Photoshop用のPCを選ぶとき、まず確保すべきはメモリです。
そして意外に効くのが、スクラッチディスクという一時ファイルの置き場所です。
結論を先に書きます。
メモリ32GB、高速なSSD、VRAM 4GB以上のGPU。
この3つを押さえれば、多くの作業で困りません。
① メモリ|足りないと一気に遅くなる
Photoshopはメモリを多く使います。
大きなキャンバス、レイヤーの積み重ね、ヒストリー(作業履歴)がすべてメモリを消費します。
| メモリ | できること | 評価 |
|---|---|---|
| 8GB | Adobeが示す最低ライン | 実務では厳しい |
| 16GB | 推奨ライン。一般的な写真編集 | 足りるが余裕はない |
| 32GB | 大きなファイル、レイヤー多用 | 理想ライン |
メモリが足りなくなると、Photoshopは作業データをストレージに逃がします。
これがスクラッチディスクの仕組みで、そこから動作速度はストレージの速さまで落ちます。
② スクラッチディスク|Photoshop特有の落とし穴
スクラッチディスクは、メモリからあふれた分を一時的に置く場所です。
初期設定ではOSと同じドライブになっていることが多く、そこが遅いと作業全体が遅くなります。
対策は2つです。
- 高速なSSDを使う。
HDDに設定されていると、動作が極端に遅くなります - OSとは別のドライブを割り当てる。
読み書きの競合を避けられます
空き容量は100GB程度を見ておくと安心です。
大きなファイルを扱うと、一時ファイルはかなりの容量になります。
設定を見直すだけで改善する場合があるので、まずここを確認してください。
③ GPU|2026年版は必須になった
以前のPhotoshopは「GPUがなくても動く」ソフトでしたが、状況が変わりました。
生成AI機能をPC上で処理するため、VRAM 4GB以上が必要になっています。
GPUを積んでいない環境では、次のような影響が出ます。
- 生成AI(生成塗りつぶしなど)が使えない、または極端に遅い
- ゆがみツールやぼかしギャラリーが使えない、または重い
- 自動での背景削除が遅くなる
ただし必要なのはVRAM 4GB以上であって、ハイエンドGPUではありません。
RTX 5060クラスがあれば十分で、そこに予算を寄せる必要はありません。
④ CPU|コア数より単体性能
Photoshopの多くの処理は、コア数をフルに活かす作りではありません。
コア数を増やすより、1コアあたりの速さのほうが効きます。
目安は8コアクラスで、そのうえでクロックの高いものを選んでください。
16コアや24コアのCPUを選んでも、Photoshop単体では活かしきれません。
予算配分の考え方
| 配分A(GPU重視) | 配分B(メモリ重視・推奨) | |
|---|---|---|
| メモリ | 16GB | 32GB |
| GPU | 上位モデル | VRAM 8GBクラス |
| ストレージ | SSD 512GB×1 | SSD 1TB+スクラッチ用 |
| 結果 | 生成AIは速いが作業中に詰まる | 大きなファイルでも止まらない |
Photoshopではメモリとストレージに寄せるほうが、体感が良くなります。
おすすめの構成
約18.8万円:RTX 5060+メモリ32GB|バランス型
メモリ32GB、SSD 1TB、VRAM 8GBを確保した構成です。
生成AIを含めた最近の機能も問題なく動きます。
約19.6万円:Core Ultra 7 265|内蔵GPUで足りるなら
メモリ32GBとSSD 1TBを押さえた構成です。
生成AIを頻繁に使わないなら、内蔵GPUでも基本的な編集はこなせます。
約24.3万円:Core Ultra 7 265K|3年保証つき
同じCore Ultra 7でも性能が一段上がり、3年間の保証が付きます。
長く使う前提なら安心材料になります。
約26万円:Acer Swift Air 16|持ち歩くなら
メモリ32GBとSSD 1TBを確保した16インチのノートPCです。
ノートPCはメモリを増設できない機種が多いので、購入時に32GBを選んでください。
Photoshopのほかの操作は、まとめからご覧いただけます。

まとめ:見るべき順番
- メモリ32GB。
足りないと一気に遅くなります - スクラッチディスクの設定を確認。
費用をかけずに改善する可能性があります - VRAM 4GB以上のGPU。
生成AI機能に必要です - CPUは8コアクラス。
コア数より単体性能が効きます
※本記事に掲載した価格・仕様は2026年9月3日時点の調査に基づきます。
最終調査日:2026年9月3日。
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