力先が見つからない | アカウント → 同じネットワークと帯域 → 本体・受信側の更新 → 再起動。ゲストWi-Fiや管理ネットワークの端末分離も確認する。 |
| メニューは映るが特定の内容が映らない | 対象アプリの共有制限を確認。有線出力ではDRM保護コンテンツを表示できない。 |
| スマホで別アプリを開くと止まる | Meta Horizonアプリを開いた状態に戻す。公式案内の停止条件と照合する。 |
| 録画と同時に不安定になる | 録画を止めた状態と比較する。Metaは同時キャスト・録画で問題が起きる場合を案内している。 |
| 映像は出るが音が出ない | 受信側の音量・出力先と方式の音声条件を確認。Quest 3の有線外部表示は公式上、音声出力未対応。 |
上記を確認しても止まる場合は公式トラブルシューティングで、機種、OS、出力先、エラーを照合します。再起動を試すときは使用者と共有先の作業を終えてから行います。アカウントの問題や受信機の非対応を、初期化だけで解決しようとしないようにします。
Meta Horizon Link・MQDH・scrcpyを使う場合
Meta Horizon Linkへ接続済みなら、PCアプリのDevicesで本体を選びStart castingを使う方法が公式にあります。Linkがつながる前にキャストだけを試すのではなく、有線LinkやAir Linkの接続を先に確認します。MQDHの表示・保存はMQDHと録画の案内を参照してください。
scrcpyはAndroid端末の表示をPCへ送るソフトです。Genymobileの公式リポジトリから入手し、USBデバッグの条件を確認します。Questの開発者設定は開発者モードの案内で別に確認してください。PCブラウザーやスマホへの公式キャストのために、開発者モードを有効にする必要はありません。
Windowsでは公式ZIPを解凍し、そのフォルダーでターミナルを開きます。最初はUSBのデータ接続と本体のデバッグ承認を確認してから、映像だけで接続を調べます。以下はscrcpy公式オプションを用いた確認例で、今回のQuestでの動作検証結果ではありません。
adb devices
scrcpy --no-control --no-audio
adb devicesでunauthorizedと出る場合は本体側の承認を確認し、端末が現れない場合はデータ対応ケーブルやUSB接続を調べます。未知のPCを常に許可する操作は避けます。表示が動いてから、映像のみの録画を試す例は次のとおりです。
scrcpy --no-control --no-audio --record=quest-video.mp4
保存先はコマンドを実行したフォルダーです。終了後にファイルを再生して確認します。この例は音声を保存しません。映像の切り抜きや音声対応はOS・映像サイズ・scrcpyの版で確認が必要なため、旧記事の固定クロップ値を最初から適用しません。Windowsの導入資料と録画資料へ進めます。
2020〜2021年のミラーリング・scrcpyの記録
旧著者はPCブラウザーへのミラーリング、scrcpyの接続と切り抜き、QuestMirrorのGUI操作を写真で記録していました。ファイル名から、scrcpyは2020年3月、QuestMirrorは2020年5月、PCキャストは2021年8月の記録と確認できます。開発者モードの写真は撮影日不明です。
当時の記事ではChromecastを手軽な共有先として勧め、Fire TV StickとAirReceiverの組み合わせも紹介していました。現在の全テレビへの互換性や、その受信アプリの動作を確認した評価ではありません。新しく受信機を買う前に、上記の公式方式を手持ちの環境で確かめてください。
旧著者の接続・録画・QuestMirrorの画面10枚を見る










旧scrcpyの手順とコードの記録を見る
当時はUSBデバッグを承認した後、adbで本体のIPを確認し、TCP/IP接続へ切り替えてUSBを外す方法を使用していました。次のクロップ値は当時の表示サイズに対する値です。現行Questやscrcpyでそのまま動作するとは扱いません。
adb shell ip addr show wlan0
adb tcpip 5555
adb connect 192.168.0.xx:5555
scrcpy.exe -m 1920 -c 1440:1600:0:0
scrcpy.exe -m 1920 -r fullscreen.mp4
adb disconnect
無線接続を使う場合は、端末へのデバッグ接続をネットワーク経由で許す操作になるため、信頼できるネットワークに限り、現在の公式接続手順と終了時の設定を確認します。TCP/IPへの切り替えは、PCブラウザーやスマホへの公式キャストには不要です。
旧著者は起動コマンドを.batにまとめる方法と、QuestMirrorのフォルダー内にscrcpyを置いて再生ボタンから動かす方法も紹介していました。旧配布先はGitHubのr-asada-ab/QuestMirrorでしたが、確認日に公開ページを取得できませんでした。scrcpy本体の配布先とは別で、現在の版との互換性も未検証です。Macの旧「brew cask」手順は、現行の必須コマンドとして掲載していません。
旧記事のコードの保存先:MOTOKI-LLC/cg-method-code。旧画面と旧コマンドの原文は今回の改稿前にも保存しています。
公式情報と確認範囲
- Meta:PC・スマホ・Linkへのキャスト
- Meta:キャストの問題とテレビの互換性
- Meta:Quest 3の有線外部ディスプレイ出力
- Genymobile:scrcpy公式
- Genymobile:録画オプション
公式情報の確認日:2026年10月3日。今回の実機操作・画面撮影・接続や音声の実測は行っていません。OSとアプリの版によって表示が変わる場合は、機種別の公式手順と手元の画面を照合してください。
