Premiere Proで音が出ないときは、再生中にオーディオメーターが動くかを最初に確認します。メーターが動くのに聞こえない場合と、メーター自体が動かない場合では、調べる場所が変わります。
この記事では、タイムラインの音が聞こえない場合を中心に、元の素材からスピーカーまで順番に確認する方法を説明します。突然大きな音が出ないように、音量を上げすぎず、小さめの音量で試してください。
最初に「全部」か「一部」かを分ける
| 状態 | 先に確認する場所 |
|---|---|
| 全クリップで無音、メーターも動かない | ミュート、ソロ、シーケンスの音声経路 |
| 全クリップで無音、メーターは動く | Premiereの出力先、OSの音量、接続機器 |
| 特定のトラックだけ無音 | トラックのM・S、音量、出力先 |
| 特定のクリップだけ無音 | クリップの有効状態、音量、元ファイル |
| ソースでは聞こえるがタイムラインでは無音 | 音声クリップの配置、トラックやクリップの設定 |
別のプロジェクトや短い音声ファイルでも同じ症状が出るか試すと、プロジェクト固有の問題か、アプリ全体の問題かを絞れます。元ファイルを別のプレーヤーで再生する確認も有効です。
1.音声クリップがタイムラインにあるか確認する
映像だけをタイムラインに配置している場合は、動画ファイルに音声が含まれていても再生されません。目的の区間に音声クリップが存在するか、波形やクリップの表示を確認します。
ソースモニターでは音が聞こえるのに、シーケンスでは聞こえない場合は、元ファイルの録音不良より、配置やシーケンス内の設定を優先して調べます。確認用の新しいシーケンスに、音声を含む素材を一つだけ置いて試すと、複雑な編集の影響を避けられます。
波形の表示がまだ生成されていないことと、録音が無音であることは同じではありません。表示だけで判断せず、ソースでの再生とオーディオメーターを合わせて確認してください。
2.ミュートとソロ、クリップの有効状態を確認する
タイムラインの音声トラックにある「M」はミュート、「S」はソロです。目的のトラックがミュートされていないか、別のトラックだけがソロになっていないか確認します。空のトラックがソロになっていると、必要な音声を聞けなくなる場合があります。
次に、音声クリップを選び、クリップが有効になっているかと音量を確認します。音量のキーフレームで下がっていないか、トラックやミキサー側で小さくしていないかも見直してください。無音を直そうとして、クリップ、トラック、OSの音量を一度に最大にしないようにします。
Adobeの一部クリップから音が出ない場合の対処でも、トラックのミュート、クリップの音量、有効状態、コーデックを確認する手順が案内されています。
3.メーターが動く場合は出力先を確認する
再生中に音声メーターが動いているのに聞こえない場合は、Premiereのオーディオハードウェア設定を開きます。デフォルトの出力が、今使っているヘッドホンやスピーカーになっているか確認してください。
USBオーディオ機器、HDMI接続のモニター、Bluetoothイヤホンなどを切り替えた後は、以前の出力先が残っている場合があります。OSで音が出る機器と、Premiereが出力する機器が一致しているかを見比べます。
- OSで、使いたい出力機器を確認する。
- その機器の音量とミュートを確認する。
- Premiereのオーディオハードウェア設定で出力先を確認する。
- 短い音声クリップを再生してメーターと実際の音を確認する。
Windowsでは、音量ミキサーでPremiereだけがミュートされていないかも確認します。詳細はすべてのクリップから音が出ない場合の公式手順を参照してください。
4.外部オーディオ機器を使う場合は接続を単純にする
オーディオインターフェースや外部出力機器を使っている場合は、作業を保存し、内蔵スピーカーや普段使える出力先で比較します。機器の電源、接続、専用ドライバー、出力チャンネルの割り当ても確認してください。
いきなりドライバーを削除するのではなく、正常に音が出る組み合わせを一つ作ってから、機器を戻します。外部機器を戻したときだけ問題が起きるなら、その設定や接続を絞って調べられます。
再生そのものが止まる場合も、オーディオハードウェア設定が関係することがあります。Adobeの音声設定が原因で再生が止まる場合の対処で、使用環境に合う確認項目を確認してください。
5.特定の素材だけ無音なら元ファイルを調べる
同じシーケンスで別の音声は聞こえるのに、特定の素材だけ聞こえない場合は、元ファイルに音声が含まれているか確認します。別プレーヤーで音が出ても、Premiereがその音声形式を適切に扱えるとは限りません。
素材のコーデックを確認し、必要なら元ファイルを残したまま、対応する形式へ変換したコピーで比較します。拡張子を変更するだけでは、中の音声形式は変わりません。
音が戻ったら音量と書き出しも確認する
音が聞こえる状態に戻ったら、確認中に変えたミュート、ソロ、音量を整理します。短く書き出した動画を別のプレーヤーで再生し、必要な音声が入っていることも確認しましょう。
声とBGMのバランスを整える段階では、Premiere Proで音量を揃える方法も参考になります。無音の修復と、聞きやすい音量への調整を順番に行うと、設定を追いやすくなります。
