AGENTS.md は、Codexが作業を始める前に読む指示書です。
テストの実行方法やコードの書き方など、毎回伝えたいことを書いておきます。
- 全プロジェクト共通:ホームフォルダの .codex/AGENTS.md
- プロジェクト:プロジェクトのいちばん上の AGENTS.md
- 一部のフォルダだけ変える:そのフォルダに AGENTS.md か AGENTS.override.md
- 起動時の自動探索は、プロジェクトのいちばん上から作業フォルダまで
2026年10月23日に公式の探索条件を再照合しました。実行結果は2026年9月29日のWindows版CLI 0.158.0の記録で、掲載画像は10月17日の再作成時のものです。今回、読込み順序の実機再検証はしていません。
AGENTS.mdが読まれる順番
- ホームフォルダの .codex にある AGENTS.override.md、なければ AGENTS.md
- プロジェクトのいちばん上(ふつうはGitのルート)から、起動したフォルダまでの各フォルダの AGENTS.override.md、なければ AGENTS.md
見つかったファイルは、上から順につなげて読まれます。
起動したフォルダに近いものほど後ろに来るので、そちらの指示が優先されます。
起動時に各フォルダから採用するのは最大1ファイルです。空ファイルは飛ばします。CODEX_HOMEを指定した場合、共通指示の置き場所も変わります。プロジェクトルートが見つからなければ、プロジェクト側は作業フォルダだけを調べます。
起動時の指示の組立ては実行ごとに行われます。変更した指示を確実に初期読込みへ反映するには、対象フォルダで新しい実行・セッションを開始してください。
CLI 0.158.0での確認記録
練習用のフォルダに、次のように置きました。
codex-agents/ ← Gitのルート
├── AGENTS.md … 返事に「★」を含める
└── app/
├── AGENTS.md … 返事に「▲」を含める
├── AGENTS.override.md … 返事に「●」を含める
└── src/
└── AGENTS.md … 返事に「■」を含める
画像は、2026年10月17日にこの構成を練習用に作り直し、app フォルダをエクスプローラーで開いたところです。
app フォルダには AGENTS.md と AGENTS.override.md が同じ場所に並び、その下に src フォルダがあります。

4つのファイルの中身を、Windows PowerShell の Get-Content で表示しました。
ファイルごとに違う印を返すよう、1行ずつ書いています。
このときはファイルを作って画面を撮っただけで、Codex は起動しておらず、読み込まれる順番は確かめ直していません。
この PC の Codex CLI は codex --version で 0.160.0 と表示されましたが、下の結果は記事の執筆時に 0.158.0 で試したときのものです。
app フォルダで codex exec を実行し、指示ファイルのルールを守って挨拶してもらった結果です。
こんにちは!★ ●- ★:ルートに書いた印が返答に現れた
- ●:appのoverrideに書いた印が返答に現れた
- ▲:返答には現れなかった。公式の探索規則では、同じフォルダの非空のoverrideが優先される
- ■:返答には現れなかった。srcは起動時の自動探索範囲外
作業フォルダより下のAGENTS.mdは、起動時に自動探索されません。作業中にツールでそのファイルを読むこととは区別してください。
サブフォルダのルールを効かせたいときは、そのフォルダで起動するか、--cd でそのフォルダを指定します。
codex --cd app/src同じ結果を狙う指示はぶつかる
最初は、どのファイルにも「返事の最後に(名前)と書く」と書いて試しました。
このときは「(override)」だけが付き、ルートのものは付きませんでした。
同じことを別々に指示すると、後ろにあるものが優先されるためです。
上の階層と下の階層で同じことを決めるときは、下の階層の指示で上書きされるつもりで書きます。
AGENTS.override.mdの使いどころ
AGENTS.override.md は、同じ場所の AGENTS.md の代わりに読まれるファイルです。
- ホームフォルダ:共通の AGENTS.md を消さずに、一時的に別の指示で動かしたいとき
- サブフォルダ:そのフォルダだけ、まったく違うルールにしたいとき(例:決済のサービスだけテストのコマンドが違う)
override を消せば、元の AGENTS.md に戻ります。
書き方の例
# AGENTS.md
## 作業の決まり
- JavaScriptを直したら npm test を実行する
- 依存を入れるときは pnpm を使う
- 本番用の依存を足す前に確認するGitHubのプルリクエストを Codex にレビューさせる場合は、## Code Review Rules という見出しの下に、見てほしい点を書けます。
32KiBの上限とほかの名前のファイル
読み込む量には上限があり、初期値は合計32KiBです。
上限に届くと、それより後のファイルは読まれません。
同じ探索経路のファイルを分割するだけでは合計は減りません。不要な記述を削る、対象別のフォルダへ整理する、またはconfig.tomlのproject_doc_max_bytesを調整してください。
すでに別の名前の指示ファイル(例:TEAM_GUIDE.md)があるなら、config.toml に次のように書くと、AGENTS.override.md・AGENTS.mdから採用される非空ファイルが無いフォルダで、指定名を順に試します。
project_doc_fallback_filenames = ["TEAM_GUIDE.md"]config.toml の場所と書き方は、Codexのconfig.tomlの場所と書き方で紹介しています。
読み込まれたかを確かめる
公式ドキュメントでは、次のように読み込んだ指示を答えさせる方法が紹介されています。
codex --ask-for-approval never "Summarize the current instructions."ファイルごとの印は指示が返答に反映されたかを見る補助です。印がないだけでは、未読と指示不遵守を区別できません。読み込んだファイル名や、必要なら公式手順で有効にしたログも照合してください。
Claude CodeのCLAUDE.mdとの違い
| Codex の AGENTS.md | Claude Code の CLAUDE.md | |
|---|---|---|
| 起動したフォルダより下 | 起動時の自動探索に含まれない | そのサブフォルダ内の別ファイルを読み取り・書込み・編集したときに読まれる |
| 同じフォルダの置き換え | AGENTS.override.md | なし(CLAUDE.local.md は追加で読まれる) |
| 上限 | 合計32KiB(変えられる) | 1ファイル200行以内を推奨 |
| お互いのファイル | CLAUDE.mdは既定の自動探索名ではない(fallback設定や明示読込みは可能) | 既定では、作業フォルダ・上位階層に CLAUDE.md/.claude/CLAUDE.md/CLAUDE.local.md が無ければ AGENTS.md を読む |
この既定の判定では、ユーザー用の ~/.claude/CLAUDE.md、組織の管理用 CLAUDE.md、.claude/rules/ は対象外です。
AGENTS.md の直接読込は v2.1.277 以降の対応環境が対象で、古い版や組込プラグインを無効にした場合などの例外は、公式の読込条件を確認してください(2026年10月23日再照合)。
両方を使うなら、同じフォルダのCLAUDE.mdに@AGENTS.mdを引用符やコードブロックで囲まずに書くと、そのAGENTS.mdを取り込めます。
ただし、Claude CodeはAGENTS.override.mdを直接の探索対象にしないため、Codex側のoverrideまで同じように共有されるわけではありません。
Claude Code側の詳しい動きは、Claude CodeのCLAUDE.mdの書き方と置き場所で紹介しています。
まとめ
- ホームの .codex/AGENTS.md と、プロジェクトの上から起動したフォルダまでの AGENTS.md が読まれる
- 起動時には、作業フォルダより下を自動探索しない
- 同じフォルダに AGENTS.override.md があると、AGENTS.md の代わりに読まれる
- 合計32KiBを超えた分は読まれない
参考:公式Custom instructions with AGENTS.md(2026年10月23日照合)。
よくある質問:CodexのAGENTS.md
Codexの AGENTS.md は、どこにあるものが読まれますか?
ホームフォルダの .codex にある AGENTS.override.md(なければ AGENTS.md)と、プロジェクトのいちばん上(ふつうはGitのルート)から起動したフォルダまでの、各フォルダの AGENTS.override.md(なければ AGENTS.md)です。
見つかったファイルは、上から順につなげて読まれます。
起動時に各フォルダから採用するのは最大1ファイルです。空ファイルは飛ばします。CODEX_HOMEを指定した場合、共通指示の置き場所も変わります。プロジェクトルートが見つからなければ、プロジェクト側は作業フォルダだけを調べます。
複数のファイルで指示がぶつかったら、どちらが優先されますか?
起動したフォルダに近いものほど後ろに来るので、そちらの指示が優先されます。
記事の確認では、どのファイルにも「返事の最後に(名前)と書く」と書いたところ、「(override)」だけが付き、ルートのものは付きませんでした。
上の階層と下の階層で同じことを決めるときは、下の階層の指示で上書きされるつもりで書きます。
起動したフォルダより下のフォルダの AGENTS.md は、読まれますか?
起動時の自動探索には含まれません。作業中のツールによる読込みまで禁止されるわけではありません。
サブフォルダのルールを効かせたいときは、そのフォルダで起動するか、--cd でそのフォルダを指定します。
AGENTS.override.md は、どんなときに使いますか?
同じ場所の AGENTS.md の代わりに読まれるファイルです。
ホームフォルダでは、共通の AGENTS.md を消さずに一時的に別の指示で動かしたいとき、サブフォルダでは、そのフォルダだけまったく違うルールにしたいときに使います。
override を消せば、元の AGENTS.md に戻ります。
AGENTS.md を書き換えたら、すぐ反映されますか?
起動時の指示の組立ては実行ごとに行われます。変更した指示を確実に初期読込みへ反映するには、対象フォルダで新しい実行・セッションを開始してください。
読み込む量に、上限はありますか?
初期値は合計32KiBで、上限に届くと、それより後のファイルは読まれません。
同じ探索経路のファイルを分割するだけでは合計は減りません。不要な記述を削る、対象別のフォルダへ整理する、またはconfig.tomlのproject_doc_max_bytesを調整してください。
すでに別の名前の指示ファイル(例:TEAM_GUIDE.md)があるなら、config.toml に設定すると、AGENTS.override.md・AGENTS.mdから採用される非空ファイルが無いフォルダで、指定名を順に試します。
読み込まれたかどうかを、確かめるには?
公式ドキュメントでは、読み込んだ指示を答えさせる方法が紹介されています。
印の有無は返答への反映を確かめる補助です。読込みの証明にはならないため、ファイルの配置・有効な設定・必要に応じてログを照合してください。
Claude Codeの CLAUDE.md とは、どう違いますか?
Codexの AGENTS.md は、起動時には作業フォルダより下を自動探索せず、上限は合計32KiB(変えられる)で、同じフォルダの置き換えには AGENTS.override.md を使います。
Claude Codeでは、作業フォルダより下のCLAUDE.mdは、そのサブフォルダ内の別ファイルを読み取り・書込み・編集したときに読み込まれます。
1ファイル200行以内が推奨され、CLAUDE.local.mdはCLAUDE.mdに追加して読み込まれます。
Claude Codeは、既定では作業フォルダ・上位階層に CLAUDE.md/.claude/CLAUDE.md/CLAUDE.local.md が無ければ AGENTS.md を読みます(v2.1.277 以降の対応環境が対象で、例外は公式の読込条件を確認してください)。
両方を使うなら、同じフォルダのCLAUDE.mdに@AGENTS.mdを引用符やコードブロックで囲まずに書くと、そのAGENTS.mdを取り込めます。
実行例は2026年9月29日のCLI 0.158.0の記録です。今回の更新は公式資料との照合で、画面や実行結果の再現確認ではありません。
最新は公式ページで確認してください。
