VTube Studioで動かしたモデルを配信や録画で使うには、OBSへ取り込む必要がある。
取り込み方は複数あり、どれを選ぶかで背景の透過とUIの写り込み、動作の軽さが変わる。
ここでは、公式マニュアルに書かれている3つの方法を並べ、どれを選べばよいかを整理する。
内容は2026年9月20日に公式マニュアルの記載を確認したもので、実機での再現は含まない。
グリーンバックは使わない
公式マニュアルは、OBSへ取り込むときにグリーンスクリーンを使うべきではない、と明記している。
VTube Studioは複数の取り込み方で透過に対応しているため、色を抜く処理そのものが不要になる。
色を抜く方式には、モデルに同じ色が含まれているとその部分まで透過してしまうという問題がある。
公式マニュアルにも、選んだ色をモデルに使えない旨の注意が書かれている。
3つの取り込み方
| 方法 | 対応 | 透過 | UIの写り込み | 公式の位置づけ |
|---|---|---|---|---|
| Spout2 | Windowsのみ | 対応 | 写らない | Windowsでの推奨 |
| ゲームキャプチャ | Windowsのみ | 対応 | 設定で消せる | macOSでは別の方法が要る |
| NDI | Windows・macOS | 対応 | 写らない | macOSでの選択肢。負荷が上がる場合がある |
Windowsを使っていて迷うなら、公式が推奨しているSpout2から試すのが早い。
macOSでは通常のゲームキャプチャかNDIを使うことになるが、NDIは動作が重くなる場合があると書かれている。
Spout2で取り込む(Windows)
公式マニュアルは、Spout2を推奨する理由として4つを挙げている。
- 動作が速く、CPUの使用がほとんど無い
- 画質が高く、グリーンバック無しで透過に対応する
- VTube StudioのUIを取り込まない
- 複数のVTube Studioの窓を同時に扱える
使うには、まずOBS側にSpout2のプラグインを入れる。
- OBS用のSpout2プラグインを入れる
- VTube Studio側でSpout2を有効にする
- OBSでSpout2のソースを作る
- 取り込めているかを確かめる
公式が警告している手順
Spout2の導入で、公式マニュアルが強い調子で注意している箇所がある。
Spout2側の公式案内にはResize Output(source size)という手順が書かれているが、これに従うとOBSのシーンが壊れる可能性がある、と書かれている。
VTube Studioの取り込みのために読む場合は、この手順を実行しないよう案内されている。
プラグインの導入に失敗する場合の対処も書かれている。
- OBSの版に合ったSpout2プラグインを選ぶ(v27、v28、v29などで分かれている)
- 導入に失敗したら、もう一方のインストーラーを試す(手動版と自動版の2種類がある)
- 管理者として実行して試す
色が正しく出ないときの設定
OBS側のSpout2ソースには、合成方法を選ぶ項目がある。
公式マニュアルでは、色を正確に出すためにComposite modeをPremultiplied Alphaにするよう案内されている。
この設定は、モデルに半透明の部分がある場合や、ブルームのような後処理の効果を使っている場合に特に重要だと書かれている。
設定が合っていないと、効果が切れたり色がおかしくなったりする。
あわせて、Premultiplied Alphaを使うときはVTube Studio側の背景を透明な黒にしておく必要がある、とも書かれている。
| 設定する場所 | 設定する内容 |
|---|---|
| OBSのSpout2ソース | Composite mode を Premultiplied Alpha にする |
| VTube Studio | 背景を透明な黒にする |
| VTube Studio | Color Picker Background を選び、Transparent in capture を有効にする |
複数のVTube Studioを起動している場合、送信元はVTubeStudioSpout、VTubeStudioSpout2、VTubeStudioSpout3のように並ぶ。
First available senderのままでも動くが、狙った窓を指定したいときは名前で選べる。
ゲームキャプチャで取り込む
Spout2を使わない場合、OBSのゲームキャプチャでも透過に対応できる。
VTube Studio側でColor Picker背景を選び、Windowsであれば Transparent in capture を有効にする。
この指定により、OBSで取り込んだときに窓の背景が透明になると説明されている。
ゲームキャプチャはWindowsのみで使える点に注意する。
macOSではSyphon Clientという名前の項目になるが、macOS 10.14 Mojave以降は動作しないと書かれている。
そのためmacOSでは、通常のウィンドウキャプチャにクロマキーのフィルターを足す形になる。
NDIで取り込む
NDIは、映像を配信の形で流してOBSの入力にする方法である。
公式マニュアルでは、品質と遅延はとても良好で、透過にも対応し、UIを取り込まないと説明されている。
一方で、NDIを使うとVTube Studio側のCPU使用が上がる場合がある、とも書かれている。
WindowsとmacOSの両方にプラグインがあるため、macOSで透過を使いたい場合の選択肢になる。
配信ソフト以外へ映す
ZoomやDiscordのようなアプリへ映したい場合、OBSを経由しない方法もある。
VTube Studioには仮想Webカメラの機能があり、そこからカメラとして扱える。
NDIでも同じように映像の入力を作れる。
うまく映らないときに見る順番
| 症状 | 先に確かめること |
|---|---|
| ソースの一覧にSpout2が無い | OBSの版に合ったプラグインを入れたか |
| 真っ黒、または何も出ない | VTube Studio側でSpout2を有効にしたか |
| 背景が透けない | Color Picker背景とTransparent in captureの指定 |
| 半透明の部分の色がおかしい | Composite modeがPremultiplied Alphaか |
| UIまで写る | ゲームキャプチャではなくSpout2かNDIを使う |
| 動作が重い | NDIを使っていないか。Spout2に替えて比べる |
まとめ
- 公式マニュアルはグリーンスクリーンを使わないよう案内している
- Windowsでの推奨はSpout2で、速くUIも写らない
- Spout2側の公式案内にあるResize Outputは、OBSのシーンが壊れる可能性があるため実行しない
- 半透明や後処理の効果を使うなら、Composite modeをPremultiplied Alphaにする
- macOSではゲームキャプチャの代わりにNDIかクロマキーを使う
この記事は2026年9月20日時点の公式マニュアルの記載に基づいている。
プラグインの対応状況は更新で変わるため、導入の前に配布元の記載を見てほしい。
取り込み方の案内はVTube Studio公式マニュアルにある。
VTuberの配信環境はVTuberメソッドのまとめにも置いている。
