本記事では「カスタムパラメーター&Live2Dのアニメーション(モーション)の設定方法まとめ」を紹介します!
カスタムパラメータを把握することでFaceRig+Live2Dの表現できることの全容が見えてきます!
FaceRig + Live2Dの特定のモーションやパラメーターを使用する方法
アバター設定で「カスタム動作を有効にしてください」にチェックを入れるとキーボードで特定のモーションやパラメーターを表示することができます。
(※ちなみにFaceRigの設定がデフォルトに戻るとカスタムキーの設定がOFFになるので注意!再度ONにしましょう)
ただ無限に設定できるわけではないので、上限を知った上で制作することをおすすめします。
※今回はLive2Dモデルを基準にしています。
FaceRig + Live2Dのモデルデータの格納場所について
FaceRigのサンプルモデルのデータは
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\FaceRig\Mod\VP\PC_Common\Objects\
にあります。
モデルの名前でフォルダが別れているのでその中の、例えばshizukuならcc_shizuku.cfgというデータをメモ帳で開くと設定の記述がされているのでわかりやすいと思います。
公式のドキュメントはこちら
FaceRig + Live2Dのモーション(アニメーション)データについて
- 最大で6モーション割り当てることができます。
- 設定できるキーは(Q,W,E,R,T,Y)でそれぞれ123456と番号で指定する
- モーション時、アニメーションに含まれていないカスタムパラメーターの表示は反映されない。
- モーションが終わった際、最後のポーズの状態になります。
FaceRig+Live2Dのモーションのキー割り当て(キーバインド)
set_special_action_anim キャラ名 'モーション名.mtn' キー番号
記述例
set_special_action_anim shizuku 'idle_01.mtn' 1
set_special_action_anim shizuku 'pinchOut03.mtn' 2
set_special_action_anim shizuku 'pinchOut01.mtn' 3
set_special_action_anim shizuku 'pinchIn03.mtn' 4
set_special_action_anim shizuku 'shake02.mtn' 5
set_special_action_anim shizuku 'tapBody02.mtn' 6
FaceRig + Live2Dのカスタムパラメーターについて
- 最大で8パラメータ割り当てることができます。
- 設定できるキーは(Z,X,C,V)とShift +(Z,X,C,V)
でそれぞれ12345678と番号で指定する
FaceRig + Live2Dのカスタムパラメーターの設定方法
set_special_pose_param キャラ名 'PARAM_パラメータ名' 最小値 最大値 キー番号
記述例
set_special_pose_param wanko 'PARAM_BOWL_LID' 50 -10 1
set_special_pose_param wanko 'PARAM_BOWL_SWING' 0 1 2
set_special_pose_param wanko 'PARAM_EAR_L' 0 1 4
set_special_pose_param wanko 'PARAM_EAR_R' 0 -1 3
※自作のモーション再生時はこのパラメーターは非表示になり、モーション終了後に再度表示されます。
腕のパラメーターの設定
設定すると腕(肩 / 肘)が動くようになります。
肩のパラメータの設定方法
set_arm_l_param キャラ名 最小値 最大値 初期値
記述例
set_arm_l_param chitose 'PARAM_ARM_L_A' -10 10 0
set_arm_r_param chitose 'PARAM_ARM_R_B' -10 10 0
肘のパラメータの設定方法
set_hand_l_param キャラ名 最小値 最大値 初期値
記述例
set_hand_l_param chitose 'PARAM_HAND_L_A' -10 10 0
set_hand_r_param chitose 'PARAM_HAND_R_B' -10 10 0
カメラ位置の設定(初期アバター位置の設定)
指定してないと全身写ってしまうので、バストアップで移したい時はカメラ位置を設定してやります。
set_cam_pos キャラ名 左右位置 上下位置 表示倍率
記述例
set_cam_pos shizuku 0.0 0.15 2.5
アイドリングの設定
待機モーションをループで再生できます
jsonの場合(3系)
motions>idle.motion3.json
set_idle_anim neko 'idle'
という感じで拡張子なしでもOK
mtnの場合(2系)
set_idle_anim キャラ名 '.mtn'
記述例
set_idle_anim tororo '00_idle.mtn'
舌出しの設定
舌(PARAM_TONGUE)のIDのパラメータがあるとA,S,Dいずれかのキーを押している間、アニメーション再生(0-1)できます。
参考;サンプルの猫(tororo / hijiki)
パーツの透明度の切り替え設定
複数の同じ部位のパーツがある場合、下記のような記述で表示・非表示(透明度)の設定ができます。
記述例
set_part_opacity hijiki 'PARTS_01_ARM_L' 0
set_part_opacity hijiki 'PARTS_01_ARM_R' 0
set_part_opacity hijiki 'PARTS_01_ARM_L_02' 1
set_part_opacity hijiki 'PARTS_01_ARM_R_02' 1
FaceRig + Live2Dの物理演算の設定
重力設定
基本は0 -1でOK
cubism30_set_gravity 左右 上下
cubism30_set_gravity neko 0 -1
風の設定
風のON/OFF
cubism30_enable_wind true/false
cubism30_enable_wind neko true
風の向きと強さの設定
0から6まで入力できる。
cubism30_set_wind_optons 左右 上下 強度
cubism30_set_wind_optons neko 0 0 0
[おまけ] FaceRig + Live2DアニメーションのFPSを変更する方法
もしアニメーション再生スピートを調整したい場合は、以下の通りにすると変更できます。
アニメーションファイル(chitose_handwave.mtn)をメモ帳で開き、$fps=30の記述を変更します。
検証したデータ(chitose)
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\FaceRig\Mod\VP\PC_Common\Objects\chitose\motions\chitose_handwave.mtn
FPSの指定できる範囲は数字を変えてみます。
- $fps=6(すごくゆっくり)
- $fps=120(超早い)
下記のGIFでは.mtnの中身を$fps=30から$fps=24に変更しています。
カスタムパラメーター&Live2Dのアニメーション(モーション)の設定方法まとめ
自作のモーションやパラメーターを切り替える数が意外と少ないので調べて良かったです。
ただし演技中に適切なタイミングで切り替えるのは大変なので、このくらいが良いのかもしれません。
カスタムパラメータを把握した上で感情表現を設定する場合は下記の記事が参考になります。
カスタムパラメータを把握した上でFaceRigに設定する方法は下記の記事が参考になります。