OpenCodeは、オープンソースのAIコーディングエージェントです。
Claude CodeやCodexと同じように、ターミナルからコードを読ませて、ファイルの作成やコマンドの実行まで任せられます。
違いは、使うAIのモデルを、自分で選んでつなぎ替えられることです。
- OpenCode自体は無料(MITライセンス)で、料金はつなぐモデルによって決まる
- 2026年10月20日時点では、ログインしなくても期間限定の無料モデルを選べた
- Claude Pro・Maxの契約でのログインは、Anthropicが禁止しているため使えない
- 初期設定では、ファイルの変更やコマンドの実行を確認なしで行うので、最初に権限を絞る
この記事は、2026年10月20日にWindows 11でOpenCode 1.19.3を動かし、公式ドキュメントと照らして書いています。
OpenCodeとは
OpenCodeは、anomalycoが開発しているAIコーディングエージェントで、ソースコードはGitHubでMITライセンスで公開されています。
ターミナルの画面(TUI)のほか、デスクトップアプリやエディターの拡張からも使えます。
Claude CodeならClaude、CodexならOpenAIのモデルを使いますが、OpenCodeは75以上の接続先から、使うモデルを選べます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発元 | anomalyco(GitHub:anomalyco/opencode) |
| ライセンス | MIT |
| 安定版 | 1.19.3(2026年10月16日) |
| 使い方 | ターミナル(TUI)・デスクトップアプリ・IDE拡張 |
| 使えるモデル | OpenCodeの公式サービス、各社のAPIキー、ChatGPT Plusなどの契約、手元のローカルLLM |
OpenCode 2という次の版も別のパッケージで公開されていますが、OpenCode 1と同じopencodeコマンドを使うため、両方を同時には入れられません。
この記事は、安定版のOpenCode 1について書いています。
OpenCodeのメリットとデメリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| ソフトが無料 | MITライセンスのオープンソースで、OpenCode自体に料金はかからない |
| モデルを選べる | 75以上の接続先から、作業に合ったモデルをつなぎ替えられる |
| 無料で試せる | 期間限定の無料モデルなら、ログインなしで使えた(2026年10月20日時点) |
| 手持ちの契約やPCを使える | ChatGPT Plus・GitHub Copilotの契約や、ローカルLLMでも動く |
| 計画だけ立てさせられる | Planモードなら、編集とコマンドの実行を毎回確認してから進める |
| デメリット | 内容 |
|---|---|
| 初期設定の権限がゆるい | 何も設定しなければ、ファイルの変更もコマンドの実行も確認なしで行う |
| Claudeの契約で使えない | Claude Pro・Maxでのログインは、Anthropicが禁止している |
| 無料モデルは入れ替わる | 期間限定で、入力した内容が改善に使われるモデルもある |
| モデルに合わせた調整が薄い | Claude CodeやCodexは自社のモデルに合わせて作り込まれていて、同じモデルでも結果が同じとは限らない |
| Windowsは手間が増える | 公式はWSLでの利用を勧めている |
料金:OpenCodeは無料、モデル代は接続先しだい
OpenCodeに払う料金はありません。
かかるのは、つないだモデルの利用料です。
| つなぎ方 | 料金 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 無料モデル(期間限定) | 0円 | まず試したい人 |
| OpenCodeの従量課金(Console) | 使った分だけ。クレジットを前払い | いろいろなモデルを1つの窓口で使いたい人 |
| OpenCode Go | 月10ドル、Go Plusは月40ドル | オープンなモデルを定額で使いたい人 |
| 各社のAPIキー | 各社の従量課金 | DeepSeekやOpenAIのAPIをすでに使っている人 |
| ChatGPT Plus・GitHub Copilot・GitLab Duo | その契約の範囲 | これらの契約を持っている人 |
| ローカルLLM(Ollama・LM Studioなど) | PCと電気代だけ | データを外に出したくない人 |
OpenCode Goの利用枠は月額のドル建てで決まり、5時間で月の20%、1週間で50%までという区切りがあります。
無料モデルは期間限定で、入れ替わります。
Claude Pro・Maxの契約では使えない
OpenCodeの接続先にAnthropicはありますが、使えるのはAPIキーで払う形です。
公式ドキュメントには、Claude Pro・Maxの契約でOpenCodeを使うプラグインがあるものの、Anthropicがこれを明確に禁止していると書かれています。
以前の版には、そのプラグインが同梱されていましたが、1.3.0からは外されています。
ChatGPT Plus・GitHub Copilot・GitLab Duoの契約は、追加の設定なしで使えると案内されています。
関連記事:Claude Codeのログイン方法の違い|サブスクとAPIキー
インストール
公式は、Windowsでは、WSL(Windows上のLinux)で使うことを勧めています。
ファイルの読み書きが速く、OpenCodeが使う道具との相性がよいためです。
| 環境 | 入れ方 |
|---|---|
| Mac・Linux・WSL | <code>curl -fsSL https://opencode.ai/install | bash</code> |
| Node.jsがある環境 | <code>npm install -g opencode-ai</code> |
| Windows(Chocolatey) | <code>choco install opencode</code> |
| Windows(Scoop) | <code>scoop install opencode</code> |
| Mac(Homebrew) | <code>brew install anomalyco/tap/opencode</code> |
入れずに試すだけなら、npxで一時的に動かせます。
npx -y opencode-ai@1.19.3 --versionこのコマンドで1.19.3と表示されれば動いています。
無料モデルで実際に動かしてみた
ログインせずに、どのモデルを選べるかを確かめました。
npx -y opencode-ai@1.19.3 models opencode表示されたのは、名前の最後がfreeのモデルを中心とした12個でした。
opencode/big-pickle
opencode/deepseek-v4.1-flash-free
opencode/glm-5.3-flash-free
opencode/nemotron-3-ultra-free
(ほか8個)この中から、DeepSeek V4.1 Flash Freeを使って、練習用のフォルダで小さな作業を頼みました。
フォルダには、品名・数量・単価の3列のCSVだけを置いています。
npx -y opencode-ai@1.19.3 run -m opencode/deepseek-v4.1-flash-free "このフォルダの sales.csv を読んで、品名ごとの金額(数量×単価)と合計を計算する Python スクリプト total.py を作り、実行して結果を見せてください。"OpenCodeは、ファイルを探して読み、total.pyを作って実行しました。
最初の実行では、Windowsのコンソールで日本語が文字化けしました。
OpenCodeはそれに気づき、出力をUTF-8にする1行を足して、もう一度実行しました。
りんご: 360円
みかん: 400円
バナナ: 300円
合計: 1,060円頼んでから終わるまでは、約35秒でした。
使った量は、opencode statsで確かめられます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| メッセージ数 | 8 |
| 入力トークン | 21.0K |
| 出力トークン | 587 |
| キャッシュから読んだトークン | 61.4K |
| 使った道具 | コマンド実行4回、ファイル検索・読み込み・作成・編集が各1回 |
| 費用 | 0.00ドル |
この作業では、ファイルの作成もコマンドの実行も、確認を求められずに進みました。
理由は、次の権限の初期設定にあります。
最初に必ず見る:権限の初期設定
公式ドキュメントでは、OpenCodeの権限は、何も設定しなければ「許可」から始まると書かれています。
| 操作 | 初期設定 |
|---|---|
| ファイルの読み込み | 許可(ただし .env ファイルは拒否) |
| ファイルの編集・コマンドの実行など | 許可 |
| 作業フォルダの外への操作 | 確認 |
| 同じ失敗を繰り返すとき | 確認 |
Claude Codeのように、最初は毎回確認を求める作りではありません。
大事なフォルダで使う前に、プロジェクトのopencode.jsonで、編集とコマンドの実行を「確認」にしておくと安心です。
{
"$schema": "https://opencode.ai/config.json",
"permission": {
"edit": "ask",
"bash": "ask"
}
}確認なしで任せたいときだけ、起動時に--autoを付けます。
この場合も、設定で「拒否」にした操作は止まります。
BuildとPlan:2つの作業モード
OpenCodeには、最初から2つの作業モードがあり、Tabキーで切り替えます。
| モード | 動き | 使いどころ |
|---|---|---|
| Build(初期設定) | すべての道具を使い、ファイルの変更やコマンドの実行まで行う | 実際に作業を進めるとき |
| Plan | ファイルの編集とコマンドの実行は、毎回確認を求める | コードを読ませて、計画や提案だけ出させたいとき |
初めてのプロジェクトでは、Planで方針を出させてから、Buildに切り替えると失敗を減らせます。
最初の設定の流れ
- 作業するフォルダで <code>opencode</code> を起動する
- <code>/connect</code> で接続先を選び、APIキーなどを入れる(無料モデルだけなら不要)
- <code>/models</code> で使うモデルを選ぶ
- <code>/init</code> でプロジェクトを読ませ、AGENTS.mdを作らせる
- Tabキーでモードを確かめてから、頼みたいことを入力する
AGENTS.mdは、プロジェクトの構成や決まりをOpenCodeに伝えるファイルです。
公式は、このファイルをGitに入れて共有することを勧めています。
関連記事:CodexのAGENTS.mdの書き方と読み込まれる場所
無料モデルには2種類ある
無料モデルは、大きく2つに分かれます。
| 種類 | 例 | データの扱い(公式の記載) |
|---|---|---|
| 各社の試験場として出しているモデル | Big Pickle・LL Alpha Free(名前を伏せた「ステルスモデル」)、MiMo系・Nemotron系のFree、Preview版 | 無料の期間中に、開発元が意見を集めてモデルを改善している。入力が改善に使われることがある |
| 公開済みのモデルの期間限定の無料版 | DeepSeek V4.1 Flash Free・GLM-5.3-Flash Free | 保存せず、学習にも使わない |
NVIDIAのNemotron系は試用のみで、個人情報や機密を入れないよう案内されています。
仕事のコードや顧客の情報を扱うときは、データを保存しないモデルか、有料の接続先を選びます。
名前を伏せたモデルは、個人の練習で試すくらいに分けておくと安心です。
無料で選べるモデルの一覧は変わるので、使う前にもう一度確かめてください。
Claude Code・Codexとの違い
| 項目 | OpenCode | Claude Code | Codex |
|---|---|---|---|
| ソフトの料金 | 無料(オープンソース) | 契約またはAPIキー | ChatGPTの契約またはAPIキー |
| 使えるモデル | 多くの会社のモデルとローカルLLMから選ぶ | Claude | OpenAIのモデル |
| 権限の初期設定 | ほとんど許可 | 確認を求める | サンドボックスで制限 |
| 無料で試す | 期間限定の無料モデルあり | — | 条件付きでFree・Goにも案内あり |
性能はモデルで決まるので、OpenCodeに高性能なモデルをつなげば、同じくらいの作業ができます。
一方で、Claude CodeやCodexは、自社のモデルに合わせて道具の使い方を調整しています。
同じモデルでも、使い勝手や結果が同じになるとは限りません。
関連記事:Codex・Antigravity・Claude Codeの機能を比較
Claude Code・Codexよりお得になるのはどんなとき?
お得かどうかは、使う量よりも、どのくらいの賢さのモデルが要るかで分かれます。
OpenCode Goは、月額料金より多くのモデル代を使える作りになっています。
| プラン | 月額 | DeepSeek V4.1 Flashで使える額(月) | GPT 6 Luna・Claude Haiku 5.5で使える額(月) |
|---|---|---|---|
| Go | 10ドル | 80ドル分 | 15ドル分 |
| Go Plus | 40ドル | 160ドル分 | 60ドル分 |
ただし、5時間で月の20%まで、1週間で50%までという区切りもあります。
DeepSeekのAPIの公式料金で、使い方ごとの月額を試算すると次のとおりです。
| 使い方(1日に使う量の仮定) | DeepSeekのAPIに直接払う | OpenCode Go |
|---|---|---|
| プログラミング支援で毎日使う(入力1,000万トークン・うち9割はキャッシュ、出力30万) | 月約21ドル | Go(月10ドル)の枠に収まる |
| エージェントを長時間回す(入力5,000万・うち95%はキャッシュ、出力150万) | 月約85ドル | Go Plus(月40ドル)の枠に収まる |
一方で、Goに入っているのは比較的安いモデルで、OpusやGPT-6 Solのような最上位のモデルは含まれていません。
最上位のモデルをOpenCodeで使うには、APIの従量課金になり、たくさん使うとClaude MaxやChatGPT Proの定額より高くつきます。
ChatGPT Plusの契約はOpenCodeでも使えますが、料金はCodexで使うのと同じです。
| 作業 | お得な使い方 |
|---|---|
| ファイルの一括処理・定型の修正など、量が多く単純な作業 | OpenCodeと安いモデル(Goなど) |
| 設計・文章の仕上げなど、品質が大事な作業 | Claude Code・Codexの定額で最上位のモデル |
両方を使い分け、判断と仕上げは定額の契約で、量の多い下作業はOpenCodeの安いモデルに回すのが、費用を抑えやすい組み合わせです。
OpenCodeは何で収益を得ているのか
ソフトが無料なのに続けられるのは、公式ドキュメントを見る限り、次の有料サービスがあるためです。
| サービス | 中身 | 収益の形 |
|---|---|---|
| OpenCode Go | 月10ドル・40ドルの定額プラン | 定額料金と、実際にかかるモデル代の差 |
| OpenCode Enterprise | 法人向け。社内のSSOや社内のAIの窓口だけを使わせる設定をまとめて提供 | 利用者1人あたりの料金(金額は問い合わせ) |
| Console(従量課金) | いろいろなモデルを1つの窓口で使える | カード手数料はそのまま転嫁し、それ以上は取らないと明記 |
Enterpriseのページには、OpenCodeはコードや作業内容を保存しないと書かれています。
無料のソフトと無料モデルで利用者を集め、定額のGoや法人向けのEnterpriseにつなげる形です。
無料モデルの開発元がOpenCodeに費用を払っているかどうかは、公式には書かれていません。
ローカルLLMとつなぐ
OllamaやLM Studioで動かしているモデルも、OpenCodeの接続先にできます。
公式ドキュメントは、道具の呼び出しがうまく動かないときは、道具の扱いが得意なモデル(Qwen-CoderやDeepSeek-Coder系など)を選ぶよう勧めています。
関連記事:ローカルLLMでコーディングする方法
関連記事:DeepSeek-V4.1-Flash-1017を動かすのに必要なPCは?
よくある質問
Q. 本当に無料で使えますか。
OpenCode自体は無料です。
2026年10月20日時点では、ログインしなくても期間限定の無料モデルを選べ、今回の作業も0.00ドルでした。
無料モデルは入れ替わるので、ずっと同じモデルを無料で使える保証はありません。
Q. Windowsでもそのまま使えますか。
今回はWindowsのPowerShellから、そのまま動かせました。
公式はWSLを勧めているので、長く使うならWSLに入れるほうが安定します。
Q. 無料モデルは誰が提供しているのですか。
各モデルの開発元です。
名前を伏せたステルスモデルは、正式に出す前に意見を集める目的で、期間限定で無料にしていると公式に説明されています。
Q. Claudeのモデルを使いたいときは。
AnthropicのAPIキーをつなぎます。
料金は、Claude Pro・Maxの契約とは別に、APIの従量課金でかかります。
まとめ
- OpenCodeは、モデルを選んでつなげるオープンソースのAIコーディングエージェント
- ソフトは無料で、料金はつなぐモデルによって決まる
- 期間限定の無料モデルなら、ログインなしで試せた
- 初期設定ではほとんどの操作を確認なしで行うので、最初に編集とコマンドを「確認」にする
- Claude Pro・Maxの契約では使えない
- 安いモデルで足りる作業はOpenCode Goが割安、最上位のモデルが要る作業はClaude Code・Codexの定額が割安
出典:
