Antigravityのコマンドは、2つの場所に分かれています。
ひとつは入力欄で「/」を打って出る、AIに仕事をさせるコマンドです。
もうひとつは Ctrl+Shift+P で開く、アプリを操作するコマンドパレットです。
この2つは別物で、出てくる内容も重なりません。
この記事では実際のアプリの画面で確認した両方を一覧にします。
公式ドキュメントには載っているのに、アプリには出てこないものもあります。
そこも正直に書きます。

入力欄の「/」で出るコマンド
入力欄で「/」を打つだけです。
すぐ下に一覧が出ます。

上の5つがコマンド、その下は最初から入っているスキルです。
Antigravityでは、コマンドとスキルが同じ一覧に並びます。
アイコンの形が違うだけなので、最初は見分けがつきません。
自分でスキルを増やすと、ここに足されていきます。
5つのコマンド
| コマンド | 画面の説明 | どんなときに使うか |
|---|---|---|
/goal | Run until the specified goal is completely finished. (指定した目標が完全に終わるまで走らせる) | 途中で聞かれたくないとき。承認待ちで止まらずに最後まで進む |
/schedule | Run an instruction on a recurring schedule or as a one-time timer. (決まった間隔、または1回だけのタイマーで指示を実行する) | 毎朝の確認作業など。サイドバーの「Scheduled Tasks」に溜まる |
/browser | Invoke a browser agent for web tasks. (Web作業のためにブラウザのエージェントを呼ぶ) | 作ったページを実際に開いて確かめさせたいとき |
/grill-me | Interview me to align on a plan. (計画をすり合わせるために、こちらに質問してくる) | 要件が固まっていないとき。先に質問してくれるので噛み合う |
/learn | Reflect on recent successes or corrections to capture reusable skills or rules. (うまくいった点や直した点を振り返って、再利用できるスキルやルールにする) | 同じ指摘を何度もしたとき。次から覚えさせる |
最初から入っているスキル4つ
コマンドの下に並んでいるものです。
これも「/」から呼べます。
| スキル | 中身 |
|---|---|
/agy-customizations | カスタマイズの仕組みそのものの手引き。スキル・ルール・プラグイン・フック・MCPの作り方を説明させられる |
/antigravity-guide | Antigravity自体の手引きと早見表 |
/generative_ui | チャットの中にHTMLの部品を描かせる。グラフや操作できる画面を出したいとき |
/migrate-workflows | 古い「ワークフロー」を今の形のスキルに移す。以前から使っている人向け |
「使い方が分からない」と思ったら /antigravity-guide を呼んでください。
アプリ自身が説明してくれます。
絞り込みは説明文にも効く
「/」のあとに文字を打つと絞り込めます。
ただし、コマンド名だけでなく説明文にも一致します。
たとえば /pl と打つと、説明に「plan」を含む /grill-me が出てきます。
探しているものが出ないときは、名前ではなくやりたいことの英単語で打ってみてください。
公式に載っているのにアプリに出ないもの
公式ドキュメントのスラッシュコマンド一覧には、もっと多く載っています。
ですが、手元のアプリで「/」を打っても出てきませんでした。
| コマンド | 公式の説明 | 手元のアプリ |
|---|---|---|
/boost | 複雑なバグや競合状態のための多段推論 | 出ない(有料プラン向け) |
/teamwork-preview | リポジトリ規模の移行や研究のためのチーム編成 | 出ない(有料プラン向け) |
/plan | コードを調べて、確認できる計画を作る | 出ない |
/btw | 作業を止めずに、背景を軽く質問する | 出ない |
確認したのはバージョン2.12.2、公式ドキュメントは2.13.0です。
/boost と /teamwork-preview は公式に「有料プラン」と明記されています。
/plan と /btw は「全プラン」と書かれていますが、手元では出ませんでした。
バージョンかプランの違いだと思われます。
Antigravityはドキュメントと実物がずれることがあります。
記事や公式の説明で見かけたコマンドが出てこないときは、まず自分の画面の一覧を見てください。
プランごとの違いは、こちらにまとめています。

アプリを操作するコマンドパレット
Ctrl+Shift+P で開きます。
こちらはAIに仕事をさせるものではありません。
ウィンドウを分ける、設定を開く、といったアプリ側の操作です。

同じ窓が4つのモードを持っている
左上の「Commands」を押すと、探すものを切り替えられます。

| モード | 探せるもの | 直接開くキー |
|---|---|---|
| Commands | アプリの操作 | Ctrl+Shift+P |
| Files | ファイル | Ctrl+P |
| Conversations | 過去の会話 | Ctrl+K |
| Projects | プロジェクト | Ctrl+Shift+K |
4つのキーを覚えなくても、ひとつ開いてから切り替えれば同じです。
パレットに並ぶ操作の一覧
2026年9月時点で32個ありました。
| 操作 | 内容 | キー |
|---|---|---|
| New Conversation | 新しい会話を始める | Ctrl+N |
| Close Tab | タブを閉じる | Ctrl+W |
| Split Conversation Horizontally | 会話を左右に分ける | Ctrl+D |
| Split Conversation Vertically | 会話を上下に分ける | Ctrl+Shift+D |
| New Editor Window | 新しいウィンドウを開く | Ctrl+Shift+N |
| Open Conversation History | 会話の履歴を開く | Ctrl+Y |
| Select Next Conversation | 次の会話へ | Alt+↓ |
| Select Previous Conversation | 前の会話へ | Alt+↑ |
| Scheduled Tasks | 予定しているタスクを開く | Ctrl+U |
| Focus Input | 入力欄にカーソルを戻す | Ctrl+L |
| Toggle Sidebar | サイドバーを出し入れする | Ctrl+B |
| Toggle Auxiliary Pane | 右の補助パネルを出し入れする | Ctrl+Shift+B |
| Next / Previous Aux Pane Tab | 補助パネルのタブを移る | Ctrl+Shift+. / , |
| Toggle Terminal | ターミナルを出し入れする | Ctrl+J |
| New Terminal Tab | ターミナルのタブを増やす | Ctrl+T |
| Split Terminal | ターミナルを分ける | Ctrl+Shift+5 |
| Toggle Model Selector | モデルを選ぶ | Ctrl+/ |
| Toggle Project Selector | プロジェクトを選ぶ | Ctrl+; |
| Toggle Voice Recording | 音声入力を始める・止める | Ctrl+M |
| Open Settings | 設定を開く | Ctrl+, |
| Open Keyboard Shortcuts | キー割り当ての一覧を開く | Ctrl+? |
| Go Back / Go Forward | 画面を戻る・進む | Ctrl+[ / ] |
| Collapse / Expand All Folders | フォルダを全部たたむ・開く | なし |
| Provide feedback | 意見を送る | なし |
| Download Diagnostics | 診断情報を書き出す。不具合を報告するとき | なし |
自分の環境の割り当ては Ctrl+? で確認できます。
画面まわりの詳しい説明は、こちらにまとめています。

自分でコマンドを作る
Antigravityの自作コマンドは「スキル」として作ります。
作ると「/」の一覧に並びます。
置き場所
| 置き場所 | 効く範囲 |
|---|---|
<作業フォルダ>/.agents/skills/<名前>/ | そのフォルダで作業しているときだけ。チームで共有できる |
~/.gemini/config/skills/<名前>/ | 自分のどのプロジェクトでも使える |
フォルダの中に SKILL.md を1枚置きます。
古い .agent/skills/(sが無い方)も、今のところ読んでくれます。
書き方
---
name: draft-article
description: 渡された題材で記事の下書きを作るときに使う
---
# 記事の下書きを作る
渡された題材で記事の下書きを作る。
見出しを3つ立て、それぞれに要点を箇条書きで置くこと。description が必須で、ここが一番大事です。
Antigravityは会話を始めるときに、置いてあるスキルの説明だけを先に読みます。
関係がありそうだと判断したときに、はじめて中身を全部読みます。
そのため、「何をするか」ではなく「どんなときに使うか」を書いてください。
name は省略できます。省略するとフォルダ名が名前になります。
自分で書かずに作らせる
/learn を使うと、その場のやり取りからスキルを作ってくれます。
同じ指摘を2回以上したときが使いどきです。
公式の説明では「うまくいった点や直した点を振り返って、再利用できるスキルやルールにする」となっています。
手で書くより、まずこれを試したほうが早いです。
以前のワークフローを使っていた場合
Antigravityには以前「ワークフロー」という仕組みがありました。
今はスキルに置き換わっています。
/migrate-workflows を呼ぶと、古いものを探して今の形に移してくれます。
3つのアプリで作り方が違う
Codex・Claude Code・Antigravityは、どれも自作コマンドを持てます。
置き場所と呼び方が違います。
| 置き場所 | 呼び方 | |
|---|---|---|
| Antigravity | .agents/skills/<名前>/SKILL.md | / の一覧に並ぶ |
| Codex | .agents/skills/<名前>/SKILL.md | $名前 で指名する |
| Claude Code | .claude/skills/<名前>.md | /名前 で呼ぶ |
AntigravityとCodexは、置き場所がまったく同じです。
どちらも .agents/skills/ に SKILL.md を置きます。
書いたスキルを両方で使い回せます。
Claude Codeだけ形が違うので、そこは作り直しになります。
それぞれのコマンド一覧はこちらです。


まとめ
- コマンドは2種類。入力欄の「/」はAIへの指示、Ctrl+Shift+Pはアプリの操作
- 「/」で出るのは
/goal/schedule/browser/grill-me/learnの5つ - その下に並ぶのはスキル。自分で作るとここに足される
- 公式にある
/boost/teamwork-previewは有料プラン向け。無料の枠では出ない - パレットは4つのモードを持つ。ファイル・会話・プロジェクトも同じ窓から探せる
- 自作は
.agents/skills/にSKILL.mdを置くだけ。Codexと同じ場所 - 書くのが面倒なら
/learn。やり取りからスキルにしてくれる
この記事は2026年9月14日時点で確認しました。
確認したのはデスクトップアプリのバージョン2.12.2です。
公式の一覧はこちらです。
3つのアプリの機能を比べた記事もあります。

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