GoogleのAntigravityを、はじめて使う人向けに最初の1回を通しでまとめました。
表示はすべて英語ですが、日本語で指示を出せます。
先に全体の流れです。
- プロジェクトを作る(作業するフォルダを登録する)
- やりたいことを日本語で書く
- どこで作業させるかを選ぶ(そのまま/別の作業場所)
- 出てきた計画を確認する
- 承認して進めてもらう
はじめる前に|アプリが2つあります
ここを間違えると、そもそも目的の画面にたどり着けません。
| 中身 | この記事の対象 | |
|---|---|---|
| Antigravity 2.0 | エージェントに作業させるアプリ | こちら |
| Antigravity IDE | VS Codeをもとにした開発環境 | — |
公式サイトからダウンロードすると、まず 2.0 のほうが入ります。
IDEは、アプリの右上にある「Install IDE」から別に入れます。
入れ方はこちらにまとめています。

画面の見方


| 英語表記 | 日本語では | 何をするか |
|---|---|---|
| New Conversation | 新しい会話 | 指示を出し始める |
| Conversation History | 会話履歴 | 過去のやり取りを探す |
| Scheduled Tasks | 予定タスク | 決まった時刻に実行する |
| Projects | プロジェクト | 作業するフォルダを登録する |
| Settings | 設定 | 左下の歯車アイコン。安全設定はここで行う |
中央の入力欄に、やりたいことを書きます。
日本語で書いて問題ありません。
最初の1回を通しで進める
1. プロジェクトを作る
先に、作業するフォルダを登録します。
- 左のサイドバーにあるフォルダに「+」が付いたアイコンを押す
- New Project(新しいプロジェクト)を選ぶ
- Add Folder(フォルダを追加)で、作業したいフォルダを指定する
- Create(作成)を押す
ここで指定したフォルダの中だけをエージェントが操作します。
Gitリポジトリでも、通常のフォルダでも問題ありません。
2. やりたいことを書く
入力欄に日本語で書いて、Enterを押します。
最初は小さく指示を出すのがおすすめです。
- 「このフォルダに何が入っているか説明して」
- 「READMEを日本語に直して」
- 「このページの見出しを整理して」
いきなり大きな作業を頼むと、確認する変更量が増えて判断が難しくなります。
3. どこで作業させるか選ぶ
指示を送信すると、作業する場所の選択を求められます。
| 選択肢 | どうなるか | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Local Mode (ローカル) | 登録したフォルダを直接書き換える | 小さな修正 |
| New Worktree Mode (新しいワークツリー) | 別の作業場所を作って、そこで作業する | 大きな変更、失敗しても元に戻したいとき |
迷ったらワークツリーを選ぶほうが安全です。
元のフォルダは変更されずにそのまま残ります。
意図通りにいかなければ、作成された作業場所を破棄するだけで済みます。
4. 出力された内容を確認する
Antigravityは、作業の記録を成果物として書き出します。
これをArtifactと呼びます。
| 成果物の種類 | 内容 |
|---|---|
| 実装計画 | どこをどう修正するかの案。着手前に確認できる |
| ウォークスルー | 完了後の変更点と確認手順のまとめ |
| スクリーンショット | 画面を確認した記録 |
| ブラウザの録画 | Webサイトを操作して検証した記録 |
事前と事後に可視化される点がAntigravityの特徴です。
「何を変更されたか分からないまま進む」事態を防ぐ設計になっています。
実装計画は、承認する前に必ず確認してください。
方針が想定と違っていれば、この時点で指示を出し直せます。
5. 承認して進めてもらう
計画内容に問題がなければ承認します。
設定によっては、都度の確認なしで自律実行させることも可能です。
最初のうちは、計画を確認する設定のまま進めるのが安全です。
最初に確認しておくべき設定

左下の Settings を開いて、General を確認してください。
| 英語表記 | 日本語では | 何を決めるか |
|---|---|---|
| Security Preset | 安全設定のプリセット | エージェントに許可する操作範囲 |
| Tool Permissions | ツールの権限 | ファイル操作・ターミナル・MCPの許可 |
| Artifact Review Policy | 成果物の確認方針 | 成果物の確認をユーザーに求めるかどうか |
| Network Access Rules | 通信の許可 | アクセスを許可するURL |
Security Preset の設定が最も重要です。
Full Machine(マシン全体へのアクセス)になっていると、指定した作業フォルダ外の操作も許可されます。
共有PCや重要なファイルが存在する環境では必ず確認してください。
覚えておくと便利なスラッシュコマンド
入力欄で / を入力すると候補が表示されます。
| コマンド | 動作 | 適した場面 |
|---|---|---|
/goal | 目標達成まで自律的に作業を継続する | 途中で確認を挟まず完了させたいとき |
/grill-me | 着手前にユーザーへ質問して要件を詰める | 要件や方針が固まっていないとき |
/browser | ブラウザを操作させる | 作成したWebページを確認させたいとき |
/schedule | 指定したスケジュールで実行する | 定期的な確認作業 |
非エンジニアの方には /grill-me の活用をおすすめします。
事前に質問して要件を整理してくれるため、指示が曖昧でも認識のずれを防げます。
逆に、一括で作業を任せきりにしたい場合は /goal が適しています。
主なショートカットキー
| キー | 動作 |
|---|---|
Ctrl + K | 会話履歴を切り替える |
Ctrl + P | ファイルを検索して開く |
Ctrl + / | モデルを切り替える |
Ctrl + M | 音声入力を開始する |
Ctrl + , | 設定画面を開く |
モデルと利用枠

GeminiだけでなくClaudeやGPTも選択できます。
Ctrl + / のショートカットか、入力欄のモデル名をクリックすると切り替えられます。
モデル名に表示される High・Medium・Low は、利用可能なクォータ残量の目安です。
Fast は応答速度を重視したモデルに表示されます。

クォータ残量は、モデルの提供元系統ごとに管理されています。
Geminiの枠を使い切っても、ClaudeやGPTに切り替えれば作業を継続できます。
利用枠は週単位でリセットされます。
プランごとの違い
| プラン | 利用枠の補充 | 他社モデル |
|---|---|---|
| Google AI Ultra | 最大容量。5時間ごとに補充 | 対応 |
| Google AI Pro | 大容量。週の上限まで5時間ごとに補充 | 公式記載なし |
| それ以外 | 週ごとに補充 | 公式記載なし |
どのプランであっても、Geminiモデルや基本機能は利用可能です。
予定タスクやCLI機能も、プランによる制限はありません。
ただし、実機で確認したところ公式の案内と異なる点がありました。
料金ページでは他社モデルの利用をUltraのみと案内していますが、下位プラン(Antigravity Starter Quota)でも Claude や GPT を選択できました。
2026年9月13日時点の実機における表示です。
実際の挙動はお使いの画面で確認してください。
利用枠の消費は、プロンプトの回数ではなくエージェントの作業量に応じて計算されます。
公式ドキュメントにも「エージェントが行った作業量に相関し、プロンプトごとに異なる」と明記されています。
軽い確認指示であれば多く実行でき、重いコーディング作業では消費が早くなります。
Pro・Ultraプランでは、上限超過分を有償クレジットで支払う設定も用意されています。
日本語対応の現状
プロンプトの指示とエージェントの応答は日本語で問題なく動作します。
ただし、アプリのUI表示は英語のままです。
現時点でAntigravity 2.0のUIを日本語化する設定はありません。
設定・メニュー・コマンドパレットに言語選択項目はなく、アプリ本体に日本語UI文字列は含まれていません。
Web検索で見つかる日本語化の手順は、すべてAntigravity IDE側の設定を指しています。
英語表記と日本語訳の対応は、別記事にまとめています。

非エンジニアでも活用できるか
活用可能です。
ただし意識しておくべき前提が2点あります。
- 英語UIの操作に抵抗がないこと
- 出力された実装計画を読み、提案方針の妥当性を判断できること
1つ目のUI英語に関しては、解説記事や対照表を参照すれば十分に対応できます。
実運用において重要なのは2つ目の計画確認です。
エージェントは、与えられた指示の文面通りに作業を進めます。
意図と異なる方針であっても、指摘しなければそのまま進行します。
そのため、着手前に実装計画を読んでレビューできる設計になっています。
操作に慣れるまでは /grill-me で要件を掘り下げさせ、作業範囲を細かく区切って指示してください。
また、最初のうちはワークツリーモードで実行することをおすすめします。
予期せぬ結果になっても、元のフォルダは変更されません。
コマンドおよびコマンドパレットの一覧は、別記事にまとめています。

CodexとAntigravityの記事は、ほかにもあります。




まとめ
- アプリは2種類存在する。公式サイトから標準で導入されるのは 2.0
- プロジェクト作成 → 日本語で指示 → 計画を確認 → 承認して実行
- 作業場所で迷ったらワークツリーを選ぶ。元のフォルダを変更から保護できる
/grill-meで着手前に要件を整理させると指示が的確に通る- Security Preset は作業前に必ず確認する
- Geminiに加えてClaudeやGPTも選択可能。利用枠はプロバイダ系統ごとに独立して管理される
- 指示や応答は日本語で通るが、アプリのUI表示は英語のまま
この記事の内容は2026年9月13日時点の仕様に基づいています。
公式のドキュメントはこちらです。
画面の英語表記と日本語訳の対応は、別記事にまとめています。

ほかのコーディング向けAIエージェントとの比較はこちらで解説しています。

生成AIに関する他の記事は、まとめページから確認できます。

