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Illustrator│リッチブラックと特色スウォッチの作り方|K100が透けるとき

印刷用のデータでは、黒をK100だけにするか、CMYKを混ぜたリッチブラックにするかで迷うことがあります。

特色を使うときの、スウォッチの作り方も、あわせて公式ヘルプで確認しました。

  • プロセスカラーは、CMYKの混色。新規スウォッチは、既定でプロセスカラー
  • 特色スウォッチは、すべてグローバルになる
  • K100のオーバープリントでは、下の色が透けることがある。そのときは、4色ブラック(リッチブラック)を使う
  • ブラックに加える各色の比率は、公式が「印刷会社に問い合わせてください」と書いている

Illustratorの画面での再現は含まず、Adobe公式ヘルプ(日本語版)の記載(2026年9月30日に確認)に基づきます。

バージョンによって、画面や項目名が変わることがあります。

目次

リッチブラックが必要になる場面

公式のオーバープリントの説明では、K100をオーバープリントにすると、下の色が透けて見えることがあります。

その場合は、4色ブラック(リッチブラック)を使うと書かれています。

編集 > カラーを編集 > オーバープリントブラック、や、プリントダイアログの「オーバープリントブラック」でも、黒の扱いを変えられます。

具体的なCMYKの数値は、公式には書かれていません。

インキの総量や、用紙、印刷方式で最適値が変わるため、公式は、出力センターや印刷会社に確認するよう案内しています。

特色スウォッチを作る

  1. スウォッチパネルで、Ctrl(Macは Command)を押しながら「新規スウォッチ」を押す。パネルメニューの「新規スウォッチ」でもよい
  2. スウォッチ名を付ける
  3. カラータイプを「特色」にする
  4. 必要な色の値を決めて、OKを押す

ダイアログの項目は、スウォッチ名、カラータイプ、グローバルです。

スウォッチライブラリから選ぶ

スウォッチパネルの「詳細オプション」から、「スウォッチライブラリを開く」を選びます。

「スウォッチライブラリメニュー」のボタンからも、開けます。

旧版のヘルプでは、ライブラリとして、HKS、TRUMATCH、FOCOLTONE、DIC、TOYOが挙げられています。

AdobeのPantone Color Booksの案内では、2022年8月から段階的に終了し、2023年10月のリリースでIllustratorから全Pantone Color Booksを削除したと説明しています。新たに色見本へアクセスする手順としてPantone Connectとライセンスが案内されています。旧版の一覧と現在の環境で選べる色見本は一致するとは限りません。

お使いの環境での表示と、指定色を使用する方法を先に確認してください。ここでは有料サービスを契約せず、特定のライブラリーが現在入っているとは断定しません。

特色をプロセスカラーに変換する

  • すべて変換:ファイルまたはプリントの「色分解」で、「すべての特色をプロセスカラーに変換」
  • インキ単位:「インキオプション」で、特色のアイコンをクリック
  • 特色やグローバルスウォッチを削除すると、オブジェクトは、対応する非グローバルのプロセスカラーになる

確認の方法

ウィンドウ > 分版プレビューで、版ごとの見え方を確かめられます。

オーバープリントプレビューと、併用します。

小さい黒文字や細線は、入稿先がK100を指定しているか確認します。色付きの文字や特色の指定まで一律に黒へ変える必要はありません。

レジストレーションのスウォッチを文字に使うと、色分解で、すべての版に出てしまいます。

印刷所への入稿条件は、会社ごとに違うので、最終的な数値は、入稿先で確かめてください。

まとめ

  • K100のオーバープリントで下が透けるときは、リッチブラックを使う
  • CMYKの比率は、公式は数値を示していない。印刷会社に確認する
  • 特色は、スウォッチの「カラータイプ」で作る
  • 分版プレビューで、版を確かめる

参考:Adobe ヘルプ「スウォッチについて」「オーバープリント」「色分解のプリント」(2026年9月30日確認)。

黒を選ぶ前に入稿先へ確認する値

対象確認項目
小さい黒文字・細線K100の指定、オーバープリントの扱い。4色にすると版ずれの影響を受けるため一律にリッチブラックにしない。
広い黒ベタ指定CMYK値、総インキ量の上限、用紙・印刷方式。全色100%を汎用の黒として使わない。
特色指定色名と版数、スウォッチのカラータイプ、CMYKへ変換するか。見た目が似た色だけでは同じ版とは限らない。

総インキ量の例として、C60・M40・Y40・K100なら合計240%です。この数値は加算の学習例であり、推奨の配合や上限ではありません。指定のプロファイルや出力条件に合わせて判断します。特色をプロセスへ変換した場合は、作業用コピーと出力PDFの版数を比較します。

参考:AdobeのPantone Color Booksとオーバープリント。黒の重なりはオーバープリントの確認、入稿条件は入稿前チェックへ進んでください。現行のライブラリー表示と最終PDFの実機比較は未完了です。

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