Google ChromeのMV2終了に伴い、uBlock Originの移行先として使われているのがuBlock Origin Lite(uBOL)です。
名称は似ていますが設計や仕様は別物で、設定画面の構成も異なります。
この記事では、特定サイトの除外設定、要素抹消モードの使い方、カスタムフィルターの作成手順を解説します。
公式資料を2026年10月5日に確認した解説で、今回は拡張機能の実操作・広告の遮断率・処理負荷を検証していません。
日本語の操作名は既存記事の同梱表示確認に基づき、使用するブラウザーや拡張機能の版によって表記が異なる場合があります。
uBlock Origin Lite(uBOL)とは
Manifest V3(MV3)の仕様に合わせて設計されたコンテンツブロッカーです。
開発者は従来版と同じRaymond Hill氏です。
公式FAQによると、従来版のuBlock Origin(uBO)からuBOLへ自動で切り替わることはありません。
uBOLを利用する場合は、手動でインストールして入れ替える必要があります。
- フィルタリングのために拡張機能の常駐プロセスを必要とせず、ブラウザーが処理を担当する
- 同梱のルールセットは、元のフィルターリストを拡張機能の生成時に変換したもの
- 利用者が明示的に購読した外部フィルターリストは、必要に応じて配信元から取得される
- 他のコンテンツブロッカーとの併用は、公式に推奨されていない
常駐プロセスが不要という説明は、ブラウザー全体のCPU・メモリ使用量がゼロになる意味ではありません。
同じ条件でuBOより軽いかどうかも、ページを読み込む際のブラウザー全体の測定が必要です。
FAQの更新説明には同梱ルールが本体更新に伴って更新されるという記述が残っていますが、現在は外部リストの購読もあるため、「通信しない」と一律には説明できません。
フィルタリングモードは4段階ある
uBOLの動作強度は、サイトごとに4段階から指定します。
動作の違いを把握することが、uBOLを適切に設定する基本となります。
| モード | 内容 |
|---|---|
| フィルタリングなし | そのサイトではブロックしない |
| 基本 | フィルターリストを使ったネットワークフィルタリングのみ |
| 最適 | ネットワークフィルタリングと、サイト別の拡張フィルタリング |
| 完全 | ネットワークフィルタリングと、一般的・サイト別の両方の拡張フィルタリング |
公式のトラブルシューティングでは既定モードを「最適」と説明し、一般的な広告枠が残る場合は対象サイトを「完全」にすると案内しています。
公式FAQでは、一般的な要素非表示を機能させるにはモードを「完全」まで引き上げる必要があると案内されています。
広告枠が残る場合と、ボタンやログインなど必要な機能が動かない場合を分けて確認してください。
「基本」はネットワークのフィルタリングを行いますが、要素非表示やスクリプトレットによる処理は行いません。
既定モードが「基本」に戻る場合は、ブラウザー側で認められたサイトアクセスの範囲と、選択したモードに必要な権限を照合します。
権限を確認せずモードだけを繰り返し上げても、原因を切り分けられないことがあります。
特定のサイトだけ除外する
特定サイトでuBOLの機能を無効化したい場合は、対象サイトを開いた状態で拡張機能のポップアップを開きます。
フィルタリングモードのスライダーを左端まで動かすと「フィルタリングなし」に切り替わり、そのサイトのみブロック処理から除外されます。
複数のサイトをまとめて除外したい場合は、設定画面の「フィルタリングを行わないホスト名のリスト」にホスト名を1行ずつ入力します。
- example.com
- games.example
この入力欄にはホスト名のみを記述します。
「https://」などのスキームやURLパスは含めないでください。
要素抹消モード|一時的に消す
ポップアップ内の「要素を削除する」を選択すると、要素抹消モードが起動します。
非表示にしたい要素をクリックすると、その要素がページ上から除去されます。
オーバーレイ表示などでスクロールが固定されているページでは、スクロール抑止の解除処理も同時に試行されます。
なお、この操作による削除は一時的なものです。
ページを再読み込みすると、削除した要素は再び表示されます。
操作を終了する際は、「要素抹消モードを終了」を選択します。
カスタムフィルターで恒久的に消す
ページを再訪問した際も非表示を維持したい場合は、ポップアップの「カスタムフィルターの作成」を使用します。
対象の要素をクリックすると設定ダイアログが表示されます。
スライダーを左右に動かし、非表示にする対象範囲(親要素や子要素の範囲)を調整してください。
ダイアログを展開すると、CSSセレクターなどの詳細な調整が可能です。
コスメティックフィルターの構文に慣れている場合は、直接ルールを手入力して作成することもできます。
作成したフィルターは、ダッシュボードの「カスタムフィルター」画面に一覧化され、後から編集や削除を行えます。
カスタムフィルターの自作や外部フィルターリストの購読機能は、リリース初期のuBOLには搭載されていませんでした。
公式FAQによると2026年6月に追加された機能です。
uBOでできて、uBOLでできないこと
従来版uBOの設定やフィルターが、そのままuBOLで同じように働くとは限りません。
公式FAQでDNRルールへ変換できないものや未対応として説明される、主な相違点を挙げます。
- strict1p・strict3p(リクエストが同一オリジンかどうかで判定する指定)
- replace=(レスポンス本文の書き換え)
- ipaddress=(IPアドレスを条件にした指定)
- CNAMEのアンクローク
動的フィルタリングやサイト単位の切り替えについては、公式FAQがChromium 145で一部を理論上実現できるようになったと説明しています。
これはuBOLで従来版と同じ機能が実装済みという意味ではなく、ブラウザーAPIの可能性と製品で使える機能を区別してください。
広告ブロックの回避対策を行っているサイトへの対応や、要素非表示に伴うレイアウト崩れの精密な補正に関しては、従来版より対応力が制限される場面があります。
表示が崩れたときの確認と戻し方
まず問題が起きるURL、ブラウザーと拡張機能の版、現在のモード、追加したフィルターを控えます。
表示だけを一時的に消した場合は再読み込みで戻し、カスタムフィルターを作った場合は該当ルールを編集または削除して再確認します。
対象外の要素まで消えた場合は、作成時に選んだ親要素やセレクターの範囲を見直します。
公式FAQは、問題があるときに別のモードで確認し、どのモードでも起きるなら他の拡張機能との干渉を切り分けるよう案内しています。
他の拡張機能を一時的に無効にして調べる場合は元の状態を記録し、新しいタブで確認した後に必要なものを戻してください。
改善しなければ、問題のサイトを開いてuBOLのチャットアイコンから報告する方法が公式READMEにあります。
出典:一時削除・カスタムフィルターの公式ガイド、干渉の確認方法、問題報告先。
作業効率化に役立つその他のツールは、まとめから確認できます。

従来版uBlock Originの除外設定については、以下の記事を参照してください。

Chromeの設定や拡張機能の記事は、ほかにもあります。


まとめ
- uBOLはuBOと設計が異なり、自動では切り替わらない
- サイトの除外は、スライダーを左端の「フィルタリングなし」にする
- 一時的に消すなら「要素を削除する」、恒久的に消すなら「カスタムフィルターの作成」
- 広告枠が残る場合とサイトの機能が動かない場合を分け、モード・権限・干渉を確認する
公式資料の最終確認日は2026年10月5日で、日本語表示の参照は既存記事の2026年9月6日の確認範囲を引き継いでいます。
従来版のuBlock Origin(MV2)の設定方法については、広告フィルターの一部を無効化・除外する方法で解説しています。
