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Premiere Proで速度を変更する方法|スロー・早送り・タイムリマップ

Premiere Proでクリップの速度を変更する方法のアイキャッチ

Premiere Proでクリップの速度を変えるには、クリップを右クリックして「速度・デュレーション…」を選び、速度に100%より小さい値(スロー)か大きい値(早送り)を入れます。

クリップの途中から速さを変えたいときはタイムリマップ、タイムラインの空きに合わせて長さごと伸び縮みさせたいときはレート調整ツールを使います。

この記事は、Adobe公式ヘルプの「クリップの速度と長さを変更する様々な方法」と、その下の各ページ(2026年1月21日更新、10月18日確認)の記載をもとにまとめたものです。

画面での操作の再現は含みません。

メニューやダイアログの名前は、この機に入っているPremiere Pro 2026(26.5)の日本語の文字列ファイルで確かめ、ヘルプの訳と違うものは本文で両方を書いています。

なお、Adobeのヘルプでは製品名が「Premiere」と表記されています。

目次

3つの方法の使い分け

方法向いている場面
速度・デュレーション50%や200%など、速さを数値で決めたい。複数のクリップをまとめて変えたい。逆再生にしたい
レート調整ツール決まった長さの空きに、クリップの速さを変えてぴったり収めたい
タイムリマップ1つのクリップの中で、途中からスローにしたり早送りにしたりしたい
速度を変える3つの方法

ヘルプでは、クリップの速度は撮影や録音したときの速さに対する再生の速さで、デュレーションはインポイントからアウトポイントまでの再生にかかる時間だと説明されています。

速度を下げるとデュレーションは長くなり、上げると短くなります。

速度・デュレーションで数値を指定する

  1. タイムラインパネルで、速度を変えたいクリップを選ぶ(複数でもよい)
  2. クリップメニューの「速度・デュレーション…」を選ぶか、クリップを右クリックして「速度・デュレーション…」を選ぶ
  3. 「クリップ速度・デュレーション」ダイアログの「速度」に、パーセントで値を入れる
  4. 必要に応じて下の表の項目を選び、「OK」を押す
  5. プログラムモニターで再生して確かめる

ヘルプでは「Speed/Duration」や「速度/デュレーション」と書かれていますが、Premiere Pro 2026の日本語の文字列では、メニューは「速度・デュレーション…」、ダイアログの題名は「クリップ速度・デュレーション」です。

項目(画面の表記)ヘルプの表記すること
速度速度100%が元の速さ。小さくするとスロー、大きくすると早送り
デュレーションデュレーション長さで指定する。速度とつながっていて、片方を変えるともう片方も変わる
反転速度速度を反転逆再生にする
オーディオのピッチを維持オーディオピッチを維持速さを変えても音の高さを元のままにする
リップル編集(後続クリップの移動)リップル編集(後続クリップをシフト)長さが変わった分だけ、後ろのクリップを詰めたり後ろへずらしたりする
補間時間補間フレームサンプリング・フレームブレンド・オプティカルフローから選ぶ
クリップ速度・デュレーションの主な項目

速度とデュレーションは、ダイアログの中のリンクのアイコンでつながっています。

ヘルプでは、このつながりを切ると、速度を変えずにデュレーションだけを変えられる(その逆もできる)と説明されています。

ヘルプでは、「リップル編集」を選ぶと、タイムライン上で後ろに続くクリップの位置が自動で調整されると説明されています。

Premiere Pro 2026の日本語の文字列には、このダイアログの音声の項目として「モード」「種類」「ピッチ」「ピッチと速度をロック」もありますが、ヘルプには説明が見当たらず、この記事では扱いません。

レート調整ツールで長さに合わせる

レート調整ツールは、クリップの端をドラッグして、長さと速さを同時に変えるツールです。

  1. ツールパネルでレート調整ツールを選ぶ(キーボードの R キーでも選べる)
  2. タイムラインパネルで、変えたいクリップの端にポインターを合わせる
  3. 端をドラッグする(外側に広げるとスロー、内側に縮めると早送り)
  4. ドラッグ中に表示される元の速さに対する割合を見て、目的の長さで離す

ヘルプでは「Rate Stretch ツール」「レート伸縮ツール」とも書かれていますが、Premiere Pro 2026の日本語の文字列では「レート調整ツール」です。

BGMの区切りやナレーションの長さに合わせて、映像を少しだけ速くしたり遅くしたりするときに便利です。

補間や音の高さなどを細かく決めたいときは、変えた後に「速度・デュレーション…」を開いて調整します。

タイムリマップで途中から速さを変える

タイムリマップを使うと、1つのクリップの中で、普通の速さからスローにして、また普通の速さに戻すといった変化を付けられます。

  1. タイムラインパネルで、変えたいクリップを右クリックする
  2. 「クリップキーフレームを表示」から「タイムリマップ」の「速度」を選ぶ
  3. クリップの中に出る横線(ラバーバンド)の、速さを変えたい位置で Ctrl キー(macOS は Command キー)を押しながらクリックして、速度キーフレームを打つ
  4. 変えたい区間の始まりと終わりの2か所にキーフレームを打つ
  5. キーフレームの間のラバーバンドを上下にドラッグする(上で速く、下で遅く)

ドラッグ中は、元の速さに対する割合がツールヒントで表示されます。

速さの変化を滑らかにする

速度キーフレームをクリックして選ぶと、ベジェハンドルが表示されます。

ヘルプでは、このハンドルをドラッグして速さが変わる割合を調整し、滑らかな速度変化を作ると説明されています。

Premiere Pro 2026の日本語の文字列にも、キーフレームをドラッグして「速度トランジション」を作ること、ハンドルで速度トランジションのイーズイン・イーズアウトを調整することが書かれています。

キーフレームの移動と削除

したいこと操作
キーフレームを動かすキーフレームを左右にドラッグする
キーフレームを消すキーフレームを選んで Delete キーを押す
タイムリマップをやめて元に戻すエフェクトコントロールパネルの「タイムリマップ」で、「速度」の横のアニメーションのオン/オフのボタンを切る
タイムリマップのキーフレームの操作

ヘルプでは、アニメーションのオン/オフを切ると、すべての速度キーフレームが消えてタイムリマップが無効になり、クリップの長さが元に戻ると説明されています。

逆再生と静止の区間

Premiere Pro 2026の日本語の文字列には、タイムリマップの操作の案内として、Ctrl キーを押しながらキーフレームをドラッグすると逆再生の部分を、Ctrl キーと Alt キーを押しながらドラッグすると画面が止まる保持フレームの区間を作れることが書かれています(macOS は Cmd キー、Ctrl+Opt キー)。

この2つは今回読んだヘルプのページには書かれておらず、画面でも確かめていません。

タイムリマップを使うときの注意

ヘルプでは、タイムリマップしたクリップ、とくに速さを大きく変えたクリップは、滑らかに再生するのにより多くの処理が必要になるため、編集中はプロキシや低い解像度のプレビューを使うよう勧めています。

また、Premiere Pro 2026の日本語の文字列には「ワープスタビライザーとタイムリマップは同じクリップで使用できません」というメッセージがあります。

手ぶれ補正をかけたクリップの速さを途中で変えたい場合は、この制限に当たる可能性があります。

スローを滑らかにする:補間の選び方

元の動画にないフレームをどう作るかを、「補間」で選びます。

補間しくみ向いている場面
フレームサンプリング既存のフレームを繰り返したり間引いたりする少しだけ速さを変えるとき。元のフレームをそのまま使いたいとき
フレームブレンド隣り合うフレームを混ぜて中間のフレームを作る動きがそれほど速くない素材のスロー
オプティカルフローフレーム間の動きを分析して新しいフレームを作る大きく速さを変えるとき。動きと輪郭がはっきりした素材
補間の種類(Adobe公式ヘルプの説明から)

ヘルプでは、オプティカルフローがもっとも滑らかな動きになる一方、フレームサンプリングがもっとも速い方法とされています。

補間は「クリップ速度・デュレーション」ダイアログのほか、クリップメニューからも選べます。

Premiere Pro 2026の日本語の文字列には、クリップメニューの「ビデオアクション」>「時間補間」と、「ビデオオプション」>「補間」の両方の項目があり、どちらが表示されるかは確かめていません。

ヘルプの概要ページでは、オプティカルフローはタイムラインか書き出し設定ダイアログから適用するもので、プロジェクトパネルからは適用できないと説明されています。

うまくいかないとき

起きていること見直すところ
スローにすると声が低くなる「オーディオのピッチを維持」を選ぶ
長さが変わっても、後ろのクリップの位置がそのまま「リップル編集(後続クリップの移動)」を選ぶ
スローがカクカクする補間をフレームブレンドかオプティカルフローにする
オプティカルフローで輪郭がゆがむ動きの速い部分ではフレームブレンドも試す
タイムリマップのラバーバンドが出ないクリップを右クリックし、「クリップキーフレームを表示」で「タイムリマップ」>「速度」を選び直す
タイムリマップしたクリップの再生が重いプロキシや低い解像度のプレビューで編集する
速度を変えたときの切り分け

After Effectsで速さを変える場合は、After Effectsのタイムリマップの使い方で説明しています。

確かめていないこと

この記事の手順と項目は、Adobe公式ヘルプとPremiere Pro 2026の日本語の文字列ファイルに基づくものです。

実際のクリップで速度を変えたり、補間ごとの仕上がりを比べたりはしていません。

うまくいかないときの表のうち、ヘルプに書かれていない組み合わせ(輪郭のゆがみへの対処など)は、補間の説明から考えた確認の順番です。

参照したページは、Adobe:Speed/Duration コマンド、Adobe:レート調整ツール、Adobe:タイムリマップ、Adobe:補間方法、Adobe:タイムリマップを削除するです。

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