ASMRを収録したいけど専用機材高い!
という方向けに、無料で音声編集からささやき声を加工してみました。
本記事ではささやき声で疑似バイノーラルする方法を紹介します。
恋声でボイチェンしてささやき声用の音声を収録
恋声でボイスチェンジして、ささやき気味「今日もお疲れ様!」というセリフでボイスを収録しました。
— すいみん💤デザイナー (@cg_method) May 16, 2019
ささやき声にするためのベースの素材大事です。
細かいところは下記の記事を参考にしてください。
Audacityで音声のノイズをクリーンナップ
音声のノイズをきれいにします。
ノイズの除去方法
まず、恋声のノイズがひどいのでノイズ除去します。
エフェクト>ノイズの低減
音声をステレオ変換
ステレオにして片耳(左側)だけ無音にします。
睡井眠子が右側から囁いてくれるイメージ!
まず同じボイスデータを2回読み込みますで、▼からステレオトラックの作成でステレオに変換
次に▼からステレオトラックの分離を選んで、下側(左側)のを全て選択してDelete
右耳に囁いてくれる感じになります!
これでベースの完成です
Reaperで音声を加工する方法
普段ボイチェンにつかっているReaperですが、(無料の)音声加工ソフトとしても非常に優秀なのでこちらで編集します。
Reaperでコンプレッサーでエフェクト調整
音量を押しつぶす役割のコンプレッサーを使用したのでプラグインを入れます。
FXボタンを押して、Dynamics>VST:ReaCompを選択
下記のような設定にしました。
- スレッショルド:-20
- アタック:12
- リリース:40
- レシオ:8
- ニー 24
Reaperでのイコライザーの調整
FXボタンを押して、Dynamics>VST:ReaEQを選択
Bandを設定して下記の値を強調
- 400hz:2
- 500hz:3
- 600hz:12
あとは再生を繰り返して、調整するだけです。(今回は上記の値です)
最後にファイル>トラック別に書き出しで音声データを出力します。
以上で疑似バイノーラルのささやき声が完成です。
[おまけ]ボイロの声をささやき声に変換するツールを作りましたβのツール
以前ボイチェンしてとった声をウィスパーボイスに変換してみました。
音声データをモノラルに変換
Audacityで音声データを読み込み
ファイル>書き出し>wav モノラル(16bit)
このままのデータだと変換に適さないデータなので、下記のフリーソフトで更に変換します。
モノラル化(左右音声合成)
Waveいろいろ変換器というフリーソフトを入手。
モノラル化(左右音声合成)にチェックを入れて変換
これで音声データの準備は完了です。
ささやき声に変換
下記のボイロの声をささやき声に変換するツールを作りましたβのソフトをダウンロード
解凍後、同じ階層に音声データを格納
メモ帳に下記のコマンドを入力して.batで保存(change_voice.bat)
cd C:Users\ユーザー名\Desktop\wsasayaki
wsasayaki 変換前データ.wav 変換後データ.wav
pause
batをクリックして実行
以上で変換されます。音声データの形式が少しでも違うとエラーを吐くので注意
ささやき声に変換することをいろいろ試したのですが、これが一番近い結果でした、欲をいうと微調整できたら良かったのですがとりあえず。
ささやき声を加工して疑似バイノーラルする方法まとめ
なんかささやき声つくりたいなーと目標をもっていろいろ調べつつ、コンプをつかった音声加工たどり着きました。
結構沼な気がします。
あとReaperが本当に優秀です、複数トラック書き出しも自動でした。