AGENTS.md は、Codexが作業を始める前に読む指示書です。
テストの実行方法やコードの書き方など、毎回伝えたいことを書いておきます。
- 全プロジェクト共通:ホームフォルダの .codex/AGENTS.md
- プロジェクト:プロジェクトのいちばん上の AGENTS.md
- 一部のフォルダだけ変える:そのフォルダに AGENTS.md か AGENTS.override.md
- 読み込むのは、プロジェクトのいちばん上から起動したフォルダまで
この記事は、2026年9月29日時点の公式ドキュメントと、Windows上の Codex CLI 0.158.0 で確かめた結果にもとづいています。
AGENTS.mdが読まれる順番
- ホームフォルダの .codex にある AGENTS.override.md、なければ AGENTS.md
- プロジェクトのいちばん上(ふつうはGitのルート)から、起動したフォルダまでの各フォルダの AGENTS.override.md、なければ AGENTS.md
見つかったファイルは、上から順につなげて読まれます。
起動したフォルダに近いものほど後ろに来るので、そちらの指示が優先されます。
1つのフォルダから読むのは1ファイルだけです。
Codexは起動したときに1回だけ読むので、書き換えたら新しく起動し直します。
実際に確かめた
練習用のフォルダに、次のように置きました。
codex-agents/ ← Gitのルート
├── AGENTS.md … 返事に「★」を含める
└── app/
├── AGENTS.md … 返事に「▲」を含める
├── AGENTS.override.md … 返事に「●」を含める
└── src/
└── AGENTS.md … 返事に「■」を含めるapp フォルダで codex exec を実行し、指示ファイルのルールを守って挨拶してもらった結果です。
こんにちは!★ ●- ★:ルートの AGENTS.md は読まれた
- ●:app の AGENTS.override.md は読まれた
- ▲:app の AGENTS.md は、同じフォルダの AGENTS.override.md に置き換わって読まれなかった
- ■:起動したフォルダより下の src は読まれなかった
起動したフォルダより下の AGENTS.md は、読まれない点に注意します。
サブフォルダのルールを効かせたいときは、そのフォルダで起動するか、–cd でそのフォルダを指定します。
codex --cd app/src同じ結果を狙う指示はぶつかる
最初は、どのファイルにも「返事の最後に(名前)と書く」と書いて試しました。
このときは「(override)」だけが付き、ルートのものは付きませんでした。
同じことを別々に指示すると、後ろにあるものが優先されるためです。
上の階層と下の階層で同じことを決めるときは、下の階層の指示で上書きされるつもりで書きます。
AGENTS.override.mdの使いどころ
AGENTS.override.md は、同じ場所の AGENTS.md の代わりに読まれるファイルです。
- ホームフォルダ:共通の AGENTS.md を消さずに、一時的に別の指示で動かしたいとき
- サブフォルダ:そのフォルダだけ、まったく違うルールにしたいとき(例:決済のサービスだけテストのコマンドが違う)
override を消せば、元の AGENTS.md に戻ります。
書き方の例
# AGENTS.md
## 作業の決まり
- JavaScriptを直したら npm test を実行する
- 依存を入れるときは pnpm を使う
- 本番用の依存を足す前に確認するGitHubのプルリクエストを Codex にレビューさせる場合は、## Code Review Rules という見出しの下に、見てほしい点を書けます。
32KiBの上限とほかの名前のファイル
読み込む量には上限があり、初期値は合計32KiBです。
上限に届くと、それより後のファイルは読まれません。
長くなったら、フォルダごとに分けるか、config.toml の project_doc_max_bytes で上限を上げます。
すでに別の名前の指示ファイル(例:TEAM_GUIDE.md)があるなら、config.toml に次のように書くと、AGENTS.md が無いフォルダでそれを読みます。
project_doc_fallback_filenames = ["TEAM_GUIDE.md"]config.toml の場所と書き方は、Codexのconfig.tomlの場所と書き方で紹介しています。
読み込まれたかを確かめる
公式ドキュメントでは、次のように読み込んだ指示を答えさせる方法が紹介されています。
codex --ask-for-approval never "Summarize the current instructions."今回のように、ファイルごとに違う印を返させると、どれが読まれたかがはっきり分かります。
Claude CodeのCLAUDE.mdとの違い
| Codex の AGENTS.md | Claude Code の CLAUDE.md | |
|---|---|---|
| 起動したフォルダより下 | 読まれない | そのフォルダのファイルを読んだときに読まれる |
| 同じフォルダの置き換え | AGENTS.override.md | なし(CLAUDE.local.md は追加で読まれる) |
| 上限 | 合計32KiB(変えられる) | 1ファイル200行以内を推奨 |
| お互いのファイル | CLAUDE.md は読まない | CLAUDE.md が無ければ AGENTS.md を読む |
両方を使うなら、CLAUDE.md に @AGENTS.md と書いて読み込ませると、指示を1か所にまとめられます。
Claude Code側の詳しい動きは、Claude CodeのCLAUDE.mdの書き方と置き場所で紹介しています。
まとめ
- ホームの .codex/AGENTS.md と、プロジェクトの上から起動したフォルダまでの AGENTS.md が読まれる
- 起動したフォルダより下は読まれない
- 同じフォルダに AGENTS.override.md があると、AGENTS.md の代わりに読まれる
- 合計32KiBを超えた分は読まれない
参考:Codex公式ドキュメント「Custom instructions with AGENTS.md」(2026年9月29日に確認)。
