ChatGPTのdots、AnthropicのClaude Duet、xAIのGrok Bot、MetaのMuseの4つは、自分の代わりに動き続けるAIのボットです。
4つとも専用のクラウドのコンピューターを持ち、アプリを閉じても仕事を続け、送信や支払いのような操作には確認の仕組みがあります。
2026年11月3日の時点で、日本から使えるのはdots・Grok Bot・Museの3つで、Claude Duetは米国だけのウェイトリスト制です。
結論として、選ぶ基準は払っているプランと任せたい仕事です。
- ChatGPTのProをもう払っている:dots(1体目は追加料金なし)
- 仕事を何体ものボットに分けて、定期実行やメールで動かしたい:Grok Bot(月30ドルのPremiumから)
- まず無料で、買い物や予約などの身の回りの用事を任せたい:Muse(無料枠あり、日本は10月23日から)
- Claudeの契約がある米国の人で、メールと予定の見張り役がほしい:Claude Duet(日本は提供時期が未発表)
- 確認日:公式サイト・公式ヘルプ・発表記事は2026年11月3日に読んだものです
- 実際に使っているもの:筆者(須澤)はGrok Botとdotsを使っています(Grok Botは専用メールアドレスを作成、dotsはPro 100で作成)
- 使っていないもの:Claude Duetは日本から使えないため、Museは未登録のため、公式情報と評判からまとめています
- 4つを同じ仕事で動かした比べ方はしていません
詳しくはdotの記事とGrok Botのメールの記事にあります。
4つのAIボットの比較表
どれが一番かは使う人で変わるため、この記事では順位を付けず、料金・日本での可否・できること・安全の仕組み・上限を1枚にまとめました。
金額は公式の米ドル表示で、税は含みません。
| 項目 | dots | Claude Duet | Grok Bot | Muse |
|---|---|---|---|---|
| 提供元 | OpenAI | Anthropic | xAI(サインインと課金はCursor) | Meta |
| 始まった日 | 2026年9月29日 | 2026年10月21日(研究プレビュー) | 2026年8月11日(ベータ) | 2026年9月8日(日本は10月23日) |
| 日本から使えるか | 使える(Proは欧州経済領域・英国・スイスが対象外) | 使えない(米国のみ) | 使える | 使える |
| 使えるプラン | Pro 100・200・500、Business Premium、Enterprise | 米国のPro・Max・Ultra | Premium・Super・Ultra、旧Cursorの有料個人プランとTeams | 無料・Power・Maximum |
| 料金 | 月100ドルのPro 100から。1体目は追加料金なし | プランに含まれる(プレビュー中) | The X SubscriptionはPremium(月30ドル)から。旧Cursorの有料プランにも含まれる。無料体験あり | 無料から。Powerは月20ドル、Maximumは月100ドル |
| 端末 | スマホアプリ・デスクトップアプリ・PCのブラウザー | iPhone・Androidの専用アプリ、PCのWeb | Mac・Windows・Linux、iPhone・Android | iPhone・Android・Web |
| ボットの数 | 1体(複数は今後の予定) | 1つ(話題ごとのチャンネルは作れる) | 何体でも作れる | 1つ |
| 定期実行 | できる(予定の一覧で確認) | 朝のまとめと数時間おきの見回り | ルーティン(時刻・Slack・メール・Webhookなど) | リマインダーと先回りの提案 |
| つながるアプリ | 4,000超のアプリ、Slack、Teams | 6,000超のコネクター。Microsoft 365は未対応 | Slack・GitHubなど。専用メールアドレスあり | Gmail・Googleカレンダー・Instagram。日本の提携は準備中 |
| 確認が入る操作 | 送信・共有・買い物など。送金とパスワード変更は本人に渡す | 送信・支払い・署名・削除。証券の売買と送金はしない | 自動の確認で必要なときだけ承認。ルーティンのメールは下書きで止まる | メール送信・購入など。別のエージェントが通信を見張る |
| 上限 | dotとの会話は上限に数えない。頼んだ作業は各製品の枠 | Claudeの5時間・週の上限と共有 | 週の利用枠(Cursor・Grokと共有) | 週ごとのトークン枠 |
出典は、dotsのガイド(OpenAI)、Claude Duetのヘルプ(Anthropic)、Grok Botの料金とプラン(Cursor)、The X Subscriptionの料金(xAI)、Museのサブスクリプション(Meta)です。
表のなかで差が大きいのは、日本で使えるかどうか、ボットを何体持てるか、そして入口の料金の3つ。
機能の比較表:できること・できないこと
ボットを何体作れるか、ほかのサービスで機能を足せるか、専用のメールアドレスを持てるかなど、機能だけを並べた表です。
○はできる、△は条件つき、×はできない、「公式に記載なし」は公式の資料で確かめられなかったことを表します。
| 機能 | dots | Claude Duet | Grok Bot | Muse |
|---|---|---|---|---|
| ボットを複数作る | △ 1体。複数持てるとの記載なし | △ 1つ。話題ごとのチャンネルは作れる(記憶は共通) | ○ 何体でも。上限の記載なし | △ 1人1つの自分のMuse。複数の記載なし |
| サービスをつないで機能を足す | ○ プラグイン(4,000超のアプリ)とスキル。手元のスキルは手元PCが要る | ○ 6,000超のコネクターとプラグイン。Claudeのスキルも使える | ○ アプリ(Gmail・Notion・Slack・1Passwordなど)とスキル | ○ 提携先のコネクター。足りない道具は自分で作る |
| 専用のクラウドPC | ○ dot専用。LinuxとChrome(当方の9月30日の記録) | ○ 専用の仮想マシンとブラウザー。OSは公式に記載なし | ○ 1人1台を全ボットで共有。ブラウザー・コマンドライン・ファイル | ○ Muse Secure VM。Linuxとブラウザー、ファイルも見られる |
| クラウドPCにソフトを入れる | 公式に記載なし。コードの仕事はCodexのクラウド環境も使える | 公式に記載なし。試作やWebアプリを作るとはある | ○ コマンドラインで入れられる。入れたパッケージはPCの作り直しで消える | △ 運営者の環境ではGrok Buildを入れられた。手順は公式に記載なし |
| ほかのAIエージェントを中で使う | △ コードの仕事はCodexに振り分ける。ほかの会社のエージェントは公式に記載なし | 公式に記載なし(Claudeでの作業は読めるが変えられない) | △ コードの仕事はCursorのCloud Agentに渡す。Grok Buildとの直接の連携は公式に記載なし | △ 運営者の環境ではGrok Buildを入れて使えた。Museの手順は公式に記載なし |
| 専用メールアドレス | 公式に記載なし | × つないだ自分のアカウントから送る | ○ 1人1つ(名前@mail.grokbot.com) | △ 発表済み。日本での提供は未定 |
| 定期実行・きっかけ | ○ 時刻の指定、Slackの出来事 | △ 朝のまとめと数時間おきの見回りだけ | ○ 時刻・Slack・GitHub・メール受信・Webhookなど | ○ 予定のタスク・リマインダー |
| Gmail・カレンダー | ○ Googleのメール・カレンダー・連絡先・ドライブ | ○ Gmail・Googleカレンダー・ドライブ。Microsoft 365は× | ○ Gmail・Googleカレンダー・ドライブなど | ○ Gmail・Googleカレンダー |
| クラウドPCのブラウザーを操作 | ○ 専用のブラウザー。画面を見て途中で代われる | ○ 専用のブラウザー。見ることも代わることもできない | ○ 画面を見られ、サインインなどは代われる | ○ 専用のブラウザー。自分も同じブラウザーを使える |
| クラウドPCのデスクトップを画面操作 | 公式に記載なし | 公式に記載なし | ○ ボットごとの画面でブラウザーとデスクトップの道具を使う | 公式に記載なし(ターミナルはある) |
| 手元のPCを操作 | △ 1台つなげてファイルや作業を扱う。画面操作は公式に記載なし | × 手元のファイルは見えない | △ コマンドの実行だけ。既定は毎回確認 | 公式に記載なし |
| ボットとの通話 | ○ ボットに電話できる | △ 音声メッセージ | ○ 音声チャット | △ 音声モードを発表(日本は未定) |
| 相手に電話をかける | 公式に記載なし | × しない | 公式に記載なし | △ お店への電話をテスト中 |
| 長期の記憶 | ○ 会話・ChatGPTのメモリ・自分のメモ | ○ Claudeのメモリを引き継ぐ | ○ ボットごとの記憶と共通の事実 | ○ 会話をまたいで記憶。中身を読んで直せる |
| 送信・支払い前の承認 | ○ 自動の確認で承認を求める | ○ 送信・支払い・署名・削除の前 | ○ 自動の確認で承認カード | ○ 書き込みの前など。設定で変えられる |
| チーム・共有 | △ Business PremiumとEnterpriseで使える。共有の記載なし | × TeamとEnterpriseは未対応 | ○ 共有ボット・グループチャット・Teams | × 個人向け。共有の記載なし |
| チャットアプリから呼ぶ | ○ Slack・Microsoft Teams | △ Slackはコネクターとして制限つき | ○ Slack | △ 米国はWhatsApp |
| 端末 | ○ スマホ・デスクトップ・PCのブラウザー | △ スマホとPCのWeb。デスクトップアプリなし | ○ Mac・Windows・Linux・iPhone・Android | ○ スマホ・Web。Macアプリもある |
| 日本語 | △ 当方は日本語表示で使用。対応言語の記載なし | 公式に記載なし(日本は未提供) | ○ アプリの表示を日本語にできる | △ 日本で提供中。対応言語の記載なし |
表の出典は、上の比較表の資料に加えて、Work with Grok Bot(Cursor)、Grok BotのFAQ(xAI)、Connect 2026の発表(Meta)、Museの承認の仕組み(Metaヘルプ)、Museを使っていない人向けの案内(Metaヘルプ)、Museの設計の紹介(Meta)、Museの安全の設計(Meta)、Grok Botのチーム向けの設定(xAI)です。
コンピューターユースができるのはどれか
画面を見てマウスとキーボードで操作するコンピューターユースは、4つとも自分のクラウドのPCのブラウザーでならできます。
ブラウザー以外のデスクトップの道具まで画面で操作すると公式に書いているのは、Grok Botだけでした。
操作の様子を見て途中で代われるのは、dotsとGrok Bot。
Claude Duetは見ることも代わることもできず、Museは同じブラウザーを自分も使える作りになっています。
クラウドのPCにソフトを入れられるのはどれか
公式の資料でクラウドのPCにソフトを入れられると読めるのは、Grok Botだけ。
Grok Botでは作業用のフォルダー(/workspace)のファイルは残り、自分で入れたパッケージはPCの更新や作り直しで消える、という案内です。
Museは運営者の環境でGrok Buildが入りましたが、公式の手順はありません。
dotsとClaude Duetは、ソフトを入れられるかどうかが公式に書かれていない状態でした。
4つに共通する機能
- 専用のクラウドのコンピューターかブラウザーを持ち、アプリを閉じても仕事を続ける
- Gmail・Googleカレンダーなどをつないで、メールと予定を扱える
- 会話をまたいで覚えている(長期の記憶)
- メールの送信や買い物のような操作の前に、承認を求める仕組みがある
- ほかのサービスをつないで、できることを増やせる
それぞれにしかない機能
- dots:コードの仕事はCodexへ、資料の仕事はChatGPT Workへ振り分ける。手元のPCを1台つないで手元のファイルも扱える。米国のProではiMessage・RCSでやり取りできる(ベータ)
- Claude Duet:毎朝のまとめと、仕上げた資料を置くMakeのタブ。承認があっても証券の売買と口座間の送金はしない
- Grok Bot:ボットを何体も作ってグループチャットで連携させられる。専用のメールアドレス、Webhookで動くルーティン、画面で操作を見せて覚えさせる機能、チームで1体を使う共有ボット
- Muse:通信を見張る別のエージェントSentinel。電話番号が公開されているお店への電話(テスト中)。足りない道具を自分で作る。無料プランがある。運営者の環境では、MuseのクラウドのコンピューターにGrok Buildを入れて使えた
dots:ChatGPTの中で動く1体の秘書
dotsは、OpenAIがChatGPTに加えた常駐のエージェントで、1体を指すときは「dot」と呼びます。
目標を渡すと、次にやることを自分で決めて進め、判断が要るところで戻ってきます。
dotsの特徴
- dot専用のクラウドのコンピューターとブラウザーを持ち、手元の端末を切っても作業が続く
- ChatGPTのほか、通話、Slack、Microsoft Teamsからも話しかけられる
- コードの仕事はCodexへ、資料の仕事はChatGPT Workへと、作業を振り分ける
- 許可すれば手元のPCを1台までつなぎ、手元のファイルも扱える
- 会話の内容とChatGPTのメモリを、窓口をまたいで使う
dotsが向く人
ChatGPTのProをすでに契約していて、メールや予定の整理、調べものを1体にまとめて任せたい人向けです。
1体目はプランに含まれ、dotとの会話はChatGPTの上限に数えないと公式は説明しています。
dotsの注意点
- 入口がPro 100(月100ドル)なので、PlusやBusinessのStandardの席では使えない
- dotが始めたCodex・ChatGPT Workの作業は、それぞれの上限に数える
- 深い作業の枠は最初の1か月だけ拡大と案内されていて、その後の条件は11月3日時点でも公式に書かれていない
- 配信は段階的なので、対象のプランでもすぐには出ないことがある
定期実行の間隔や止め方は、dotの定期実行は何分おき?にまとめています。
Claude Duet:向こうから連絡してくるClaude
Claude Duetは、Anthropicが2026年10月21日に研究プレビューとして公開した、先回りして動くClaudeのアプリです。
ふだんのClaudeはこちらが話しかけるのを待ちますが、Duetは仕事が終わったときや判断が要るときに向こうから連絡してきます。
Claude Duetの特徴
- 毎朝、メールとカレンダーを見て、優先することと返信の下書きをまとめる
- 数時間おきにつないだアプリを見回り、知らせるべきことがあるときだけ連絡する
- 資料・表計算・スライド・ダッシュボードのような大きめの仕事を、裏で仕上げて返す
- Claudeのアカウントのメモリ・スキル・コネクターをそのまま引き継ぐ
- 動くモデルはClaude Opus 5.5で、ほかのモデルは選べない
Claude Duetが向く人
米国のClaudeのアカウントでPro・Max・Ultraを契約していて、仕事のメールや商談の見張り役がほしい人向けです。
研究プレビューのあいだは、プランに含まれて追加料金はかかりません。
Claude Duetの注意点
- 条件は米国のClaudeのアカウントで、日本向けの提供時期は発表されていない
- ウェイトリストに登録しても、招待は段階的で日付の約束はない
- 朝のまとめや見回りもClaudeの5時間・週の上限に数えるので、チャットだけのときより早く上限に届く
- Microsoft 365にはまだつながらず、ブラウザーの操作を見たり代わったりもできない
- Anthropic自身が、やり取りを読み違えたり急ぎの度合いを見誤ったりすることがあると書いている
日本で使えるClaudeの機能では、パソコンの作業を任せるClaude Coworkが近い役割です。
Grok Bot:ボットを何体も持ってチームで動かす
Grok Botは、xAIが2026年8月11日にベータとして公開した、動き続けるエージェントのチームです。
サインインと課金はCursorのアカウントで行い、ボットを何体も作って役割を分けられます。
Grok Botの特徴
- ボットを何体でも作れ、グループチャットでボットどうしに仕事を引き継がせられる
- ルーティンで、決まった時刻やSlackのメッセージ、メールの受信、Webhook(ほかのサービスからの合図)をきっかけに動く
- 名前@mail.grokbot.com の専用メールアドレスを1人1つ持てる
- デスクトップはMac・Windows・Linux、スマホはiPhone・Androidに対応し、アプリの表示を日本語にできる
- 手元のPCでコマンドを動かすのは許可したときだけで、初期設定は毎回確認
Grok Botが向く人
定期的な調べものや受信メールの処理を、役割ごとのボットに分けて自動で回したい人向けです。
筆者は実際にGrok Botで専用のメールアドレスを作り、届いたメールをボットに聞いて確かめています。
Grok Botの注意点
- The X SubscriptionのPlusと無料プランには含まれない
- 利用枠は週ごとで、CursorやGrokのアプリと同じ枠から減る
- ルーティンの回数が多いと、1日で1週間分を使うことがあると公式ヘルプが注意している
- 同じ人のボットは1台のクラウドのコンピューターを共有するので、ボットを分けても情報の仕切りにはならない
ルーティンの作り方は公式ヘルプのRoutines、承認の仕組みはApprovals and Auto-reviewにあります(どちらも英語)。
料金プランの種類と価格(Premium 月30ドル・Super 月100ドル・Ultra 月200ドル、税別)は、Grok Botのメールアドレスの記事の「Grok Botの料金プラン」の節で表にしました。
Muse:無料から始められる身の回りのエージェント
Museは、Metaが2026年9月8日に米国で始めた個人向けのエージェントで、日本では10月23日に提供が始まりました。
日本は北米以外で最初の提供地域で、使える端末はiPhone・Android・Webの3つ。
Museの特徴
- メールは「読むだけ」か「送信もする」かを自分で選べる
- 専用のブラウザーで、フォームの入力や買い物、予約を進める
- 買い物には1回限りのカード番号を使い、Museからはパスワードと支払い方法が見えない
- Sentinelという別のエージェントが、Museのインターネットへのアクセスを見張る
- 頼まなくても提案し、アプリを閉じても仕事を続ける
筆者(須澤)の環境では、Museに頼んでコーディングエージェントのGrok BuildをMuseのクラウドのコンピューターに入れ、使うことができました。
Metaの公式資料に書かれているのは、次の2点まで。
- MuseのコンピューターはLinuxで動き、ファイルを読んだり書いたりできる
- APIやコマンドで使えるサービスなら、Museが自分でコネクターを書ける
ただし、ほかのエージェントを入れる手順は公式に書かれていないので、試すなら練習用のフォルダーで。
入れる側のGrok Buildは、ブラウザーの無い環境で使う前提の機能を公式の手引き(Grok Buildに同梱のユーザーガイド)に載せています。
- LinuxやmacOSには、1行のコマンドで入れられる
- 画面の無いリモートのPCやDockerでは、
grok login --device-authで別の端末からサインインできる grok -pで1回だけ指示して結果を返す使い方(ヘッドレス)があり、--output-format jsonで結果を機械で読める形にできる- ほかのアプリから呼ぶための仕組み(ACP)と、MCPでの機能の追加にも対応する
運営者がMuseで使えたのは、こうした機能を持つGrok Buildを入れた場合の話で、ほかのエージェントで同じように動くかは確かめていません。
自分の環境で確かめるなら、次の順にすると結果を判断しやすくなります。
- Museに、入れたいソフトの名前とバージョンの表示までを頼む(例:「Grok Buildをあなたのコンピューターに入れて、バージョンを表示して」)
- ダウンロードの許可を求められたら、行き先と中身を読んでから許可する
- サインインは、表示されたURLとコードを自分の端末で開いて済ませる(パスワードはチャットに書かない)
- 表示されたバージョンで、入ったかどうかを確かめる
- 要らなくなったら、消すように頼む
ソフトのサインインやAPIキーはチャットに書かず、Museが出す入力欄を使うのが安全です。
Museが向く人
お金をかけずに、予約や問い合わせのような時間がかかる身の回りの用事を任せてみたい人向けです。
無料プランは上限つきで、足りなければPower(月20ドル)かMaximum(月100ドル)に上げます。
Museの注意点
- 日本ではメルカリ・マネーフォワード ME・チケットぴあとの連携を「進めている」段階で、開始時点で使えるかは書かれていない
- AIの学習への利用は、オフにする設定がある(初期設定ではオンと報じられている)
- 公式ヘルプに、正しくないことや予期しない行動をとることがあると書かれている
- 高度な音声モードやMuse専用のメールアドレスは、日本での提供が未定
用途別の選び方の早見表
やりたいことから選ぶ
やりたいことから、まず試すものと、合わなかったときの次の候補を並べました。
| やりたいこと | まず試す | 合わなかったときの次の一手 |
|---|---|---|
| お金をかけずに試したい | Museの無料プラン | Grok Botの無料体験(使用量のクレジットと7日間) |
| メールと予定を毎朝まとめてほしい | dots(ChatGPTのPro) | Grok Botのルーティンで毎朝の時刻を指定する |
| 役割ごとにボットを分けたい | Grok Bot | dotsは今は1体なので、話しかける窓口で分ける |
| 届いたメールをきっかけに動かしたい | Grok Botの専用メールアドレスとルーティン | dotsにSlackのメッセージをきっかけにした確認を頼む |
| 予約や買い物を任せたい | Muse | dotsの承認つきの買い物 |
| Claudeで同じことをしたい | 米国ならClaude Duetのウェイトリスト | 日本ではClaude Coworkでパソコンの作業を任せる |
プランごとの値段の違いは、ChatGPT PlusとProの違いとClaude Pro・Max・Ultraの違いにまとめています。
始める前に決めておくこと
- 任せる仕事を1つに絞る(例:毎朝のメールの要約だけ)
- つなぐアプリを最小にし、メールは「読むだけ」から始める
- 承認が出たら中身を読んでから押す習慣をつける
- 1週間使ったら、利用枠の減り方を設定の画面で確かめる
どのボットも、つないだアプリの権限の範囲で動くので、最初に渡す権限を小さくしておくと失敗しても戻しやすくなります。
Xやネットでの評判
ここでは、ネットの記事とXの投稿をまとめた記事から、多かった声を短く拾いました。
どれも個人の使用感で、利用者全体を代表するものではありません。
良い点として多かった声
- Muse:電話の保留待ちや料金の交渉、返金の請求など、時間はかかるが判断は単純な用事で評価が高い
- Muse:先回りの通知と、実行した内容が一覧で見える透明さが評価されている
- dots:話しかけるだけで、頼んでいない挿絵まで付いた成果物ができたという体験談がある
- Claude Duet:初めの設定や作業の一覧など、画面の作りが最も磨かれているという評価がある
- Grok Bot:記憶と知識のおかげで、思った以上に仕事をこなすという評価がある
不満として多かった声
- Muse:日用品の買い物は確認の手間がかえって増え、注文の取り消しもしにくい
- Muse:通販サイトに遮断される、年齢確認で止まった、人がやれば数分の作業に時間がかかった
- Grok Bot:週の枠を使い切るとボットが黙り、上限に達したという通知が出ない
- Claude Duet:思ったほど先回りしてこない、返事が遅い、デスクトップのアプリが無い
- dots:対象のプランなのに何日も出てこない、通話がつながらないという報告
Museについては、Xの投稿198件(2026年9月8日〜10月10日)を集計したQiitaの記事があり、肯定99件・否定60件・両方39件でした。
この集計は投稿の集め方と論調の判定をGrokに任せたもので、割合は傾向として読むのが無難です。
ほかの出典は、Impress Watchの連載、Lennyのニュースレターの試用記、Cursorのフォーラムです。
Cursorのフォーラムでは、Grok Botの使用量がCursorの枠を食っているように見えた件を、スタッフが表示の不具合と説明して9月11日に直しています。
うまくいかないときの確かめ方
4つとも始まったばかりで、つまずく場所はほぼ共通です。
| 症状 | まず確かめる | それでもだめなとき |
|---|---|---|
| ボットが画面に出てこない | プランと地域が対象か | 配信は段階的なので、数日待ってから出直す |
| ボットが返事をしない | 週の利用枠が残っているか | Grok Botは追加利用の上限を見直す。dotsは振った先の製品の枠を見る |
| 承認が来ないまま止まっている | 承認待ちの一覧と通知の設定 | ボットに「承認待ちのものを見せて」と聞く |
| 勝手に送られないか不安 | メールを「読むだけ」にしているか | 送信が要る仕事だけ、承認つきで権限を広げる |
| Claude Duetに申し込めない | 米国のClaudeのアカウントか | 日本ではClaude CoworkやClaudeのアプリで代える |
Claude DuetとGrok Botは、メールやWebページの文章を自分の依頼として扱わないと公式に書いていて、Anthropicは防ぎ方が万全ではないことも明記しています。
大事なアカウントは最後につなぎ、承認の中身は毎回読むのが安全です。
確かめていないこと
- 4つを同じ仕事で動かして速さや正確さを比べること(当方が使っているのはGrok Botとdotsだけ)
- dotsの最初の1か月が過ぎたあとの深い作業の枠と、2体目以降を持てる時期
- Claude Duetの日本での提供時期と、対応する言語
- Museの日本円での価格と、日本の提携先がいま使えるか
- Grok Botをスマホのアプリ内課金で払うときの円の価格
2026年11月3日の時点で、これらは公式の説明を見つけられませんでした。
わかったら、この記事に追記します。
まとめ
- 4つとも、専用のクラウドのコンピューターで動き、送信や支払いのような操作には確認の仕組みがある
- 日本から使えるのはdots・Grok Bot・Museで、Claude Duetは米国だけ
- ChatGPTのProがあればdots、ボットを分けて自動で回すならGrok Bot、無料で試すならMuse
- 上限の数え方が4つとも違うので、1週間使ったら残りの枠を確かめる
次の一歩は、いま払っているプランで使えるものを1つ選び、メールを読むだけの権限で、毎朝の要約を1週間頼んでみることです。
Grok Botで試すなら、まず専用のメールアドレスを作ると、登録やお知らせのメールをボットに任せやすくなります。
参考にした公式の資料は次のとおりで、いずれも2026年11月3日に確認しました。
