Premiereの更新内容は、新機能を追加した版と、不具合を修正した版を分けて確認します。
2026年10月5日(日本時間)に確認した公式リリースノートの先頭は26.5.2で、新機能の主な案内は2026年9月の26.5です。
この記事はAdobe公式資料の編集部による要約で、今回の新機能の操作、生成、速度測定、書き出しテストは実施していません。
既存の25.0〜26.3の一覧を残し、26.5系、ベータ版、OSごとの確認点を追加しました。
26.5の新機能と26.5.2の修正を分ける
| 版・時期 | 主な変更 | 利用前の確認点 |
|---|---|---|
| 26.5/2026年9月 | Paper Edit、生成メディア、オブジェクトマスクや対応メディアの拡張 | 使いたい機能の個別ヘルプと提供条件 |
| 26.5.1/2026年9月 | 生成処理とクレジット使用状況の説明を改善 | 生成前に表示される消費量 |
| 26.5.2/2026年9月 | 値の保持、ネットワーク上のプロダクション、一部Windows素材の表示不具合などを修正 | 自分の症状と素材・GPU条件が一致するか |
26.5.2のWindows向け修正には、該当形式のGPU支援がない環境で、一部のLong GOP 10-bit 4:2:2素材に緑色のフレームが現れる問題が含まれます。
出典:Adobeのリリースノート。
26.5では文字起こしからシーケンスを組むPaper Editや、マスクの滑らかさの調整、Sony FX5・ARRICORE対応などが案内されています。
NVIDIA Blackwell向けの追加対応は、MXF内のAVC/HEVC 4:2:2 10-bitデコードという条件付きで、すべてのGPUや動画形式に適用される説明ではありません。
出典:Adobeの26.5新機能一覧。
正式版の案内とベータ機能を区別する
公式ベータ版ページでは、AIアシスタントとカラーモードがベータの主な機能として掲載されています。
正式版のリリース番号だけを見て、これらを同じ条件で使えると判断しないでください。
出典:Premiereベータ版の新機能。
生成メディアツールは26.5の更新内容に掲載されていますが、個別操作ヘルプの見出しには「Beta」表記が残っています。
そのため、この記事では全アカウントで同条件の正式提供とは断定せず、利用するアプリと機能画面の表示を確認する対象として扱います。
個別ヘルプでは生成前に推定生成クレジット使用量を確認する流れが説明されており、無制限に無料で使えるという案内ではありません。
出典:生成メディアツールの操作ヘルプ。
OSとCPUの条件は使う版に合わせて確認する
26.xの公式要件では、Windowsの最低OSはWindows 11 24H2、macOSは15 Sequoiaと案内されています。
Windows on ArmはSnapdragon Xシリーズ、指定OSビルド、メモリやドライバーの条件も別に確認します。
最低要件はHD編集を想定したもので、4K編集やすべてのエフェクトが快適に動く保証ではありません。
Arm版はIntel向けプラグインと互換ではなく、公式のArm専用案内には26.0時点の形式制限も掲載されています。
この旧版の制限を26.5.2でも必ず同じとは断定せず、対象版のサポートと実素材での動作を確認してください。
旧版の例では、25.4はmacOS Montereyをサポートしないとリリースノートに記載されているため、25.xと26.xの必要環境を混同しないようにします。
出典:旧リリースのシステム更新。
25.0〜26.3の変更を作業別に振り返る
以下は既存記事の機能一覧を公式の新機能案内と照合した履歴で、現在の全機能や実測結果を網羅するものではありません。
各行の年月・版は追加時期を示し、対応機材や動作条件は公式の新機能履歴とリリースノートで確認します。
マスク・被写体の切り抜き
2026年1月のオブジェクトマスクには、その後も調整機能が追加されています。
以降のアップデートでも改良が続いています。
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| オブジェクトマスクの改善 | 2026年6月(26.3) | Adobeが処理と追跡の改善、別システムへの移動時のマスク復元を案内 |
| マスクのシャープ/スムーズモード | 2026年4月(26.2) | エッジ品質を被写体に合わせて選択可能 |
| AIによるオブジェクトマスク | 2026年1月(26.0) | 人物やオブジェクトの選択・分離・追跡を支援する機能 |
| シェイプマスクの再設計 | 2026年1月(26.0) | 長方形・楕円・ペンツールで角丸や直線制約を数値指定で調整できる |
エフェクト・トランジション
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| Shape Dissolve | 2026年6月(26.3) | シェイプ・モーション・タイミングを指定できるトランジション |
| 拡大効果 | 2026年6月(26.3) | レンズ状に画面の一部を拡大してコールアウトを作成できる |
| Film Impactのエフェクト群 | 2026年4月(26.2) | ブラー(チャンネル)、グラデーション、ノイズ、3Dスピンバックなどを追加 |
| 90以上のリアルタイムエフェクト | 2025年9月(25.5) | GPUアクセラレーション対応でリアルタイムプレビューとカスタマイズが可能 |
| 新しいアニメーションツール | 2025年9月(25.5) | テキストや素材の動きをドラッグ&ドロップで手軽に適用できる |
| マルチトランジション | 2025年8月(25.4) | 複数のクリップに対して一度に適用・編集できる |
| ビデオトランジションハンドル | 2026年1月(26.0) | クリップ上のハンドル操作でトランジションの長さを直接調整できる |
オーディオ
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| 単語別キャプション | 2026年6月(26.3) | 発話に合わせて1単語ずつ表示するキャプションを自動生成できる。ショート動画・SNS向け |
| ソースモニターの波形表示 | 2026年4月(26.2) | ソースモニターでの再生と並行してオーディオ波形を確認できる |
| グローバルオーディオミュート | 2026年4月(26.2) | クリップやトラックの設定を変更せず、シーケンス内の音声をまとめてミュート |
| 一括ブリープ・ミュート | 2025年11月(25.6) | 文字起こしテキストから不要な単語や機密箇所を指定し、まとめて消音や警告音に置換できる |
| ライブ波形編集 | 2025年8月(25.4) | 音量調整やカット操作の結果がタイムライン上の波形描画へリアルタイムに反映される |
| ダイナミック波形 | 2025年4月(25.2) | クリップの音量調整が波形表示に連動する仕様に変更(デフォルトで有効) |
素材の検索・管理
クリップ数が増加したプロジェクトの整理・検索を効率化する機能が順次追加されています。
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| シーケンスインデックス | 2026年4月(26.2) | スプレッドシート形式でシーケンス内のアセットを一覧表示・検索・フィルターできる |
| 再リンクの高速化 | 2026年4月(26.2) | 複数ドライブを自動走査してオフラインメディアを検索し、一括で再接続できる |
| 検索パネルのマーカー対応 | 2026年4月(26.2) | マーカー名・コメント・カラーを条件にして対象マーカーを検索できる |
| Media Intelligence | 2025年11月(25.6)/2025年4月(25.2) | 映像・文字起こし・メタデータを横断検索。音の種類や音声内容を手がかりにした素材検索にも対応 |
| 検索パネルの高度なフィルタ | 2025年6月(25.3) | 詳細なメタデータ条件を指定して検索結果を柔軟に絞り込める |
| シーケンスタブのラベルカラー | 2025年6月(25.3) | タイムラインパネルのシーケンスタブにラベルカラーを設定して視覚的に識別できる |
書き出し・カラー・Content Credentials
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| Content Credentials | 2026年4月(26.2)/2025年4月(25.2) | 生成AIに関する設定や接続したアカウントなどのContent Credentialsを書き出しに付与 |
| カラーマネジメントの向上 | 2025年4月(25.2) | 広色域や各社Log素材のカラーマネジメント設定および書き出し管理が容易に改善 |
| DNxHR/DNxHD・PNGのデータ範囲改善 | 2025年6月(25.3) | スーパーホワイトとサブブラックの階調を保持。CICPメタデータに対応 |
| キャプションの翻訳 | 2025年4月(25.2) | 文字起こしテキストから多言語の字幕キャプションを自動翻訳・生成できる |
| グラフィックの環境設定 | 2025年8月(25.4) | 環境設定から字幕やキャプションのデフォルトフォントをあらかじめ指定できる |
カメラ・RAW対応
近年のアップデートではシネマカメラや新フォーマットのネイティブ対応が順次拡張されています。
使用中の撮影機材や収録コーデックが含まれているかバージョンごとに確認してください。
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| Sony BURANO V3 | 2026年6月(26.3) | フルフレームアナモルフィック5.8KやSuper 35クロップ3.8K、最大120fpsの収録形式に対応 |
| Canon Cinema RAW Light(4機種追加) | 2026年6月(26.3) | EOS C50、EOS R6 Mark III、EOS R6 V、EOS C400のCinema RAW Lightに対応 |
| Nikon N-RAW | 2025年11月(25.6) | トランスコード作業を挟まずネイティブにタイムラインへ読み込んで編集可能 |
| ARRIRAW HDE | 2025年8月(25.4) | Adobeは元の約60%のファイルサイズとなるARRIRAW HDEのデコード対応を案内 |
| Canon EOS C80 | 2024年10月(25.0) | EOS C80で収録されたフッテージのネイティブ読み込みに対応 |
| Canon Cinema RAW Lightのハードウェアアクセラレーション | 2025年8月(25.4)/2025年4月(25.2) | Appleシリコンは25.2、Windowsは25.4でハードウェアアクセラレーション対応を案内 |
パフォーマンス
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| タイムライン再生の改善 | 2025年8月(25.4) | Adobeがタイムラインの応答性改善を案内(本記事では未測定) |
| NVIDIA Blackwell GPUのサポート | 2025年6月(25.3) | 10bit 4:2:2メディアのデコードにおけるハードウェアアクセラレーションに対応 |
| H.264パフォーマンスの向上 | 2024年12月(25.1) | AdobeはH.264の性能向上をAppleシリコン最大4倍、Windows最大2倍と案内(当サイトの実測ではない) |
| Windows ARMネイティブ対応 | 2026年1月(26.0) | Windows ARM64向けネイティブ対応を案内(機材・プラグイン・形式の制限は別途確認) |
| MKV(H.264/AAC)の読み込み | 2025年4月(25.2) | H.264/AACを含むMKVの読み込み対応(すべてのMKV内コーデックの保証ではない) |
連携・その他
| 機能 | リリース | 内容 |
|---|---|---|
| Fireflyボードからシーケンス自動作成 | 2026年6月(26.3) | Web版Fireflyボード上で選択した順序どおりに並んだ編集可能シーケンスとして直接読み込める |
| Fireflyボードからメディア送信 | 2026年1月(26.0)/2025年11月(25.6) | Fireflyボードで生成した画像や動画を直接Premiereのプロジェクトへ転送できる |
| Adobe Stockの統合 | 2025年11月(25.6) | ブラウザを介さずPremiereのUI内から直接素材の検索・ライセンス取得・読み込みまで完結できる |
| Frame.ioパネル | 2025年11月(25.6) | 刷新されたFrame.io V4環境に接続し、クラウド上のアセット管理やレビューを直接行える |
| iPhone版からデスクトップへ送信 | 2025年11月(25.6) | iPhone版Premiereで下編集したプロジェクトをデスクトップ版へ引き継ぎ、シームレスに本編集を行える |
| 生成拡張 | 2025年4月(25.2) | 生成AIでクリップの先頭や末尾にフレームを追加する機能 |
| プロパティパネル | 2024年10月(25.0) | 選択中のクリップやツールに応じた主要設定やコンテキスト操作項目が集約表示される |
| 新しいデザイン | 2024年10月(25.0) | ダーク2種・ライト・ハイコントラストの4モードから作業環境に合わせてUIテーマを選択可能 |
| 新規プロジェクト作成ダイアログ | 2024年10月(25.0) | テンプレートや初期シーケンス設定、保存先を1つの画面でまとめて構成できる |
試す機能は現在の作業から決める
切り抜きならオブジェクトマスク、音声編集なら波形、素材管理なら検索やシーケンスインデックスを確認対象にできます。
これは編集部が提案する試す順番で、ワンクリックで作業が完了することや、一定の時短効果を保証するものではありません。
H.264の最大倍率はAdobeの発表値で、書き出し時間が必ず同じ倍率で短くなるとは判断できません。
本番とは別の短い素材とプロジェクトで、読み込み・必要な機能・保存・書き出しまで確かめ、OS、アプリの版、素材形式と結果を記録してください。
個別の詳しい操作手順は動画編集の使い方まとめをご覧ください。
公式資料の最終確認日は2026年10月5日(日本時間)で、アプリ上の提供状況と実際の性能は未検証です。
Premiere Proの操作は、ほかにも書いています。




